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2006年10月

2006年10月31日 (火)

写真展(5日目)

今日も朝から仕事に追われたので、30分遅れて会場に到着。
お昼まで、たくさんのお客さん。
1時頃、日頃お世話になっている編集者が来たので、下のチャイニーズで一緒に食事。
午後もお客さんが途切れ目なく訪れ、話をしたり、本やカレンダーにサインを書いたりと大忙し。
僕の本をすべて集めて下さっている方もいらっしゃるのですね。全く頭の下がる思いです。今ひそかに、恩返しの仕方を検討中です。僕は、応援してくださる皆さんを決して裏切りません。
今日の一番人気の写真はパンプキンでした。10月31日、ハロウィーンだからですね。
今回の個展では、写真集「林檎の里の物語」で発表している120点の写真から、約1/3の写真を厳選して、構成しています。でも2点ほど、写真集に使われていない写真もあるのです。本の場合、構成やデザインも考慮に入れなければならないので、あれもこれもというわけにはいきません。
このカボチャの写真もそうでした。よって個展オリジナルというわけです。あと1点は、林檎の木々の向こうにいるカモメたちの写真です。
友人と新宿で食事し、11時に帰宅しました。
さすがに個展4日目となると、疲れが出てきます。今、クタクタです。
今日は短いブログで、スミマセン……。
明日も頑張ります。
おやすみなさい。
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2006年10月30日 (月)

写真展(4日目)

朝から雑用に追われたので、写真展会場には20分遅れで到着します。
平日ということもあって、お客さんの大半は、ギャラリー巡りの常連さんでした。たまに5分、10分と人が切れることもあり、そんな時は会場でマックを立ち上げ、メール書きや請求書作成などの仕事を行います。
この三井ビルには8000人ほどが働いており、出入りする人を含めれば一日2万人がこのギャラリーの前を通るそうです。かと言って、全員が会場に入るわけではありません。9割以上、いやそれ以上の人が、写真展にはまったく興味を示さず、通り過ぎて行きます。会場に入るのは、2万人の中で20人いるかいないかです。
僕は個展を行う度に、日本って、「アート関心人口」が少ないよなあ〜と感じてばかりいます。北米や欧州では、まず考えられない。例えば何気ない美術館に入ってみますよね。ビジネスマンやOL、おじいちゃんやおばあちゃんがたくさんいるし、床に腰を下ろし、巨匠の絵画を真剣に模写している若者や学生を何人も見掛けます。まして、人通りが多い場所にあるスケルトンギャラリーで何かの作品展をやっていたら、「何? 何?」と興味津々に覗くでしょう。
よく地方にお住まいの方から、「東京ではたくさんの写真展や絵画展が毎日のように開かれているので羨ましい。地方では年に1回あるかないかです〜」というメールを頂きます。でも僕は、東京も地方も、人がアートに接する率は同じだと思うんですよね。よは、住んでいる人々が、普段の生活の中で、アートに感心を抱くか抱かないか、の問題ではないでしょうか。仮に東京で年に100回の美術展があるとしても、行かない人は絶対に行きませんから。
ちなみに、日本ではよく規模の大きなヨーロッパの絵画展を行っていますよね。一日何万人も訪れるわけですが、これは日本人が絵画に接していることにはならないと思います。単なるブームだから足を運んでいるのです。
いずれにしても、一般の人の心を引くのはとても難しいことです。だからこそ、僕の作品に少しでも関心を持ってくれている方々への告知、つまり案内状の送付やブログでの情報発信を大切にしているのです。「1人」の来訪がとても嬉しいからです。
でも、このようなアート鑑賞後進国の日本でも、たまにいるんですよー、素晴らしい人が。
今回も、ビシッとスーツ来て、ビジネスバックを持って、手には常に携帯電話を持ち、バリバリと仕事をしている最中に、フラリと個展会場に立ち寄り、5分10分と写真を鑑賞し、吉村和敏って初めて知ったよ、作品世界に感動した、と言って写真集を一冊購入し、そして再び戦場に戻っていく……。そんなビジネスマンやキャリアウーマンがすでに3人ほど立ち寄りました。
僕はそんな人たちと接する度に、素直に格好いいなあ〜と思うし、憧れます。仮に僕が会社員になったらとしたら、そんな知的でイキなスタイルを目指したいです。

さてさて、今日も無事に一日が終わりました。ある雑誌社の編集者と食事し、自宅に戻り、今、このブログを書いています。
すみません、今日は写真なしです。というのも、撮影で使ったデジカメを会場の控え室に忘れてきてしまいました。写真は明日の昼頃、モバイルからアップしますね。
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号外

記者が取材に訪れました。その記事です。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/exib/2006/10/30/4926.html

2006年10月29日 (日)

写真展(3日目)

夜の雨も上がり、清里は朝から快晴の青空。予定通り10時から、カントリーフェスタ内の主婦と生活社のブースで、吉村和敏のサイン会が行われました。遠方から駆け付けてくれた皆さん、ありがとうございました!
その後、小淵沢駅から電車に乗り、東京へ向かいます。2時半には個展会場に戻ることができました。
3〜4人のお客さんが常にやって来る、というほど良い流れが閉館まで続きました。今日も少なめかな……と思いカウンターを除くと1000人は入っています。ちなみに昨日も1000人を超えたそうです。
さて、写真展では色々な人と話をします。いくつかの出会いをまとめてみました。
●今回、意外に多いのが、僕と同じ松本出身者です。すぐに「松本のどこ?」「中学は?」という話で盛り上がります。どうしてかな〜と考えてみたら、きっとここが新宿だからですね。長野県の中信、南信出身者は、中央線界隈、つまり東京の西部地区に定住先を求めるケースが多いのです。
●僕とゴルフの話をしたがるおじさんもたくさんいます。「アナポリス・ヴァレーにはゴルフ場があるの?」「実は先週、ゴルフコンペがあってね」と、そんな感じで突然話をふってきます。僕自身、ゴルフにはまったく興味がないので、おじさんの話の内容はチンプンカンプン。5分10分という時間が、苦痛でもあります(笑)。
そういえば10年ほど前に一度だけ、あのオタマジャクシのような棒を振ったことがあります。旅行会社の仕事でロッキー山脈に入ったのですが、撮影の手助けをしてくれた現地のガイドさんが、超ゴルフ好きでした。ゴルフ場の前を通り掛かった時、「吉村さん、ちょっとやってみる?」と誘われ、試しに棒を振ってみたのです。もちろん空振りばかりで玉には当たりません。へ〜、ゴルフって案外と難しいんだ〜というのが第一印象でした。
●昔、青森でリンゴ栽培をやっていた、という夫妻もいました。道を歩いている時、ペンタックスフォーラムの案内板に書かれた「林檎の里」という言葉に引っ掛かり、写真展会場に立ち寄ってみたとか。お二人から、日本のリンゴ栽培のあれこれを教えてもらいました。
日本でも何かテーマを決め、今回のような風景と人物の取材をやってみると、面白いかもしれませんね。実は密かに検討しているテーマがあるのです。まだ内緒ですが。
●そして今回、何と言っても多いのが鉄道ファンです。ペンタックスのカメラって、不思議と鉄道ファンとリンクするのかもしれませんね。トリビアの泉に投稿してみようかな。
僕は鉄道ファンと話をするのは大好きです。なぜなら、父が定年までJR(国鉄)で働いていたからです。よって僕自身、子供の頃からとっぷりと鉄道世界に浸っていました。鉄道カメラマンになってみようとは思いませんが、電車を見ると微かに心ときめきます。
そうそう、今日の夕方も一人、鉄道ファンが写真集を購入してくれました。でも最後にこんなアドバイスをくれました。
「吉村さん、昨日のブログで新宿発3時半のあずさ25号に乗って、と書かれていましたが、かいじ 111号の間違いではないですか? その時間帯のあずさは15時(23号)と16時(25号)の2本のみです。訂正した方がいいですよ」
はい、おっしゃる通りです。すみません。
●僕と誕生日がまったく同じ方もいました。39年間生きてきた中で、初めての出会いです。おそらくこれから先、こんな偶然の出会いは二度とないでしょうね。
同じ誕生日と言えば、思い出す文章があります。沢木耕太郎氏の「純白の濁り」というという短いエッセイです。(このエッセイ、全集の中のどこかに入っていると思います)
20年くらい前に女優・小林麻美さんが出版した文庫のあとがきとして沢木氏が書かれた文章ですが、2人の誕生日が同じということを、なるほどなあ〜と唸らせる素晴らしい文章で表現しているんです。そう、僕はこの頃から沢木氏の大ファンになりました。

今日の写真。1枚目がサイン会を行った清里カントリーフェスタの会場。2枚目が写真展会場内で飲んだコーヒーです。飲食禁止ですが、何時間もいるととっても喉が渇くので、作家自らが規則を破り、こっそり飲んでしまいまいた。すみません。
明日も朝から会場にいます。平日はランチタイムの時間を外せばそれほど混まないと思いますので、是非お立ち寄りください!
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2006年10月28日 (土)

写真展(2日目)

毎回、写真展がはじまるとテンションが高くなります。だから、今日も朝5時にガバッと起きてしまいました。
9時半に新宿の三井ビルへ。まずは地下のドトールでマックを立ち上げ、急がれている雑誌の原稿書きを行いました。編集者にメールで送信後、10時半ぴったりに写真展会場に入ります。
午前中、お客さんはポツポツだったので、僕は一人一人とゆっくりと話をすることができました。そう、ここはオフィス街。だから土日って、人が入りそうで、それほど入らないんですよね。今日のトータル入場者はおそらく800人前後でしょう。ちなみに昨日は1300人以上入ったようです。
2時半、主婦と生活社の編集者Fさんが現れ、「吉村さん、そろそろ時間ですよ」と連行?され、会場を後にします。そして新宿発3時半のあずさ25号に乗って、山梨県清里へ向かいました。
毎年この時期に、清里・萌木の村で、カントリーフェスタと呼ばれる大きなイベント(雑誌「私のカントリー」主催)が行われます。全国から集まるカントリーファンは数万人。夜は関係者を集めた300人ほどのパーティーがあるのですが、今回は、そこでプチ講演をして欲しい、という依頼でした。
予定通りパーティーは6時半にはじまります。僕の出番は45分から。約20分間、美しい写真を見せながら、リンゴの里アナポリス・ヴァレーの魅力について熱く語りました。
パーティーや打ち上げ会など、すべてが終わったのが11時。いま、ハット・ウォールデンという洒落たホテルの部屋で、このブログを書いています。
明日の午前中は、カントリーフェスタでサイン会。その後、昼頃のあずさに乗って新宿の個展会場に戻ります。到着は3時くらいになるでしょうか。
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2006年10月27日 (金)

写真展(1日目)

10時15分に会場に入ると、ペンタックスの社員は朝礼をしていました。僕も少しだけ参加します。サラリーマン経験がほとんどない僕にとって、朝礼ってとても新鮮! あ〜、何だかいいなあ〜と心の底から思いました。
午前中はゆっくりと写真集などの整理をしようと思ったら、10時半の開館と同時にお客さんが入りはじめ、お昼まで途切れることなく続きました。僕は話をしたり、サインを書いたりで大忙し。
12時、地下のコンビニへ行きます。レジにドドドドドと押し寄せるサラリーマンやOLに混じって弁当とポカリスエットを買いましたが、ここでも、あ〜、何だかいいなあ〜と心の底から思いました。うん、やっぱり新宿副都心の日常って、フリーランスの人間には新鮮ですよ!
会場に戻ると15人くらいのお客さん。そのため控え室で弁当を食べることが出来たのが2時半頃。
昨日、ランチは23分で戻ります、と書きましたが、今日は4分で食べることが出来たので、9分で会場に戻ることができました。明日は8分の壁に挑戦します。
5時から閉館の6時半までは、お客さんはポツポツでした。正確な数字は知りませんが、今日一日のトータル入場者は1200人くらいでしょうか。
その後、中央線と総武線に乗って自宅に戻りました。これから、明日清里で行われる講演会の準備です。今晩は徹夜かも……。

● クリスマスの写真集「SILENT NIGHT」は、午前中在庫を切らしてしまいました。午後一で大量に入荷したので、ご安心ください。
● 芳名帳の位置がわかりにくいので、お名前を書かずに帰られてしまうお客さんがたくさんいます。芳名帳は受付のテーブルの上にありますよ。
● 今日紹介する1枚は、ギャラリーを外側から捕らえたショットです。実はギャラリーの外にも、7点のベストショットと、イーゼルに置いたカレンダーが展示してあるのです。
● 明日の土曜日は、PM2時まで会場にいます。日曜日はPM3時から会場に入ります。「林檎の里の物語」は数冊、サイン本を置いておきます。僕がいない時にサイン本ご希望の方は、購入時にその旨をお伝えください。
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2006年10月26日 (木)

写真展(前日)

夕方4時から写真展の立ち上げです。複雑なレイアウトですが、フレームマン社の職人さんがビシッと展示してくました。本をテーブルに並べたり、キャプションを準備したり……。総勢7人でやって8時までかかりました。
インターネットマガジンの記者Iさんが取材に訪れました。明日には記事がネット上で公開されるので、アドレスがわかり次第、リンクをはります。
さて、いよいよ明日から個展です! このブログでは毎日、その日の状況をアップしていきますので、お楽しみに!
●偶然にも、写真集「林檎の里の物語」の発売日と重なりました。本は大々的にテーブルの上に並べてあります。
● 2000年以降に出版された写真集はすべて販売いたします。「光ふる郷」はすでに絶版になっていますが、吉村事務所から特別に20冊だけ提供します。「郷愁の光」は在庫稀少です。今回、編集者に無理言って、書店在庫を特別に10冊だけ集めてもらいました。
● 写真集は重いので、3〜4冊お買い求めになると、持って帰るのが大変になるかもしれません。(特に地方からいらした方は)着払いのヤマト便の伝票を用意しましたので、フォーラムから送ることも可能です。ご希望の方は受付の方に一声掛けてください。
● ペンタックスのカレンダーは、ペラペラ捲ることが出来るように、見本をイーゼルの上に置きました。
● ポストカードは、50種類以上、販売いたします。先月発売されたばかりの新作4点もあります。
● ネットで販売していたパーソンズサロン社の700線高精細印刷のアートプリント、8枚セット(3800円+税)もご用意いたしました。
● 初日、吉村はフルで会場にいます。ランチは23分で、コーヒータイムは6分で、トイレは2分30秒で戻ります。
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2006年10月25日 (水)

講演3日目

午前中は仕事場で雑用に追われました。3時に大急ぎで仕事場を飛び出し、駅へ向かいます。何か忘れている気がするな……とふと思い、バッグの中を確認してみたら、パソコン用のACアダプターが入っていません。自転車置き場の事務所に荷物を預かってもらい、大急ぎで自宅に戻りました。
アトランティック・カナダセミナーは、表参道にあるレストランを貸し切って行われました。僕の出番は8時から。
今日も約30分間、熱く語りましたが、マイクの調子が悪かった(100人集まると、後ろまで音が届かない)ので、喋っていて少しストレスを感じました。
僕は、仕事に関しては強いプロ意識があります。だから、どんな小さな講演会でも、完璧な機材を望むのです。my液晶プロジェクターを買ってから、プロジェクターに関してはストレスがなくなりましたが、いつも問題となるのはマイクやスクリーンなんです。
10時、セミナーは無事に終了。カナダから来ている主催者の皆さんは、明日帰国されます。打ち上げ会に誘われましたが、まだ写真展準備が残っているため、泣く泣くその場を後にし、仕事場へと戻りました。

●明日、写真展の立ち上げです。僕は連日会場にいる予定ですが、28日PM2時から29日PM3時までは、清里カントリーフェスタで講演会&サイン会があるため、会場を留守にします。
● K10Dの発表会に行った模様が、CAPAカメラネットのCCNニュースフラッシュのコーナーで紹介されています。一眼デジカメに興味のある方はチェックしてみてください。
http://capacamera.net/

2006年10月24日 (火)

大阪→名古屋→東京

朝起きて、さて朝食でも食べようか、とメニューを見ると、何とセットが3500円平均! コーヒー1杯1200円! もちろん宿泊費や交通費は先方持ちですが、残念ながら朝食代はついていません。
たまには贅沢でもしてみようか……と思いましたが、足は知らぬ間に近くのコンビニへ向かっていました(笑)。
関係者と一緒に新幹線に乗って名古屋へ移動します。会場はヒルトンホテル。1時半から昨日と同じような講演を行います。
終了後、僕は一足早く2時47分発ののぞみに乗って東京に戻りました。写真展の準備があるからです。
そうそう、自宅に戻る途中、クリーニング店に立ち寄り、ジャケットの染み抜きの相談をしてみます。「汚れの中で、赤ワインのシミが一番取れないんですよ」とおばさんに言われた時はがっかり。一応頑張ってくれるみたいですが、たぶんダメでしょうね。

2006年10月23日 (月)

大阪です

今の時期、カナダ各州の政府観光局の職員が日本を訪れ、積極的なセールスを展開中です。もちろんアトランティックカナダ政府観光局も頑張っています。全国各地でセミナーや食事会を行い、旅行会社の企画担当者に、地元のよさをアピールしているのです。
で、今回は3箇所での講演依頼が入ったので、午後一の新幹線に乗って大阪へ移動しました。
会場となったのは新しく出来たばかりのホテル、トラスティ心斎橋。ディナーの終盤、僕はそこで30分ほどアトランティックカナダの魅力、つまり写真家・吉村和敏がアトランティックカナダに惹かれる理由を熱く語りました。
終了後、関係者4人で軽く飲みに行ったのですが、僕はそこで大失敗をやらかしてしまいました。グラスになみなみと注がれた赤ワインを取り損ね、零してしまったのです。アッと思った時、瞬時にグラスを立て直そうとしたのがいけなかった。ワインはしぶきを上げて周辺に飛び散り、僕の上下はもちろんのこと、隣にいたTさんの上下、レストランの壁紙、布張りの高級ソファーを激しく汚してしまったのです。すみません〜(涙)
僕はとても慎重に生きている人間ですが、2年か3年に一度くらい、とんでもない失敗をやらかすのです。今日はまさにそんな日でした。トホホ……
宿泊はザ・リッツ・カールトン大阪。いいホテルですね〜

2006年10月22日 (日)

『林檎の里の物語』です

明日から講演ツアーで大阪です。その後、名古屋→東京と移動していく予定。
この講演会、旅行業界に向けてのもので、一般の人は参加出来ません。皆さんが参加可能な講演会がある時は、必ずこのブログで紹介しますね。
で、今日は1日中、必死になって喋ることを考えたり、ポジをスキャニングしたりしていました。週末もやることが山積みでホント、大変。
写真集の見本が1冊、我が家に届きました! どこよりも早くこのブログで表紙イメージを発表します。写真集に関するコメントは、また落ち着いてから書きますね。

『林檎の里の物語〜アナポリス・ヴァレーの奇跡〜』吉村和敏写真集(主婦と生活社)
価格2800円+税 10月27日発売
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2006年10月21日 (土)

K10Dの発表会

昨日、掃除機に関して書いたら、大きな反響がありました。その多くが、「吉村さんと同意見です!」というもの。また、興味本位で色々なネットの掲示板をチェックしてみたら、やはり皆さん、考えていることは同じでした。
でも、これらの声を一番理解しているのは、メーカーさんだと思うのです。ではなぜ今だサイクロン掃除機を製造していくのか。それはたぶん「紙パック不要、サイクロン!」というコピーの方が、掃除機が売れるからでしょう。「サイクロンはヨーロッパメーカーに任せて、我が社は紙パック一本に絞りましょうよ」という勇気ある社員がいないのでしょうか? 企業って不思議ですね。
もちろん、僕自身、すべてのサイクロン掃除機を否定しているわけではありません。今、各社が新方式のサイクロン掃除機(価格は6〜8万)を出しはじめていますが、おそらくこちらはいいのでしょう。使ったことがないのではっきりしたことは言えませんが……。
と、あまりに家電のことばかり書くと、「吉村さんって何だかカメラマンぽくないですね」というメールが来たりするので、掃除機に関する話はこのへんで終わりにします(笑)。次はカメラのこと。
今日は、原宿のクエストホールで、来月ペンタックスから出る一眼デジカメK10Dの発表会がありました。僕の北海道で撮影した写真が展示されているというので、挨拶がてら会場に立ち寄ってみたのですが、入った途端、驚きましたよ〜。3枚の作品が、超大伸ばしでデ〜ンと展示してあったからです。1000万画素になると、ここまで伸びるんですね。新鮮な驚きです。
発表会では、デジタル写真のエキスパートの写真家・河田一規氏と谷口泉氏の講演があったので、大盛況。
これで各社から1000万画素機が出揃ったことになります。これからの時代、主流になっていくんでしょうね。
1000万画素機を使う上でのアドバイス。それは、いいレンズ(最低でも1本10万以上)を選ぶ、ということです。センサーはレンズの善し悪しもしっかりと見てきますので、安いレンズとの組み合わせでは、高画素機を使う意味があまりないのです。
つまり、旅先で記念写真を撮ったり、子供の写真を撮ったりと、それほど画質が求められないごく普通の写真を生み出していくとしたら、400〜600万画素の一眼デジカメ+普通のレンズの組み合わせで十分なんです。
今、カメラメーカー、レンズ専門メーカーは、競い合うように高級レンズのラインナップを充実させています。理由は簡単。ユーザー(プロもそうですが、主にアマチュア)がいいレンズを求めているからです。そして、実際、高級レンズばかりが凄まじい勢いで売れています。
さて、近頃写真関係者と会う度に、「吉村さん、コート投げてよ」と言われます。CAPAに掲載された写真の反響の凄さに、僕自身も驚いています(笑)。
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2006年10月20日 (金)

サイクロンか紙パックか

日本の電機メーカーは何を作らせても世界一だと思いますが、一つだけダメな製品があります。それはサイクロン掃除機です。
日本メーカーが生み出すサイクロン掃除機。これどうにかなりませんかね。6〜7万出せばいいサイクロンが買えますが、2〜3万の低価格のサイクロン、これは超最悪です。掃除をしていると瞬く間に吸引力が落ち、ゴミ捨てのサイン点灯。おまけに毎回、毎回、フィルター清掃が超大変です。部屋の掃除をしているのに、掃除機のフィルターを掃除している時間の方が長い!という、何ともおかしな現象が起きてしまいます。
我が家は3年前にあるメーカーのサイクロン掃除機を28000円で買ったのですが、いつも頭にきながら掃除をしていました。フィルターに埃がつかないように、間にティッシュを挟むなどの工夫をしてみたのですが、それでもダメ。
で、先日、ようやくそのサイクロン掃除機が壊れたのです。思わず「やった!」と叫んでしまいました。電気製品が壊れて嬉しかったことは、今までの人生ではじめてです。
今日は打ち合わせの後、ビックカメラに立ち寄り、溜まったポイントで新しい掃除機をゲットしました。もちろん「紙パック式」です。どのメーカーにしようかなと頭を悩ませましたが、店員のアドバイスも参考にしながら、N社の製品を選びました。紙パックの容量が一番大きかったからです。価格は38000円。
でで、家に帰り早速使ってみたら、いいですよ〜。ホント、紙パック式はいいんです。排気はとても綺麗。今までのストレスは一体何だったんだろうと思いました。まあ、確かに紙パックは3枚で1000円と高く、不経済ですが、部屋を綺麗にするんだから、そのくらいの出費は仕方ありませんよね。
いずれにしても、僕は「掃除機は紙パック式に限る!」と断言します。もう国産の安いサイクロンは2度と買わない。

2006年10月19日 (木)

写真雑誌

写真雑誌の発売日は毎月20日です。前日の19日、仕事をした先から1冊送られてくるのですが、今日はポストの中に4冊入っていました。そういえば先月、モーレツに原稿書きの仕事したんですよね。すべて締め切りに間に合ったのが奇跡のようです。
さて今日は、明日発売の写真雑誌の紹介です。
● 「日本カメラ」11月号
写真展とタイアップの企画です。グラビア8ページで、「檎の里の物語」の写真が掲載されています。カナダ、ノヴァ・スコシア州アナポリス・ヴァレーの美しい紅葉をご覧下さい。
● 「デジタルカメラマガジン」11月号
6ページにわたって、デジタルカメラで撮影したローレンシャンの紅葉の写真が紹介されています。エッセイも書いています。
● 「フォトコンテスト」11月号
6×4.5(フィルム)で撮影したケベック、オルレアン島のベストショット1枚が紹介されています。文章では、中判フィルムの魅力を語っています。
● 「CAPA」11月号
ペンタックスから発売される1000万画素機、K10Dを使って富良野・美瑛を撮影したレポートが8ページにわたって掲載されています。また、巨匠写真家・土屋勝義氏によって撮られた吉村和敏の取材風景も、別ページに特集されています。どんな写真が掲載されているかは、お楽しみに!

2006年10月18日 (水)

歯医者とカレンダー

今日はどこにも行かず、仕事場で作業です。写真展の準備の他に、来週早々に行われる大阪・名古屋・東京の講演準備もしなければなりません。
11時頃手帳を見て、「あっ」と小さく叫びます。歯医者の日でした。
大急ぎで家を飛び出し、予約時間ぴったりに○歯科医院へ。今日は最終の点検と掃除。先生に、「吉村さんの歯は極めて健康ですよ。この状態が続けば一生自分の歯でいけそうです」と言われ、嬉しくなりました。
歯ブラシの他に、糸ようじと歯間ブラシをたまに使うこと。これが決め手。
ホカ弁で弁当を買って仕事場に戻ると、ペンタックスのカレンダーの見本が届いていました。とても美しい仕上がり! 皆さん、びっくりするだろうなあ〜。月が変わる度に1枚破るのが嫌になるかもしれません。僕自身も、なかなか表紙を破って1月を出せずにいます。あっ、まだ10月でしたね(笑)。

2006年10月17日 (火)

写真集の販売について

午後、ペンタックスフォーラムで写真展の最終の打ち合わせ。その後自宅に戻り、ただひたすら準備です。今日はキャプションの制作と各出版社に会場で販売する写真集の注文。
今回の写真展では、2000年に出した「プリンス・エドワード島」以降の作品集、計16種類をすべて置く予定でいます。もちろんメインは最新刊の「林檎の里の物語」。現在印刷中で、何と26日ギリギリに納品されるんです。
「光ふる郷」は絶版になっていますが、吉村事務所のストック分を提供します。また、「郷愁の光」は在庫稀少です。
深夜1時半、モーレツな睡魔に襲われ、ベッドにバタンQ。寝る前にちょこっと本を読むのが習慣ですが、カナダにいた時から読み続けている『四度目の氷河期』の半ページ分の活字を目で追っただけで、スコンと意識がなくなりました。
もちろんこの日記は翌朝書いています(笑)。

2006年10月16日 (月)

『赤毛のアンのお料理BOOK』復刊

20代の頃、つまり僕がカメラマンとして駆け出しだった頃、何冊かの作品集(プリンス・エドワード島は名作「赤毛のアン」の舞台となった事から、アンの関連書)を上梓してきました。でも今は、その多くが絶版です。(2000年の「プリンス・エドワード島」以来の写真集は、まだ版が生きています)
次から次へと新しい物を生み出し、それを消費していくのが日本の文化。だから僕自身、過去の本が絶版でもそれほどショックは受けていないのですが、その中で一冊だけ、「ああ、この本だけは永遠に残していきたかったな……」と思う作品集がありました。それが『赤毛のアンのお料理BOOK』です。
実はこの本、制作がとても大変でした。著者のテリー神川さん(ニューロンドン村にある喫茶店「ブルーウインズ」のオーナー)と、企画段階から何度も構成案を練り直し、実際に仕事が動きはじめてからも、テリーさんがお作りになる料理を、島のいたる所から探してきたアンティークを使ってテーブルアレンジ、4×5カメラで撮影していくという、気の遠くなるような作業の連続でした。1日1品のペースで続け、丸2ヶ月間も掛かったのです。もちろんロケには凄まじい費用が掛かっています。
そして、その年の暮れに、一冊の本として出版されました。それなりに人気は高かったのですが、数年後に絶版……。
さて、この本が、13年の時を経て、ついに復刊されることになったのです。復刊と言っても、構成、デザイン、文や写真選定などをすべて最初からやり直しているので、新規の本と一緒です。
10月25日頃から全国の書店に並びはじめますので、ご興味のある方は手に取ってご覧下さい。赤毛のアンファンにはたまらない作品集となるはずですし、吉村和敏って料理も撮れるんだ、という新鮮な驚きがあると思います。

『赤毛のアンのお料理BOOK』(出版社・ブッキング)定価2800円+税
料理・文 テリー神川 撮影・吉村和敏
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2006年10月15日 (日)

新しい写真集の重さ

朝から、写真展で使う額の準備を行いました。約50点の額をセッティングし直していくのって、大変なんですよ〜。個々の額は重いので、重労働でもあります。
夜まで掛かるかな、と思いましたが、気合いを入れてやたったら夕方4時に終わりました。クタクタです。
明日、朝一で我が家にプリント写真が届きます。その後、額屋さんが、トラックでプリント写真と額を引き上げに来てくれます。これでようやく僕の手を離れますが、次は額屋さんが大変ですね。プリント写真の裏打ち、額入れ作業は丸2週間掛かるそうです。
夜、急ぎのクリスマスの原稿を1本書き上げた後、たまりにたまったメールを読んでいきます。
近頃多いのが、「案内状がまだ届きませんが……」というメール。
う〜ん、おかしいですね。登録されていれば、そろそろ届いていいはずです。
ホームページの登録フォームから登録した覚えがあるのにまだDMが届いていない方。お名前とご住所を、infoからはじまるメールアドレスに直接メールでお送りください。次は20日にもう一度DMの発送作業を行います。
この他、「写真集は、会場で買うかネット書店で買うか迷っています」というメールも多数寄せられます。今回の写真集、持ち歩き可能なサイズと重さです。束見本(どんな本でも、全ページ真っ白な見本を事前に2〜3部作るのです)を計ってみたら850グラムでした。印刷後はインクの重さも加わるので、860.5グラムくらいになるでしょう。
ペンタックスのカレンダーは気持ち大きめです。ただぴったりサイズの手提げがつくので、こちらも持って帰ることは容易です。
ちなみにこのカレンダー、カメラメーカーの作品集だけあって、超ハイクオリティーです。毎年ペンタックスさんのカレンダーは、クオリティーの高さでは、数あるカレンダーの中で10本の指に入ると言われています。
使用後、お気に入りの写真を裏打ちして、マットを作成して、額に入れれば、オリジナルプリントに迫る写真額となりますよ。
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2006年10月14日 (土)

2つの携帯

一つ迷っていることがあります。それは携帯電話。そう、ナンバーポータビリティーがはじまってからどうするか、です。
今、国内ではau、海外ではソフトバンク(ボーダフォン)を使っています。つまり僕の名刺には2つの番号が並んでいるのです。
auを持っているのに、何故ボーダフォンを新たに契約したかというと、理由は簡単。海外で使える携帯を持ったとしても、長年仕事で使ってきたauの番号を失いたくなかったからです。
でもナンバーポータビリティーのおかげで、ボーダフォン1本に絞ることが可能となりました。
でも、よくよく考えてみたら、今の2台体制が一番お得かも、と思いはじめてきたのです。なぜなら、日に2〜3回鳴る電話が、海外にいる時も同じ状態だとしたらどうするか。時差があるので、寝ている時に起こされます。海外では受信もチャージされるので、料金アップにも繋がります。そして何より、吉村が海外にいることを知らないで電話してくる方に迷惑が掛かってしまいます。
う〜ん、やはり国内と海外で別々の番号を持つ、という現状維持がいいのかもしれませんね。
ちなみに、世界規模で考えれば、ソフトバンクがナンバーワンだと思います。日本でシェアが低いのは、単にボーダフォン時代の経営戦略が下手だったからです。
ただ問題は、海外で使う時の料金の高さですね。皆さん、くれぐれも使いすぎにはご注意ください。音声通話はまだ安いのですが、パソコンのネット接続をいい気になってやっていると、こちらはパケット通信料になるので、後で凄まじい請求額が送られてきます。
実は今日、ソフトバンクさんから電話がありました。
「吉村さん、今月急激に料金がアップしていますが、海外で電話を落としたとか、盗まれたりはしていませんか?」
「ご心配、ありがとうございます。ただ単に仕事が忙しかったからです」
僕はそう答えましたが、試しに料金を尋ねてみたと、往復航空券代並みでした。(涙)。

2006年10月13日 (金)

お叱りのお電話

写真集にサインを書くため、いくつかの出版社を回りました。
僕は出版社へ行くのが大好きです。なぜなら編集者から本のお土産をもらえるからです。本好きの僕には、これが何よりの楽しみ。今日もハードカバーの新刊を3冊もゲットできました。
仕事場に戻ると、写真展の準備です。額の入荷、キャプション作成、写真集の注文などなど……。とにかくやることが山積みなんです。加えてここ数日、毎日のように30万、40万とお金を使っています。もちろん個展を行うために出費する高額な費用は、回収不可能。写真だけに限らず、アートの世界って大変ですね。まあ、その大変さを楽しんでいるとも言えますが(笑)。
さて、今日もポストを開けてビックリ。凄まじい数のダイレクトメールの戻りでした。また、3件の「勝手にDMを送ってくるのは失礼で、迷惑です。私のデータを削除してください」というお叱りのお電話もいただきました。
皆様方のお名前とご住所のデータは、今までの写真展会場に置かれた芳名帳がベースとなっています。そこに、ホームページの登録フォーム、お手紙をいただいた時のデータを加えています。(個人情報保護法が施行される前は、出版社に届いた愛読者カードのデータも登録していました)
つまり中には、吉村の写真に全く興味がない人、案内状なんか欲しくない人も相当数いるわけです。そんな方々がお怒りになるのはごもっとも。本当に申し訳ありません(涙)。
次回からは、芳名帳に、次の個展の案内を「希望する・希望しない」の欄を設けようと考えています。

2006年10月12日 (木)

データの整理

今日は一日掛けてデジタルデータの整理。春のドナウ川取材からまったく手つかずの状態だったので、毎月たまりにたまっていくデータの山を目にし、危機感を募らせていました。ケベック取材も、フランス取材も、まだ微かに記憶があるうちにデータの整理をしておかないと、後で大変なことになるのです。どこからどこまでがどの村、というのがわからなくなってしまうからです。
写真家の仕事って、撮影以上に整理が大切だ、と言い切ってもいいのかもしれませんね。
夕方、ハードディスクの空き容量がなくなったので作業をひとまず中断。
ふらりとコンビニまで出掛け、スタバのミラノエスプレッソをグビッと飲みます。数あるコーヒーの中で、これが一番美味しい。もちろん一番売れているようです。
あっ、対抗馬を発見! 森永乳業のカフェラッテ、薫るエスプレッソ。やはりスタバに驚異を感じていたのですね(笑)。
早速こちらもグビッと飲んでみます。味はスタバと全くと言っていいほど同じ。価格は30円安。う〜ん、迷いますね。やはり明日からは森永の方を選ぶでしょうか。
さてここ数日、仕事場に戻りポストを開ける時が怖いです。なぜなら宛先不明のダイレクトメールの戻りが、ゴソッと入っているからです。今日も100通以上あったので、狭いポストの中はすし詰め状態。取り出すのが大変でした。
やはり2年もブランクを作ってしまうとダメですね。登録されている方で僕のホームページやブログにアクセスしてくださっている方は、まだ1/10くらいでしょうか。そう、どんなに時代が流れても、「郵便」に勝る物はないのです。
時々、最新情報をメールで送ってください、という方がいらっしゃいますが、吉村事務所はメールアドレスの登録を一切行っておりません。メールアドレスはしょっちゅう変わるし、それに僕自身、メールマガジンがあまり好きではないからです。
だから、たとえ高額な費用が掛かってでも、紙媒体での案内に拘るのです。これからも写真展の前にはダイレクトメールを打つようにしますね。

2006年10月11日 (水)

写真展の案内状

写真展の準備を着々と進めています。
展示するプリント写真が仕上がったので、午後は六本木にあるラボで品質のチェックを行いました。どの作品もとても美しい仕上がり! 焼き直しをお願いしたのは数点のみでした。
さて、写真展の案内状の件。
案内状やカレンダーの注文用紙が入った封筒は、10月5日、スタッフの手によって一斉に発送が終わっています。1週間猶予郵便ですので、そろそろ皆さんのお手元に届くはず。
ダイレクトメールを送るのは実に2年ぶり。(確か最後は、新宿の紀伊国屋画廊で行った「あさ・ゆう」の写真展でした)よって、今回は相当な数(おそらく500通以上)が戻ってくると予測しています。今日もポストには32通の宛先不明の戻りがありました。
住所変更は随時受け付けています。電話、ファックス、メールでお気軽にお知らせください。今日も3通のファックスと2本のお電話をいただきました。(個人情報保護法施行に伴う吉村事務所の取り組み姿勢は、近日中にホームページの方に発表します)
あと、この1〜2週間の間にDM希望の住所登録をされた方は、まだ発送していません。あと数日、お待ちください。
今回、写真展会場で行う講演会の案内もしています。ご希望の方は、ペンタックスフォーラムに直接お申し込みください。詳細はホームページにも記されています。
http://www.pentax.co.jp/forum/gallery/20061027/

2006年10月10日 (火)

3本の映画

バンクーバーから成田までの飛行時間はおよそ9時間。壁の後ろの足をのばせる席を確保したのですが、やはりエコノミーでの移動は疲れますね。
3本の映画が上映されました。1本目は「ナチョ・リブレ」という修道僧がレスリングに挑戦する作品。まあそれなりに面白かったです。
2本目は昔の映画でしたが、5分観て「ああ、これはダメだ……」と思ったので、読書に切り替えてしまいました。
3本目はトム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブル3」。典型的なハリウッド映画で暇つぶしになりましたが、クライマックスの途中で着陸態勢に入り、ブチリと映像が途切れてしまったのです。妙に後味の悪い結果に……。
定刻より30分も早く成田に到着。今回の取材では合計5機に乗りましたが、すべて時間通り。これって、とても珍しいことなのです。

2006年10月 9日 (月)

カナダ→日本

カナダ→日本
今日も朝4時に目が覚めてしまいます。5時半、近くのスタバが開くと同時にコーヒーをテイクアウト。本当はティムホートンのコーヒーの方が自分好みなんだけどな……と考えながら黒い液体を胃に流し込みます。
その後、1時間掛けてゆっくりパッキング。ホテルをチェックアウトし、タクシーで空港へ。
4日前からウェイティングをかけてしましたが、便は超満席のため、ビジネスクラスへのアップグレードは出来ませんでした。まあ、仕方ないですね。
ラウンジで自分のマックにLANケーブルを繋ぎ、ネットサーフィンをしてこの10日間のニュースを拾い読みします。
13時15分、003便は定刻通りバンクーバー国際空港を飛び立ちました。

2006年10月 8日 (日)

夜景

朝から雨。10時を過ぎると雲が流れ、昼前には快晴になりました。
今日も精力的に街中を歩きます。もちろん感性を擽る被写体とはあまり出会わないのですが、それでも時々シャッターを押します。
夕方、ふらりとIMAXシアターに入ってみました。巨大スクリーンに映し出されるデジタルシネマは、美しく迫力があります。今回、「ミスティック インディア」という1時間物のドラマ仕立てのドキュメンタリーを観たのですが、桁外れに凄すぎて、見終わった後、呆然としてしまいました。やっぱりアメリカ人が生み出す映像って驚異的。取材力、構成力、資金力が、根本から異なっているのですね。
それにしても、このIMAXシアターがどうして日本に定着しないのか、不思議で仕方ありません。秋葉原あたりに出来れば、毎週足を運ぶのですが。
夕方、ホテルの部屋で少し休んだ後、橋の上からバンクーバーの夜景を狙います。車が通過する度に橋が揺れるので、長時間露光は無理。よってデジカメの感度を1600に上げ、1/2秒で撮影します。
夜は、日本でも行列が出来ることで有名なラーメン店で味噌ラーメン。
バンクーバーという街は、想像以上に日本でした。日本食レストランだけで1000軒以上あるのではないでしょうか。だから僕はバンクーバーに来てからずっと日本食。
もちろん日本の食品は何だって揃います。カプリコだってベビースターラーメンだってあるし、納豆だって10種類以上! 東京の自宅近くのスーパーよりも豊富な品揃えです。
もしかしたらこの街は、日本語だけで生活出来るかもしれませんね。だからこそ、若者の留学には向かない街だと考えています。
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2006年10月 7日 (土)

自転車で

朝5時半、街中を散歩している時に、西の空に輝く美しい満月を発見。すぐに機材を持って海まで歩き、水平線へ沈む月を撮影します。
10時、ホテル近くのバイクショップで貸自転車を借り、グランビルアイランドのまで行ってみました。ここにある巨大マーケットでは、新鮮な食材はもちろんのこと、地元のクラフトやアート作品だって買うことができます。とても活気があり、毎週来ても飽きない場所。
考えてみれば、このような巨大マーケットって、東京にはないですよね。東京湾に埋め立て地が誕生しても、そこに出来るのはマンションや企業中心の巨大チェーン店ばかり。人の心に豊かさを与えるような食に関するマーケットを造ろうなんて発想は、東京の政治家にはないのです。
屋台で美味しいインドカレーを食べた後、再び橋を渡り、次はスタンレーパークへ足を運んでみます。ゆっくり時間を掛けてサイクリングコースを一周し、所々で風景を眺めてみましたが、バンクーバーって、山あり、海あり、森ありで、とても美しい街ですね。水も、空気も美味しい。英語圏でありながら、約半分がアジアの文化圏ということも、何となく親近感が沸きます。
トロントも、モントリオールも、ハリファックスも、シャーロットタウンも、カルガリーも、バンフも、暮らしてみたいと思ったことは一度もありませんが、バンクーバーだったら永住してもいいかな、と素直に思います。(昨日の日記にも書きましたが、もちろんバンクーバーのような都会で撮りたいと思う被写体はありません。そう、ここで評価しているのはあくまで「生活」に関してです)
もちろん今はカナダに永住する気はありません。でも、トシを取ってからこの街で暮らすのはいいかもしれません。
夕方、空は雲に覆われました。自転車を返却し、ホテルに戻ります。
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2006年10月 6日 (金)

徒歩で

キヤノン30Dの一眼デジカメを片手に、町中を巡ってみました。ハーバー→ギャスタウン→チャイナタウンという流れで。
心響く被写体を見つけるとシャッターを押しますが、あまり気持ちが燃えないんですよね。僕にとって、大都市って、撮影場所としては、何の面白味もない場所なんです。
4時間歩いたらクタクタになり、おまけに足にマメが出来たので、ロブソンストリートのジャパニーズで海鮮丼を食べ、宿に戻ります。足をモミモミしながら1時間ほど休憩。
その後、ペンタックス6×45と三脚、デジカメを持って、スタンレーパークに行ってみました。入江に浮かぶヨットの風景がなかなか目を引きましたが、シーズンオフのため、何隻かのヨットにビニールシートがかけられています。つまり撮っても作品にはなりません。
スタンレーパークからバンクーバーの街を眺めてみます。高層ビル、高層マンションがニョキニョキ建つ景観は、まさに現代を象徴しています。やがて東京もこんな感じになるでしょうね。
バンクーバーにいると、不思議な安心感があります。たぶんそれは、この街が日本に最も近い場所にあるからでしょう。何かあればすぐに帰国することが出来る。移住するには最高の街かもしれないな、とふと思いました。
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2006年10月 5日 (木)

バンクーバーへ

9時チェックアウト。オーナーのレイじいさんに別れを告げ、空港へ。
約100人乗りの小型ジェット機AC8865便は定刻通り11時にシャーロットタウン空港を離陸。今の時期も結構観光客が訪れているんです。日本人のお年寄りが20人ほど乗っていました。近頃のお爺ちゃんお婆ちゃんは本当にたくましいですね。
定刻通りトロント着。AC109便に乗り換えバンクーバーへ。
今から19年前、僕の旅はこの街から始まったのです。「あ〜、ついに外国に来ちゃった……、これからどうしよう……」と、空港の片隅で一人呆然と立ち尽くしていた20歳の吉村青年。
今日、その立ち尽くした場所を目にした時、ジ〜ンとくるものがありました。(19年前の「冒険」は、エッセイ集「緑の島に吹く風」(光文社・知恵の森文庫)に詳しく書かれています)
リムジンバスでダウンタウンに出て、ロブソンストリートにある予約してあった安ホテルにチェックイン。
夕食後、少し街中を歩いてみましたが、ここでも19年前の記憶が甦り、ジ〜ン、ジ〜ンと感じてばかり。特に、最初に宿泊したYMCAの建物を目にした時、涙が出てきそうになりました。
それにしてもこの19年間、僕はよく頑張ってきたと思うんですよね。自分で自分に「頑張ったで賞」をあげたくなります。
僕のような「普通」の人間って、とにかく積極的に行動して自分の道を切り開いていくしかないわけです。
もちろんフリーの写真家なんて、来年はどうなるかわからないような不安定さといつも同居しています。だから、これからも今以上に頑張って行動していくぞ! という思いを新たにしたのでした。
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2006年10月 4日 (水)

パンプキン

ハンターリバーで道の撮影をした後、今日もブルーウィンズでランチ。
その後、シャーロットタウンを経由してキングス地区へ。まずは島で一番大きなパンプキン畑へ行き、フィールドにゴロゴロ転がっているパンプキンを撮影。近くにある即売所も、おばさんに許可をもらい撮影。
さて、写真機材の話。
以前、レンズの開放値がF2.8神話というのがありましたが、近年デジカメを使うようになってから、F2.8はいらないのではないか……と思うようになりました。なぜならデジカメは淡い光でも綺麗に拾ってくれるし、手持ちが不可能な場所に行ったら感度を上げればいいからです。
よって、以前はキヤノン24〜70mmF2.8Lでしたが、近頃は24〜105mmF4Lばかりを使っています。もちろん、来月発売予定の70〜200mmF4Lも速攻で買うつもりでいます。つまり、僕にとってはF4がベストな値。レンズは小さく軽く高画質であることが第一条件です。
夜は、Mさん宅でロブスターディナーをご馳走になりました。
カナダに来て4日も経つというのに、体から時差ボケがちっとも抜けず、困っています。夕方6時を過ぎるとモーレツな睡魔に襲われっぱなし。Mさんとの話の途中、何度もウトウトしてしまいました。昔はよく朝までお喋りを楽しんでいたのですが……。
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2006年10月 3日 (火)

島の撮影

昨晩は12時にベッドに入ったのですが、時差ボケのため1時間で目が覚めてしまいます。宮部みゆきの『名もなき毒』、その後、荻原浩の『四度目の氷河期』を読んで過ごし、朝7時から撮影をスタート。
ハンターリバー村に来て、さて撮ろうかとカメラを構えたら、クイックシューと予備電池を忘れてきたことに気がつきました。30キロ先の宿に引き返します。まあ、初日はいつもこんな感じです。
11時半、オープンと同時にブルーウィンズへ。サンドイッチを食べ、パンプキンスープを飲みながら、オーナー夫妻と話をします。話題はもっぱら今月末復刊される『赤毛のアンのお料理BOOK』について。この件は、日本に帰ってからまたこのブログで詳しく書きますね。
その後、ケープトラインやオーウェルコーナー、ポイントプリムなど定番スポットを巡りながら、一眼デジカメで撮影していきます。ああ、たぶんこの光の反射はデジカメでは表現出来ないだろうなあ〜と考えると、6×45のフィルムで撮ります。そう、特に風景に関しては、デジカメでは絶対に表現出来ない世界がまだまだたくさんあるのです。でも、フィルムがこの世から消えてなくなろうとしている……。今の時代、あまりに急速にデジタル化が進みすぎていますよね。
さて、今回の使用フィルムは富士フイルムから発売されたばかりのプロビア400X(120ブローニー版)です。今後、これを標準フィルムにしようかなと考えているほど、素晴らしいフィルムです。
夕暮れ時、1号線を走っていたら、超A級の睡魔に襲われます。大声で歌を歌いながらどうにかシャーロットタウンへ。ビクトリアパークの駐車場に車を停めた直後にパタンと意識がなくなりました。5分仮眠。
20代の頃は24時間眠らなくたって全然平気でしたが、今はダメ。気持ちは20代でも、確実に体力が落ちている自分を認識します。トシをとるって素晴らしい事だと言いますが、体力勝負の写真家にとっては辛いことですね。
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2006年10月 2日 (月)

免許の更新

もちろん朝はティムホートンのコーヒーから。この薄さの中にあるコクがいいんです。ブレックファーストサンドイッチという新メニューがあったので、早速注文してみました。
秋の嵐がやって来ているので、朝から大雨です。10時に個人口座を持っているシャーロットタウンの銀行へ行き、何枚かたまっていたチェックを現金に換えます。でも、うち2枚のチェックが期限切れでダメでした。忙しさのあまり、こうやってどんどんとお金を無駄にしているのです(涙)。
その後、アクセスPEIへ行き、自動車免許の更新を行います。そう、今回島に来た目的は、この更新を行うためでした。
日本の免許もあるし、マメに国際免許も取得しているので、カナダの免許は失効しても何ら問題ないのですが、15年前、苦労してクラス4(小型バスの免許)まで取ったので、やはりこれから先もキープしていきたいのです。
更新料は3年前より10ドルもアップし、何と50ドル! 顔写真を撮り、サインを書いたら新しい免許証がすぐに発行されました。
嵐はいっこうに収まる気配を見せません。宿に戻り、急がれている写真雑誌の原稿書きを行います。結構文字量が多かったのですが、集中してやったら5時間で終了。日本で待ちかまえている編集者にメールで送ります。送信ボタンを押した後はたまらない爽快感。
ヌードルハウスに行くと、何とオーナーが変わっていました。味はどうかな〜と興味津々で定番のビーフフライドライスを注文してみます。それほど味に違いがなかったので一安心。新しいオーナーのおばさんもいい感じの人だったので、またまた常連になってみようかな、とふと考えました。
島を訪れるのは10ヶ月ぶりですが、確実に「何か」かが変わっています。時代って、移り変わっていくものなんですね。
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2006年10月 1日 (日)

カナダへ

開店と同時に錦糸町のヨドバシカメラへ行き、足りない写真用品やフィルムを購入。その後自宅に戻り、大急ぎでパッキング。いつも通りタクシーで箱崎、リムジンバスで成田へ。バスの中では50分も爆睡したので、成田に着いた時はかなりの寝起きモード、フラフラ状態でした。
エアカナダのカウンターでチェックイン。ゴールドカードの特権を生かし、今回もビジネスクラスにアップグレード成功。
AC002便は定刻通り成田を飛び立ち、約12時間のフライトでカナダ、トロントへ。
よく寝てよく食べたので、全然疲れませんでした。ビジネスクラスでの移動は本当に楽です。
空港のラウンジで3時間半という長〜い時間を潰し、20時15分発の8866便で、プリンス・エドワード島、シャーロットタウンに入ります。
深夜、空港のハーツで予約してあったレンタカーをピックアップし、定宿にチェックイン。もちろん宿のオーナーは寝ていましたが、カウンターに「Kazの部屋は9番。鍵は部屋の中にあるよ」というメモが貼られていました。こんなところが田舎のよさですね(笑)。

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