ベルゲンへ
チェックアウト後、ヴォスの町中で見つけたある被写体を撮影します。雨上がりのため光がとても綺麗でした。でも雲が多く、太陽がなかなか出ない。どーしても「光」を感じる作品にしたかったので、結局カメラを構えて1時間半も待ちました。太陽が出た瞬間、「勝ったぞ!」と小さく叫び、得意げにシャッターを押します。
昨日走ったE16を逆戻りし、フィヨルドの景観を何カットか撮影、その後再びE16号線を西に向かいました。
2時間後、ノルウェーで2番目に大きな街ベルゲンに入ります。
いつもどおり闇雲に車を走らせ、まずは徹底的に道に迷います。1時間も迷い続けると、街の輪郭が朧気ながら見えてくるのです。
さて次はホテルです。街と言えども、北欧って、ホテルの数が圧倒的に少ないんですよね。観光シーズンが短いから、ホテルを営業してもやっていけないのでしょう。だから大きなホテルしかない。
裏通りを走っていたら安そうなホテルを発見。値段を尋ねたら1400クローネ。さすがに1泊3万は出せないよな〜と思い、断念。スタッフに3軒先のホテルを紹介してもらい、そこで空き部屋を見つけたのでチェックインしました。それでも1000クローネ、約2万円です。
北欧では、現地に来てホテルを探すというのは絶対にやめた方がいいですね。日本で旅行代理店を通して予約し、日本円払いにした方が、15000円前後で泊まれます。今回はいい勉強になりました。
その後、駐車場探しで苦戦し、ホテルの部屋に入りホッと一息ついた時にはすでに夕方になっていました。
カメラを3台持ち、ベルゲンの撮影を行います。港の畔にカラフルな民家が連なる光景、とても絵になります。オスロより雰囲気はいいですね。
今回、6×45、35ミリ(デジタル)、35ミリ(フィルム)のカメラを使っています。近頃はどのカメラにもオートフォーカス(自動ピント合わせ)がついていますが、ホント、これってうざったいですね。僕は、カメラ至上、もっとも無意味な機能がオートフォーカスだと考えています。
撮影の時、オートフォーカスを使っているプロの写真家って、実際にいるのかな? 知り合いには一人もいません。みんなマニュアルでピントを合わせをしています。
4時間ほど歩き回ったらぐったりし、宿で3時間ほど休憩。夜10時、太陽が沈んだので外に出て撮影を再開。
11時半、見事なブルーモーメンが広がりました。バルブモードでみっちり撮影します。結局撮影が終わったのは深夜1時半。これほどまで野外で仕事をしたことがないので、さすがに疲れます。
24時間営業のセブンイレブンで100クローネもする寿司パックを買い、宿に戻って食べます。その後、ベッドに倒れ込みました。
吉村さん、はじめまして。
カメラ雑誌やこのブログでしか、吉村さんの作品を拝見したことがないですが、心が癒される作品の数々は自分の心に染み渡ります。
こんど作品展に行きたいと思ってます。そのときは写真集を購入しますのでサインを御願いします。
あと、吉村さんはカメラのAFを使わないでマニュアルフォーカスなんですね。ぼくもこれからはそうしようかと思ってます。なぜかピンぼけが多いんです。
投稿: サイキックフォト | 2007年5月30日 (水) 22時03分
ちょっと北欧にでも行ってみようかな、なーんて気楽に考え、フリーツアーの計画を立ててみたことがあります。ホテルはすべて日本で予約していけと書いてあってビックリしました。ウソだ~と思っていましたが、ホントだったんですね。
投稿: アンリ・ルソー | 2007年5月29日 (火) 22時15分