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2006年8月 1日 (火)

聖母像

残念ながら雨です。9時に宿をチェックアウト、さてどうするか、と暗い気持ちのまま車を走らせ、西へ向かいます。ドナウ川の場合、逆に雨や曇りでも構わず撮影するのですが、フランスの村は、やはり晴れていた方がいい。そこで今日はロケハンの日と決めました。
まずコンクへ向かいます。コンクはフランスの中で最も知名度が高い村の一つ、今回の旅のハイライトです。
こんな山の中に本当に村があるのだろうか……と険しい山道をずんずん行くと、突然村が現れました。おっ、これは凄いですね! コンクはやっぱり凄い。
もちろんここも観光地ですが、でもここなら観光客がたくさんいても許せる! それほど凄い場所なのです。
このような場所が、日本ではまだあまり知られていないし、もちろん日本人観光客はほとんど訪れません。理由は簡単。大型観光バスが入って来ることができないからです。
また、僕の心はますます浮き立ったいきました。なぜなら天候が回復してきたからです。ああ、何て自分は運がいいんだろう……と素直に喜びます。
5時、ロデズに戻ります。さて、今日の宿をどうするか。50キロ先の別の村へ向かい、小さなプチホテルで空き部屋を見つけ、チェックイン。
もちろんおじさんもおばさんも英語のえの字も喋れないので、部屋を確保するまで大変な苦労がありました。冗談抜きで大変なんです(笑)。
外はまだ明るかったので、引き続き村の撮影を行います。体はクタクタですが、やっぱり僕は写真が好きなんですね。どうしようもないくらい撮ることが好きなんです。
でも、このような言葉の通じない異国の地で、必死になって頑張っている自分ってやっぱり凄いかも……と思うことがあります。自分の行動力だけはもっと素直に誇っていってもいいのかもしれませんね。
そうそう、今日凄いことがありました。
夕暮れ時、ふらりと小さな教会に入ってみました。すると突然太陽が顔を出し、ステンドグラスを通った光が聖母像を明るく染め上げたのです。2〜3分続いたでしょうか。写真を撮った直後に日が陰り、太陽は二度と出ることはありませんでした。
僕は世界各地で不思議な体験をたくさんしていますが、今日の体験はまさに震えがくるほどでした。怖くもなりました。
何かこう、見えない力ってあるんですよね。この世に偶然なんてない。人の出会いだってそうだと思います。

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コメント

こちらの日記をとてもタイミングよく教えて下さったののこさん、そして、コメントリレーしてくださったサラさん、こちらこそありがとうございましたm(__)m

吉村先生の不思議なご体験は、いつも偶然ではなくて必然的なことなのですね!

雲の切れ間から太陽があらわれる瞬間…そんな撮影のときの奇跡的な場面が、作品のエピソードに時々語られているこを思い出します。

金環日食のときは、おなじ場所から観測できるのは300年に一度きりなのですね☆

そしてあの日、金環日食の範囲の中心線は、まさに、奇跡的にも東京の真上ですね。

薄雲がかかり、うつくしい模様を描いた天空リング☆
神秘の輝きとの遭遇ですね!

雨上がりのきれいな大気を 通過してきた太陽の光は、とても清らかにうつくしい虹いろにかがやきながら、この日の聖母像に、そして マリア様のやさしい眼差しから、吉村先生に天からの特別な光としてとどけられ、現在も先生のお心の中に輝き続けているのですね。

おお!これこれ。
いつのブログだったかな~と思いつつ、探しもせずにそれっきりにしちゃってました。
ちょうど6年前になるんですね。
初めてこの日の記事を見る方も多いと思うので、この記事を探して、ここに紹介して下さったミユさん、どうもありがとうございます。
素晴らしい光景ですね。
吉村さんの感動も伝わってきます。

写真家 吉村和敏サン、「LIGHT ON EARTH」の写真集のー光からのメッセージーのコメントを拝読し、どんな光景か気になっていました。

教会に足を踏み入れ、マリア像との対面し、その慈愛を感じるその時に、ステンドグラスからの7色の光は差し込み、マリア像と白い壁に映し出された光。

驚きと奇跡的な情景に、感動しながらもシャッターを押し、このように拝見できたことも、まさしく奇跡です。
光は、祈りであり、愛を形にしていると思いました。優しく、たゆまない、力強い。

吉村サンは、どんなメッセージを受け取ったのでしょうか。


光のメッセージから、「フランスの美しい村」に七色のマリア様のお写真をある方から教えて頂き、そしてミユさんのコメントにて2006年8月1日のブログに出会えました。
お二人に感謝します。

吉村さん、これからも、写真集を発表されていくと思いますが、ご自身の感動から発信される情景や風景を、楽しみにしています。

写真集『LIGHT ON EARTH』吉村先生の「光からのメッセージ」の教会のマリア像とステンドグラスのお話しにとても感動いたします。

この写真集が発表されてまだ間もない7月13日に、コメントされた、あるお方が、吉村先生のブログにこの時のマリア像のエピソードが書かれていると、教えてくださいましたね。ありがとうございました。m(_ _)m


お写真の背景の色合いも美しく、ステンドグラスから通る七色の神々しい「光」の方向が、聖母像へと向かっている…そのわずか数分のあいだに、大幸運にも、吉村先生は、出会われたのですね…!本当に、とても驚くべき 「光からのメッセージ」ですね!

『なぜなら天候が回復してきたからです。ああ、何て自分は運がいいんだろう……と素直に喜びます。』

先生のご幸運は、きっと、先生が引き寄せていらっしゃる…そうおもいました。

吉村先生の写真集を拝見するたびに、まぶしい光のかがやきが、より一層うつくしく、光を増しているようにいつも思えて来ます。

先生の受けとめられた光を、すばらしい写真集の中で共有させていただきましてありがとうございました☆


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