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2006年5月

2006年5月31日 (水)

雨のウルム

朝食の後にシャワーを浴びようとしたら、お湯が出ませんでした。仕方ないなと諦めます。お湯が出ないのは、カナダでも古いホテルやB&Bではよくあること。そう、タンクのお湯がなくなってしまうからです。
こんな時、日本人の中には「お湯が出ません!」とオーナーに文句を言う人がいますが、これは明らかに間違った行為です。みんなが使う朝、つまりお湯がなくなってしまってからシャワーを浴びる方が悪いのです。だからこんな時は素直に諦めるしかない。この問題を回避するには、日本人は出来るだけ夜にシャワーを浴びることですね。
チェックアウトの後、一気にウルムまで車を走らせました。今日も当然、曇り、雨、時々雹なので、写真は一枚も撮りません。
ウルムでは、以前宿泊したホテルに2泊の予定でチェックイン。「あらあなた、2年前にも泊まったことがあるわね」と言われ、何だか嬉しくなりました。コンピューターに記録が残っていたようです。一体何ギガのハードディスクを使っているのでしょうか。
部屋でメール書きの仕事を片づけた後、歩いてウルムの中心街へ行ってみます。巨大な大聖堂があり、その周りにモダンなお店が軒を連ねています。ドナウ川沿いには、いかにもドイツだな〜って感じの古い民家が建っています。
2日前から急に寒くなりました。まるで冬のよう。スイスは雪が降っているそうです。フリースジャケットと手袋を持ってきて正解でした。
以前、ドナウ川沿いのチャイニーズレストランで、すごく美味しいチャーハンを食べました。で、今日も同じ店に入ってみます。しかし出てきたチャーハンを見てびっくり。全然違っていました。味は20点。原因ははっきりしています。オーナーが変わったからです。美味しさって、なかなか引き継がれないものですね。
連日天気が悪く、思い通りの写真が撮れないため、とにかく焦ります。撮れる物は何でも撮ろうと思い、今日は10時過ぎまでデジカメで夜景の撮影を行いました。

2006年5月30日 (火)

インゴルシュタット

さて、今日の天気はどうかとカーテンを開けると、ガ〜ン、またまた雨でした。
こうも天気が悪い日が続くと人生のすべてがイヤになってきますね。せっかく大金をつぎ込んだ取材が無駄になってしまう……という焦燥ばかりを感じます。
ブルーの気分のままレーゲンスブルクを後にし、ケルハイムへ行きました。雨がやむのを待って、ドナウ川沿いの崖のてっぺんまで歩き、対岸の修道院を狙います。
シャッターを押している時、いつも思うんです。この自分で決めたプロジェクト、本当に形になるのかなあ〜、って。
まあでも、「プリンス・エドワード島」「ローレンシャンの秋」どちらも写真集の出版なんて絶対に無理だろうなあ〜と思いながら何年もシャッターを押し続けていたのです。だから、歩みはカメのように遅くても、とにかく継続していけば、たぶんいつか夢は叶いますね。
昼頃、インゴルシュタットと呼ばれる町に入りました。「まっ、せっかく来たから町でも撮影してみるか」と軽い気持ちで町中を歩いたら、びっくり仰天、とても雰囲気のいい町でした。建物の造りがお洒落て、おまけに活気があるのです。その活気も、観光客の活気ではなく、地元の人たちの活気です。
急にこの町がたまらなく好きになってしまい、一泊することにしました。町中で見つけた古いホテルにチェックイン。
小雨がまだまだ降り続いています。ひとまずホテルの部屋に入り、雲の流れを待ってみることにしました。
今回もちょうど10冊の文庫本を持ってきたのですが、大急ぎで成田で買ったのがいけなかったのか、その多くがハズレでした。でも2冊だけ素晴らしい小説がありました。まずは「水曜の朝、午前三時」(蓮見圭一著・新潮文庫)。これは一気に読んでしまいました。次に「症例A」(多島斗志之・角川文庫)。この作家の本はどれも素晴らしいので、「症例A」も前から読みたいと思っていたのですが、日本ではなかなか長編を読む時間が取れません。で今回の旅で紐解いてみると……ううう、あまりの凄さに衝撃を受けました。
夕方、雲が切れはじめたので、大急ぎで外に飛び出し町中の撮影を行います。
その後、中華レストランで恐ろしく不味いチキンチャーハンを食べた後、デジカメで夜景の撮影を行いました。カフェの夜景で一枚だけ手応えのある写真を撮ることができました。

2006年5月28日 (日)

頑張ったで賞

朝から横殴りの雨。あ〜、なかなか自分の思い通りにはいきませんね。
昼までホテルで時間を潰し、地下鉄に乗って中心街へ。まず傘を購入し、雨のウィーンの撮影をはじめていきます。
たとえ傘をさしていても、雨がレンズを濡らします。そのたびにハンカチで水滴を拭きとってやるのですが、これじゃあレンズにますます傷がつきますね。写真家が所有するレンズの表面は細かい傷だらけ。こればかりは仕方ありません。レンズは傷がつくもの、というとらえ方をしています。
ちなみにデジタルカメラの場合、UVフィルターやレンズ保護フィルターは絶対に使ってはダメです。それ1枚あるだけで画質の低下に繋がります。レンズは生出しで使うのが常識。また、偏光フィルターを使う時は、デジタルカメラ専用の偏光フィルターを使いましょう。
雨の中、頑張って撮影していると、モーツアルトに扮したお兄さん(たぶん正当派のダフ屋)がコンサートのチケットを買わないかいと盛んに声を掛けてきます。声を掛けてくるだけならいいのですが、そのすごいカメラのファインダーをちょっと覗かせろという。その度に撮影が中断してしまいます。
2時頃、雲が流れようやく雨があがりました。ドナウ運河周辺を撮影し、地下鉄に乗ってひとまずホテルに戻ります。
夕方、思い切って70キロ先のヴァッハウ渓谷、デュルンシュタインまで足を伸ばしました。30分掛けてケーンリンガー城跡まで登り、「絶景」にカメラを向けます。雲が多く靄が掛かっていましたが、まあまあの作品を撮ることができました。
その後、大急ぎでウィーンへ戻り、休む暇もなく夜景の撮影です。歩いては撮り、また歩いては撮るの繰り返し。すべてが終わったのが夜の10時半。今日は、自分に「頑張ったで賞」をあげたくなるくらいよく歩き、よく撮りました。今日はかなり脂肪が燃焼したと思います。
夕食を食べる時間がなかったので、駅の屋台でピザをテイクアウト、ビンビールをグビッと飲みながら、ピザを口に運びます。
すると、近くのオペラ座から日本人の若い女性たち2〜30人がドドドっと出てきました。んんん、誰もがかなりのお洒落をしています。なるほど、オペラはフォーマルな服装で観るものなんですね。勉強になりました。
う〜ん、それにしてもウィーンに観光に来る日本人女性は、カナダで見掛けるタイプと明らかに違いますね。雰囲気が何となく違うのです。
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2006年5月27日 (土)

フィルムとデジタル

5時に起きて外を見ると雲の切れ間から青空。大急ぎで宿を飛び出し、昨日発見したポイントへ行ってみます。デュルンシュタインはちょうど逆光になるため今ひとつでしたが、川面をキラキラ反射する光をゲットできました。
宿に戻って朝食です。この宿もバイキングスタイルでしたが、えっマジかよ、と驚くくらい料理の数が少なく、がっかりでした。そういえば昨日チェックインの時にオーナーのおばさんと接し、「ああ、この人はたぶん利益優先の人だな……」と何となく感じていたのでした。お金の事しか考えていない人って、見てすぐにわかりますよね。
チェックアウト後、デュルンシュタインへ足を運びます。ケーンリンガー城跡へ登るつもりでしたが、再び上空には分厚い雲。いい写真が期待できそうになかったので、登山は諦めました。
その後、付近を簡単にロケハンした後、ウィーンに向かいます。ウィーンはこれで2回目なので地理は完璧。街中を迷うことなくスイスイと車を進め、昨年宿泊した安宿にチェックイン。部屋に荷物を運びれホッと一息つきました。
その後、アウトバーンを140キロ(僕は臆病なので180キロ以上は出せないのです)で飛ばして、ハンガリーとの国境付近まで行ってみます。ドナウ川沿いに点在する小さな町を精力的に撮影しました。
さて、今回の取材もフィルムとデジタル、両方のカメラを使っています。どちらも重いので同時に持つことは不可能。どのように使いわけているかというと、はっきり言ってその時の「気分」です。
しかし、今の一眼デジカメがどんなに性能がよくても、撮れない被写体があるのです。眩しい朝日とか夕陽とか、キラキラした光の反射とかは、どのメーカーの一眼デジカメを使おうが絶対に無理(光の部分だけ白とびしてしまう)。だからそんな時は当然フィルムカメラを使用しています。
そう、フィルムはオールマイティーですが、デジタルは得意、不得意がある。これは悲しい現実です。
だったら100%フィルムにすればいいじゃないか、と言われそうですが、1000万画素以上のデジカメは、フィルムの6×45と同等のクオリティーが出せるんです。2000万画素だったらフィルムの4×5です。つまり、35ミリのフィルムカメラを使う意味がない。だから僕は35ミリに限っては、すべてデジタルに切り替えてしまいました。
多くの写真家は、「デジタルは凄いよ!」と言います。でも写真家の「本音」ってのがありまして、やはり多くの写真家や写真関係者は、やっぱりフィルムの方が写真は面白いな……と考えているようです。まあでもこの辺のことはCAPAの記事で書きましたので、立ち読みしてみてください。
いずれにしても、あと10年もすればすべてがデジタルに切り替わるでしょう。もしかしたら今の時代は、フィルムとデジタルをうまく使い分けることが出来る写真家が、本当の意味ですごい写真家なのかもしれませんね。

2006年5月26日 (金)

つぐない

朝からシトシト雨です。でも近頃、「雨も風景の一つの顔」という捕らえ方をしているので、雨を見てもそれほど暗い気持ちになったりはしません。そう、雨と友達になったのです。
チェックアウト後、リンツのダウンタウンに車を進めました。街で大変な点は駐車場探しです。路上はびっしりで、立体に入っても空きがほとんどありません。さて、こんな時はどうするか。
ショッピングカートを押している人を見掛けたら車でゆっくりと後をついていきます。で、その人が車に辿り着いたら発進するまでじっと待つ。当然後ろからはクラクションの嵐ですが、ヨーロッパだって自己主張の国。徹底的に無視するのです。そして車が出たらすかさず入る。そう、街で駐車場を確保するには、このような自分勝手な強引さが必要なのです。
今日も後ろでは、大型ベンツに乗ったおっさんが関西人以上に怒り狂っていましたが、僕はクラクションなんか聞こえませんよ〜というふりをしてその場で辛抱強く待機。どうにかパーキングに成功しました。ちなみに日本でベンツに乗った方を怒らせたら大変です。
雨のリンツを撮影後、3号線を走って西へ向かいます。心ときめく風景を見つけるとシャッターを押しますが、それにしてもこの雨、悔しいですね。写真の仕上がりは期待薄でしょう。
残念ながらあのメルク修道院は修復中で、足場が組まれていました。
ヨーロッパ旅行をして、絵はがきのような風景が簡単に見られると思ったら大間違い。大抵の大聖堂や修道院、博物館などは修復をしています。また、どんな街でもあのT字型をした大型クレーンが3〜4つは設置されている。つまり写真家はそれをいかにごまかして撮るかが腕の見せ所。ちなみに広告や観光ポスターは、完璧な風景写真を使っていますよね。でもあれは全部、足場やクレーンを画像処理で消しているのです。旅行パンフレットも全部そう。
メルクの撮影は諦め、オーストリアでもっとも風景が美しいとされるヴァッハウ渓谷に入りました。
確かにアッと驚く風景がたくさん転がっています。でも昨年の「晴れ」を知っているだけに、なかなかシャッターを押すことができません。雨や曇りで似合うのは城くらいですね。
夕方、宿探しをはじめました。しかし行く先々の宿で満室。マインツの町中にある大型ホテルもすべて満室。ウィーンまで行ってしまおうと思いましたが、少し郊外にあるホテルで一部屋押さえることに成功しました。
夜はどーしてもライスが食べたかったので、町中で見つけたチャイニーズに入ってみます。テレサテンの「つぐない」を聴きながら、うん、やっぱり昔の歌はいい、最近の若者の歌は全然わかんないんだよな〜、と妙にオッサンくさいことを考えながら、餃子寿司弁当を口に運びました。
デュルンシュタインの夜景を撮りたいのですが、雨はいっこうに止む気配を見せません。

2006年5月25日 (木)

国境を越える

朝起きたら腰が痛く、思わずうううと唸ってしまいます。常に重い機材を持っている写真家は誰もが腰を痛める、と言われていますが、僕にもついにその時がきたか……といった感じでした。
でも朝食を食べていたら痛さも遠のいていきます。単なる神経痛だったのかもしれませんね。いずれにしても回復力の早さに自分でもびっくりです。
イン川の対岸にある山の上に登りパッサウの町を俯瞰してみますが、大聖堂が修復中のため、全景を撮ることができません。仕方なし、望遠レンズで一部分だけを切り取りました。
その後、オーストリアに入り、ドナウ川沿いの道を東へ移動していきます。もちろん昨年も同じ道を走っていますが、見過ごしていた風景ってまだまだたくさんあるんですよね。心に響いたら車を停め、カメラを構えてシャッターを押しました。
お昼過ぎ、リンツに入ります。他の町に比べ随分とモダンですが、山の上に建つ大聖堂まで行く登山電車を発見。たった一両で山を登って行く姿がとても可愛らしかったので何枚か写真を撮りました。
ヨーロッパの旅って、やっぱり鉄道に限りますね。鉄道網が発達しているので、どんな小さな町や村でも鉄道で行くことができるのです。今日のような超ローカルな登山鉄道もあったりして。
100キロ以上の重い機材と共に旅をしなければならない僕には鉄道の旅は絶対に無理ですが、いつの日か鉄道を使って各国を旅をしてみたいです。でも、そのいつかというのは永遠に来ないのでしょうね。
気が付いたら夕方6時、今日もお昼を食べるのを忘れていました。急に空腹感に襲われますが、今日は祝日で、すべてのお店がクローズしています。
ホテルの側に中央駅があり、試しに行ってみると、フードコートがありました。そこのジャパニーズに入り、寿司弁当を注文。まあまあの味でした。
ホテルに戻った途端、土砂降りの雨になります。夜景の撮影を断念。部屋の中でひらすらメール書きです。

2006年5月24日 (水)

パッサウ

今日も曇り。まずはレーゲンスブルクの町中の撮影。その後、再びワルハーラ神殿へ移動し、遠景の撮影を行います。その後アウトバーンに乗り、東へ移動していきました。
パッサウに入る手前でガソリンスタンドに立ち寄りステッカーを購入。そう、オーストリアを走る際、何やら許可書が必要になったのです。10日間で7ドルの通行券ですが、これを車のフロントガラスに貼っていないと400ドルの罰金だとか。レンタカーを借りる際、くれぐれも注意するようにと言われました。
さて、大きな町に入ると、だいたい行動パターンが決まっています。
まずは車を公共の駐車場に入れます。次に歩いて安宿探しを行います。1発目で決まることは稀、いつも2軒か3軒目にようやく空き部屋が見つかるといった感じ。宿が決まったら次は車の移動です。町中のホテルは駐車場が少し離れた所にあるので、荷物の移動が大変。そして部屋に入りようやくほっと一息つけるのです。
パッサウでもこんな感じで宿探しを行いました。
すぐに町中の撮影をはじめます。ちょうどうまい具合に雲の切れ間から微かな光が差し込んできたので、ドナウ川やイン川周辺の風景が美しく輝き、溜息まじりの撮影でした。
パッサウは、レーゲンスブルクと比べるとマイナーな町ですが、こちらの方が数倍も雰囲気がいいのです。でも訪れる日本人はほとんどいない。ある意味ではガイドブックって罪ですよね。
2時間ほど町中を歩いたらぐったりしてしまいました。テイクアウトのピザを食べながらグビッと飲んだ冷たいビール、心の底から旨いっ、と感じました。
あまりに疲れたので、夜は「もうこれ以上撮影したくない病」に掛かります。夜景の撮影には目を瞑り、ベッドに倒れ込みました。
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2006年5月23日 (火)

ドナウ川と再会

まずは部屋で地図とにらめっこしながら今後の予定を立ててみます。このまま西へ移動してドナウの源流ドナウエッシンゲンに向かってもいいのですが、あまりに距離があるので時間がもったいない。そこで今回はオーストリアから攻めることにしました。
まずはレーゲンスブルクを目指し、北へ向かいます。
途中、48番出口でアウトバーンをおり、ケルハイムの近くにあるヴェルテンブルク修道院を撮影します。もちろん2年前にも撮っていますが、露出で失敗していたので、再撮影という形です。
ここで初めてドナウ川と再会しました。ドナウの優雅な流れ、何度見ても心ときめくものがありますね。僕の前世は、絶対に何らかの形でドナウ川と関係があったと思うのです。
さて、川に向けて最初のシャッターを押しますが、残念なのは天候。朝から雨、曇りで、今ひとつ風景に冴えが生まれません。まあ、緑がしっとりする曇りも好きなので構わずシャッターを押しますが、やはりここに「光」があれば最高なのになあ〜と考えてばかりです。
午後、レーゲンスブルクの町中に入り、まずは宿探しを行いました。以前宿泊したホテルで空き部屋を尋ねると、満室。仕方なし、町からかなり離れた場所にある安ホテルにチェックインします。
夕方、町中やワルハーラ神殿にカメラを向けましたが、小雨が舞うあいにくの天気だったので、撮影にあまり気合いが入りませんでした。
チャイニーズでチャーハンを食べ、ホテルにもどりホッと一息ついていたら、疲労に勝てず、そのまま眠ってしまいました。

2006年5月22日 (月)

ドイツへ

5時半起き。タクシーで箱崎、箱崎からリムジンバスで成田空港へ。
SASのカウンターでチェックイン。ラウンジで時間をつぶし、ゲートへ行くと、案の定ゴールドメンバーの呼び出しが掛かり、エコノミーエクストラクラスへアップグレードになりました。ビジネスクラスでないのが残念でしたが、プチ優雅に海外旅行を楽しみたいという熟年層やOLの間で人気のエコノミーエクストラも一度は乗ってみたかったので、それなりに嬉しかったです。
シートは気持ち広く、倒れる角度も気持ち大きく、確かにエコノミーよりもプチ快適でしたが、この席を7〜10万余分に払って買うかと聞かれたら考えてしまいます。でも、ビジネスクラスに空きがあれば自動でアップグレードしてくれるので、買っても損はないかもしれませんね。
定刻通り成田を離陸。映画「さゆり」を観て、本を読んで、あとは爆睡していたら、11時間はあっという間でした。
定刻通りコペンハーゲンに到着。今回はすべてが順調だな……と思っていたら甘かった。モニターに乗り継ぎ便のゲートナンバーがちっとも現れないので、不信に思い地上スタッフに尋ねてみると、何とフライトがキャンセル。もちろん別便に変更してくれましたが、離陸は3時間遅れ。ドイツのミュンヘンに着いたのは夜10時を回っていました。おそらくロスバゲだろうなあと思っていたら、きちんとバッグが流れてきたのでびっくりです。
ハーツレンタカーのカウンターにはまだ人がいました。で、ここでも案の定ゴールドメンバーはベンツかBMWにアップグレード。でも写真家は小回りがきき、おまけに燃費のいい車を必要としているので、レンタカーのアップグレードはちっとも嬉しくないのです。そこで変更をお願いしたら、小型車の用意がないからしばらく待てとのこと。40分ほどじりじりしながら待機いていると、ルノーのクリオを手配してくれました。ホッと一安心。
外は真っ暗です。カンで車を走らせ予約してあったホテルを探しますがどーしても見つからない。夜中なので人は誰もいないし、お店も開いていない。結局1時間以上も道に迷い、ようやく営業しているガソリンスタンドを発見。ガソリンを入れにきたおじさんに身振り手振りで道を尋ね、ホテルにチェックイン出来たのは深夜1時を回っていました。
まあいつもことですが、初日からグッタリです。

2006年5月21日 (日)

出発準備

時間を掛けてパッキングを行いました。今回、機材を大幅に少なくし、6×4.5のフィルムカメラ2台、35ミリデジカメ1台の計3台です。もちろんレンズはすべてズームで揃えました。
意外と重いのが道路地図。前回の旅で買った1:200000を利用するつもりでいますが、電話帳くらいの厚さと重さがあるのです。でも道路地図がないと話にならないので、ドイツ版とオーストリア版の計2冊を頑張って持っていくつもりです。
ふ〜、それにしても何だか出発前から疲れています。このところの睡眠不足が原因でしょう。明日は5時起きなので、今晩は遅くとも12時にはベッドに入るつもりでいます。

2006年5月20日 (土)

休日出勤

午後、秋葉原に足を運びます。まずはSさんにポジとデータを受け渡し、その後、近くの喫茶店で別のSさん、Kさんと大切なミーティングを持ちました。
何故週末なのに仕事をしているのか。それは皆さんが吉村のために休日出勤をしているからです。そう帰国後だと原稿入稿が間に合わないのです。
月曜朝の出発はやはりよくないですね。皆さんに迷惑を掛けてしまう結果となるからです。反省。
その後、ヨドバシカメラで海外取材用のフィルムと三脚を買いました。先日ベルボンのエルカルマーニュ730を手に入れたのですが、カーボンといえども重いので、重量制限のあるヨーロッパに持っていくのは無理。そこで新たに630も買ってしまいました。ギリギリ中判カメラもOK。今後、630をメイン三脚にするつもりでいます。
それにしても近頃、不安定な天候ですね。東京は曇りか雨がずっと続いています。亀戸に着いたら雲行きが怪しくなり、コンビニの前でポツポツときました。やばいかなと思いながらもそのまま歩き続けたら、途中から土砂降り。久ぶりに全身びしょ濡れになりました。でも今日は暖かい日でよかった。
今日20日は写真雑誌の発売日です。「CAPA」のP.168〜169にフィルムの魅力を、「デジタルカメラマガジン」の付録に、朝日と夕陽の撮り方を紹介しています。どちらも写真と文で、未発表のベストショットを使っていますので、是非ご覧下さい。

2006年5月19日 (金)

1ユーロ146円

出発前にどんなことをしても片付けなければいけない仕事が20個ほど溜まっていました。朝から気合いを入れてやったら、どうにか昼にはすべてを終えることが出来、大満足です。「何だ、オレもやれば出来るじゃないか」と妙に嬉しくなり、お昼は駅ビルのレストランで美味しい中華ランチを食べました。
午後は都心に出て、航空券のピックアップ、お金の両替、フィルムの購入などをてきぱきとこなしていきます。
ヨーロッパでは、トラベラーズチェックを使える所がほとんどありません。よってキャッシュでなければダメ。本日のレートは1ユーロ146円。たくさんの日本円を提出しても、「えっ、たったこれだけしかキャッシュが出来ないんだ……」って感じでした。カナダとは全然違いますね。
出発前はいつも大変。今日も自分で震えがくるくらいお金を使いました。1時間おきに20〜30万単位で手元からなくなっていく現象を目にすると、やはり胸がチクチクと痛みます。しかし、「これは自分への投資である」と呪文のように何度も唱え、気分を落ち着かせるのです。
ヨーロッパ出発前にいつも頭を悩ませるのは荷物の重量計算。写真機材はどんなことをしても削れないので、衣類で調整するしかないのです。もしかしたら登山用の軽い下着類で統一するのが一番いいのかもしれませんね。明日、登山用品店へ行ってみるつもりです。

2006年5月18日 (木)

あと4日

ドイツ・オーストリア取材まであと4日。今日も朝から晩まで、予定がびっしりです。午前中は2件、午後は3件の打ち合わせがありました。でもこのような時って、電車での移動途中や待ち合わせ場所などで20分30分というフリータイムが生まれるので、わりかしゲラをチェックしたりする仕事がはかどるんです。
「じゃあ後はメールで」
これって、どの打ち合わせの後でも決まって出る言葉です。今の時代、原稿書きなどの仕事はいくらでも海外に連れていくことができます。出張だからと言っても以前のようにリラックスできにくくなってきました。そう、忙しさは永遠につづくのです(笑)。
めずらしく、夜は友達から飲み会の誘いがありました。やることが山積みなので、行くのどーしようかなー、とずっと悩んでいたのですが、僕もたまには楽しみたい。そこで思い切って銀座のお店に足を運び、約3時間、楽しいひとときを過ごしました。でもお酒って、飲めなくなりました。いや、今でもいくらでも飲めるんですが、今晩や翌朝の仕事に響くため、自然とセーブするようになっているのです。20代の頃のように思いっきり羽目を外せない自分……。年を重ねるって、悲しいことかもしれませんね。
そうそう、2年前から大阪の近畿日本ツーリストとタイアップで、「吉村がカナダで2日間だけツアーに合流」というツアーを行っていたのですが、残念ながら今年は人が集まらなかったので、催行中止となりました。
もちろん僕の方は6月中旬からカナダです。今年はケベック各地を旅してみるつもりでいます。

2006年5月17日 (水)

コピー私物化

午前中はメールを書いたり、原稿の直しをしたり、コピーを取ったり、郵便局に行ったりと、自分を見失うくらい、時間に追われました。
近くのセブンイレブンのカラーコピー、近頃私物化しています(笑)。
午後は仕事場にお客さんがあり、ほっと一息。
夕方からまたまた原稿の直しを行いますが、直しても直しても、いい原稿って、書けないんですよね(涙)。
夕方、スバルのSさんが営業に来たので、ほっと一息。来月マイナーチェンジされるアウトバックの外観・内装に関する話で盛り上がりました。
夜はひたすらワープロです。

2006年5月16日 (火)

お詫び

午後、出版社でエッセイ集の打ち合わせ。その後、家に戻りひたすらキーボード打ち。まだまたやることがたくさんあるのです。
近頃、長いブログが書けなくて、申し訳ありません。お許しください。

2006年5月15日 (月)

京都→東京

京都9時32分発ののぞみに飛び乗ります。新幹線のテーブルって少し高めなのでパソコンのキーボードが打ちづらくて仕方ありません。よって今日はメール書きの仕事をやめ、えいやっと寝てしまうことにしました。シートを倒し、目を瞑ったら、2分後には熟睡モード。気がついたら横浜あたりを走っていました。
一端自宅に戻り荷物を置いた後、近くのマックでエビ何とかを食べ、四谷でSさんと、場所を移動してOさんと簡単な打ち合わせを行います。
その後、信濃町の本屋で気になる本を2冊購入した後(面白かったら後日紹介します)、大急ぎで仕事場へ戻りました。
新幹線の中で熟睡したので、夜は妙に目が冴えており、たまりにたまった仕事を片っ端から片付けていきます。
夜、ケベック在住の友人から国際電話。今、新緑がとても美しいとか。今年、カナダへ入るのは6月下旬かな。

2006年5月14日 (日)

鴨川

今日も京都泊です。6年ほど前、京都のある会社にとってもお世話になったとこがあり、その頃はしょっちゅう京都に足を運んでいました。その後も社長夫妻とは交流を続けています。で、今回も連絡すると、せっかくだからホテルをキャンセルしてうちに泊まりなよ、ということになりました。
駅から地上に出て、「鴨川って、コンクリートの堤防がないから美しく感じるだよな〜」なんて考えながら橋を渡り、社長夫妻が購入したばかりの新居へ向かいます。着いてびっくり。4階建ての豪邸でした。
夜は社長夫妻と12時頃まで色々な話をします。

2006年5月13日 (土)

鳥と烏の違い

寝不足のまま8時発の新幹線に乗り京都へ。
例のツアー説明会があるためです。(カナダツアーに、現地で2日間だけ吉村が合流)
あいにくの雨でしたが、近畿日本ツーリスト8階にある会場には10名ほど集まりました。
まずは50分ほどカナダの事を語ります。その後「何か質問がありますか?」と尋ねたら、ある方から写真撮影に関する質問が飛んできました。その方、プロもびっくりの高級カメラやレンズをお持ちでした。そう、今はプロよりアマチュアの皆さん方が凄い機材を所有しているんですよね。プロの場合、カメラやレンズを使う頻度が多いため、最高級の機材よりも使い勝手のいい機材(軽い機材とか)を選びがちです。
いずれにしても、このような質問コーナーは大好きです。本当は写真教室やフォトコンの審査、写真ツアーの仕事をもっと積極的に行っていきたいのですが、それを受けてしまうと取材や原稿書きがおろそかになってしまいます。50歳を過ぎてからでしょうか。
説明会終了後、担当者と簡単な打ち合わせを済ませた後、五条のホテルにチェックインしました。
そうそう、京都って、JRから地下鉄への乗り換えがとてもわかりにくいですよね。今日会場に行く時だって、ネットの路線検索で「烏丸線に乗る」と出てきたので、新幹線を降りてから烏丸線を探したのですがどこにも表示がない。単に「地下鉄」と書かれているだけです。
あっ、でも僕は生まれてはじめて、烏丸を「とりまる」ではなくて「からすま」と読むということを知りました。「鳥」と「烏」は棒が一本少ないというのも勉強になりました。
でも京都の駅員って、こちらが質問するととても丁寧に教えてくれますね。人にもよりますが、東京では絶対にありえないことです。
「よそ者が住むのはとても大変なことですよ」とよく京都在住の知り合いに言われますが、京都はいつか住んでみたい街の一つです。

2006年5月12日 (金)

トンカツ屋

今日も引き続き慌ただしい一日でした。追加写真を選んだり、雑誌のゲラをチェックしたり、問い合わせの写真を郵送したり……。海外取材までにあと1週間。来週はやることが山積みで、人と会って打ち合わせをするのも1時間刻みのスケジュールとなりそうです。
お昼、弁当でも買おうかと近くのホカ弁へ行きました。大通りを渡ってお店に近づいた時、2階にトンカツ屋があるのを発見。「へー、こんな所にあったんだ」と妙に新鮮な気分を味わったので、トントントンと階段を上りお店の中に入ってみます。で注文したランチ弁当は吉村基準の合格ラインに達しており、是非またお昼に入ってみようと思いました。
夜は爆疲れでしたが、明日から京都出張のため、ここ数日間、「受け取りました。メールの件、後日改めてお答えいたします」という1行メールで処理をしていたメールの詳細なレス書きを少し行います。
友達関係のメールは受信BOXに溜まっていく一方ですが、明日の新幹線の中か、ドイツ行きの飛行機の中で書こうと考えています。

2006年5月11日 (木)

時間のなさ

時々、どーしようもないくらい仕事が詰まってしまうことがあるんです。今日はまさにそんな日で、朝から晩まで時間に追われっぱなしでした。
夕方、デザイナーさんのオフィスで、来月発売予定のフォトエッセイ集の打ち合わせがありました。写真の並び順も決まり、本の形がだんだんと見えてきました。僕自身の想いがいっぱい詰まった一風変わった作品集になりますので、ご期待ください。タイトルが正式に決まったら、いち早くこのブログで発表します。

2006年5月10日 (水)

プラネットアース

ここ数日、夜のちょっとした楽しみがありました。それは毎晩10時からはじまるNHKの番組「プラネットアース」を観ることです。
平日のこの時間帯はちょうどメール書きに追われている頃ですが、今週だけはパソコンを完全にOFF。テレビの前に釘付けになりました。
NHKとイギリスBBCが5年間掛けて取材した、かつてみたこともない素晴らしい地球の姿。凄い、美しいを通り越し、もうこれは神の領域をとらえているんだな、と思いました。
でもこのような番組が生み出せるのも、公共放送だからですね。視聴率のことばかり気にしている民放には、絶対に出来ないと思います。せいぜい海外に芸能人を連れて行って、観光地や宿泊施設や料理を紹介するくらいでしょう。それもクイズ型式にして。
「プラネットアース」でユニークな点は、途中に、この映像をどうやって撮影したのか、というコラムが入ることです。例えば空撮の時にカメラをぶらさないで撮る裏技とか。僕はそれを知り、なるほどなあ〜と何度も頷いてしまいました。
でも、ワンカットの決定的瞬間を撮るために、スタッフは1ヶ月、2ヶ月と現地に滞在するわけですよね。おそらく1つの番組の取材費は数千万、いや数億円でしょう。
やはり表現者として、このような途方もないスケールの大きな仕事をいつか行ってみたいなあ〜と憧れます。まあでも今は、自分が出来る範囲内で精一杯活動し、それを継続させていくこと。そう、この継続こそが最も大切なことだと思います。アーティストの多くは、それが出来ず、潰れていくわけですから……。
いずれにしてもNHKの素晴らしい番組を観て、力が湧いてきました。今年のヨーロッパ、カナダ取材も頑張ります。

2006年5月 9日 (火)

本を読む仕事

2時までにデスクワークと外回りの仕事を片付けてしまい、その後、駅前の喫茶店に籠もって資料本を読む仕事をしました。ここであえて「仕事」と言っているのは、いい大人が昼間からコーヒーを飲みながら本を読んでいるという行為に罪悪感を覚えるからです。だから、資料本を読むことは仕事、と強く認識することによって、日中の読書を正当化しているのです。
今日はあるテーマに関して書かれたエッセイ集を3冊読みました。
それにしてもどうしてこう大学教授とか役人とか、いわゆるエリートと呼ばれる人たちは、文章を難しく書こう、書こうとするのでしょうかね。「誤謬(ごびゅう)だった」とか「蕪雑(ぶざつ)な〜」とか「憚(はばか)る」とか、こんな言葉を使われても、僕にとってはチンプンカンプンです。
頭のいい人が、読みやすいくてやさしい文章を書けば、すごいなあ〜と感心するのですが、頭のいい人が難しい言葉を使って難しい文章を書いても、ちっともすごいとは思いません。逆に、だから頭のいい人はダメなんだよ、と感じるだけです。
その点、中学や高校の先生だった人が書いたエッセイ集は、素晴らしかったです。難しい漢字は一つも使っておらず、表現も端的です。難しい事を書いているのに、それが難しく感じないのです。長年、子供たちにわかりやすいように、わかりやすいようにと伝えてきた人たちは、どこかが違うのですね。
というわけで、今日は4時間ほど資料本を読みふけり、夕方、コンビニで買った「くろのトッポ」をぽりぽりと囓りながら、仕事場に戻りました。

2006年5月 8日 (月)

借金

近頃、消費者金融のニュースをよく耳にします。まあ、会社は何かと問題あるにせよ、僕は、借りたお金を返さない人だって、反省しなければいけないと思うのです。(これに関しては絶対に報道されませんが)
僕は結構いい加減な人間ですが、一つの自慢があるとすれば、借りたお金は必ず返してきた、ということです。一度も返済の期限に遅れたり、踏み倒したことはありません。
二十代のはじめ頃は、いつもギリギリの生活でした。だからカナダ取材から戻ると、印刷会社の社長さんから、10万円、20万円をしょっちゅう借り、そしてアルバイト料が入ったら全額返済するという形を取っていました。
もちろんそのような借金は、20代後半からしなくていいようになりましたが、もちろん今でも、100万以上の写真機材を買うときはローンだし、年間数百万掛かる海外取材費も、現地ではクレジットカード払いなので、口座引き落としまでの2ヶ月間、一応「借りている」ことになっています。
僕は過去に一度だけ、貸したお金が返ってこなかったことあるのです。その人が今どこにいるのか、何をしているのかわかりませんが、やっぱり思い出すたびに、悔しくて悔しくて仕方ありません。きっと平気な顔して生活しているんでしょうね。
いずれにしても、友達間で、お金の貸し借りは絶対にしない方がいいですね。

2006年5月 7日 (日)

三脚

海外でも国内でも風景撮影の時になくてはならない物、それは三脚です。僕は三脚にはかなり拘ります。以前、よくプロが好んで使う海外メーカーの三脚を使っていたのですが、ネジや雲台のゆるみに嫌気がさし、数年前に国産メーカーのスリックとベルボンに乗り換えました。
それでも三脚は、2年くらいでどこかしらガタがきます。修理しては使い、また新しい三脚を買い足したりしながら、現在に至っています。今、物置の中には、大中小と15〜20本くらいの三脚が眠っているのではないでしょうか。
実は今年に入ってから、もう一本、大型三脚の必要性を感じており、暇な時にカタログを見たりしながら検討に検討を重ねてきました。そしてついに今日、新宿のヨドバシカメラで購入したのです。
やはり今の時代は、アルミよりカーボンですね。カーボンは軽い分だけ風に弱いのですが、アルミ特有のビヨヨ〜ンという振動は一切起きないので、作品のブレ防止には役立ちます。ただ価格はアルミの2倍はします。
さて僕が買った三脚は、ベルボンのネオ・カルマーニュ730です。カーボンにしては重いのですが、これだけパイプが太ければ、超望遠レンズや4×5カメラまでカバーできるので、重量には目を瞑ることにしました。ただ、海外取材では少々シンドイかも。もしかしたら630の方も手に入れるかもしれません。
雲台は、すでに持っているマンフロットを使うつもりでいますが、ベルボンかスリックの600グラム以下の雲台を、これからじっくりと時間を掛けて選んでいくつもりでいます。

2006年5月 6日 (土)

歪曲収差

ある物を撮影する仕事があったので、自宅のリビングを簡易スタジオにしてみました。いわゆる物撮りの場合、大がかりなストロボ装置を使うものですが、自然光が均等に回っていれば、ストロボなしでも案外と撮れるものなのです。
今日はよく晴れていたので、もちろん自然光を利用。斜めにしたテーブルの上にある物を置き、カメラの水平垂直に注意しながら静かにデジカメのシャッターを押していきました。
午後は撮影済みのデータをパソコンに取り込み、1枚1枚絵柄を確認していきます。
今回、レンズはズームと単焦点を使ってみましたが、やはり物撮りは単焦点でなければダメですね。ズームの場合、周辺部の歪曲が目立ち、まっすぐな物がまっすぐにならなのです。
ここ数年、ズームばかりを使っており、単焦点の存在は忘れていましたが、今日は単焦点のよさを再認識する結果となりました。とは言っても、海外取材はズームレンズの方が適していると思います

2006年5月 5日 (金)

飛鳥

カナダドルが高くなると、飛行機や現地ツアー会社の卸値が上がってしまうので、必然的にツアー料金が高くなってしまいます。よって、今年はカナダへ旅行する人たちが激減してしまうのではないか……と旅行関係者は誰もが危惧しています。
しかしプリンス・エドワード島シャートロットタウンは別。誰もがそれほど気にしていません。なぜなら、何とあの巨大豪華客船「飛鳥2」がシャーロットタウンに寄稿するというビックイベントがあるからです。
乗客乗員合わせて約1400名の日本人が一同に島に降りて観光するので、きっと6月8〜9日は凄いことになるでしょうね。ちなみにこの日、ノバ・スコシア州やニュー・ブランズウイック州などから、観光バスがシャーロットタウンに集結するそうです。1000人が島一週のツアーに参加するとしたら、単純計算で20台。6号線を走るバスの連なり、見てみたいですね。
でも、クルーズのお客さんは、宿泊や食事は船の中。よって、儲かるのはツアー会社と土産物店だけ、と島の関係者は口にしていました。

2006年5月 4日 (木)

オリナス錦糸町

よく人は、西の吉祥寺、東の錦糸町と言います。でもこれには相当無理があると僕は思っています。どう頑張っても、下町っぽさが抜けない錦糸町は、あらゆる面で吉祥寺に負けています。唯一勝っている点は、ヨドバシカメラがあることくらでしょうか(笑)。
しかし、先日、錦糸町にオリナスという北米型の巨大ショッピングモールがオープンしました。お洒落なお店、今風のお店がたくさん入っており、フードコートやシネコンだってあります。これでようやく吉祥寺に追いつくことが出来たかな、といった感じでした。
でもよくよく観察してみると、ファミリーを対象にした店舗が多いのに気がつきます。やはり場所柄、若者や会社員ターゲットでは難しいのでしょう。
オリナス錦糸町、今はとにかく凄まじい人です。でも1年、2年と経過していくに従って、空いてくると思いますよ。おそらく平日はガラガラになるでしょう。
なぜなら、JR総武線の錦糸町駅から少し離れた場所にあるからです。だから毎日総武線を使う人でも、仕事帰りにちょっと買い物、ちょっと映画、という感じにはならないのです。秋葉原のヨドバシカメラがあれほどヒットしているのは、駅に「直結」しているからですね。
そう、新し物好きの僕が今日までなかなか足を運ばなかったのは、その距離感に原因があったのでした。
いずれにしても、僕のような地元民にとっては、巨大ショッピングモールは時間つぶしにぴったりです。まずは原稿執筆で使えそうな喫茶店を開拓してみるつもりです。
http://www.olinas.jp/
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2006年5月 3日 (水)

K

午後、仕事場に親友Aが遊びに来ました。以前のメールに車を買い換えたと書かれていたので、何の車を選んだのかな〜と楽しみにしていると、今話題の三菱のアイでした。
そーなんですよね。近頃、僕の友人・知人の多くが、普通車からKに乗り換えているのです。ちなみに親友Aは、長らくパジェロの一番大きなタイプに乗っていました。
もちろん僕の愛車もK(もちろんスバル)です。Kが好きな理由、それはすり抜けが出来るからです。特に東京のようなゴチャゴチャした場所では、駐車車両の隙間をスイスイと行けるし、狭い場所でのパーキングも容易です。
でもKは燃費がいい、というのは嘘だと思います。今は小型車や普通車の方がまだ走ります。Kはガソリンタンクの容量が小さいので、満タンにした時に格安感がある。たぶんそれが低燃費と誤解されているのでしょう。
さて、三菱のアイ、なかなかユニークなスタイリングをしていたので、携帯カメラで写真を撮ってみました。
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2006年5月 2日 (火)

コーヒークリーム

近頃、「若者の牛乳ばなれ」というニュースをよく耳にします。
意外に思うかもしれませんが、僕は結構、牛乳を飲んでいる方です。家でもコップ2杯は確実。海外取材中、ファーストフードに入っても必ず牛乳をオーダーし、せっせと胃に運んでいます。
特に深い理由はありません。牛乳って何となく体によさそうだから飲んでいるのです。
で、コーヒーにもミルクをたっぷり入れて飲み、ここでも「健康、健康」と唱えていたのですが、今日近くの有隣堂で買った『食品の裏側』(安部司・著)という本に、「コーヒーミルクは水と油と複数の添加物からできたごまかし商品」と書かれていました。そう、牛乳や生クリームとは全く関係なかったのです。ガ〜ンって感じですよね。
それにしても、この本を読むと、大手企業が作る食品って、怖くて食べられなくなりますよ。
この世の中、色々な事を知ってしまうよりも、知らないで暮らした方が幸せになれる場合もあるのです。この本、買わなければよかったな、と思いました。

2006年5月 1日 (月)

松本城

桜の写真が必要だったため、信州に入りました。ほとんどの場所ですでに散りはじめていましたが、山の中腹にある山桜はちょうど満開。何枚か思い通りの写真を撮ることができました。
帰りに松本城に立ち寄ります。松本城って、とても美しい城ですね。心の底からそう感じます。
さて、取材中、いつも気に掛けているのは星空です。もちろん東京にいる時もしょっちゅう夜空を見上げているのですが、このところ、いわゆる快晴と呼ばれる晴れがほとんどありませんね。たとえ雨上がりで雲が切れても、風が強いため、天体望遠鏡が激しく揺れてしまいます。やはり春という季節は天体観測には適さないのかもしれません。

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