ボホール島にて
今日はボホール島の取材です。今回、たくさんの場所へ行き、たくさんの物を見て、たくさんの体験をしていますが、今の段階では僕が勝手に発表することはできません。そこが依頼仕事の辛いことろ。
いずれにしても、フィリピンに来て、大いに刺激を受けています。
アジアの人々とのつき合いって、何かこう、僕ら日本人にとって不思議な安心感がありますよね。白人社会は、どんなに地元の人と仲良くなっても、日本人とはどこか奥深い所で違う、という感じを常に抱いているのですが、アジアではそれが全く逆になる。
僕の友達には、アメリカやヨーロッパなどの国々には全く興味がない人がたくさんいます。彼らは言います。「白人社会は実に空疎でつまらないと」。もちろん僕はその意見に反論ばかりしていますが、でも今回の旅で、何となく彼らの心の内が少しは理解できたような気がしました。アジアには、生きる本質のようなものが確かにあります。
そうそう、一つ困ったのは車のスピードです。こちらのドライバーさん、とにかく飛ばすんです。
僕はハイスピードには慣れているし、自分が乗った車が追突事故を起こしてもそれはそれで構わないのですが、人に危害を加えるのだけは嫌です。どの町や村に行っても、たくさんの子供たちが道路の脇で遊んでいます。そんな状況下、日本では徐行するのが当たり前ですが、こちらではおかまいなしに100キロ以上のスピードで突っ込んでいくのです。子供たちを轢きはしないか……と、ただそれだけが心配で心配で仕方ありませんでした。
日本では対向車が来たら追い越しをしない。でもこちらでは対向車がいても構わず追い越しをする。一体、どちらが正しいのでしょうか? きっとどちらも正しいのですね。
そう、こんな感じで、フィリピンにいると今までの常識がすべて覆されていくのです。
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吉村さんとフィリピンの組み合わせは少し意外でしたが、アジア好きの私としては楽しみです。ヨーロッパ方面はイギリスしか行ったことがありません。きれいな国にも行きたくないわけではないけど、中国・韓国・ベトナム・香港・台湾・・とアジアの雑踏に身を置くと、次もまた行きたくなる不思議・・・。エッセイも待っています。
投稿: 話梅 | 2006年9月15日 (金) 23時20分