国境を越える
朝起きたら腰が痛く、思わずうううと唸ってしまいます。常に重い機材を持っている写真家は誰もが腰を痛める、と言われていますが、僕にもついにその時がきたか……といった感じでした。
でも朝食を食べていたら痛さも遠のいていきます。単なる神経痛だったのかもしれませんね。いずれにしても回復力の早さに自分でもびっくりです。
イン川の対岸にある山の上に登りパッサウの町を俯瞰してみますが、大聖堂が修復中のため、全景を撮ることができません。仕方なし、望遠レンズで一部分だけを切り取りました。
その後、オーストリアに入り、ドナウ川沿いの道を東へ移動していきます。もちろん昨年も同じ道を走っていますが、見過ごしていた風景ってまだまだたくさんあるんですよね。心に響いたら車を停め、カメラを構えてシャッターを押しました。
お昼過ぎ、リンツに入ります。他の町に比べ随分とモダンですが、山の上に建つ大聖堂まで行く登山電車を発見。たった一両で山を登って行く姿がとても可愛らしかったので何枚か写真を撮りました。
ヨーロッパの旅って、やっぱり鉄道に限りますね。鉄道網が発達しているので、どんな小さな町や村でも鉄道で行くことができるのです。今日のような超ローカルな登山鉄道もあったりして。
100キロ以上の重い機材と共に旅をしなければならない僕には鉄道の旅は絶対に無理ですが、いつの日か鉄道を使って各国を旅をしてみたいです。でも、そのいつかというのは永遠に来ないのでしょうね。
気が付いたら夕方6時、今日もお昼を食べるのを忘れていました。急に空腹感に襲われますが、今日は祝日で、すべてのお店がクローズしています。
ホテルの側に中央駅があり、試しに行ってみると、フードコートがありました。そこのジャパニーズに入り、寿司弁当を注文。まあまあの味でした。
ホテルに戻った途端、土砂降りの雨になります。夜景の撮影を断念。部屋の中でひらすらメール書きです。
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