15日目
約3年ぶりにスーツを着て会場へ。朝起きた時、たまにはイメチェンしてトークショーと写真教室やってみるのもいいかな、とふと考えたのでした。
予定通り2時からトークショーがはじまります。1時間、今回展示してある作品の撮影秘話を語りました。15分の休憩を挟んだ後、いよいよ写真教室です。
皆さんのお気に入りの一点を吉村のマックにコピーし、液晶プロジェクターを使って前方のスクリーンに映し出します。撮影者の1分間スピーチの後、僕がコメントを付け加えていきました。
皆さん写真が上手いのでびっくりです。中にはプロ顔負けの作品も何点かありました。
こうでなくてはダメ、という決まったスタイルがないところが、写真という芸術の素晴らしさだと思います。そう、表現方法は自由で無限大。だから今日の教室では、「こうすればもっとよくなりまよ」という感じの技術的なアドバイスに留めました。
総合的な評価としては、やはり画面の中に余分な物が入り込んでいる作品が多かったように思います。例えば空とかは、もっと大胆にカットしてもいい気がするのです。もしくは空を入れず、地上の対象物だけで画面構成をするとか。
「写真は引き算」。このことは常に念頭に置いてください。
写真教室はぴったり5時に終了。
その後、会場内にはどっと人があふれ、やがて6時を過ぎると静かになりました。
今回、写真集やDVDの在庫を切らしており、本当に申し訳ありません。出版社は休み入っているので、再注文出来ない状態です。また、個展会場で売る本って、委託が許可されないんです(変ですよね)。だから事前に僕自身が注文を掛ける時、売れ残りを恐れ、どうしても少部数の注文になってしまいます。
今日もたくさんのお客さんと話をしました。「今回の作品の中で、どれが一番いいですか?」と訪ねると、100人中90人が、「この写真!」と即座に答える作品があります。それは、バンクーバーの朝の海辺の風景写真。手間は海、遠くの空に満月が輝き、2隻のタンカーが浮かんでいる作品です。
正直言って、作品を選んでいる時、これ、どうしようかな〜、と悩んだ作品でした。でも蓋を開けてみると人気ナンバーワンに。作品の力強さを皆さんから教えてもらうことができました。そう、個展は僕にとっての写真教室です。
トークショー&写真教室に参加させていただきました。
”ブルーモーメント”を写真展のテーマとされた経緯や、各写真の撮影状況とそこに込めた想い、など、吉村さんのお話にすっかり引き込まれてしまいました。
「ほかに誰も撮影していない時間にこそ作品が生まれるんです!」とか、「被写体となる人にはどんどん声をかけてもっと踏み込んだ写真にするんです!」といったお話が強く印象に残りました。なるほどっ、と吉村さんの写真が人の心をぎゅっとつかむ力を秘めている要因の一端を見た気がしました。
写真教室での参加者の方々による1分間スピーチを聴いていても、それぞれに色々な想いを込めて1枚の写真にしているんだなぁ、というのが伝わってきて、それもまた勉強になったように思います。自分の見た風景の美しさと、感動の想い、被写体となる子供たちへの愛情などを誰かに伝えたくて写真にしている、ということでしょうか。ん?これはごく当たり前のことですね。すみません。改めて気づかされたということで・・・
今回はすばらしい時間を共有させてもらい、ありがとうございました。
上のUreyさんの"レッドモーメント"を拝見できなかったのは残念ですね。また今回のようなトークショー&写真教室があるといいですね。
それと、「吉村さんはファインダーを覗くとき、「右目」、「左目」、どちらなんでしょう?」という質問を、写真教室からの帰りの電車の中で思いつきました。「左脳」は論理的思考を、「右脳」は直感的思考を主に司る、と言われています。そして、「右目」は「左脳」、「左目」は「右脳」につながっているらしいので、どちらで被写体を見つめるかによって写真に何かしらの違いが出るのかな?というようなことを考えたりするもので・・・
投稿: HIRO-SAKI | 2007年5月 6日 (日) 20時05分
トークショー&写真教室に参加させて頂きありがとうございました。
吉村さんのブルーモーメントの世界すごく素敵でした。
トークショーでは写真にに対する熱い思いと真っすぐな気持ちが伝わって来ました。元気をもらいました。
そして写真教室。暗い!的確な指摘でした。何か足りない。確かにそうですね。自分の写真をプリントして見る事、人に見てもらい批評してもらう事は大事だなと実感しました。
投稿: はる | 2007年5月 5日 (土) 15時53分
トークショー+写真教室で、お世話になり有り難うございました。
ブルーモーメントの完成度の高いオリジナルプリントを
是非見てみたいと思って遠路遥々足を運びましたが、
作品の藍&青に浸り癒されてリラックスモードで見
入っていまい、遠くから伺ってよかったですよ♪
ブルーモーメントは普段と違った僅かな時間帯なので、
トークショーで作品を生み出された時の苦労話
エピソードを伺いながら鑑賞させてもらえ、
その時の撮影者に成り切ったような雰囲気を
味あわせてもらい、とても楽しく有意義でした。
特に案内状の写真のエピソードは興味深かったです、
NZカフェの写真では隠れた計算を伺ってから見ると
違う味わい深さに感動させられて見入っていました。
一番人気のバンクーバーの写真は青に凄く癒されて、
ペギーズ・コーブ、マホーン・ベイ、PIEの教会などは、
吉村さんらしさがでて気に入りました。
「林檎の里の物語」の個展では在って本には無かった
あの写真も、私もお気に入りの一つです。
正直言って私もトークショーが目当てだったので1分間
スピーチは「えーっマジ?」いう感じで戸惑い、場違い
の私にも的確なアドバイスを下さって嬉しかったです。
写真教室の途中で早退しなければならなかったので、
その旨休憩時間に声を掛けて頂いたり、それまでに
私の写真も間に合わせて下さり有り難うございました。
青の作品からだけでなく、実際お目にかかると
吉村さんの人柄に優しさに配慮を感じた日でした。
特に今回は完成度が高かったと思います、今後も素晴
らしい作品創りに励んで下さい、楽しみにしています。
長文になってごめんなさい。
投稿: 1K | 2007年5月 5日 (土) 12時48分
トークショー&写真教室に参加させていただき、ありがとうございました。吉村さん写真が大好きなんだな、写真に真っ直ぐに向き合っているんだな、と強く感じました。フレッシュな講義に写真を撮る元気が湧いてきました。やはり、直接肉声で聞くアドバイスは血肉になりますね。
「フイルムをケチっちゃダメ。ここは1本撮りきらないと」
あ~、バンバン撮っちゃっていいんだ。
「写真は引き算。僕ならここは空を全部カットするね」
なるほど~。間延びした写真が減るかな?
帰り道に三信ビルの前を通りかかって、これを取り壊すなんて勿体ないな、とPENTAX SPでパシャリ写真を撮っていてひらめきました。ここもブルーモーメントで撮ってみよう。さっそくビックカメラに三脚とレリーズを買いに走り、撮ってみました。まだ現像中ですが、どんな写りになっているやら。しまった。ポジも買うんだった。
投稿: ワタナベ | 2007年5月 5日 (土) 00時56分
昨日は、楽しい時間をありがとうございました。
トークショーで、写真を撮られた状況とかお聞きでき、
何も知らずに見た初回と、その後では、違う味わいを得られて、個展を2倍楽しめました。
写真教室では・・・こんなことになるとは思ってもみなかったので、お恥ずかしい限りでした・・。
でも、色々と暖かいアドバイスをしてくださり、嬉しかったです。ありがとうございました。
また、色々な方の写真とエピソードも興味深く、とても
楽しかったです。
これから、写真撮る時は、こだわりをもってしまいそうです!!
ブルーモーメントをこの目で、早く見てみたいです!
また、何かの機会がありましたら、是非、参加させていただきたいと思います。
ご多忙のこと・・・お体には充分お気をつけてくださいね。
(長々とすみませんでした・・・)
投稿: ぶどう | 2007年5月 5日 (土) 00時03分
トークショー&写真教室ではお世話になりました。
私はCDの画像が吉村さんのマックに読み込めないというトラブルにより、残念ながら写真教室でアドバイスを頂くことはできませんでしたが、皆さんの素晴らしい作品を拝見させていただくことができ大変勉強になりました。
今回のトラブルは、私のマシンで未だにウインドウズMeを使用していたことが原因だったと思います。コピーした時点で嫌な予感はしていたのですが、トラブルに備えてメモリスティックなりのバックアップを持参しなかったのは甘かったと反省しています。
恐れ多いことですが、"緑の島に吹く風"の"初めての大失敗"を思い起こしてしまいました。
お見せする予定だった写真は、PEI某所で撮影したとってもきれいな夕焼けでした。
吉村さんのブルーモーメントに対抗した"レッドモーメント"を披露するつもりだったのです。うーん、残念!!
青にはヒーリング効果があると言われていますが、今回の写真展ではとても癒され、吉村さんからはエネルギーを頂きました。
ありがとうございました。
投稿: Urey | 2007年5月 4日 (金) 23時45分
上の方々がおっしゃるように、スーツ姿、とってもお似合いでした。でも新宿の「林檎の里の物語」展でお見かけしたときと随分イメージが違うので驚きました。
写真教室のコメント、有難うございました。引き算するというアドバイス、とても参考になりました。そしてどういう写真が共感を呼ぶのかも少し分かったような気がします。
あのブルーモーメントの一番人気の作品。あれもまさに引き算ですね。あの静寂を感じさせる世界こそが、まさにブルーモーメントの真髄だと思いました。これからも素晴らしい写真を見せて頂くのを楽しみにしています。
投稿: dabadabax | 2007年5月 4日 (金) 21時07分
吉村先生 お疲れさまでした。
1分間スピーチについては「えーっ!聞いてないよぉ。」でしたが、なんとか乗り切り楽しい一日でした。
私の未熟な写真に貴重なアドバイスをありがとうございました。
撮るポイント、コツなど 早速やってみようと思います。
次回があるなら、その時は腕を上げて参加しますね!
ブルーモーメント 1作品ごとの世界をたっぷり堪能できました。
本当にスーツ姿も違和感なく、高校教師のようでした。。。
投稿: みんみん | 2007年5月 4日 (金) 18時16分
写真教室、大盛況だったんですね。今回は予定があって参加できず残念だったけど、次回開催されることがあれば参加したいと思っています♪
スーツ姿の吉村さん、見てみたかったな~(^^)ブログ用の写真はないんですか~?(笑)
投稿: アンリ・ルソー | 2007年5月 4日 (金) 12時07分
トークショーと写真教室に参加させていただきました。
正直言いましてトークショーが目当てだったので、ド素人の私が写真教室に参加してもいいのだろうかと不安と緊張でいっぱいでした。トークショーでは吉村さんの熱弁に引き込まれブルーモーメントの世界にどっぷりと浸り、いつのまにかリラックスモードに。
写真教室では、ド素人の私ごときにアドバイスをいただけるなんて恐縮してしまいましたが、参加者一人ひとりに対するアドバイスのすべてがまさに目から鱗で本当に勉強になりました。
その後、六本木の200人展にも行き、ほぼ一日写真と向き合う時間をすごしました。
「見る人に自分の思いが伝わるような写真を撮りたい!」という意欲がふつふつと沸いてきました。
吉村さん、ありがとうございます!
そうそう、スーツ姿もお似合いでしたよ♪
投稿: りんご娘 | 2007年5月 4日 (金) 10時27分