ディーゼル車
6時間熟睡したのですが、体がだるくて仕方ありません。取材の中だるみです。
それでも気合いを入れ、8時から仕事をスタート。まずは町の近く(と言っても80キロ先)の村から撮影をはじめていきます。
で、今日は夕方までに4つの村を巡りましたが、心ときめく村もあれば、観光地化され俗っぽい村もありました。駐車場探しで苦労し、撮影中も観光客がじゃまで仕方がない村って、やっぱり写欲が半減しますね。
村を撮影していると、おじいちゃん、おばあちゃんがよく声を掛けてくるんです。何を言われているかさっぱりわかりませんが、たぶん建物の歴史を語っているんでしょう。
また、たまにフランス人の若い女性も声を掛けてくることがあります。言葉が全く理解できないとわかるとすぐに立ち去っていきますが、一体用件は何なんでしょうね。カメラのシャッターを押してもらいたいのか、お土産を買っていけという売り込みなのか、それとも純粋なるナンパなのか……とても気になります。
険しい峠越えをし、世界遺産で有名なカルカッソンヌに入りました。今日は金曜日。ホテルはどこも満室です。行く先々でノンの返事。
3時間ほど車を走らせたあげく、夜の9時、郊外でよーやく空き部屋がある安ホテルを見つました。トイレから強烈なアンモニア臭が漂ってくる部屋でしたが、寝る場所を確保できたので一安心。3匹のハエを部屋から追い出した後、ベッドに倒れ込みました。
さて、車の話。
やはりフランスはプジョーやシトロエン、ルノーのフランス車ばかり。そこにドイツ車が混じっているといった感じです。日本車は滅多に見掛けません。
ヨーロッパは8対2くらいの比率でマニュアル車ですが、フランスでは100パーセント、マニュアル車になります。フランス人でオートマチック車を運転しようとする人はまず一人もいません。というか、この国でオートマチック車は売っているのかな? あっ、トヨタのプリウスがあったか。
ちなみに日本では、ヨーロッパ車は故障が多い、と言われていますが、日本人はオートマチック車を買うからいけないのです。たぶんどのメーカーも、オートマチック車の開発は得意じゃないんでしょうね。輸出用に仕方なく造っているといった感じでしょうか。ベンツでもBMWでもボルボでもプジョーでも、日本でヨーロッパ車を買うなら、現地に習って、マニュアル車を選んだ方が絶対にいいのです。
そしてもちろん多くの車がディーゼル車。「クローズアップ現代」でもやっていましたが、今はディーゼル車の方が、燃費はいいし、パワーもあるし、排ガスもクリーンです。
これから日本でも、各メーカーが積極的にガソリン車からディーゼル車に切り替えていくということですが、僕はなんとなく日本にはディーゼル車は定着しないような気がしています。
ディーゼル車の問題点は、アイドリング時の微かなカラカラという音です。日本人は車にも静けさを求める国民だから、カラカラ音は絶対に気にするはず。まあでも日本人は天才だから、音がしないディーゼル車を開発するかもしれませんね。ディーゼル車が普及しはじめる数年後が楽しみです。
いずれにしても、ヨーロッパ車っていいですよ。何かこう、日本車にはない個性があるんですよね。トランスミッションは日本車以上にしっかりしています。
でもドイツ車もフランス車も、デザインはいまいちですね。どれもワンパターン。
僕はデザインで一番心ときめくのは、イタリアのアルファロメオです。例えば159。あの奇抜なフロントグリル、それにボディーの流れるようなラインは、見ていて溜息が出ます。そう、デザインに哲学を感じるのです。
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