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2006年12月

2006年12月31日 (日)

地方の雑誌

Img_0667 生まれ故郷信州をはじめ、地方に行くと驚くことがあります。それは地方出版物の質の高さです。例えば長野県では「KURA」という月刊誌があるのですが、これが凄い。編集も、写真も、デザインも、印刷も、全国区の雑誌と何ら変わりのないクオリティです。
僕は仕事柄、東京の雑誌の編集者の知り合いが何人もいるのですが、会う度に「以前ほど雑誌が売れない、売れない」とぼやいています。
読者がネットや携帯に流れ、紙の雑誌を必要としなくなってきたというのが理由の一つですが、このような地方誌の充実ぶりも、少なからず影響しているのかもしれませんね。地方発信、地方消化である程度は事足りるわけですから。
今回ドイツからの帰国便で8本の映画を観ましたが、その中で四国の讃岐うどんの世界を描いた「UDON」という作品がありました。情報誌の編集者の物語だったので、興味本位で最後まで観てしまいましたが、確かこの映画の中でも、地方の出版の元気な姿が描かれていました。(映画の作りは感心しませんでしたが……)
でも、たとえ出版は元気でも、この国の地方は、凄まじい勢いで過疎化が進んでいると思います。
例えば僕の両親が住んでいる町内だって、子供が育ってしまった今、熟年層が暮らす町になっています。そう、若い人がどんどん少なくなってきている。きっとこのような町や村が至る所にあるのでしょう。
地方を活性化させるためには、他の国にみたいに、日本の主要機能をどんどんと地方に移転させていくしか方法がないと思います。いつの間にか立ち消えになってしまった遷都だって、とっととやればいいのにな、というのが僕の考えです。

2006年12月30日 (土)

カレンダーのお知らせ

2005年から毎年続いているソニー生命保険株式会社のカレンダー、2007年度版が形になりました。2種類あります。
Img_0509 大きい方の12枚物は、「Splendors of Canada」というタイトルで、カナダ各地で撮影したダイナミックな風景(プリンス・エドワード島のケープトライオン岬、ルピナスの花畑の写真もあります)を月ごとに紹介しています。
小さい方の6枚物は、「Sun-Drenched Homes(光、ふりそそぐ家)」。こちらは見てホッとする可愛らしい民家の写真を集めています。最後に4枚のポストカード付きです。Img_0510
どちらも素晴らしい作品集に仕上がりました。ソニー生命の保険に加入されている方は手に入れることが出来ると思いますので、ライフプランナーの方にお尋ねください。

2006年12月29日 (金)

ポップコーン

20代の頃、何度かカナダに住みました。中でも24歳の時の1年間が一番思い出に残っています。
異国で生活していると、やはり日本人同士のつき合いが密になります。だからしょっちゅう誰かしらのアパートに集まり、ホームパーティーを開いていました。
その頃に出来た20人近い友達は、15年経った今でもつき合いがあります。年に数回、三ノ輪のKさんのマンションに集まり、ホームパーティーというか飲み会を開いています。
で、今日はそのメンバーの忘年会。僕は夕方、Kさんのマンションへ出掛けて行きました。もちろん、集まったのは東京人だけではありません。カナダに住む日本人で一番多いのが関西人。よって、大阪や名古屋からの参加者も何人かいました。
さて、今日はみんなが持ち寄った色々な料理を食べたのですが、その中でもマイヒットだったのが、最初の乾杯の時につまみで出たポップコーンパパのポップコーンです。このお店、大阪では大ブレイク中とか。
Img_0463 うめかつお、ベーコンチーズ、しょう油バターを食べてみましたが、まさにクセになる味でした。食はやっぱり関西ですね。

2006年12月28日 (木)

ムーンライト

年末は何かとやることが多くて大変です。大好きな大掃除にも早く取りかかりたいのですが、今だ十分な時間を作ることができません。
夕方、カラーコピーを取りにコンビニに立ち寄った帰り道、ふと空を見上げると天上に月が輝いていました。今日は空気がとても澄み切っているので、いつもより月あかりがまぶしく感じます。
この20年間の旅を振り返ってみると、月を追い掛けてきた旅でもありました。道中、「あっ、いいな」とときめいた時は、必ず写真を撮っていたのです。
「草原に続く赤い道」の34ページ、「あさ/朝」の12ページ、「SILENT NIGHT」の40ページに月が写っていますよね。この時の淡いムーンライトは、今でもしっかりと心の中に刻み込まれています。
Imgp04022_1 仕事場に戻ってから、月、月、月……と考えていたら、無性に月の写真が撮りたくなりました。で、ベランダに出て、月にカメラを向けます。
ちなみに、月のアップの写真を撮るのって、難しいんですよ〜。
今日はたまたま成功しましたけど。

2006年12月27日 (水)

ココセレブ

「確かラボ(現像所)は今日までだったな……」とふと思い出し、夕方大急ぎで銀座へ出掛けました。フランス取材で撮影したフィルムの仕上がりをピックアップするためです。
Img_0427 カウンターでフィルムの束を受け取ると、早速ライトテーブルの上で一コマ一コマチェックします。そして思います。「う〜ん、やっぱりフィルムはいいなあ〜」と。
この色彩の深みって、デジタルカメラでは絶対に表現できないんですよね。
まあでも、デジタルカメラで捕らえた写真をパソコンの画面でチェックしている時も、「う〜ん、やっぱりデジタルはいいなあ〜」と呟いているので、近頃の写真家って随分と勝手です(笑)。
フィルムとデジタルはどちらがいいか。これに関しては回答が出ません。なぜなら、どちらもそれぞれの良さがあるから、です。大画面テレビの「プラズマか液晶か」の天秤と同じことですね。
まあでも一つだけはっきりしていることがあります。モノクロ写真のプリントに関して言えば、絶対にデジタル、つまりインクジェット出力の方が質は上です。
例えば、キヤノンの12色インクのプリンターと、同じくキヤノンから発売されているファインアートペーパーPhoto Ragとの組み合わせは、とにかく凄いの一言です。白→黒の階調は、今まで印画紙では出せなかった領域まで表現できています。深みもある。
だからいつの日か僕がモノクロ写真展をやる時は、間違いなくインクジェット出力を採用すると思います。
さて、今日はちょっとした記念日です。
この「写真家・吉村和敏のブログ」が、ニフティのココセレブに入ることになりました! 1年半、1日も欠かさず書き続けてきた成果が認められたのです。継続は力なりですね。
ココセレブ一覧を見ると、芸能人や著名人ばかり。その中におじゃまするのは緊張しますが、これからますますパワーアップし、ブログを書き続けていくつもりです。
http://celeb.cocolog-nifty.com/

2006年12月26日 (火)

雨の東京

Img_0367それにしてもすごい雨ですね。今日は山手線に乗っての移動でしたが、目的地に向かって歩いていると、たとえ傘を差していても靴がびしょ濡れになりました。
さて、今日はカメラの修理の話。
カメラやレンズも所詮「物」ですから、頻繁に使っていると当然どこかしら壊れてきます。壊れないまでも、ゴムや金属部分の摩耗はしょっちゅうです。
だから各カメラメーカーのサービスセンターには、年に2〜30回は足を運んでいるでしょうか。
どのカメラメーカーも、プロの登録制度があり、年会費(メーカーによって違いますが、年に1万円くらい)を払っていると、修理代金がおよそ半額になるのです。
半額といってもばかになりません。5台の修理に1回2万円掛かるとしますよね。すると1年で10万円ですが、その半額だとしたら5万円。だから年会費の支払は全然苦にならないのです。
もちろん点検にもよく出します。カメラを常にベストコンディションにしておかないと、撮影現場で故障したら元も子もないですから。
で今日はある出版社で打ち合わせの後、新宿のあるカメラメーカーのサービスセンターに立ち寄り、6年間使い込んできた愛機2台のオーバーホールをお願いしてきました。
年明けには新品同様に生まれ変わるとのこと。来年もその2台を使って、また新たな作品を生み出していく予定でいます。

2006年12月25日 (月)

ヨーロッパへ旅立つ前に、成田の書店で3冊の文庫を買いましたが、その中の一冊、「相剋の森」(集英社文庫)がすご〜く面白く、飛行機の中で一気に読んでしまいました。文章が凄まじく上手く、主人公の女性ライターのキャラがとてもよく描かれていると思いました。(女性からはどう感じるかわかりませんが……)
僕はこの日から作家・熊谷達也氏のファンになってしまい、すべての作品を読むことに決めました。
Img_0366 で、今日は外回りの途中書店に立ち寄り、「邂逅の森」(文春文庫)を手に入れました。確か数年前に直木賞を取った作品ですね。あの時に読まなかったのは、「クマ」「マタギ」「自然」という重そうなテーマを扱っていたからです。そう、ここ数年、重そうなテーマの小説は避けるようにしているのです。読んでいて疲れるだけですから……。
でも出版は「相剋の森」→「邂逅の森」という順番なので、やはりあの時読まなくてよかったわけですね。テーマが似ているので、もしかしたら2つの小説に関連性があるのかもしれません。
「邂逅の森」、読むのが楽しみです。

2006年12月24日 (日)

バケット

オレンジジュース以外でも、毎朝口に入れていたものがあります。バケット(フランスパン)です。どのホテルでも朝食の席では必ずあり、それをパクパクと口に運んでいました。あの、なかなか噛みきれない硬さ、噛んでいると口の中に広がる甘み、たまりませんね。(ちなみに、僕がパンの中で一番好きなのはクロワッサンです。こちらも毎朝、食べていました)
バケットも、オレンジジュース同様、食べることが習慣になってしまったので、東京に戻って来ると不思議と恋しくなるんです。(2〜3日で飽きると思いますが……)
で今日は帰り道、ふらりとパン屋に立ち寄り、バケット1本買ってしまいました。衝動買いです。
街で、フランス人のおじさんやビジネスマンがバケットを素手で持って歩いている姿はなかなか絵になります。僕も同じように持って帰ろうとしたら、レジにはきちんと袋が用意されていました。それも3枚。まず、小窓がついた紙の袋に、次にそれを手提げのビニールに入れてくれたんです。真ん中の細長いビニールは、たぶん切った後、乾燥を防ぐためのものですね。
バケット以上に、大げさな梱包の方が面白かったので、食べる前に一枚写真を撮っておきました。Img_0365

2006年12月23日 (土)

オレンジジュース

帰国してまず感じるのは、日本は寒いなあ〜ということです。もちろん外気温はフランスの方が低かったし、部屋の温度は日本の方が2〜3度高いのですが、やっぱり日本の方がブルブルと震えがきます。
原因ははっきりしています。湿度です。湿度が高いと、人間って底冷えを感じてしまうんですね。
さて、フランスにいた時に、毎朝飲んでたのがオレンジジュースでした。朝目が覚めると喉がカラカラに渇いています。だから朝食時、コーヒーよりも早く、オレンジジュースに手を伸ばし、グビッとやっていたのです。
毎日飲んでいると、やはり習慣になります。そして改めて気づくのです。「オレンジジュースって美味しいよなあ〜」と。
Img_0326 当然帰国後も、オレンジジュース、オレンジジュースと騒ぎ出すわけですが、でも実際にスーパーで買って飲んでみても、何故か大量には飲めません。美味しさに変わりはないのですが、それほど飲みたいとは思わないのです。
この原因も、間違いなく湿度の違いですね。
だからもし、日本がヨーロッパやカナダのように年中カラッとしている気候だとしたら、この国でもオレンジジュースの売り上げが倍増するでしょう。

2006年12月22日 (金)

著作権について

時差ボケで早く起きてしまったので、ネットサーフィンし、取材期間中のニュースをざっとチェックしてみました。
その中で一つ引っ掛かってきたのが、某旅行会社が、旅行パンフレットに風景写真を無断で使用し、著作権侵害で家宅捜索を受けた、というニュースでした。
旅行会社側がすぐに非を認めたので、その後突っ込んだ報道もされないまま終わっていましたが、何故このような問題が起きてしまったのかを真剣に考えてみた場合、僕は一つの背景として、ここ数年の急速な「デジタル化」があると考えます。
通常、僕ら写真家が何らかの媒体に写真を貸し出す時、1社、1用途、1版、1回限りの使用が原則です。仮に写真を流用する場合、別契約を結んでいます。
もちろん、旅行パンフレットも例外ではありません。通常旅行パンフレットは年に1〜2回の改訂が行われるので、面倒でもその都度契約するスタイルを取っています。
以前、旅行会社側は、パンフレットの改訂が行われる度に写真家からポジを借りていたので、後処理もしやすかったと思います。でも今の時代、一度使用した写真がデジタルデータとして残り、それを次の印刷原稿として簡単に使用できるようになりました。つまり、わざわざ写真家からポジを借りなくてもいいいようになってきたのです。
でもその技術の進歩と共に、先方は「つい流用してしまい、写真家への連絡を怠ってしまった」という問題が多発するようになったのです。
まあ、これは無理もないことです。一冊の旅行パンフレットの中には、何百点、何千点と写真が使われていますよね。写真家からレンタルした写真(つまりデータ)があったり、観光局やホテルから提供される著作権フリーの写真があったり、添乗員が撮影した記念写真があったりと、相当ゴチャゴチャしているわけです。
そして制作会社の担当者もコロコロと変わるので、スーパーマンでもいない限りすべての写真の出所を洗い出すのは100パーセント無理、と言っても過言ではないでしょう。
だから僕は、今回の問題に関しては、某旅行会社に少し同情的です。
いずれにしても、僕が普段仕事で付き合っている各旅行会社の担当者、パンフレット制作会社の方々は、本当に素晴らしい人たちばかりで、切手サイズの小さな写真の流用があっただけでも、「吉村さん、また写真使いましたんで、請求書お願いします〜」とマメに連絡をくれます。逆に僕の方が、「請求書、送るのが遅くなってしまい、申し訳ありません〜」と謝ってばかり。
でも、上記のようなデジタル化に伴う問題から、担当者が追い掛けられないケースもたまにあり、その場合、発覚した時点で、たとえ取引がない旅行会社でも、代表電話番号に電話してパンフレットの制作会社を洗い出し、請求書を送る形を取っています。吉村刑事は見逃しません(笑)。
通常、無断使用の場合、規定料金の10倍の請求が出来るのですが、僕は面倒事が嫌いなので、いつも穏便に済ませています。(もちろん悪質なケースは、徹底的に喧嘩しますけど)
デジタル化の時代、写真家は、自分で自分の著作権を守っていかなくてはなりません。
この僕でさえ、定期的に旅行会社の店頭に置かれている全社の旅行パンフレットをペラペラと捲り、「自分の写真が無断で流用されてないよな」とチェックしているんですよ(笑)。
いずれにしても、今回写真家さんの勇気ある被害届によって、旅行会社に限らず色々な媒体が著作権について真剣に考えるようになったと思います。

2006年12月21日 (木)

ドイツ→日本

便は満席。3列の窓側だったので、身動きが取れません。今回も、各席にあるプライベートモニターに助けられました。プログラム内容は行きとすべて同じですが、行きに観なかった映画や、ビデオやオーディオプログラムを片っ端からチェックしていきます。
中でも藤井隆が中国を旅する番組が面白かったです。新鮮な発見ばかり。上海には時速430キロのリニアモーターカーがすでに走っているなんて、全くImg_0303 知らなかった。何で日本のリニアはちっとも実現に至らないのでしょうか? 成田-東京間を10分くらいで結んで欲しいです。
約12時間のフライトの後、定刻より20分遅れで成田着。「着陸が遅れて申し訳ありませんでした」というアナウンスが流れました。たった20分でも、お詫びになってしまうのですね。日本の航空会社って、凄いなあ〜とただただ感動。
リムジンバス、タクシーを乗り継ぎ、1時間半掛けて自宅に戻りました。

2006年12月20日 (水)

フランス→ドイツ

朝食後、部屋でパッキング。あれほどあった荷物が3つにまとまりました。あ〜、今回も35ミリの70〜200mmは一度も使わなかったな。24〜105mmが一本あれば十分。次回、望遠ズームを持ってくるのはやめにしようと思います。
チェックアウトの後、すぐにアウトバーンに乗りドイツに入ります。その後、ヴュルツブルクへ向かいました。
三車線ある中で、僕はもちろん真ん中の車線を120キロでトロトロ走ります。隣の追い越し車線では、ベンツやBMWが200キロ平均のスピードでびゅんびゅんと飛ばしていきます。
Img_0289 でも、ドイツのアウトバーンを走っていると、「スピード=危険」では割り切れないような気がしてきました。安定性のある車で、それなりの場所だったら、たとえ200キロ以上で走ってもまったく問題ないのかもしれません。
昼過ぎにヴュルツブルクにつきました。フランクフルトやミュンヘンもそうですが、このような街のクリスマスの情景はウンザリしているので、街を素通りし、ガイドブックで見つけた小さな町ミルテンベルクへ行ってみます。
駐車場に車を入れ、町を少し歩いてみましたが、う〜ん、あまりときめく被写体には出会いませんでした。すぐに移動です。
再びアウトバーンに乗り、フランクフルトを目指します。難なく空港に到着。レンタカーを返却しました。
ANAのカウンターでチェックイン。もちろん帰国便もアップグレードは無理でした。
NH0210便は20:45、定刻通り飛び立ちます。

2006年12月19日 (火)

部屋で仕事

チェックアウトの後北上し、フランスとドイツの国境近くにある小さな町に入りました。まずは町中で見つけたホテルにチェックイン。
このようなマイナーな町には、たとえ12月でも観光客は誰一人として来ないようです。40部屋もある大きなホテルでしたが、客は僕一人だけでした。
早速、町の近くにある「美しい村」へ行ってみました。
Img_0274 村の雰囲気はとってもよかったのですが、村全体がひっそりと静まりかえっています。1時間ほど歩いてみましたが、誰一人として村人を見掛けませんでした。外はあまりに寒いので、みんな家の中でじっとしているのですね。
町に戻り、ホテルの部屋で急ぎの原稿書きの仕事を行います。
たとえ海外にいても、直ちにオフィス環境が整えられるように、僕はいつもパソコンとプリンターと携帯電話を持ち歩いています。
でも不満もあるんです。もっと軽いマックが欲しい、もっと小さなプリンターが欲しいし、携帯のパケット通信料が安くなって欲しい、というのが本音。
Img_0278 そうそう、ソフトバンク携帯は今回も大活躍です。フランスのどんな山奥の田舎に行っても、アンテナ3本立っていました。
でも使いすぎに注意しました。メールチェックは1日2回に留め、こちらから日本へ電話は掛けませんでした。たぶん今回は3万以内で収まるでしょう。
夕方、お腹が空いてきたので、町へ繰り出します。適当なレストランに入ろうと思い、繁華街を一周してみますが、ヨーロッパの田舎って、レストランがないんですよね〜。何故かこの時期、お菓子屋さんはいっぱいありますが(笑)。
一軒、バーと一緒になったレストランを発見しましたが、迷った末、結局入りませんでした。適当な料理を頼んで、それがハズレだったら、あまりに後味が悪いからです。
仕方なし、少し車を走らせ、ロータリー交差点の近くにあるマクドナルドに入り、セットメニューを注文し、食べました。結局、いつもこうなってしまうんですよね(笑)。
2006年も100個以上のビックマックを食べたかな。もううんざりです。でもこれから先の人生も、食べ続ける結果となるでしょう。こうなったら死ぬまでに1万個にチャレンジです。

2006年12月18日 (月)

巨大なツリー

夕暮れ時、気合いを入れて2時間ほどイルミネーションの撮影を行いました。
広場で巨大なクリスマスツリーを発見。まあそれなりに絵になったので、レンズやアングルを変え、フィルム3本も撮影します。手応えがあったショットはそれくらいでしょうか。
Img_0244 ホテルの近くでチャイニーズを見つけたので、7時の開店と同時に入ってみます。メニューはフランス語だけですが、ヨーロッパに住む中国人は100パーセントに近く英語が喋れるので、料理のオーダーは実に容易です。
海老のあんかけ風炒め物とチャーハンを注文してみます。テレサテンの音楽を聴き、中国ビールを飲みながら待つこと10分。出てきた料理はまあまあの味でした。フランスに来て初めてまともな料理にありつけた感じです。
レストランを後にし、「時の流れに身を任せ〜」と気分よく鼻歌を歌いながらホテルに戻りました。
Img_0268

2006年12月17日 (日)

人疲れ

雨が降り続いています。
9時にチェックアウト。ブサンソンの街に別れを告げ、高速を走って250キロ先のストラスブールを目指します。
フランスの高速は、所々有料です。料金所に入る時は注意が必要。日本のETCのようなレーンに入ってしまうと、最悪の結果になります。後ろからはクラクションと罵声の嵐。僕はまだ一度も失敗したことがありませんが、夏場はよく旅行者が引っ掛かっています。
フランス人は、交通のマナーはいい方だな、いうのが僕の印象です。まあドイツの高速と違って制限速度が130キロと決められているし、道路の至る所にスピード監視カメラが設置されているので、スピードを出そうにも出せない状況にあるわけです。たったの5キロオーバーでも、バシャっとストロボが光り、写真を撮られてしまいます。僕はドイツで一度やられました。
走っている車は7〜8割方、フランス車です。そこにドイツ車が混じっているといった感じ。日本車はたまにしか見掛けません。そうそう、海外で走っている日本車って、ボディーカラーに個性がありますね。日本では、白、シルバー、黒、赤、青とだいたい色のパターンが決まっていますが、こちらでは中間色が多いようです。うすい緑の車って、いいと思うんだけどなあ〜。どうして日本では発売しないのかな。
いずれにしても、僕はフランス車やドイツ車にはあまりときめきません。ヨーロッパ車の中で好きな車はアルファロメオ159、この一台だけです。やっぱりイタリア人のデザインセンスって、凄いと思います。159、見ているだけで惚れ惚れしてきます。
3時間後、ストラスブールに入りました。先週予約を入れたホテルにチェックイン。少し休んだ後、すぐに撮影に入ります。カメラを担いで旧市街へと繰り出してみると……
Img_0222 す、凄い人です。これって地元の人? それとも観光客? クリスマスライトが煌めく夕暮れ時になると人はとどんどんと増えはじめ、特にクリスマス市が行われている広場は、前に進めないくらいになりました。そう、隅田川の花火大会と同じです。
う〜ん、正直言って、ヨーロッパの街中のクリスマスは、あまり好きになれないなあ〜。とても商業的。やはりカナダの、雪の中で迎える静かなクリスマスの方が趣があります。
昨年出したクリスマスの本は「サイレント・ナイト」というタイトルですが、もしあの本の中にヨーロッパの情景が入ったとしたら、このタイトルはそぐわないですね。だってこちらのクリスマスはちっともサイレントじゃないもん。電飾も、いかにもって感じで、可愛さがありません。
三脚を立てて写真を撮っていても、人の足が三脚の足にぶつかるので、ロクナ写真を撮ることができません。仕方なく後半はデジカメオンリーで撮影を行いました。キヤノンのデジカメって優秀なので、感度1600に上げても、粒子の荒れはほとんど気にならないんですよ。
ホテルに戻ると、どっと疲れが出ました。もちろん人疲れです。
おそらく来年の12月もヨーロッパを取材すると思いますが、クリスマス市が開かれているような街へ行くのはもう懲り懲りです。村の静かなクリスマスか、北欧へ足を運ぶつもりです。

2006年12月16日 (土)

不味い料理

まずは50キロほど離れた「美しい村」へ。深い谷に囲まれた、とても素朴な村でした。
Img_0185 冬の観光客がよっぽど珍しいのか、お年寄りたちは不思議そうな顔で僕を見ています。一人のおじさんが声を掛けてきました。僕はフランス語がまったく理解できないのですが、「今日は天気が悪くて残念だな」と言っていることが何となく理解できます。人と人とのコミュニケーションって面白いですね。
昼過ぎ、ホテルに戻ると同時に激しい雨になりました。部屋でデジカメのデータを整理したり、本を読んだり、原稿を書いたりしていたら、やがて眠くなり、30分ほど昼寝をしてます。昼寝って、貴重な時間を無駄にしているようで、起きた後、罪悪感を覚えますよね。
夜、雨脚が弱まったので、2時間ほど街中のイルミネーションを撮影しました。三脚を使って写真を撮る僕がよっぽど珍しいのか、誰もが興味津々です。でも街では村と違って声を掛けてくる人はあまりいません。酔っぱらいのみでした。
さて、昨日三軒目に訪れたチャイニーズに入ってみます。
中国人に英語のメニューがあるかと尋ねたらないと言う。仕方なしライスを注文したら、「あなたはライスだけでディナーを食べる気なの?」と不信な顔をされたので、ついでに肉料理も頼んでしまいました。
で、出された料理は、ライスも肉料理も超最悪の味。一人ブツブツ文句を言いながらビールと一緒に胃に流し込みました。

2006年12月15日 (金)

中世の絵画のような風景

朝から濃い霧です。この街から80キロほど南下した所にある「美しい村」へ行ってみました。
途中、道に迷います。今回もミシュランの分厚い道路地図を購入しましたが、フランスの田舎道は複雑で、ちょっと標識を見落としただけでとんでもない方向へ行ってしまうのです。目的の村に着くまで3時間も掛かってしまいました。
Img_0169 でも、村についてびっくり。村は崖のてっぺんにあり、眼下は霧のため雲海。まさに村が浮かんでいるようだったのです。
フランス人はカナダ人以上に気さくです。この時期に来る観光客がよっぽど珍しいのか、目が合うと必ず声を掛けてきます。その中でも特に多いのが、「写真を送ってくれおばさん」。そう、おばさんが「貴方の今撮っている風景写真を私にメールで送ってくれるかしら」と大胆にお願いしてくるのです。この強烈な自己主張、いかにもフランス人らしいですよね(笑)。
Img_0172 で今日も「写真を送ってくれおばさん」がいたので、手帳を破って「あら、@の次は何だったかしら……」と必死になって自分のメールアドレスを書いている所をコンパクトデジカメでパチリと撮りました。
その後、別の「美しい村」へ移動しました。この村も入った瞬間にびっくり。山間にある石造りの小さな村ですが、運良く霧が出ており、おまけに斜光。まるで中世の絵画のようでした。
Img_0178 う〜ん、凄いですよ。フランスの田舎って本当に凄い。僕はパリや世界遺産やその他メジャーな観光地に行っても全然感動しないのですが、このように滅多に観光客が来ないような田舎の村では深い感動を味わってばかりです。
夕方、ブサンソンの街に戻りました。
どーしてもチャイニーズが食べたかったので、ホテルのスタッフにレストランを尋ねてみます。すると3軒のチャイニーズを教えてくれました。
まずは一軒目。お店が潰れていました。
二軒目。となりにテイクアウトの系列店があり、そこの料理を覗くと、「これを食べたらたぶんお腹を壊すだろうなあ〜」と簡単に予測出来るほど不味そうな料理だったので、中には入りませんでした。
三軒目はなかなかよさそうなレストランでしたが、営業は夜7時から。あと1時間もあります。
結局空腹感に耐えかねて、近くのイタリアンに入ってしまいます。ここは観光の街ではないので、英語のメニューは用意されていません。適当に上から3番目をオーダー。出てきた料理がこれです。美味しくも、不味くもない、実にへんてこなパスタでした。
Img_0181

2006年12月14日 (木)

音楽祭の街

チェックアウト後、高速を南下し、ミュールズへ。この街の分岐で道を間違え、スイスに入ってしまいます。ヨーロッパの中でスイスだけは独自路線を突っ走っている国。アッと思った時はすでに遅し。車は国境を越えており、その先の検問で引っかかり、通行税30ユーロを取られました。
せっかく高額なお金を払ったのだからこのままスイスに居続けることも考えましたが、また道路地図を買ったりするのが面倒だったので、やめにします。そしてUターンしてフランスに戻り、西へと車を進めました。
Img_0152 音楽祭で有名な街ブサンソンへやって来ました。まずは駐車場に車を停め、歩いてホテル探しです。運良く一軒目のホテルで空き部屋を見つけ、面倒だったので3泊の予定でチェックインしてしまいました。
夕方、街中を歩いてみます。これといって特徴のない、石造りの古めかしい町並みです。心に響く被写体はありませんが、広場で行われていたクリスマス市を少しだけ撮影しました。
それにしてもこの街、いわゆる安レストランがどこにもないんです。チャイニーズがないかな〜と必死に探してみましたが、ついに見つけることが出来ませんでした。仕方なく、今日の夕食もまたまたハンバーガーとフライドポテト。フランス語がまったく喋れないと、ハンバーガー一つ注文するだけでも大変です。深津絵里が何かのテレビコマーシャルで身振り手振りで現地人とコミュニケーションを取っていますよね。まさにあんな感じです。

2006年12月13日 (水)

村へ

コルマールの近郊にある3つの「美しい村」を巡りました。アルザスの村って、これまた個性がありますね。フランスでありながらドイツの香りを留めています。
Img_0108 村はそれなりに魅力的で、クリスマスの装飾も洒落ていましたが、冬場は太陽高度が低いので、たとえ晴れていても村に十分な光が差し込みません。よって、手応えのある写真は撮れませんでした。夏に戻り、再撮影するつもりでいます。
夕方、ホテルで少し休んだ後、再びコルマールの街中へ移動します。
今日はデジカメの出番です。感度を800にして、手ぶれ補正を効かせ、手持ちで町中の表情を切り取っていきます。でもすぐに、それでは全然ダメなことに気が付きました。そう、旅行雑誌で使うようなスナップ的な写真は生み出せても、写真集やカレンダーで使えるようなアート写真は手持ちでは絶対に無理なのです。やはり三脚。そう、写真撮影に三脚は基本です。
大急ぎで車に戻り、三脚を取ってきます。そしてすべての被写体を再撮影。気持ちが焦っていたので、途中まで感度を800撮影してしまいました。
そう、感度の戻し忘れはしょっちゅう。一眼デジカメの液晶パネルには、常に感度が表示されるようにして欲しいですよね。カメラメーカーさん、お願いします〜。
いずれにしても、この感度の表示に関しては、署名運動をしてもいいと思っているんです。写真家の誰もが同じことを考えているので、100人や200人の署名はすぐに集まるでしょう。
Img_0126

2006年12月12日 (火)

ホテル探しで苦戦

目覚めたとき、外はまだ真っ暗闇。明るくなってきたのは7時半を過ぎてからでした。
高速を250キロほど南下し、国境を越えてフランスへ。と言っても、どこが国境だったのか、まったく気がつきませんでした。EUになってからというもの、それほど国境は曖昧です。
クリスマス市で有名なストラスブールに入ります。想像以上に大きな街だったのでびっくり。
さて僕は、ヨーロッパの観光シーズンに関して、大変な誤解をしていました。
ヨーロッパもカナダと同じでどうせ12月は閑散としているだろうと思っていたら、それは大きな間違いだったのです。さすがクリスマスの本場だけあって、ヨーロッパの12月は夏以上に混雑していました。
ここストラスブールも街中は凄まじい人。空いた駐車場を探すだけで1時間半も掛かってしまいます。もちろん宿はどこも空いていません。路面電車の終着駅側にあるホテルも全滅でした。観光局に泣きついたら、「今日、この街でホテルを探すのは100パーセント無理だね」と素っ気ない返事。
仕方なくストラスブールを去ることにします。その前に、駐車場がありそうなホテルに今週末2泊の予約を入れておきました。一泊120ユーロもしましたが、この際値段はどうでもいいのです。
その後、60キロほど高速を南下し、コルマールに入ります。もちろんここでもすべての宿は満室。夕暮れ時、2つ手前の町でオンボロ宿を発見、「ここもたぶんダメだろうなあ〜」思い尋ねると、10分ほど前に一部屋キャンセルが出たとのこと。無事、泊まる場所を確保できました。
まだ一枚の写真も撮っていないので、かなりのストレスを感じています。そこでコルマールの夜景でも撮ろうかと思い、ダウンタウンに足を運んでみました。
駐車場に車を入れ、旧市街に出た途端、僕は思わず「わっ」と叫びます。
Img_0086 雰囲気のいい古い街並みがすべてライトアップされ、路上にはたくさんのクリスマス市が出ています。広場には小さな光の遊園地があり、そこで子供たちが遊んでいる。まさに町全体が絵本の世界。言い方を悪くすればディズニーランド。やっぱりヨーロッパのクリスマスって、凄いなあ〜と溜息ばかり。これで雪があれば完璧ですが、まあ雪がなくても十分絵になります。
あまりにたくさんの被写体を前に、どこから撮っていいのかわからなくなり、気持ちばかり焦りましたが、フィルムカメラを使って一枚一枚丁寧に切り取っていきました。明日はデジタル+高感度の組み合わせで撮影してみるつもりです。

2006年12月11日 (月)

成田→ドイツ(フランクフルト)

8時のリムジンバスに乗って成田へ。ANAのカウンターでチェックイン。
日本の航空会社は、たとえゴールドメンバーでも絶対にアップグレードしてくれないんです。もちろん今日もダメでした。
まずはTSUTAYAに立ち寄り、本を選びます。文庫にすることは決めていたのですが、何を買っていいのかだんだんわからなくなり、かといってミステリーに逃げたくもなかったので、もうどうでもいいやと適当に3冊手に取ってレジへ向かいました。「相剋の森」(熊谷達也著)。「プリンシプルのない日本」(白洲次郎著)。「色の秘密」(野村順一著)。この3冊あれば今回の旅を乗り切ることができるでしょう。
ラウンジで寿司とソバとクロアッサンを食べ、遅めの朝食。
Img_0064_1 NH209便は12:30、定刻通り成田を飛び立ちます。エコノミーのシートは3・4・3、おまけに前と後ろ幅が狭いので、窓側に座っているとトイレに行く時が大変です。まあ救われる点は、一つ一つの座席にプライベートモニターがあることでしょうか。4本の映画を観て、日本の流行りの音楽を聴いていたら、約12時間のフライトはあっという間でした。
Img_0075
同日のPM5:00、フランクフルトに到着。すでに外は真っ暗です。
レンタカーを運転し、予約してあったホテルに行こうとしたら、そのホテルがなかなか見つからない。一度ハイウェイに乗ってしまうと折り返すのがかなり大変。結局2時間近くも車を走らせ、よーやく見つけたホテルにチェックイン出来たのは7時過ぎでした。どこの国に行っても、最初はいつもこんな感じです。

2006年12月10日 (日)

出発準備

明日から海外取材、よって今日は朝から出発準備に追われます。
持っていくカメラ機材を選定している時、何か大切なことを忘れているなあ……と考えていたら、そうそう、初日のホテルをまだ予約していませんでした。ヨーロッパでもカナダでも、僕は初日だけはホテルを押さえるようにしているのです。
すぐにネットでフランクフルト空港側のホテルを検索。59ユーロの部屋を見つけたので速攻で予約を入れました。予約確認メールの他にも「ありがとうメール」が届いたりして、結構マメなホテルでした(笑)。
さて、今回持っていく機材は……
もちろん僕のメインカメラ、ペンタックス 6×45。これを2台。レンズは4本、ズームレンズで揃えました。
そうそう、今月20日発売の写真雑誌「CAPA」をご覧下さい。「好きなレンズ」という特集で、吉村和敏の機材を大公開していますが、そこでオーストリア、ウィーンで撮影したベストショットを発表しています。ウィーンの旧市街って、あまりに観光地化されており、世界遺産にするのは絶対におかしいよな……と違和感を覚えながらも、ある風景に心ときめき、シャッターを押しました。そう、僕が撮るとウィーンはこうなるのです。お楽しみに!
話が横道に逸れました。
で、35ミリはもちろん一眼デジカメです。前回のカナダ取材はペンタックス*istDSでしたが、今回はキヤノンEOS30Dを持っていくことにしました。これに24〜105と70〜200のズームレンズ2本。
実は先日ペンタックスK10Dを買いに行ったのですが、在庫切れで次の入荷は年明けになるとのこと。よって、今回の旅に連れて行く事は出来ませんでした。
そうそう、今日の夕方、ついにコンパクトデジカメを購入してしまいました。機種は迷ったのですが、3日ほど前にブログで書いたキヤノンにしました。やはり広角28ミリに惹かれたのです。これを常に首からぶら下げているので、ブログ用のスナップ写真、たくさん撮りますね。

2006年12月 9日 (土)

バイオリン

お世話になっている編集者の結婚披露宴パーティーに参加しました。場所は銀座通りに面したヨーロッパテイストの高級レストラン。
6〜70人ほど集まりましたが、誰一人として知り合いがいません。知らない人に声を掛ける勇気のない自分は、独りぼっちでビールを飲み、料理を食べます。すると向こうの方に友人のデザイナーMさん夫妻を発見、早速近づいて行きました。
今日のパーティーでは色々な方の挨拶や余興がありましたが、ある会社員の方がバイオリンを弾きました。惚れ惚れするような音色で、聴いていてジ〜ンときます。
やっぱり、何か一芸を持っているって素晴らしいことですね。楽器を弾ける人って、ホント、羨ましい。特に「男=バイオリン」の組み合わせはメチャクチャ格好いい。
人生、小学生からやり直せるとしたら、ピアノかバイオリンを習いたいです。ちなみに僕がやっていた習い事は、ソロバンと書道でした。結婚式の余興でソロバンと書道を披露しても、たぶん場がしらけるだけですね。
今日は3年前に買ったコンパクトデジカメを持って来ました。家の隅で埃をかぶって転がっていたカメラです。それにしても、昔のデジカメって、ダメダメですね。ブレるし、反応が遅いしで、使っていてイライラします。仕方がない、今日はブレ写真で勝負するかと、アーティスティックな写真をたくさん撮りました。Cimg1295

2006年12月 8日 (金)

モバイルスイカ

日中はかなりバタバタしています。海外取材前にしなければいけないことを、消去法で片付けているのです。
外回りの途中、山手線の車内でソフトバンクの広告を発見。キャメロンディアスとペンギンが仲良く携帯を耳に当てている写真が使われていました。「ん?」と思いよく見ると、「ソフトバンク、モバイルスイカ、ついにスタート!」というコピー。
「へ〜、ついにはじまったんだ〜」と妙に感心し、仕事場に戻ると早速携帯の設定を行ってみす。
日頃からviewスイカのvisaカードを使っていたので、手続きは簡単。最初ネットで住所氏名パスワードなどを入力し、その後、携帯の方で幾つかの項目を入力したら、10分ほどで終わりました。
夜の外出時、早速秋葉原駅のNEWDAYSで3000円分チャージしてみます。その後、改札を通る時に携帯をかざしてみると……「ぴっ」と反応。「お〜、これは凄いなあ〜」と、久しぶりにウキウキワクワク感を味わいました。
もちろんクレジットカードからのオートチャージも出来ますが、僕の場合は月ごとの領収書が必要なので、どうしてもお店でのチャージになってしまうのです。フリーランスという生き方は何かと面倒ですね。

2006年12月 7日 (木)

銀座にて

原稿書きの仕事が詰まっているため、これから数ヶ月間は、午前中は外出をしない、打ち合わせをしない、人と会わないことに決めました。
というわけで、午後は銀座へ。サービスセンターに立ち寄りカメラを修理に出したり、銀行で円をユーロに換えたり、海外取材用のフィルムを購入したりしました。
夕方、30分ほどフリータイムが生まれたので、ふらりとビックカメラのカメラコーナーへ行き、コンパクトデジカメをチェックします。近頃どうしてこんなにもコンパクトデジカメに心が奪われているかと言うと、2007年は、今のブログに積極的に写真も発表していこうと考えているからです。そう、もっとカメラマンっぽいブログにするつもりでいます。
数日前の日記にも書きましたが、やっぱり富士フイルムの「顔キレイナビ」はどう考えても凄いと思うんです。まるで007の世界。こんなにも革命的な新機能、どうしてみんな騒がないんだろう。不思議で仕方ありません。
他のメーカーをチェックしてみたら、キヤノンのコンパクトデジカメにも「フェイスキャッチテクノロジー」という機能がついていました。
どちらがいいのか、僕にはわかりません。でもネーミングの上手さは、絶対に富士フイルムの方ですね。写真に興味がない人の心も一瞬で掴む気がするし、何より覚えやすい。これが大きな販売力に繋がります。……と、広告代理店のような意見を述べてしまいましたが。
いずれにしても、コンパクトデジカメはどのメーカーにするか、悩みますね。先日落として液晶を割ってしまったカメラと全く同じ機種を買うか、それともまだ一度も使ったことがないメーカーの製品に手を伸ばしてみるか。
でも、やっぱり広角28ミリ搭載も魅力的だしな〜。となるとキヤノンのIXY DEGITL 900 ISが今の自分にはピッタリ合っているのかもしれません。
2007年までにはまだ時間がたっぷりあるので、じっくりと考えます。

2006年12月 6日 (水)

美しい渋滞

午後2時まで仕事場で原稿書き。その後都心に出て、何カ所かで用事を片付け、最後に旅行会社で来週のドイツ・フランス取材の航空券をピックアップ。
帰り道、地下鉄の駅を目指していたら、歩道橋の上から眺める東京の渋滞があまりに綺麗だったので、持っていたデジカメ(オリンパスE-330)でパチリと写真を撮りました。
さて、ここで一つお知らせです。
『日本カメラ』1月号(12月20日発売)より、連載がスタートします。1〜2枚の写真と約1000字のエッセイで、この20年間の写真人生を語っていくつもりです。毎月単発のエッセイですが、通しで読むと、過去から現代までの物語になるように工夫しています。今まで文章にしてこなかったような秘話や思考を、正直に書いていくつもり。日本国内や世界各国の写真も精力的に発表していきますので、お楽しみに!
ついでにもう一つお知らせ。
2007年度版の住友建機株式会社のカレンダーに吉村和敏のカナダの写真が採用されました。とても素晴らしい作品集に仕上がっていますので、チャンスがありましたら是非ご覧下さい。_c060041

2006年12月 5日 (火)

新しいブラウザ

六本木のラボでプリントの仕上がりをチェック。その後青山ブックセンターに立ち寄り、色々なジャンルの本を見て時間を潰します。このような個性のある書店って、今の時代、貴重ですね。
ある雑誌編集部へ移動し、1時間ほど打ち合わせ。
そうそう編集者のKさんから、「吉村さんはwebブラウザは何を使っているの?」と訊かれたので、「Macのサファリです」と答えたら、「ファイヤーフォックスの方が使い勝手がいいよ」というアドバイスを頂きました。
へえ〜、そんなソフトがあったんだ、と目から鱗。
で、仕事場に戻ると、早速ダウンロード(フリーソフト)して使ってみます。なるほど〜、確かに素晴らしいブラウザソフトですね。ちょっと得した気分になりました。
さて、ブログのサーバーが3日間のメンテナンスに入ってしまったので、更新が出来ません。7日までお待ちください。

2006年12月 4日 (月)

京都→東京

JRで京都へ移動。京都在住のKさんとお会いし、一緒にお昼を食べた後、新幹線に乗り東京へ戻ります。
いつも車内では、寝るか、パソコンを叩くか、雑誌を読むかしています。で、横浜を過ぎたあたりから、ぼんやり外を眺めるのです。ビルやマンションが次々と誕生していく都会の光景って、やはり見ていて飽きませんね。
もちろん今日もぼんやりと東京の大都市を眺めたのですが、実は自分でも「えっ」と驚くくらいの、不思議な感情が芽生えました。
新橋、有楽町を過ぎ、普段見慣れている駅やホーム、ビル群が目に飛び込んできた時、突然「ほっ」としたのです。もちろんその「ほ」は、東京に帰ってきたという安心感です。
僕は18歳から東京ですが、5年経とうが10年経とうが、この街に魂が宿ることはありませんでした。東京は仕事をする場所、としての受け止め方しかなく、やはり自分の居場所は、生まれ故郷の信州松本だったのです。だから年に何度か里帰りする度に、アルプスの山並みを見ては「ほっ」としていたし、心に穏やかさを取り戻していました。
だから、一生東京で暮らすことになっても、この街を好きになることはないだろうな〜と漠然と考えていたのです。
その僕が今日、「ほっ」とし、「ああ、東京に戻ってきた〜」と安堵したのです。これって、凄いことなんですよ。
東京在住22年。もしかしたら東京が自分の故郷と呼べるようになったのかなと、ふと考えました。

2006年12月 3日 (日)

東京→大阪

人と会う用事があったので、昼の新幹線に乗って大阪へ。
車中では三列シートの通路側に座ったのですが、横には二人のご婦人。写真を趣味とするお二人は、これから京都へ撮影旅行に行くらしく、一眼デジカメをいじくりながら写真談義に花を咲かせていました。ちなみにお二人が持っていたカメラはキヤノンEOS-30Dです。
もちろん僕の方は、眠ったふりをして聞き耳を立てます。
話の内容は、「適正露出」に関してでした。「○○先生はあの時、確か+1補正だったわよね」「少しアンダー目にした方が色彩が鮮やかになるんじゃないかしら」「開放でも太陽にカメラを向けていいのよ、きっと」そんな言葉が飛び交っています。
「なるほど、やはりアマチュアの方々にとっては、露出って大切なんだな」と、僕は素直にそう感じました。というのも、雑誌や写真集などに撮影データを発表する時、いつも思うんです。たとえ同じように設定しても、同じ写真はまず撮れないだろうなあ〜と。
野外の光は常にコロコロ変わります。雲がある、ないだけでもだいぶ違う。カナダと日本の違いもある。だから、標準で撮影していも、明るめに仕上がることもあれば、アンダー目に転んで失敗することもよくあります。だから僕はいつも露出は適当、つまりカン。ひとまず適正で撮影し、その後、マイナス側とプラス側に何枚かふる方式を取っています。
そう、ベストショットは、そんな中から生まれた1枚。だから適正露出も、偶然によって生み出された数値と言うことになるでしょう。基準はないのです。
まあつまり、いい作品を作るためには、多め多めに撮影すると事が大切ですね。
でも今日は、「実は僕、プロカメラマンなんですよ」と白状し、お二人に色々なアドバイスをしたかったな。勇気を出して声を掛けようとした矢先、京都到着のアナウンスが流れました。

2006年12月 2日 (土)

変更

今朝ついに、2つのメールアドレスの廃止を決めました。インターネットをはじめた頃から使っている、kazとinfoからはじまる老舗アドレスです。
半年ほど前、このブログで迷惑メール(主にアメリカからの意味不明英文メールや日本国内からのエッチメール)の話を書きましたよね。あの頃は日に200〜300通くらいでしたが、今では日に500〜700通を超えるようになりました。たまに1000通近い日もあります。アドレスを色々な所で公開しているので、こればかりは仕方ありません。
迷惑メールが何通送られて来ようが、フィルタリングで引っ掛かるのでそれほど気にはならないのですが、いくつか困った問題が発生します。
一つは、ごく稀に大切な仕事のメールがフィルタリングに引っ掛かってしまうこと。特に添付ファイルのあるメールは、迷惑メールと勘違いされ網に引っ掛かりやすいのです。その度に「すみません、お返事が遅くなりました〜」と先方に謝りっぱなし。
また、フィルタリングをうまく擦り抜ける迷惑メールにも辟易しています。日に500通の迷惑メールが送られて来るとしたら、20〜30通は何食わぬ顔をして普通メールとして届くのです。フィルタリングを行っているのはコンピューター。やはり100パーセント完璧ではないんですね。
で、今日朝起きて携帯をチェックすると、フィルタリングをすり抜けた迷惑メールが18通も届いていました。さすがに僕もプッツン切れ、よし、アドレスを廃止しよう! と決断を下したのです。
ホームページやブログ、メールマガジン購読で各社に登録してあるアドレスはすぐに変更出来たのですが、問題は、写真集などの出版物に印刷されているアドレスです。こればかりは諦めるしかありません。
よって、kazとinfoからはじまるアドレスは、もう完全にこの世から消えてなくなりましたのでご注意ください。登録されている方は変更をお願いします。
↓これが新しいアドレスです。
info-kaz@kaz-yoshimura.com

2006年12月 1日 (金)

ふらりとヨドバシ

原稿の仕事がつまってきたので、朝から仕事場でキーボードをポンポンと叩いて原稿書き。
午後、「ちょっと環境でも変えてみるか」とノートパソコンを持って外出します。錦糸町の喫茶店へ移動する途中、またまたふらりとヨドバシカメラに立ち寄ってしまいました。
この、ふらりと家電量販店に入ってしまう、というのは、僕のクセなんです。そう、オヤジさんたちが夕方になるとフラリと飲み屋に入ってしまう、と同じ現象です。
ヨドバシカメラでは、携帯やデジカメや家電の新製品を片っ端からチェックしていきました。
コンパクトデジカメ。まだどれを買うか決めていません。すべてのメーカーの製品をチェックしてみましたが、どれもいいですね。
あのエビちゃんがコマーシャルしている富士フイルムの「顔キレイナビ」って、凄い機能だと思います。一体どうやってカメラが人間の顔を認識しているのでしょうか? その富士フイルムの新製品が12月16日に発売になると書いてあったので、まずはそれをチェックしてから、購入するカメラを決めようと思いました。
何度もこのブログで書いていますが、吉村和敏はバリバリのマックユーザーです。家には4台のマックがあり、連日フル稼働です。
しかし、ウインドウズの必要性はいつも感じているんです。だから家電量販店に立ち寄る度に、一応ウインドウズのコーナーもチェックします。でも、ウインドウズの世界はチンプンカンプン。どのパソコンがいいのか、さっぱりわかりません。
出版関係の友人に相談すると、「仕事で使うとしたら、絶対にパナソニックのレッツノート。これしか考えられない」というアドバイスをくれるのですが、レッツノートって、値段が高いし、キーボードが小さいし、僕にはいまいちぴんとこないんですよね。それに、多くのビジネスマンが持っているパソコンは、やっぱり嫌です。僕は個性豊かな人間だから。
今日も、デル、NEC、富士通、レノボ、HPなど、各メーカーのノートパソコンをチェックしてみましたが、その中で唯一いいな、と心ときめいたのが、明日発売予定のソニーのバイオtype Gでした。パナソニックのレッツノートがバカ売れしているので、その対抗馬として出すタフなノートパソコンです。これ、絶対に売れると思います。
ウインドウズの購入、どうしようかな〜。マジで悩んでいます。

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