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2005年12月

2005年12月31日 (土)

2005年の終わり

午前中に原稿書きの仕事を片づけ、それから雑誌の箱詰め作業に取りかかります。2時間ほどで終え、重い段ボール箱を屋根裏収納に運び入れると、ほっと一息つきました。

次は本の処分です。でも自分で買って読んだ本って、なかなか捨てられないんですよね。それでも10冊中1冊の割合で選び、紐でまとめていきました。電気製品のマニュアルや、パソコンソフトの説明書は思い切ってすべて処分することにします。この1年間で一度も使わなかったので、今後も使わないでしょう。

夕方には本棚に3段の空きが出来ました。今後ここには、ヨーロッパ関係の本や資料を入れていこうと考えています。

さて、あっという間に2005年も終わりです。1年ってほんとうに早いですね。お陰様でこのブログも半年つづけることができました。来年も頑張りますのでよろしくお願いいたします!

2005年12月30日 (金)

雑誌の整理

マンション生活の一番の問題点、それは収納のなさです。つまり僕の場合、自分の写真が掲載された雑誌をどのように保管していくか、という大問題に直面します。
以前、友人の写真家に尋ねたら、表紙と掲載ページだけをカットし、それをファイリングしているということでした。
早速僕も真似しようと思い、いざハサミを入れようしたら、何とな〜く雑誌が可哀想な気がしたのです。よって切るのをやめ、1冊そのままの形で残していくことにしました。特に女性誌の場合、ファッションや化粧品などのページはこれから先も僕には必要ないと思いますが、雑誌は時代の鏡、何十年後かに雑誌そのものに価値が出るかもしれません。
いずれにしても18年分の雑誌となると相当な冊数です。これらをどうするか……。カナダにいる時も飛行機に乗っている時もずっと考えていたのですが、まとめて段ボール箱に入れ、物置に移動してしまうことにしました。
で、午後はホームセンターに行き、段ボールを20個購入。その後必死になって詰め込み作業を行います。でも今日は時間切れ。この年始年末で書かなければいけない原稿がいくつかあるので、整理ばかりに時間を取っていられないのです。

2005年12月29日 (木)

寒い日本

カナダから日本に帰って来ていつも感じること。それは「あまりに寒い」ということです。カナダの冬って、室内が暖かいので、ホント、快適なんですよ。家の中(つまり僕の場合はホテルの部屋)に入ったら、部屋の隅々まで24時間一定温度に保たれているので、上はTシャツ1枚、下はパンツ1枚で十分。だから僕は18年間の旅で、今まで一度も海外にパジャマを持っていたことがありません。
でも仮に日本でセントラルヒーティングにしても、カナダと同じような快適さは得られないような気がしています。なぜなら日本は湿度が高いから。つまり部屋を快適温度に保っても、底冷えはするはずなんです。
さて、昨日仕事場に来たお客さんと、フリースの話になりました。
フリースって、1万円以上出していいのを買わないとダメなんですよね。なぜならしっかりした素材のフリースは静電気がゼロに近いんです。だから脱ぐときにパチパチしません。
いずれにしても、超寒がり吉村は、東京の仕事場では、エアコンの暖房と足下に置いた電気ストーブをONにし、ウールのシャツを着て、その上にフリースを羽織っています。それでも足が冷たくなったり、ブルッとする底冷えを感じたりするので、「日本は寒いよなあ〜」を連発する毎日です。

2005年12月28日 (水)

ネット接続

2日前、カナダ滞在中の日記をまとめて公開したのですが、「なぜカナダにいるときに毎日アップロードしないのですか?」という質問メールが何通か寄せられました。ここでそのワケを書いておきますね。
ズバリ言って、取材費の節約です。
海外ではボーダフォン3Gの携帯電話によってインターネット網に接続をしています。パソコンとはBluetoothの無線で結ばれているので、「接続」をクリックしただけで音もなく即座に携帯が反応します。
以前旅人は、ホテルのジャックを借りてアナログ接続をしていましたが、そんなことをやっている人はもう誰もいません。海外では、ビジネスマンもみんな自分の持っている携帯によって繋げているんですよ。
さてその携帯ですが、ボーダフォンはカナダやヨーロッパのどんな田舎でも繋がる(やはり世界一!)ので大変便利ですが、問題は接続料やパケット代の高さです。
1日2〜3回の接続で10〜20通のメールをやり取りすると、だいたい2週間で2万円くらい。でも、ホームページにアクセスして最新情報をチェックしたり、ブログの更新や写真をアップロードしたりすると、確実に6〜7万はいってしまいます。
以前は「まあ、仕方ないかな……」と気にせず支払っていたのですが、冷静に考えてみると、やはり携帯で月5万以上というのは、かなりの罪悪感があります。
というわけで、海外からのブログの更新はやめにし、帰国後にまとめてアップロードするスタイルに切り替えたのでした。
でも近い将来、海外からの接続もきっと2〜3万の定額制になるでしょうね。そうなったら、文章も写真も、海外取材中にバンバン発表していくつもりでいます。

2005年12月27日 (火)

透明な空

当然のことのように、3時間寝ただけで目が覚めてしまいます。よって朝4時からパソコンに向かって仕事を開始。

2週間も留守にすると郵便物が山のように溜まってしまいます。それを開封していくだけでも一苦労。

今朝東京は、とっても美しい朝陽が出ました。空気もカナダのように澄み渡り、富士山の雪や山肌もはっきりと確認できます。大気が透明だと、建物が迫力を持って迫ってくる感じがしますね。すぐ近くに40階建てのマンションが二棟あるのですが、まるでハリファックス港に入ってくる大型船のようでした。

午後から仕事場にお客さんが来はじめます。来年の秋や、2年後の2007年の事に関する打ち合わせ。写真の仕事って、結構長丁場なんです。

夕方、郵便局に行ったついでに年賀状をまとめ買いしました。まだ一枚も書いていないので、これからが大変です。夜は裏面のデザインを考え、プリンターでせっせせっせと出力しました。僕の仕事場には、プリンター出力専用のパソコンを用意してあります。これがあるとプリントをしながら別のパソコンで別の仕事ができるので、大変便利です。

頑張って12時まで起きていましたが、たぶんまた2〜3時間で目が覚めるでしょう。時差ボケは明日からが大変です。

2005年12月26日 (月)

東京着

001便は約7時間遅れでどうにか飛び立ち、12時間後、成田に無事到着しました。何とタラップに着いたのは22時45分!  当然この時間に到着する便など他にないので、成田はひっそりとしています。

地上スタッフは、約300人分のホテルの手配や乗り継ぎ便の変更などで、大わらわ。もちろん僕の分のホテルも取ってくれるということでしたが、もしかしたら23時箱崎・東京行きの最終のリムジンに間に合うかもしれない……と思い、通路を全力で走ります。大急ぎでスーツケースをピックアップ、リムジンカウンターに駆け込みました。

もちろん23時を6分ほど回っていましたが、リムジンは待機していてくれ、僕の他に5名のお客さんを乗せ、出発です。ふ〜、一安心。

家に辿り着いたのは深夜1時半でした。

というわけで、今、東京です。今年も慌ただしい1年間でした。

2005年12月25日 (日)

7時間の遅れ

朝6時に空港に向かい、レンタカーを返却、チェックインします。9時発のフライトは予定通り離陸し、トロントに到着します。ラウンジで時間を潰し、1時半発の成田行き直行便に乗り込みました。

今回はすべてが予定通りだ……と安心して眠りに着こうとしたら、甘かった!

滑走路に出た途端、1個のエンジンが作動しないとかで急遽駐機場に戻されました。それからメカニックによる修理。1時間、2時間、3時間と、満員の乗客は機内に閉じこめらたまま。

で、乗客全員が飛行機の外に一旦出されます。

新しい出発時間は19時半。10ドルの食事券が渡されましたが、指定レストランは長蛇の列なのでいつ食事にありつけるかわかりません。よって僕は自腹で寿司を買い、ラウンジに入ってビールを飲みながら「まったく冗談じゃないよな〜」と居酒屋でのサラリーマンの愚痴のように一人でブツブツと呟き、3時間という長〜い時間を潰しました。

いつもこのブログに書いていますが、飛行機って、必ずと言っていいほど離陸が遅れるんですよね。

2005年12月24日 (土)

クリスマス・イブ

朝起きるとライトスノーでした。ハリファックスの町中へ移動し、白く煙るビル群の写真を撮影します。イブということもあり、ストリートはひっそりと静まりかえっています。その後ペギーズ・コーブへ移動してみましたが、ここにも誰もいませんでした。
昼頃から雪が雨に変わり、せっかく降り積もった雪も8割方溶けてしまいます。でも一応、ホワイトクリスマスになった、と言っていいのでしょう。
夕方、撮影に終止符を打ち、宿に戻りました。夜はテイクアウトしたチャイニーズをつつきながら、機材をパッキング。スーツケースの重さを30キロ以内に収めないといけないので、振り分けで結構頭を使います。
ちなみに、18年間旅を繰り返している僕は、荷造りの天才なんです。今日も絶対に入れることが不可能なスノーブーツを、スーツケースの左上に28センチの隙間を造り、すっぽりと収めることに成功。ダウンジャケットと寝袋の圧縮率を考えてグッと押し込む形で蓋を閉めたら、出発前と全く同じ状態になりました。
その後、ベッドの上でノートパソコンを立ち上げ、3時間ほど原稿書きを行います。そして目覚ましをセットして、早めに眠りました。モーテルは僕一人だけ。とても静かです。

2005年12月23日 (金)

今日もいつもどおりドライブスルーで買ったティムホートンのコーヒーをグビッと飲み、一日がはじまります。
吹雪の中、500キロ車を走らせ、ノバスコシア州ハリファックスに移動しました。やはり雪道の運転は神経を使いますね。カナダでは、冬でも夏タイヤのままで走ります。当然レンタカーも夏タイヤ。まあ、慣れてしまえばこれでも全然問題がないんでが、水気を含んだ氷の上はやっぱり滑りますよ〜。
ベッドフォードでいつも使っているモーテルにチェックイン。オーナーに、「クリスマス当日はここに誰もいなくなるから、あんた一人で適当にやって」と言われ、鍵を渡されました。ハハハ、どこのホテルもいい加減。クリスマスは、頭の中がクリスマスでいっぱいモードになるため、仕事なんてどうでもよくなってしまうのです(笑)。
ショッピングモールへ行ってみました。今日はクリスマス前の最後の日ということもあって、凄い人で、誰もがすさまじい購買力です。秋葉原のヨドバシカメラを彷彿とさせました。
夜は、この町で日本食レストランを経営する友人のM夫妻に呼ばれ、ハリファックス在住の方々といっしょに鍋をつつきます。ロブスターにホタテにしゃぶしゃぶに雑炊……カナダで食べる日本の味、感動でした!
今年の夏、Mさんはセカンドカーでミニクーパのオープンカーを買ったのです。「吉村さん、運転してみる?」と言われたので、早速ハンドルを握らせてもらい、夜のハリファックスの町中を走ってみました。う〜ん、やっぱり欧州車は楽しい。走る喜びのようなものがありますね!

2005年12月22日 (木)

ダウンジャケット

早朝、マイナス22度まで下がります。フィルム交換などで手袋を外すと、10秒くらいで指先にモーレツな痛みを感じはじめます。それにしても人間の頬って強いですね。指や顎はすぐに寒さに参ってしまうのに、頬だけは長時間露出していても平気なんです。
昼頃から天候が崩れます。それと同時に気温が上がりはじめ、マイナス5度まで回復しました。(天候が崩れると、気温は上がるのです)
いま着ているダウンジャケットはマイナス40度まで耐えられるものです。よってどんなに寒くたってこれさえ着ていればへっちゃらなんですが、問題はマイナス5〜10度の中途半端な寒さの時です。
夜はイルミネーションを求めマイナス3度の町中を歩きましたが、これを着ていたら10分で汗だくになってしまいました。たとえゴアテックス仕様でも、ここまでの大量の汗は放出しないんですよね。
で、今日はダウンを手に持ち、シャツ一枚でイルミネーションの撮影を行います。ホント暑かったんですよ。

2005年12月21日 (水)

ガスペ→フレデリクトン

一回のトイレ休憩だけで一気に520キロ車を走らせ、NB州のフレデリクトンへ移動。定宿にチェックインします。ここの定宿に来るのは2年ぶりですが、残念ながらオーナーは変わっており、建物全体、どこか魂をなくしている感じがしました。
宿で少し休んだ後、イルミネーションハウスの撮影を行います。フレデリクトンには古い邸宅が数多くあるので、クリスマスの情景も絵になります。
マイナス15度の中、防寒具に実を固め、一人黙々と撮影を行いました。端から見れば変わり者ですが、やっている本人は楽しくて仕方ないのです。
あ〜それにしてもここまで気温が下がるとカメラのバッテリーがすぐに切れてしまうのです。フル充電しても40分が限界かな。
そこでメーカーさんにお願い。もうデジカメの機能の開発競争はいいので、半年でも1年でも持つようなスベシャル電池の開発に力を入れてください。腕時計のようにソーラーの力を借りて電池寿命をのばすとか、考えればいくらでも方法はありますよね。
取材中、宿に戻ってからの充電が、本当に本当に面倒なのです。今回もカメラ5台、パソコン1台、ストレージ1台、携帯電話2台……。夜は充電、充電、また充電で、最悪の状態なんですよ。
フレデリクトンには巨大なショッピングセンターがあります。撮影の後、足を運んでみました。
クリスマス前だからでしょう、人でごった返していました。欲しいものがたくさんありましたが、カナダドルがこうも高くなってしまうと、あまり格安感を感じなくなってしまいますよね。やはり今の時代、すべての物は日本で揃えた方がお得です。
よさそうなアウトドア用のジャケット(250ドル)があったので買ってしまおうかな〜とふと思いましたが、やっぱり日本の通販で購入することにしました。

2005年12月20日 (火)

ガスペへ移動

今朝も3時からバリ起きです。辺りが明るくなるのを待ってチェックアウト。480キロをノンストップで飛ばし、いっきにケベック州ガスぺへ向かいます。でも意外や意外、こちらは雪が少なく、イルミネーションも地味でした。
ニューリッチモンドで一軒の真新しいホテルを見つけます。高いだろな〜と思いながら尋ねると、一泊72ドル。どうしようか迷いましたが、結局宿泊することに。いつもオンボロで汚いモーテルばかりなので、たまには綺麗なホテルに泊まっても許されますよね。
夕方、1時間ほどイルミネーションの撮影を行います。う〜ん、やはり地味。6年前にガスぺを訪れた時は、もっと派手だったような記憶が……。
近年、ゴム風船でできた巨大なサンタや雪だるまの飾り付けが流行りだしているのです。これも雰囲気を台無しにしていますね。
ガスぺにはファースフードがありません。スーパーでパンとチーズを買って、早めに宿に入りました。

2005年12月19日 (月)

ヌードルハウスで夕食

まだまだ時差ぼけを引きずっており、たった4時間で目が覚めてしまいます。
ティムホートンのコーヒーをぐびっと飲み干してから撮影開始。2〜3時間で宿に戻るつもりが、結局お昼頃まで郊外を巡っていました。
ピザハットでランチを食べた後、宿に戻りデータの整理を行います。そしたらモーレツな睡魔に襲われ、ついつい昼寝。ふと目覚めたら夕方でした。大急ぎで外へ飛び出し、イルミネーションの撮影を行います。
外気温はマイナス3〜5度なのでとても「暖かく」感じます。手袋や帽子なしで撮影できるんですよ。いまにして思えば、一昔前のマイナス25〜30度の中での撮影が懐かしいです。
今日はシャーロットタウンの町中を撮影しましたが、年々イルミネーションは派手さを失っているような気がしています。アッと驚く煌びやかな家がほんとうに少なくなりました。
夕食はもちろんヌードルハウス。今日はあつあつの麻婆豆腐です。
ヌードルハウス、実は何かと大変なのです。島の悪ガキ集団に襲われ、ガラス窓を割られるなど、凄まじい被害を被っているんです。オーナーはお店を売ってトロントに移住したがっていますが、このご時世ではなかなか売れません。まあ僕としては、このままずっとお店が存続してくれることを祈るばかりですが……。

2005年12月18日 (日)

PE島

まだ真っ暗な朝6時に宿を出て、郊外で朝日の撮影を行います。
その後ハイウェイに乗り、ひたすらプリンス・エドワード島を目指します。友人からのメールによると、島にはまだ雪が残っているとのこと。よって、最初に島を撮影してしまうことにしました。
シャーロットタウンに入ると、まずはバーガーキングで昼食。ハンバーガーもたまに食べると随分と美味しく感じますね。
こちらはでは主食がフレンチフライ(日本で言うフライドポテト)ですが、これがポテトサラダになるだけで、ファーストフードももっと美味しくなるのに……といつも思います。でも何十年と続いてきた食文化って、これから先も変化はないんでしょうね。
2時に定宿にチェックインします。いつもの部屋に入り、ホッと一息ついた後、すぐに撮影に出掛けます。
この島では、どこに行けば見事なイルミネーションハウスがあるのか、だいたいわかります。よって、煌びやかな家と出会ってもこれっぽっちも目新しさは感じませんが、それでも雪があると絵になりますね。昨年とは大違いです。
夕方、ガクンと疲れが出てきたので、早めに撮影を終え、宿に戻りました。メーターを見たら、本日の走行距離は825キロでした。ふ〜疲れるわけだ。

2005年12月17日 (土)

スバルの車

もちろん1日のはじまりはティムホートンのコーヒーから。
チェックアウト後、内陸部の道を走って一気にリンゴの里アナポリス・ヴァレーへ向かいます。で、里に入ってみると……
昨日の大雨でも溶けることなく、奇跡的に雪が残っていました。「撮影可能」と判断、この地で1泊することにします。
定宿のドアをノックすると、2年前と全く変わりのない陽気な笑顔でキャロルおばさんが迎え入れてくれました。そしてもちろん宿泊料は10パーセントオフ。
各地を巡り、撮影します。冬の日中など、撮る物はあまりないのですが、少しでも感性に響く何かを見つけたらシャッターを押すようにしているのです。
僕は「一生スバルの車を乗り継いでいく!」という覚悟が出来ているほどスバル大好き人間ですが、やはりカナダにいる時もスバルの車だけは意識しています。北米使用のアウトバック、惚れ惚れするほどの美しさですね。レガシイもいいけど、やっぱり吉村はアウトバックなんです。
おっ、トライベッカだ! 日本での発売が待たれるトライベッカ、こちらでは走っていますよ。でもこの奇抜なフロントのデザイン、日本人には受け入れられるかな?? 
……と、スバルの事に関しては思考がつきません。
夕暮れ時、氷点下の寒さと戦いながらクリスマスイルミネーションの撮影を行います。あれもこれもと欲張ってはいけません。ベストな家を見つけたらじっくり撮影する。これがイルミネーションを撮る上でのコツです。
今日は2枚のベストショットが生まれました。
さて、撮影で使っているカメラはもちろんデジカメですが、宿に帰ってからのバッテリーの充電って、実に面倒ですよね。それにリチウム電池なので、1〜2年でパワーが落ちてくる。これを全部買い換えるだけでもまた7〜8万掛かりますよ、トホホ……。バッテリーがいらないデジカメって、どこかのメーカーが開発してくれないなか。まっ、そんなのが出来たらノーベル賞ものですけど(笑)。

2005年12月16日 (金)

雪が溶けました

またまた時差ぼけで4時起床。ティムホートンのコーヒーを啜りながら漁村で待機していると、やがて海からオレンジ色の朝日が顔を出します。氷点下のためいつになく光が冴えて見え、なかななGOODな写真を生み出すことができました。
午後、100キロ先のペギーズコーブまで出掛けてみます。残念ながら空には空が広がりはじめましたが、灯台+雪という以前から欲しかった絵が撮れたので大満足。そう、灯台の写真はたくさんありますが、冬の表情だけがなかったのです。
ノバスコシア州で暮らす人が「住みたい」と憧れる町チェスターでイルミネーションを追い掛けますが、残念がら煌びやかな家を見つけることが出来ませんでした。この地の人は保守的なのかな。
やがて大雨となり、せっかく降り積もった雪が溶けてしまいました。

2005年12月15日 (木)

雪がありました

時差ぼけのため3時起床。7時にトロント空港へ移動し、10時発のハリファックス行きの便を捕まえます。1時間40分、マジ寝をしてしまいました。

しょぼしょぼの眼で窓の外を覗くと……何と雪! ノバスコシア地区は一面真っ白な雪で覆われていました。期待していなかっただけに、感動もひとしおです。ああ、今年も思い切ってカナダに来てよかった。

空港でレンタカーを借り、まずはウォールマートへ。ここで厳寒用のスノーブーツを購入します。スーツケースに入らなかったので、myブーツは東京に置いてきました。

いっきにルーネンバーグまで移動、定宿にチェックイン。荷をほどき、機材の準備を行います。

その後、イルミネーションの撮影に出掛けました。

う〜ん、ルーネンバーグ、マホーンベイは電飾に派手さがありませんね。3時間ほど粘りましたが、手応えのある写真を撮ることができませんでした。まっ、初日はこんなもんでしょう。

チャイニーズレストランでチャーハンを食べ、宿に戻ります。

2005年12月14日 (水)

カナダへ出発

朝起きてから大急ぎでパッキング。昼頃タクシーで箱崎へ、そしてリムジンバスで成田へ移動。
チェックインの後、ラウンジでひたすらメール書きです。
17時15分発トロント直行便は、約1時間遅れで成田を出発。いつも通り便は満席でした。
よく寝て、よく食べ、後はひたすら読書。成田の売店で何気なく買った篠田節子の「マエストロ」(角川文庫)はとても面白い小説で、グイグイと読ませます。バイオリンについて随分と詳しくなりました。
5時にトロントに到着。これから最終便に乗り継いでハリファックスへ移動することも可能ですが、現地に深夜着というのはやはりシンドイ。よって、トロントで一泊です。近頃吉村は無理がきかなくなっているのです(笑)。
ホテルのロビーでトロント在住のYさんと合流。イタリア人街のレストランへ行き、美味しいパスタを食べながら話に花を咲かせました。
外気温はマイナス8度。冬のカナダらしい気持ちのいい寒さです。

2005年12月13日 (火)

出発準備

明日カナダへ出発するので、今日はやることが山積みです。

まずはすべての用件を紙にリストアップしてみました。そして気合いを入れて一つ一つ要領よく片付けていきます。

11時から外回りに切り替え、錦糸町、新橋、銀座、神保町、日本橋という順で移動していきました。時間がないので自然と早歩きになります。

銀行で日本円をカナダドルのT/Cに両替したのですが、何と、1カナダドル=105円でした! この18年間で、確か一番高い時が100円だったと記憶しています。だから105円と知ってびっくり仰天。まさかこんな時代が来るとは想像もしていませんでした。これからはカナダで無駄使い出来なくなりますね。電池や歯ブラシも、出来る限り日本で買って持って行った方がよさそうです。

今回、カナダでFoxFireのフリースを手に入れようと思っていましたが、急遽、日本で購入しました。

夜は、取材で使う機材の選び出しとパッキングを行います。あ〜、今日も寝るのは午前様ですね。

2005年12月12日 (月)

熊本→東京

朝起きて窓の外を覗くと、何と雪! ペンションの周りはうっすらと雪化粧しています。空から舞い降りる雪を見ながらの朝食は、なかなか風情がありました。
そうそう、阿蘇で飲むコーヒーやお茶って、とても美味しく感じますね。きっと水がいいからでしょう。
その後、美術館の館長さんのホンダで、熊本空港へ送ってもらいます。
便に乗り込み、シートに座った直後に爆睡。気がついたら東京湾上空でした。
仕事場に戻り、ゲラのチェックなど急がれている仕事をいくつか片付けた後、亀戸のある大型書店へ足を運び、「SILENT NIGHT」を5冊購入します。「クリスマスプレゼントにしたいので送ってくれない?」と、ある方から依頼があったからです。手持ちがなかったので、急遽書店で購入することにしました(笑)。
ついでにカナダへ持っていく本も買おうと思い、前から読みたいなと思っていた本を次々と手に取っていきます。ストレス解消だ〜とばかりに、3万円も使ってしまいます。
その中の1冊は、池澤夏樹氏の「異国の客」です。氏の作品はほぼすべて読んでいるのですが、これはフランスに移住された氏の初のエッセイ集。楽しみです!
僕は、昔ベストセラーになったピーター・メイル氏の「南仏プロバンスの12か月」がまったくダメなんです。読んでいるとただ眠くなるだけ。
いずれにしても、これからフランスに関する文献を読みあさっていくつもりです。何かいい本があったらこのブログで紹介しますね。

2005年12月11日 (日)

スペシャルイベント

今日はスペシャルイベントの日。谷川俊太郎氏の朗読会と、吉村和敏の写真解説です。

美術館には200人以上も集まりました。70席用意した椅子はすぐにいっぱいになり、多くの人が立ち見です。

予定通り1時から、谷川氏の朗読会がはじまります。僕はすぐ側で聴いていましたが、「朝のリレー」など、谷川氏の口から発せられる詩にただただ感動。最後に「光」という詩をお読みになられましたが、僕は涙が出るほど心打たれてしまいました。

さてさて、2時からは僕の出番です。今回、写真解説という形ですが、個々のパネルの前で説明するのではなく、写真を1点1点プロジェクターで映写しながら語っていく方式をとりました。

例えば40分という講演時間が決められていたら、40分ピッタリで終えるのが本当のプロなんです。今日は8分もオーバー。少し反省しました。

3時からダブルサイン会が行われました。長〜い行列が出来たので、せっせせっせと200冊以上にサインを書きます。

その後、谷川氏は空港へ。僕はもう一泊するので、そのまま美術館に残ります。

今日はバタバタしており、皆さんとゆっくりお話できず、本当に申し訳ありませんでした。特に東京や大阪など、遠方からお越しになられた方々には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

そうだ、ブログの読者にこっそり教えます。次回、新規のテーマを形にする写真展は、来年の秋に東京で行います。

2005年12月10日 (土)

東京→熊本

朝、羽田から熊本行きの便を捕まえます。離陸と同時に爆睡状態に入り、気が付いたら飛行機は熊本上空を飛んでいました。吉村はこのところ、かなりのお疲れモードです。
Nさんのボルボで、阿蘇白水郷美術館に向かいます。
阿蘇は寒い、寒い。九州といえば南国、冬でもポカポカ陽気で常に快適、というイメージがありますが、信州以上に底冷えを感じました。
午後、美術館の中で行われたある会にゲストとして呼ばれ、約15分の簡単な挨拶を行います。近頃は人前で喋ってばかり。今にして思えば、喋ることが好きな人間でよかったです。
会の後、スタッフ総出で明日の準備を行います。僕は持ってきたプロジェクターのセッティングなどをしました。

2005年12月 9日 (金)

トークショー

資生堂WORDフライデーで、石田衣良氏とトークショーを行いました。クリスマスや写真の話がメインでしたが、ほんの少しだけ恋愛の話も入ったりして……。

いずれにしても、2時間はあっという間でした。

でも面白い現象ですね。このような会に集まる人って、8〜9割が女性なんです。コンサートに行っても、絵画展に行っても、来るのは女性ばかり。日本の女性陣って、ホント文化レベルが高いと思います。

もちろん海外では、どんな会でも、男女は半々くらいの比率になります。文化にふれよう、学ぼうとする意欲は、男だって負けてはいません。

日本の男性陣って、やっぱり仕事、飲み会、ゴルフが中心なんでしょうか。まあでも、ギャンブルよりはましですけど。

終了後、関係者は上の階で食事。こちらの方も楽しかった。その後タクシーに乗って自宅へ戻りました。

今日はこれから大急ぎで、明日の九州出張の準備です。

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僕がいつも持ち歩いているコンパクトデジカメは、SonyのサイバーショットDSC-T9です。とてもいいカメラですよ。ご購入を検討されている方は、参考にしてみてください。

インタビュー記事はこちら↓

http://www.sony.co.jp/sd/mysony/mail/051208/index.html

2005年12月 8日 (木)

前準備

夕方、「私のカントリー」編集部へ立ち寄り、Oさん、Fさんと連載第2回目の打ち合わせを行いました。第1回目、ご覧になりましたか? とてもいいページに仕上がっていると思うのですが、皆さんの評価は如何でしょうか?

今週末はトークショーや講演会が続きます。まずは金曜日、東京で石田氏とのトークショー。土〜日曜日は阿蘇の写真展会場で講演会です。

話の途中、少しだけ写真を上映するのですが、その前準備が結構大変。ポジをスキャニングして、画像処理して、ソフトに取り込み、そこから構成を行っていくのですが、2〜3日は確実に潰れます。

昨日から睡眠時間を削ってその準備していますが、なかなか終わらない。大きなデータを扱っているので、マックG5のファンは唸りを上げっぱなし。

さて、阿蘇の講演会について、皆さんからたくさんの質問メールを受け取っています。その中で一番多いのはサイン会に関すること。今、お答えしますね。

谷川氏と僕とのダブルサイン会は3〜4時の1時間です。おそらく100人以上並ぶと思いますので、サインは「あさ」「ゆう」だけに限らせていただきます。

谷川氏の移動の時間が迫っているため、ダブルサイン会は4時ぴったりに終わります。

僕の方は、5時までは美術館にいます。よって、その他の写真集にサインご希望の方は、4〜5時の間に書きますので、ご安心ください。

2005年12月 7日 (水)

もうすぐカナダ

近くのクリーニング店、毎週水曜日は20%offになるのです。そこで今日は思い切って、カナダの冬の取材で使っているダウンジャケットを出すことにしました。

ダウンがたんまり入っており、マイナス40度までOKという寒冷地仕様のすごいジャケットなんです。7年前に買ったのですが、クリーニング代が高額なので、実は今まであまりクニーニングに出したことはありませんでした。

でも昨年、道路にまく塩でだいぶ汚れてしまったのです。だから今年は仕方なく、といった感じです。

そろそろ寒冷地用のブーツや手袋も買い換えないといけないし、まったく冬の取材は大変です。毎回、スーツケース一個分の防寒着を持っていくことになるんですよ。

あとは雪が降ってくれるのを祈るばかりですが、もしかしたら今年もホワイトクリスマスは難しいかもしれません。

この調子で温暖化が進むと、いったい地球はどうなってしまうのでしょうか。京都議定書を無視しているアメリカや中国って、ホント、自分勝手な国ですよね。カナダ人がアメリカ人を嫌うワケが、よ〜くわかります。

2005年12月 6日 (火)

池袋

今日はちょっとした仕事があり、池袋で撮影を行いました。
以前、板橋に住んでいた頃、池袋はほぼ毎日のように足を運んでいました。が、江東区に引っ越してからは、半年に1度行くか行かないかです。
駅周辺を巡り、気になる光景を見つけると三脚を立て、デジカメのシャッターを押していきます。
途中、メディアを忘れてきたことに気づき、ビックカメラに立ち寄って1ギガを一枚購入します。2万円の出費。デジカメライフって、ホント、お金が掛かって大変ですよね。フィルムを使っていた頃の2〜3倍です。
撮影後、リブロやジュンク堂などの書店巡りをし、自分の本の在庫をチェックします。「SILENT NIGHT」の真っ赤な表紙は、遠目でもすぐに気がつきますね。

2005年12月 5日 (月)

グリーンクリスマス

近頃色々な人から、「クリスマスのイルミネーションが一番すごいのはどこの国ですか?」という質問を受けます。答えは簡単、もちろん日本です。

日本の個人宅のイルミネーションは年々エスカレートしており、僕はテレビや雑誌の特集を目にする度に、「す、凄いよなあ〜、カナダ以上だよなあ〜」と驚いてばかりいます。

でも、日本のイルミネーションって、何かが違いますよね。たとえ洋風建築の家でも、ライトだけが妙に浮いており、飾り方もどこかちぐはぐ。まあ、雪がないというのが致命的ですが、やはり海の向こうの「文化」を真似するって、かなりの無理があるのでしょう。

さて、僕は今年のクリスマスもカナダへ入りますが、一つの心配事があります。それは「雪」です。ここ数年、東部カナダは12月に雪が降らないのです。今も毎日のようにインターネットでライブ映像をチェックしていますが、まだまだ雪の欠片もありません。

もしかしたら今年もグリーンクリスマスになってしまうかもしれませんね。

2005年12月 4日 (日)

カナダ組

カナダに住んでいた頃に出来た日本人の友達は、今でも交流があり、1年に1〜2回のペースで、どこかで会って食事やホームパーティーをしたりしています。ティーコージーのユミさんのように、お店を持っている方もいるので、そこで集合することもしばしばです。
で今日はその集まりがあり、僕は東京駅前の丸ビルのレストランへ出掛けて行きました。出席者は9人。本当は17〜20人なんですが、年末はみんな忙しいんですね。
いつものように、あーでもないこーでもないという話で盛りあがります。でも不思議とカナダに関する話題は出ないんです。暮らしていたのは10〜12年前なので、誰からも記憶が薄れてきているんですね。
僕はこのように友達と会って楽しくやることは、とっても好きです。でも近頃はあまりに時間がない……。だからせっかくの誘いも断ってばかり。また12月は、各編集部から忘年会のお誘いがたくさんありますが、カナダへ出掛けてしまうため、こちらの方も断ってばかりです。
いずれにしても、今日は久しぶりにリラックスできたので、頑張って4時間のフリータイムを作ってよかったです。

2005年12月 3日 (土)

夜型

「王様のブランチ」の本のコーナーで、『SILENT NIGHT』が紹介されました。今日本では1日に2〜300冊の新刊本が出ていると言われています。だから頑張っていい本を作っても、書店では本の山に埋もれ、多くの人から気づいてもらえずに終わってしまう……というのが現状です。だからこのようにマスコミで紹介されるのって、やはり著者としては嬉しいですね。

さてさてこのブログですが、僕のような管理者は、何時に何人訪れたか、をグラフでチェック出来るのです。毎朝パソコンを立ち上げた時にそのページを見るのが習慣になっていますが、一つ面白い事実を発見。

皆さん、24時間の中で何時台のアクセスが一番多いと思いますか?

何と驚くことに、夜中の2時なんですよ! もちろん曜日によって違いはありますが、平均して夜の11時〜2時に集中しています。

日本人はどんどん夜型になっているんだなあ〜ということが実感としてわかります。ちなみに僕が寝るのは1時半頃です。

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2005年12月 2日 (金)

無銭飲食

Kさんとお会いし、飯田橋の凸版印刷の中にあるレストランでランチを食べます。ここには立派なコンサートホールがあり、今日も人で賑わっていました。

その後、飯田橋の駅前でKさん、Uさんとお会いし、コーヒーショップでお茶します。

家に戻ると、たくさんの荷物が届いていました。またまた宅配ボックスを6個も占領です。

先日の田川高校20周年の記念式典では、友達が何冊か本を買ってくれました。本は本日我が家に入荷したので、ひとまず5人分の出荷作業を行います。

夕方から、たまりにたまったメールのレス書きです。

近頃、仕事メールの量が多いので、どのメールも1度さ〜っと目を通し、主要なポイントだけを押さえる方式をとっています。でもこれだと、大切な一文を見落としてしまうこともしばしば。

で、今日も古いメールを読み返していたら、記念式典の会費は5000円、という記述を発見! ひえっ〜、払っていませんよ〜。つまり僕はあの豪華料理を無銭飲食してきたのでした!

大急ぎで担当者さんにお詫びメール。すぐにネットから振り込みます。

夜はひたすら領収書の整理。月が変わったので、11月分の領収書を税理士さんに送らなければなりません。その作業だけで3時間も掛かりました。

あ〜あ、今日も原稿書きが出来なかった……。

明日の土曜日、「王様のブランチ」で『SILENT NIGHT』が紹介されるそうです。

2005年12月 1日 (木)

汐留の夜景

お昼まで原稿書き。その後、細々とした仕事に追われていたら、あっという間に3時になりました。大急ぎで家を飛び出し、亀戸駅へ。キヨスクで買った「週刊文春」と「週刊新潮」を電車の中で読みながら、汐留へ。ここで2時間ほどペンタックス*DS2で夜景の撮影。

それにしても、高層ビルが連なる汐留って、凄い景観ですよね。何度見ても感動します。僕はサラリーマンには憧れませんが、こんな場所で働けるのだとしたら、サラリーマンも悪くないよな、と思ったりもします。

帰りは秋葉原で途中下車。ヨドバシカメラに立ち寄り、レーザープリンターやコピー用のトナーを購入します。レーザーは1万枚以上も印刷出来るのが魅力ですが、トナーが切れた時が大変。今日もトナー代で5万円も使ってしまいました。

夜は相変わらず仕事に追われます。撮った写真のデータ整理、メールの返事書きなどなど……。

『凍』の残りを読みたいのですが、どーしても時間を取ることができません。ホント、ストレスがたまります。冗談抜きで1日30時間は欲しい。

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