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2007年5月 5日 (土)

17日目

今日も1時に会場に入りましたが、夕方まで、常にお客さんが2〜10人ほどいるという状態でした。スタッフに聞くと、やはり11時台はそれなりに混むそうです。個展もあと残り2日半。来週は早め早めに行くように努力します。
このフォトエントランス日比谷は、昨年10月にオープンしたばかりの真新しい写真ギャラリーです。よって、写真業界や写真愛好家の世界では、まだまだ知名度が低く、よって「流し」のお客さんがとても少ない。
ギャラリーの浸透率は、やはり年月に比例するんです。この銀座にも、カメラやフィルムメーカーのギャラリーが2〜3ありますが、1日に600〜1000人は入る賑わいです。これも20年、30年という重みがあるからですね。
僕が会場につめている時、そんな写真愛好家の動向もチェックしているのですが、このフォトエントランス日比谷を銀座に出たときの「散歩コース」として組み込んでいる人は、1日5〜10人くらいかな、という感じです。
写真愛好家の方からは、決まって「これって、デジタル? フィルム?」という質問が飛んできます。「今回は8割がフィルムで、残りはデジタルです」と答えると、「やっぱりね〜、この深みはフィルムじゃないと出ないよね〜」
と妙に納得し、帰って行きます。僕の方は、「デジタルでも、レタッチの仕方によっては深みは出ますよ」とはあえて口にせず、お客さんを見送ります。
いずれにしても、「フィルムがいいか、デジタルがいいか」この考えは少々危険です。なぜなら、どちらもいいからです。今の時代、二つが仲良く共存している、という捉え方をした方がいいでしょう。
僕は今、写真界の真っ直中にいますが、実はデジタルの方が優位、ということは全然感じていないんですよ。だって、写真をはじめてみよう、もっと勉強してみよう、写真が趣味です、という若者たちは、その多くがフィルムカメラを使っていますよね。学生はデジタルに興味を示さない。プロだってフィルムとデジタルの使用率は半々です。
つまり、フィルムか、デジタルか、なんてことはどーでもいいのです。やはり写真は、「作品の力」で勝負していくことが大切です。

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コメント

土曜日は夕方にお邪魔させて頂きました。
個展に見に行くということ自体が初めてでしたが、引き込まれそうな写真ばかりで1時間くらいゆっくりと楽しむことができました。
デジタルカメラを買ってからまだ半年くらいの若輩ものですが、いろいろと試行錯誤しながらも写真を撮るのが楽しくなってきました。 土曜日に買った「草原につづく赤い道」を読みながら、力のある作品が撮れるように頑張るぞ!と改めて思いました。
これからもブログでのためになるお話し、宜しくお願いします。

はじめまして。
青の時間を堪能させていただきました。
吉村さんの作品に、「作品の力」があるのはもちろんですが、鑑賞する側にも、それぞれの見方や物語があると思います。
ひとりひとり、心の琴線に触れた何かが、吉村さんの作品に惹かれる理由のひとつかも。

帰りの車窓から見た東京の空は、ブルーモーメントでした。充分余韻に浸れました。

お疲れでしょうけれど、お体には気をつけてください。

「作品の力」まさにその通りですね。
初めて吉村さんの作品と出会った時の感動-というか衝撃というに相応しい-を忘れません。
そして、その感動は新しい作品が発表される度に増幅しています。

見る者を作品世界に引き込む力。
私はそれを「吉村魂」と勝手に呼んでいます(笑)。
写真には素人なのでテクニカルな観点での見方ができませんが、それでも作品の素晴らしさはわかるものです。
最近は、写真のことを少しでも勉強して作品をもっと違う角度から味わってみたいなと思っています。そう思うようになったのも写真教室のおかげです。

ところで今日は日曜日。
個展はお休みですが、ご自宅でお仕事でしょうか。
くれぐれも健康管理にはご留意を!

写真は全く撮りませんが、すっごく納得できるお話でした(^^)作品の力は、フィルムで撮っているのかデジタルなのかというところで決まっているわけではありませんものね。写真のデータが公開されていますが、あのデータの通りに撮っても、同じ作品が撮れるわけではないでしょう。ひょっとすると作家自身にも難しいのではないのでしょうか。
吉村さん、それでは作品の力は何で決まるとお考えですか?多分同じ考えだと思うけど、聞きたいです♪

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