12日目
予想通り11時台は混みました。1時頃からまた忙しくなり、4時頃まで会場には常に5〜10人はいるという状態が続きます。個展がはじまって以来、最もお客さんが入ったのではないでしょうか。
人の波が切れるちょっとした時間に、受付にいるスタッフ(皆、写真を学んでいます)や、写真教室の申し込みに訪れる人たちと話をします。皆さん真剣に写真を勉強し、上手くなりたいと心から願っているんです。女性ってこんなところが凄いですね。僕はいつも感心してしまいます。
たまにポートフォリオを見せてもらうことがあります。どの写真もまだ弱いのですが、面白いことに1〜2枚はキラリと光る作品があるんです。つまり個性がちらっと見え隠れしている。
このブログでも再三書いていますが、写真が上手くなるコツは、常にカメラを持ち、たくさん撮って、すべてをプリントアウトし、それらの写真をじっくりと見る……。これしかありません。
そんな生活を2〜3年続けていれば、誰もが自分らしさが溶け込んだ作品を生み出せるようになるのです。
写真を学んでいる若い人たちと接して驚くのは、誰もがフイルムカメラを使っているということです。もちろんこれは正解。最初はフイルムから入った方が、写真は明らかに上達します。デジタルに手を染めるのは、数年後でも決して遅くはないでしょう。
5時を過ぎると途端にお客さんが少なくなりました。僕はカメラ機材を持って会場を後にします。東京国際フォーラムの駐車場から車を出し、向かった先が昨日撮影で訪れた海辺です。手応えのある写真が撮れなかったので(強風のため)、今日、再撮影してみようと思ったのでした。
でもポイントに着いてガ〜ン。今日も強風でした。
どうせダメだろうなあ〜と思いながらも、2時間ほど野外で過ごし、フィルム1本分撮影します。
今日も手応えはナシ。どうしてもこの場所から作品を生み出したいので、これから先も何度か通うつもりでいます。