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2011年9月30日 (金)

印刷 3日目

朝、新幹線に乗って小田原へ。
まずは表紙(カバー)の印刷、その後、8台刷りました。
今回、作品が131点もある、かなりボリュームある写真集です。これだけの作品数、ページ数のある大型の写真集は、僕の中では初めてです。

近頃、人に会う度に、吉村さんの作品世界って、あまりに多様すぎて、だんだんとわからなくなってきました……と言われます。
皆、違った考えを持っています。「やっぱり吉村さんはプリンスエドワード島のような綺麗な風景が一番」という人もいれば、「吉村さんの中で『Sense of Japan』しか認めたくない」という人もいれば、「『BLUE MOMENT』と『MAGIC HOUR』がいい」という人もいれば、「吉村さんの作品集の最高峰は誰が何と言おうと『CEMENT』です」という人もいます。ほんの一握りですが、僕が苦手とする文章の世界、つまり『小さな村〜』などのエッセイ集だけが好き、と言ってくださる方もいるんです。(文章に関しては、誰もいないと思っていた(^_^;)
『プリンスエドワード島』『あさ・ゆう』『BLUE MOMENT』『PASTORAL』『CEMENT』……と、異なる世界を表現しているように見えますが、もちろん僕の中では、すべてが同じです。シャッターを押している時の気持ちに変化はなく、当然、撮るテーマによって頭の切り替えはしていません。一人の人間がやっていることなので、当然と言えば当然ですね。

で、今回の『Shinshu』。
おそらく皆さんは「信州」と言われたら、頭の中に信州の風景写真が思い浮かぶでしょう。それは皆さんの頭の中に、「信州の風景はこうあるべきだ」という固定されたイメージがあるからです。
もちろん僕は、皆さんの想いを形にすることは簡単に出来ます。そのイメージを、10倍くらい強いものにして、「美しい信州の風景」をお届けすることが出来ると思う。
でも、その逆は難しいんです。つまり、誰もイメージしていなかった「信州の風景」を形にし、皆さんの「心」に届けるのは、とても、とても難しい。
でも僕は、この難関な壁に立ち向かっていくのが好きなんです。今まで誰も形にしてこなかった世界を生み出していくのが好きなんです。なぜなら、これが、僕自身のスタイルであり、表現だから。

今、出版社のサイトで事前予約が始まっていますが、すでにたくさんの注文が入っている、という連絡が入りました。写真集は10月20日過ぎの発送になりますが、おそらく受け取った誰もが、中の作品を見て、「えっ」と驚くでしょう。信州の風景を撮り続けてきたアマチュアカメラマンの中には、「こんなもん、風景写真じゃない!」と怒り出す人もいるかもしれない。写真集『Sense of Japan』の時、凄まじい批判を浴びたように。
もちろん僕は、そんな批判は全然気にしません。

そう言えば、まだカバーの作品1点しか発表していませんでしたね。4〜5点、このブログでお見せするか、それとも本の発売まで潜めておくか、迷っています。でも仮にブログで発表しても、モノクロの繊細な黒とグレートーンの美しさは、モニターの画面では伝わらないでしょう。
一つだけ教えます。今回、表紙は姨捨山の棚田で撮影した野焼きのおじさんの作品ですが、裏表紙は、鉄道写真です。ストレートに、信州にあるあれを切り取っています。

PM11時、自宅に戻りました。クタクタ。
これから、帰りの新幹線の中で書いた文章をアップします。

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2011年9月29日 (木)

印刷 2日目

朝、新幹線に乗って小田原の印刷会社へ。
電車だと、約束の時間ぴったりに目的地に着きます。車だと、なかなかこうはいかない。これからは電車を上手く使いながら出張しようと思いました。渋滞でイライラするよりいいし、高速代やガソリン代のことを考えれば、電車の方が安上がりかもしれません。
そうそう、写真集が出来上がったら、長野市にある出版社までサイン(300冊)を書きに行きます。長野はいつも車ですが、次回は新幹線で行くつもりです。東京駅から長野駅まで約1時間半。

小田原には美味しいレストランがいっぱいあります。
ランチは海の幸を食べました。夜は中華でタンタン麺を食べました。どちらも美味しかったです。

Dscf1141_2 写真集の印刷は順調です。
たとえば部数1000部の写真集を作るとして、一台で紙が1000枚あればいい、というわけではありません。試し刷りの時、300〜500枚の紙を使います。(試し刷りの紙は、もちろんリサイクルへ)
Dscf1146そう、紙の本は、手間と時間とお金が掛かるのです。だからいい。

PM11時、東京の自宅に戻りました。

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2011年9月28日 (水)

写真集の印刷、初日

今日から写真集『Shinshu』の印刷がはじまります。
朝、新幹線に乗って、小田原の印刷会社へ。
到着した時、タイミングよく最初の一台が刷り上がっていました。チェックし、気になるところは職人さんに直してもらい、最終OKを出します。その後、初版部数分の印刷がはじまりました。

僕にとって初めてのモノクロ作品集になります。
白い部分は白飛びさせたくない、黒い部分は可能な限りトーンを出したい。白と黒のメリハリをつけたい。ガチガチに固くしたくない。よく白黒写真でありがちな不自然な覆い焼きはしたくない……など、今回、僕が頭の中で描いている最終形のイメージを、印刷会社のディレクターさん、職人さんたちが、必死になって叶えようと努力してくださっています。

ここ数年、デジタルカメラが主流です。でもデジタルカメラで生み出したデータは、フィルムの何倍も取り扱いが難しいのです。制作過程で、ちょっと気を抜くと、不自然な色味の印刷物になってしまう。それでよしとする写真家もいるかもしれませんが、僕はよしとしない。考え方が古典的といわれても、やっぱり嫌なものは嫌なのです。自然な美しさを持つ印刷物、つまりクオリティの高い印刷物を生み出したいと常に願っている。だから最終工程までチェックを繰り返す……。
で、今回は、白黒のネガフィルムを使った作品集です。色味は関係あまりせんが、白と黒の世界にも、カラーよりもっと繊細な何かが潜んでいるような気がしています。だから手を抜かず、この本に関わる関係者みんなで、究極のモノクロの美しさを追求しているのです。

印刷は順調に進み、夜までに8台が終わりました。
PM11時、自宅に戻ります。

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2011年9月27日 (火)

カレンダー販売開始

01_42012年版吉村和敏オリジナルカレンダー『SEASONS OF SPLENDOR』の販売が始まりました。
今のところ、版元となる印刷会社さんの楽天ショップのみですが、銀座ITO-YAさんをはじめ、順次拡大していきます。販売店リストはブログでお知らせします。
Cl_2 作品は全部で13点、今までの写真集からピックアップしたベストショットで構成されています。(2月の漁村のみ、未発表作品)
※写真はクリックすると拡大します。

通常、表紙の写真は、1月がスタートしたら終わりですが、今年の12月1日から表紙の写真を楽しめるような工夫がしてあります。
印刷は、写真集と同じ高精細印刷、よって最高級のクオリティです。数字部分は、薄い罫で囲まれているので、スケジュールが書き込みやすくなっています。
このスタイルのまま、2013年、2014年、2015年……と作り続けていくつもりです。ベストショット集の時もあれば、プリンスエドワード島やヨーロッパの村でまとめることもあるでしょう。カレンダーのために撮り下ろしも検討しています。
このカレンダーを一つの作品集とした捕らえ方で制作していきますので、1年が終わってからも捨てずに保管をお願いします。

まとまった部数のご注文であれば、左下に企業名を印刷することも可能です。価格、最低注文部数などは、文化堂印刷の担当者さんにお尋ねください。

カレンダーのご注文はこちら(楽天ショップ)

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2011年9月26日 (月)

ご協力、ありがとうございます

チャリティー、皆さまのご協力、心より感謝いたします。中には遠方から埼玉の動物園まで足を運んでくださる方もおり、感謝の気持ちでいっぱいです。
今回、ネットでの通信販売にしなかったことで、ポツポツご批判もいただいておりますが、今の販売方法は、じっくり考え、導き出した結論です。ご理解いただけると嬉しいです。
写真は、今日現在で、40枚ほど売れたとのことです。お客さんが、実際に写真を見て、選べる方式を取っているので、もしかしたら人気のない作品は売れ残ってしまうかもしれません。
100名を先着か抽選にして、お客さんに絵柄を選ばせない方式にしてみたらどうか、という提案もありましたが、これに関しては僕自身が強く反対しました。やはり僕自身、1点1点の作品に思い入れがあります。よって、すべての絵柄を実際に見てもらい、そして選んでもらう、というアートとしての最低限のスタイルだけは崩したくありませんでした。

赤毛のアン募金」は10月10日で終了しますが、このHPの方は、しばらくはこのままだと思います。皆さまから預かった大切なお金です。結果報告は、きちんとHPでいたします。

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2011年9月25日 (日)

旅の醍醐味

実は、何かを見に行く旅は、あまり興味がありません。異国の地で、有名な建造物、珍しい街並みを目にしても、20代の頃にあったような強い感動が得られなくなってきました。
今は、物事を考えたり、本を読んだりする旅に、強く惹かれています。これが旅の醍醐味だと思っている。
東京で生活していると、どーしても時間に追われる生活になります。そんなスタイルから離れよう離れようと努力しても、現実は厳しく、忙しいまま。
近頃、東京では本なんか読まなくてもいいや、と考えるようになってきました。そのかわり、旅に出たら10冊も20冊も好きなだけ本を読む。
以前、旅先でネットが繋がらないと、不安で不安で仕方ありませんでした。自分だけ置いてけぼりにされていくような感じ。
でも今は、ネットが繋がらなくても、全然平気なんです。2〜3週間なら、むしろ心地よい感じ。
もうすぐ海外取材。思いっきり写真を撮り、夜はたくさん本を読み、そして風景の前で、じっくり物事を考えようかな、と夢見ています。

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2011年9月24日 (土)

フォトコンテスト

このニュース、思わず微笑んでしまいました。そして、別にペンネームでなくてもよかったのにな、と思いました。
どのフォトコンテストもそうですが、作品の持つ「力」で選んでおり、応募者の名前で選ぶことは100%、ありません。審査中、審査員は応募者の名前は見ないし、最後受賞作が決まってからも、名前を見ないことがよくあります。数日後、コメントの原稿を書くときに初めて名前を知り、「〜さんの作品は」とう感じになるのです。
そう、どのフォトコンテストも、ベテランも初心者も新米も平等なのです。でも結果として、常連さんの作品が上位にきたりするので、やっぱり写真が上手い人は上手いのです。

フォトコンテストに応募する皆さんが注意しなければいけないこと。それは多重応募です。つまり1枚の作品(同じ作品)を、AにもBにもCにも送ること。仮にAでもBでもCでも入賞した場合、応募規約に書かれている通り、どこでも入賞は取り消されます。
このチェックは審査員の僕は出来ないので、主催者側の担当者さん、雑誌の編集者さんが最後に行ってくれます。みなさんすごいですよ。過去のありとあらゆるコンテストの入賞作品のデータが、頭の中に入っているようです。

今は空前の写真ブーム。日本にはたくさんのフォトコンテスがあり、中には1位の賞金が30万、50万という大きなコンテストもあります。もしかしたら、今後、コンテストの賞金だけで食っていけるアマチュアが現れるかもしれませんね。いや、すでにいるのかも。

高校時代、とにかくお金がありませんでした。でも、写真をやるためには、どーしてもお金が必要。そこで僕は各雑誌や県や市が主催するフォトコンテスにガンガン応募したのです。そして高校3年生の時は、賞金だけで月2〜4万の定期収入がありました。だから学生の身分でありながら、写真を継続できたのです。懐かしい〜

写真は自由に楽しむもの。フォトコンテストのように順位をつけるのはよくないことなのかもしれません。でも僕は、色々な楽しみ方があっていいと思うのです。だからアマチュアの皆さんの応募は大賛成。
来年1年間行う雑誌「日本カメラ」の月例フォトコンテストの審査、今から楽しみです。真剣勝負でぶつかります。

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2011年9月23日 (金)

箔押し

今日は休日ですが、都心の印刷会社へ。
写真集『Shinshu』の念校の戻しを行ってきました。一歩一歩、完成に向かって近づいています。
今回、表紙の『Shinshu』というタイトル文字は、つや消し金の箔押しという超贅沢なスタイルです。今日その見本が上がったのですが、震えがくるほど、素晴らしい仕上がりでした。
僕が紙媒体に拘る理由。それは、紙媒体でしか出来ないことがまだまだたくさんあるからです。
この、紙+箔の上質な感じ、心地よい手触り感は、デジタルの世界ではどんなに頑張っても生み出すことはできません。
今回もたくさんの職人さんたちの力が結集した作品集になります。
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2011年9月22日 (木)

久しぶりにモノの話題

先日、ポチッと押すホームボタンが故障したので、銀座のアップルストアのジーニアスバーへ。予約して行ったので、チェックイン後、すぐに呼び出しが掛かり、5分ほどで交換修理をしてもらうことが出来ました。(9800円と高かったけど)
今まで家電の修理と言えば、量販店の修理コーナーに行き、番号札を取って……という感じでしたが、アップルのジーニアスバーは実に雰囲気がよく、スタッフの対応もよく(徹底的に教育されている感じがするけど)、何から何まで洗練されているという印象を受けます。このセンスのよさって、なかなか真似できないですね。

1〜2年間で、色々なモノを手に入れました。買ってよかったな、と思う商品ナンバーワンは、やはり万年筆です。普段原稿はワープロですが、それでも一筆書きなどでたまに使っている。このちょとした手書きの時間が、僕にとっては「癒し」です。
2位は、東急ハンズで買った大きなサイズの折り畳み傘。常にバッグの中に入れているので、突然の雨でも濡れたことがありません。大きなサイズにして本当によかった。
3位は、thinkTANKのSpeed Racer V2.0の腰の部分に固定するカメラバッグ。これに関してはいつか詳しく書きます。
4位は、MacBookAirとiPod-touch。どちらも軽くていい。
5位は、折り畳み自転車。小さくていい。

逆に、買って失敗だったな、と思う商品は、あるメーカーのタッチパネル式の携帯電話。機能がてんこ盛りなので、実に使いにくい。何度もブログで書きました。
あと、あるメーカーのごっつい腕時計。時刻合わせが超面倒。
南国に行く前に買ったヘッドライトも、失敗だったかな。角度を変える部分がすぐにゆるんでしまった。

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2011年9月21日 (水)

チャリティーの詳細

5月23日のブログでお伝えした赤毛のアン募金の詳細です。
写真は、埼玉県こども動物自然公園で、展示&販売いたします。
期間は9月23日(金)〜10月10日(月)です。(休園日は園にお尋ねください)
写真はマットに入った状態で約100点あります。先着順で、1人何枚でも購入可能です。写真は、その場で持ち帰ることができます。
動物園の中にピーター・ラビットのヒルトップ農場があり、写真展示はその近くの「森の教室」で行います。
Img9161328460066_medium 全国の個展で何度か展示した写真ですが、すべてオリジナルプリントです。マットに吉村のサインが入っています。(エデッションナンバーは入っていません)
額は、世界堂、東急ハンズなどで作ってもらうことが可能です。僕がよく使うのは、東京国際フォーラムの中にあるアートプリントジャパンです。写真家の吉村さんから紹介されたと言っても大丈夫です。

写真の販売方法に関しては、春から関係者と打ち合わせを繰り返してきました。ネットでの通信販売も検討しましたが、何かと難しい問題があり、断念。今回は展示&販売という方法を取らせていただきました。
関越自動車道東松山インターから約10分、東武東上線高坂駅よりバス約7分と都心から離れた場所ですが、機会がありましたら是非足を運んでみてください。(動物園、週末はかなり混み合い、駐車場待ちで長い列が出来るそうです)
収益金は、全額、子どもたちを支援する団体、行政、あしなが育英会などに寄付します。ご協力よろしくお願いいたします。

詳細
5月23日のブログ
赤毛のアン基金
こども動物自然公園

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2011年9月20日 (火)

フォトコンテストの審査

各雑誌の月例フォトコンテストの審査員の仕事。実はやりたくて仕方なかったのですが、今まで断り続けてきました。理由は、海外に行けなくなってしまうから。
でもついに、受けることにしました。雑誌『日本カメラ』のカラースライドの部は、来年1年間、僕が審査員を務めます。
もちろん今回も依頼があったときは悩みに悩みましたが、編集者さんが、吉村さんの海外&国内取材に悪影響が出ないように万全な体制を整える、と約束してくれたので、思い切って受けることに決めたのです。また、年々海外のローカルホテルにもWi−Fiが普及してきており、編集部とのやり取りがスムーズに出来るようになってきた、というのも理由の一つです。
いずれにしても、このカラースライドの部は吉村色が強くなりますので、作品をどしどしご応募ください。毎月送られてくる1000枚ほどの写真すべてをじっくりと見て、審査します。もちろん厳しく審査します(笑)。
フォトコンテストの詳細は、今日発売の『日本カメラ』P.280〜281をご覧ください。

写真集『Shinshu』ですが、今、着々と制作を行っています。今日は印刷会社さんで、表紙の色校をチェックしてきました。来週、いよいよ全ページの印刷です。
信濃毎日新聞社さんのサイトで予約注文を受け付けていますが、今日からAmazonでも予約が始まりました。こちらも是非ご利用ください。

オリジナルカレンダーとチャリティープリント販売に関しての詳細は、もうしばらくお待ちください。

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2011年9月19日 (月)

千葉へ

ちょっとした撮影があったので、朝から千葉へ。雨の予報は見事に外れ、雲一つない快晴でした。暑い、暑い。
ペットボトルですが、相変わらず僕のナンバーワンは、「生茶」です。2位が「爽健美茶」。
よく、トークショーの質疑応答で、「吉村さんは取材の時、何台くらいカメラを持って行くんですか?」という質問が出ます。答えは1台。もちろん今日の千葉取材も1台でした。(ちなみにレンズは2本)
取材の時、カメラを2台も3台も持っていくと、撮る行為に集中できないんです。つまり「作品」を生み出せない。「作品」ではなく、単なる「作例」になってしまう。
一つのプロジェクトにカメラは1種類のみ。撮影時、どんなに魅力的な風景と出会っても、別のカメラでパチリ、ブログ用にコンデジでもパチリ、ということはしません。
カメラ1台だと、そのカメラが故障した時が困ります。でも今のデジカメって、落とさない限り、あまり故障ってしないんです。それでも故障したら、プロの特権を生かし、メーカーさんに電話します。そしてヤマトの航空便で変わりのカメラを送ってもらう。翌朝にはホテルに届きます。メーカーさんには、いつも感謝しています。
でも、さすがに海外にいる時はそれが出来ないので、カメラは、同じカメラを2台持って行きます。1台は予備です。でもこの予備を、いままで使ったことはありません。

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2011年9月18日 (日)

新刊のお知らせ

Web吉村和敏写真集
『Shinshu』


10月中旬 発売予定
定価:2600円+税
発行:信濃毎日新聞社

※写真はクリックすると拡大します。タイトル文字は、艶消し金の箔押しになるため、若干写真のイメージと異なります。

生まれ故郷信州を撮り、作品集を形にしたい……。
こんな夢を抱きながら、2009年から何度も信州に足を運び、写真を撮り続けてきました。そしてこの秋、ついに作品集を出版します。
これは、「Sense of Japan」「CEMENT」に次ぐ、日本をテーマにした3冊目の作品集です。
信州と言えば、峻険なアルプス、彩り豊かな花畑、清々しい高原、長閑な里山をイメージするでしょう。しかし、そのような癒しの作品は一枚もありません。僕なりの視点と感性で、信州の風景を切り取ってきました。
「Sense of Japan」の時もそうでしたが、今回も物議を醸し出すような作品ばかりが並んでいます。批判も多いでしょう。でもこれが僕自身の感じた信州の素晴らしさであり、魅力であり、美しさです。故郷信州への「愛」を、素直な気持ちで作品に置き換えました。

すべて4×5の大型カメラによる撮影です。そして、僕の中では初めてとなるモノクロームの作品集です。白黒写真と言えばアンセル・アダムスが有名ですが、僕は僕なりの方法で、白黒写真の究極の美しさを追求しました。
タイトル文字の「Shinshu」は、書道家の菊池錦子さんに書いていただきました。キャプションとあとがきは日本語と英語です。
「Sense of Japan」と同じ大型のサイズで、トータル144ページの豪華本です。しかし、出版社さんに頑張ってもらい定価は2600円+税に押さえました。
なお、現段階では、写真展&講演会は未定です。

発売は10月中旬。全国の書店、Amazonなどのネット書店で購入可能です。出版社のサイトで、サイン本販売(先着・限定300冊)を行います。本日から予約受付がはじまりました。

出版社の直販サイトはこちら(サイン本) 
Amazonはこちら

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東京タワー

ある駅のホームから、久しぶりに東京スカイツリーをじっくり見ました。外はほぼ完成していますね。やはり近くで見るより遠くから見た方が、迫力があります。
実は高いところが好きです。18才で東京に出てきた時、すぐに向かった先が、池袋サンシャインシティの展望台でした。
東京タワー、今までの人生で何回足を運んだでしょうか? おそらく20回以上は行っている。
東京タワーは、下の方の大展望台と、上の方の特別展望台があります。大展望台の方は全然面白くない。やっぱり迫力あるのは特別展望台の方です。だから外国の友人を案内する時は、必ず特別展望台まで連れていく。
そう言えば東京タワーから撮った写真ってあったっけ? とハードディスクを探してみたら、1枚見つけました。この日、空気が澄んでいたので、街灯りが美しかったです。
(クリックすると拡大します)
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2011年9月17日 (土)

渋滞を避ける

帰り道、道が渋滞していました。ふと、1時間ほどどこかで時間を潰そうと思い立ち、近くにあった巨大ショッピングモールに車を進めます。でもここって、よくよく考えてみたら駐車場が有料で、1000円以上買い物をすると3時間まで無料というシステムです。で、その1000円で何を買おうか、真剣に考えます。
ショッピングモールの中には50店舗くらいありましたが、これだけあっても、今、欲しいものが思い浮かばなかった。
どうしようどうしようと真剣に考え、結局、書店に入り、文庫を3冊買いました。トータル1450円、駐車券ゲットです。
2冊は、先月の国内取材中に読んで面白かった作家の長編小説。残り1冊は、北信濃を舞台にした小説で、以前から読んでみようと思っていました。
ショッピングモールでたった1時間潰しただけで、道の渋滞は解消していました。その後、スムーズに自宅に戻ることができます。

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2011年9月16日 (金)

寝袋get

次の海外取材はまだ未定ですが、少しでもフリーの時間が出来たら積極的に旅の準備をしていこう、と考えるようになっています。出発日前日に準備をすると忘れ物が多くなるので(笑)
で今日は新宿で時間が出来たので、アウトドア用品の専門店に立ち寄り、寝袋を購入しました。数日前のブログに書いたように、僕にとっての寝袋とは、少し寒く感じる時に羽織る毛布のようなもの。だから本格的なものでなく、最も薄いダウンの寝袋を選びました。重さは300g台。19000円もしましたが、少なくとも10年は使えるので、安い買い物です。
こう見えても、僕は究極の寒がり人間です。滞在先のホテルの部屋が少しでも寒いとイライラしてきます。外資系航空会社の機内も寒くて仕方がない。いつも毛布を2枚借りています。そうだ、今度、寝袋を羽織ってみようかな。この寝袋、折り畳むと望遠レンズ1本くらいの大きさになるので、カメラバッグでの移動が可能です。
それにしても、アウトドア用品店は、ときめきます。ここにあるすべての商品が欲しくなる。次に狙っているのは大型のバックパックです。

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2011年9月15日 (木)

オリーブの木

夕方、ちょっとした打ち合わせがあり浜町まで足を運んだのですが、地下鉄をおり、階段で地上に上がったら、目の前に銀杏の並木道がありました。あっ、この町の雰囲気っていいな、と思います。やっぱり都会人に緑は必要かも。
以前、我が家のベランダは灼熱で植物が育たない。イタリアを旅しているとき、乾燥した大地に元気に育っているオリーブを見て、オリーブの木なら可能性があるかも……と閃き、ベランダにオリーブを植えてみた、と書きました。
これは大正解。オリーブはグングン成長しています。今は1本だけですが、あと5〜6本の苗木をホームセンターで買ってくるつもりでいます。

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2011年9月14日 (水)

カレンダー&チャリティーについて

Imgp2180早くも1年経過、カレンダーの時期になりました。
2012年版の吉村和敏オリジナルカレンダー、本日見本が届きました。ベストショット集、高精細で印刷されたとてもクオリティの高いカレンダーです。
昨年のカレンダーよりも一回り小さなサイズで、数字部分に枠罫があるのでスケジュールが書き込みやすくなっています。使い勝手のよさを追求しました。
9月25日頃から、ITO-YAさんで販売がはじまります。ほどなくして三省堂さん、丸善さんでも購入可能になります。通信販売では、10月に楽天ショップが立ち上がります。
まとまった数の注文に限り、企業の名入りも可能です。
カレンダーの詳細は、改めてお伝えいたします。

5月23日のブログでお伝えした「赤毛のアン募金」ですが、関係者と打ち合わせを繰り返しています。
ネットでの通信販売は何かと難しい問題があり、断念しました。ある場所(おそらく埼玉県)でプリントを展示し、販売する形になりそうです。
詳細が決まりましたら、またこのブログでお知らせします。

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2011年9月13日 (火)

時差ぼけ

実は時差ぼけに弱い人間で、、、よって今回も苦しんでいます。あと3〜4日はダメでしょう。
また今回は、ほとんど何もない世界(何も持たない世界)から、色々なモノがあふれている世界に戻ってきたので、そのあたりから感じる精神的な疲れもあるようです。
地元の人たちが暮らす家は、掘っ立て小屋のようなシンプルな造りで、中は簡単な板で仕切られているだけでした。もちろん家具や家電はなし、簡単なマットを敷いてそこに寝るだけです。
でもここで暮らす人々の心はとても豊か。そして子供は平均5〜6人いる大家族。子供たちの瞳はみんな輝いていました。多くの人がゆとりをもって生活しており、一人一人が自立していた。
たくさんのモノが人の心を豊かにするって、やっぱり嘘だな、と感じます。
今日はAmazonから、南の島に関する歴史文化の本が数冊届きました。
この島、1年以内にまた訪れるつもりでいます。

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2011年9月12日 (月)

今日から仕事開始

2週間もメールチェックをしなかったので、かなり多くの方にご迷惑をお掛けしてしまいました。今日は朝から仕事先へのお詫びメールに追われます。でも編集者の方は、写真家のスタイルをよく理解しているので、いつも何とかクリアーできています。
今回、久しぶりに日本との繋がりを断ち、自分一人だけの世界を作ってみました。(もちろん現地では村人たちと交流しました)
そしたら、見えてくるものがたくさんありました。ノートに書いたメモ一つにしても、自分の感じたことを、考えたことが素直に書かれているので、真実味があります。
今はとにかく情報過多時代。でも、何かを生み出す人間は、それらの入ってくる情報を上手く堰き止め、もっともっと自分だけの孤独の世界を作っていかなければいけないと思うのです。でないと、強い作品、人に感動を与えるような作品は絶対に生み出すことができない。すぐれた職人さんはみんな孤独です。
もし自分に働かなくても生きていけるだけの十分なお金があったら、2〜3年異国の小さな村で暮らし、写真を撮ると思います。そして多くの人が吉村という写真家を忘れた頃に舞い戻ってきて、いっきに作品を発表する。これが今の密かな夢かな。
そうそう、今回、ジャングルの中にあった小さな村で、海外青年協力隊(JICA)で来ていた日本人の若者とばったり出会ったのです。一人孤独に異国の地で頑張っていました。素直に凄いと思った。
帰りの飛行機の中で決めたのですが、これから先、もっとパソコンや携帯に携わる時間をカットし、本を読むことに専念しようと思います。20代のはじめの頃は、3日に1冊は読むほどの本の虫でした。つまりその頃の自分に戻す努力をします。
とここまで書いて、ふと沢木耕太郎の『深夜特急』を思い出したのですが、やっぱりこのような歴史に残る名作って、一人孤独に旅を続けていないと生み出せないですね。
そうだ、15年ぶりに再読してみようかな。

お知らせ
●「私のカントリー」No.78(秋号)
P.14〜15に、秋の風景写真を1枚だけ発表しています。
●「フォトコンライフ」No.47(秋号)
カメラのキタムラフォトコンテストで、僕が選んだ入賞作品が掲載されています。P.38-39、P.42-43、P.48-49です。

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2011年9月11日 (日)

寝袋

寝袋は、どんな旅でも必ず持っていきます。北米へ行くときも、ヨーロッパへ行くときも、もちろん今回南の島へも持っていきました。小さく軽い寝袋なので、苦にはなりません。
今までこの寝袋に何度助けられたことか。たまにホテルの部屋が寒いことがあるのです。そんな時、ベッドの上に寝袋を広げ、毛布とシーツの間に寝袋を滑り込ませて眠ります。とても安眠できます。
実は10年以上愛用してきた寝袋が、今回の旅でダメになってしまいました。で今日、都心に出たついでに、いつも行くアウトドア用品のお店に立ち寄ってみたのです。そしたらびっくり! 店内に若い女性たちがたくさんいたからです。いわゆる「山ガール」と呼ばれている人たちですね。登山が大ブームのようです。
今日は財布に日本円が入っていなかったので寝袋は買いませんでしたが、次回の旅の前に購入します。また600グラム前後の超軽量の寝袋にするつもり。
山と言えば、今回移動の飛行機の中で読んだ小説『サイレント・ブラッド』(角川文庫)はなかなか面白かったです。Amazonのカスタマーレビューの評価はいまいちですが、僕は十分楽しめました。そして沢登りをしてみたくなりました。

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2011年9月10日 (土)

15日目

町に戻り、11時の便で島を去る。

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2011年9月 9日 (金)

14日目

天井に巨大な蜘蛛がいた。森を歩いていたら足下に蛇がいた。蟻と蜂を足して2で割ったような大きな昆虫が、地面に穴を掘っていた。その姿が健気だったので、ぼんやりと30分も観察した。

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2011年9月 8日 (木)

13日目

今回、思い切って日本側とのすべての連絡手段を断ってみた。すべての情報を遮断してみた。不思議と心地よい。

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2011年9月 7日 (水)

12日目

夜は真っ暗。何もすることがないので、21時就寝。毎晩、数十匹のネズミが枕元までやってくる。うるさいので、3〜4時間起きに目が覚めてしまう。

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2011年9月 6日 (火)

11日目

真っ黒な雲が流れてきたと思ったら、突然激しい夕立。

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2011年9月 5日 (月)

10日目

飲み水の他に、どうしても生活用水(やはり歯を磨きたい)が必要。夕方バケツを持って、森の中を歩いて、小川まで行くのが日課。毎日の水くみが、これほど大変だったとは……

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2011年9月 4日 (日)

9日目

曇り空。雨は降りそうで降らない。

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2011年9月 3日 (土)

8日目

今日も暑い。昨日口にした何かがいけなかったのか、激しくお腹をこわす。

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2011年9月 2日 (金)

7日目

炎天下、30分ほど歩いて海まで行ってみる。誰もいない。3時間ほどで村に戻る。猛烈に暑いので、太陽が高いお昼前後は何もする気が起こらない。大汗をかきながら3時間ほど昼寝をする。

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2011年9月 1日 (木)

6日目

森の中に小川がある。村人たちは、ここで飲み水を調達し、食器を洗い、洗濯をし、体を洗う。そして僕も裸になり、2日分の汗を流す。3箇所、蚊に刺される。マラリアが怖い。

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