観光写真か「作品」か
午後、某編集部でちょっとした写真入稿の打ち合わせ。編集者さんと一緒に写真選びをしている時に、「この写真は観光写真のようだよね」という言葉がよく飛び出しました。そう、出版の世界では、観光写真は使われない傾向にあるのです。
観光写真とは、いわゆるよく晴れた時に撮られたキレイな写真です。逆に旅行パンフレットではこのような写真が好んで使われるので、売れ筋の写真とも言えますね。
でも僕は、旅行パンフレットこそ「作品」(朝夕の写真、雨や曇りの写真、構図にひねりが入った写真など)を載せるべきだと考えています。
でも現実問題としてそれは難しい。仮に美しい夕焼けの作品を載せたとしたら、その時間はツアーを行っていないので、お客さんからクレームが出るのです。
でも中には、従来の観光写真ではなく、思い切って「作品」を使ってみようという担当者がいることも確か。
20代の頃に知り合った某旅行会社の企画部門にいたAさんは、写真ライブラリーに大金を払ってありきたりの観光写真を借りのだとしたら、写真家を一人現地に飛ばし、思う存分好きなように写真を撮らせた方がいい、と考える人でした。
お金がなかった僕が、北米各地(アメリカ全土、カリブ海やメキシコなど)を旅出来たのは、こんな秘密が隠されているのです。
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コメント
旅行は晴れた日がいいな〜という希望からパンフレットは観光写真を掲載するのでしょうか…。
吉村さんの写真に対する拘りが色々な分野の方にも伝わるといいですね
私は間違いなく吉村さんの写真が掲載されたパンフレット(特に表紙なら)を手にとります
写真集を見ると「この場所、行ってみたいな」て思いますよ
それは写真が素敵な印象だからこそ
投稿: しろくま | 2009年1月17日 (土) 00時55分
確かに、晴れ渡った空の下に広がる美しい景色や街並みは、
「ここに行ってみたい!」という気持ちにさせる
第1条件かもしれませんね。
でも、旅行中は晴れの日ばかりではありません!
さまざまな表情を紹介することも、
その土地の「ありのままの姿」を伝える、ごく自然な方法ですね。
あまり良い天気の写真ばかりだと、逆にそうではなかった時に、
「パンフと違う・・・」とがっかり度が跳ね上がりそうですが、
いかがでしょうか?
投稿: inori | 2009年1月16日 (金) 14時10分