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2006年4月 6日 (木)

本屋大賞

第3回の本屋大賞が発表されました。受賞作品はリリー・フランキー氏の「東京タワー」。この小説、もちろん僕も買って読みました。とても素晴らしい物語で、感動した覚えがあります。でも「東京タワー」は、本屋大賞というよりは、直木賞の方が適していますよね。
だって本屋大賞って、目利きの書店員さん、つまり本のプロが、本の山の中からいい作品を「発掘」し、賞を与え、大ベストセラーにする、というのが最大の魅力だったと思うのです。つまり、「東京タワー」のような、誰もが知る、すでに大ベストセラーになっている作品を選んでしまっては、何の面白みもありません。
きっと今の書店員さんは、あまり本を読んでいないのですね。
ベストセラーだけを平積みにして売っていく、いわゆる個性のない書店の状況は、今後ますます加速していくでしょう。日本の多くの書店が、文化発信から利益追求になっていくのは、やはり悲しいことです。
いずれにしても、今回の本屋大賞の発表を受けて、思いました。いい本、読みたい本というのは、やっぱり自分でさがしていくしか方法がないんだな、と。

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