心に響く作品とは?
ある方から音楽CDをもらっていたのですが、僕は音楽を聴きながら仕事をするのが苦手なので、CDの束はずっとそのままになっていました。
で、今日は土曜日。たまには土曜日らしいことをしてみるか、と思い、CDを聴きはじめます。その中で特に心に響いたのはフォーク歌年鑑でした。
やっぱり昔の歌っていいですね。昔と言っても80年代に流行った曲。逆に70年代になってしまうと知らない曲ばかりです。
さだまさしとか松山千春とかオフコースとか久保田早紀とかCHAGE and ASUKAとか……、どうしてこう昔の歌というのは心に響くのでしょうか。そう、心の奥底に「グッ」とくるのです。
それに比べ近頃流行の歌は、僕にはさっぱりわかりません。もちろんいい歌はたくさんあります。でも、心に「グッ」とくるものがない。涙が出てこない。
歌だけではない。写真の世界でも同じことが言えるのです。
今は空前の写真ブーム。カメラを持てば猫も杓子もカメラマンです。若者たちは次から次へと日常スナップ的な「軽め」の写真を量産し、発表し、評価を得ています。(評価の理由は、新しい世界だから)
もちろんそれはそれで素晴らしことだと思うのですが、彼らの写真に共通して言えるのは、作品から「作者の声」が聞こえてこないということです。だから作品を前にしても、作者の人となりに興味が湧かないし、もちろん会いたいとも思わない。その人の事を好きにもなれない。
そう、つまり作品から「グッ」とくるものがないんですね。もちろん涙なんか絶対に出てきません(笑)。
音楽や写真だけはありません。文学だってそう。「グッ」と心に響く文章を書く昔の作家の本があまり売れず、行間スケスケの軽めの小説、携帯小説ばかりがベストセラーになっていく……。
つまり、今の日本では、とても不思議な不思議な文化が形成されつつあるんですね。
たぶんその原因は、今の若者たちは苦労して育っていないからでしょう。自分が辛い思いをしていないから、人に感動を与えることが出来ないんです。きっと。
今日は実にオヤジくさいことを書いてしまいましたが、すべて僕の本音です。
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今の若者さんもあふれている物の中で、沢山の苦労はしていると思うし、つらいことも経験しているのではないでしょうか。
人情よりも沢山の情報の中で育った分、実は繊細で優しいのかも。だからすぐ壊れてしまうんですよね。
これから世の中がもし何かあっても意外と受け入れられるのは若者さん達かも。
携帯、ゲーム、パソコンを使いこなす柔軟さはすごいです。
吉村さんの沢山の経験や苦労は人並みはずれているので、基準で考えると皆頭が下がってしまいます。
バッハ、シューベルト、ベートーベン、ドガ、モネ、偉大な芸術家を今に見ることが出来ないように、吉村さんの作品も沢山の思いが詰まった時代の傑作にして下さい。楽しみにしています。
投稿: あすなろ | 2007年3月26日 (月) 21時50分
プリンスエドワード島が心のふるさとと感じている私が、写真集に出会ったのは1年前。もちろん今は手元にあります。今回は職場の卒園式の挨拶で話す内容が、3/3のこのブログで決まったので、お礼を!私は美しいもの、美しいものに満たされているという時があることを、子供時代に、子供たちに伝えたかったのだと、話すべきメッセージのインスピレーションを与えてくださって、感謝です。また写真集注文しています!
投稿: りんごの花 | 2007年3月18日 (日) 08時40分
確かに、大方の近頃の歌は流行っている期間が短く、
歌番組自体も減っているので、誰もが知っている歌
というのがなかなか出来にくい状況にあります。
歌もラップあり、洋楽テイストありで、歌詞というより
メロディやアレンジのかっこよさが前に出しているもの
が多いですよね。
でも、カラオケ・ランキングの常連となっている歌。
あれは要チェックです。
なかなか息の長い、いい歌がありますよー。
最近だと、絢香さんの「三日月」とか・コブクロの「桜」とか・
MR.childrenの「しるし」等歌ごころたくさんのものもあります。
いざ歌うとなると難しいですが、ぜひ聞いてみてほしいです!
すごい歌は生ではもちろん、テレビで歌っているのをみても、ずーんときます。
投稿: ココア | 2007年3月 6日 (火) 00時53分
最近の歌は歌詞が聞き取れないですよね。。
私は最近の建物にもその感がある思います。
新しく出来るガラスのビルたちが美しいとは
全然思えなくて、むしろ今壊されてゆく
ビルたちの方が趣があって心に響いてきます。
全然関係ないのですが、会社の食堂にある
カレンダーが吉村さんのカレンダーでした!
ペンタックスの(^^)こっそりはがして
持って帰りたい気持ちです。。。
投稿: 夢 | 2007年3月 4日 (日) 21時45分
本当に私の若い頃の音楽{歌}は今でもすぐに口ずさんででてくるのですが、今のヒット曲はしばらくすると忘れてしまいます。。。それだけ心に残り方が違うんでしょうネ!!
私はたくさんの写真家の写真を今まで見たわけではないのですが、吉村さんの「ローレンシャンの秋」と入江泰吉さんの大和路の夕暮れの写真には涙しました・・・
思い入れて撮った作品には輝くものがあるとおもいます☆
投稿: 寛子 | 2007年3月 4日 (日) 19時09分
吉村さんの 『こわれない風景』 に、メノナイトの
子供たちの目がキラキラと輝いているというお話が
ありましたね。
そのくだりを読んだとき、子供の輝く目が与えて
くれるのと同じ感動、心がじわ~っと温かくなるような
感動を、私は吉村さんの作品からいただいていることに
気付きました。
投稿: さと | 2007年3月 4日 (日) 15時58分
養老孟司さんの言葉を思い出しました。
昔の女性は自分の子どもを亡くすのは当たり前のことだった。だから、子どもを亡くした家の葬式に行っても堂々としていられた。今のお母さんはそういう経験をしていない人が多い。だから、どうしていいか分からなくておろおろしてしまう、と。
現代の世の中は脳の世界(自然を排除した世界)だとも言ってましたね。
かといって過去に戻ることも出来ない。難しい問題です。
投稿: ワタナベ | 2007年3月 4日 (日) 02時47分
最近の歌は心を素通りしてしまいますね…。
歌でも写真でも文章でも…伝わってくるものって確かにあります。それが最近、あまり感じられなくなりました。ホントに不思議な文化が形成されつつあるように思います…。
吉村さんの写真に出会ったのは極々最近なのですが(すみません…それまで知りませんでした)、本屋さんでブラブラしていたら『林檎の里の物語』という本が目についたので手にとって見てみることにしました。
パッと開いたページの写真を見た瞬間、心に「グッ」と響きました。今にも動き出しそうで…写真から溢れる愛情と優しさ…そこに住む人々のストーリー…久しぶりに感動しました。(もちろん、そのままレジに向かったのは言うまでもありません)
心に響くものは月日が経っても色褪せることはありません。吉村さんの写真も決して色褪せることはないと思います。これからも素晴らしい作品を私達に見せて下さいね。
投稿: emi | 2007年3月 4日 (日) 00時24分
昔、流行ったCHAGE&ASUKAのLOVE SONGという曲が大好きでした。歌番組で心に響く名曲など未だに紹介されつづけている名曲は、決して廃れることはないですよね 音楽、写真、文学、その他に映画やお料理なんかの世界にもいえることだと思うのですが、人の心に響くものがあると多くの人に感動を与えることが出来るし、その感動は時が経過しても人の記憶から忘れ去られることはないと思います。私は、吉村さんの写真集を見て、本当に涙がでるほど感動しました。こんな写真を撮る人ってどんなひとなんだろうと興味が湧いたし、写真から伝わる吉村さんの人柄に惹かれるものがありました。心にグッとくるものは、どんな世界であっても、計算されつくされたものよりは本来の自然なものの中にあるのではないか、と思っています。
投稿: risa | 2007年3月 3日 (土) 23時50分
確かに吉村さんの感じられるとおり、最近の歌はいいことはいいのですがそれを聞いて泣いたことは…ないですね(笑) 歌を作っている人がどうとかではなくて、世の中が変わってしまったからではないでしょうか。昔に比べて人と接する機会だとか接する内容とか、ドライになってる気がします。人とのコミュニケーションをコンピューターを通してすることが多くなってるので、相手の感情を直に感じる機会も減っている気がします。そういう世の中では感動することが少なくなってるのかな、と思います。自分が感動しなければ人を感動させることなどできませんよね。最近の歌の中で、10年後に聞いた時に「あぁ~いい歌だな」と思える歌はどれくらいあるのかと考えてしまうことがあります。こんなこと言えるような円熟した大人でもないのですが、この世の中も捨てたものではないなと思うと気も少なからずあります(笑)
投稿: じゅん | 2007年3月 3日 (土) 23時32分
やっぱり吉村さんの人間性ってとっても素敵です。
その目をとおして撮られた写真の素晴らしいこと。
先日ある教育講演会で教わり納得したこと。
今の子供達、若者から若い親世代までそうですが、ゲームやメディアを相手に育っているので実体験に乏しいのです。
ゲームやメディアに費やしている時間は脳が成長しないので、二十歳になっても15歳程度の大人子供になってしまいす。
体を使って遊び、手を使って体験し、観察して、描いて、言葉にあらわし・・・あたりまえだったことができなくなっているんですね。
投稿: 香苗 | 2007年3月 3日 (土) 23時22分
音楽に関して言えば、私も同じ事を考えていました。
最近流行りのものを聞いても、どれも同じに聞こえてしまい・・・出尽くした感があるのかなと思ってました。
感受性が乏しくなってるのでしょうか・・細やかな感情のひだに気付けないのは、「苦労を知らない」のもあるかも知れませんね。
ぜんぜんオヤジっぽい意見じゃあないですっ。どんどん
公で発言して頂きたいです☆
写真の世界の最近の流れはよくわからないのですが、
吉村さんの写真は本当に美しいですね!
投稿: ree | 2007年3月 3日 (土) 23時20分
そうですね。80年代の歌ってほんといいですよね。
多感な時期に聞いていたせいもあるかもしれませんが。
歌のメロディー、歌詞からふっと、情景が見える歌が多いですよね。久保田早紀さんは「異邦人」で有名ですが
彼女の歌はいいです。ほんとにどの歌も風景とか歌の中の人の表情まで見えるようです。
投稿: ひらり | 2007年3月 3日 (土) 23時18分