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2007年6月27日 (水)

ゴルド周辺

6時起床。昨日は初日から張り切り過ぎたため、今日は朝から激しい頭痛。朝食後はいくぶんマシになり、7時から撮影開始。
Img_2339 まずはプロヴァンスで最も知名度が高い村ゴルドへ。確かに全景はそれなりに絵になりましたが、よく見ると新しい建物が多いですよね。案の定、村の中に入ると心響く被写体が少なく、撮影は苦戦しました。
その後、周辺にある村々を順番に撮影していきます。どこに行ってもたくさんの観光客。
今日もお昼を食べ忘れてしまいました。というか、フランスの田舎には座って食べるレストランしかないんです。テイクアウトのお店が一軒もない。
取材中、レストランに入ったらアウトです。ここで1〜2時間潰すと、スケジュールが滅茶苦茶になってしまうからです。
夕方、ゴルドの夕景を撮影していると、同じ場所に同業者がいました。イギリス人の写真家です。ハッセルの400万のデジカメと、キヤノンの100万のデジカメを使っていました。
海外でカメラマンと会うと決まって、「きみのスポンサーはどこか?」と質問されます。そう、「写真=大金が必要の世界」なので、誰もがその出所が気になるのですね。
僕はその質問を受けるたびに、「日本でスポンサー制度があるのはスポーツ選手だけ。芸術家にはないのです。だから結局は芸術家自らが色々な仕事をして取材費を捻出していかなければなりません」と答えます。するとどの写真家も、「日本のアーティストって大変なんだなあ〜」と同情してくれます。
ちなみにこのイギリス人カメラマンは、保険会社と旅行雑誌、あるカメラ会社がスポンサーで、写真機材、交通費、宿泊費は全額出してもらっているとのことでした。きっと年間2000万くらいもらっているのでしょう。少し羨ましいかな。
すべての撮影を終え、車を飛ばしていたら、突然携帯の着メロが鳴ります。車を停めて電話に出ると何とフランス人。今日宿泊予定の宿のスタッフからでした。
相手のタドタドしい英語の説明によると、今日は混んでいるので貴方の部屋がなくなってしまった。だから別のホテルへ行けとのこと。
そう外国って、たとえ事前に予約を入れても平気で部屋を弾くんですよね。ある意味で予約なんてあってないようなもの。まあ僕も夜の9時を過ぎてもちっともチェックインをしないからいけないのですが……。
で仕方なし、町にある別のホテルを紹介してもらい、そこに宿泊することになりました。部屋の中は例のニオイが立ち込め、枕が究極に汗くさい貧乏宿。
近くにマックがありました。ドライブスルーのみが営業していたので早速並ぶと、「規則で車以外の人には売れないの」という返事。くやしいので車をホテルの駐車場から出してこようかと思いましたが、体力が消耗していたので、諦めました。そしてホテルに戻り、水だけを飲んで寝ます。たまには何も食べない日を作るというのも、体の浄化作用にはいいですね。

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コメント

>テイクアウトのお店が一軒もない。
フランスの田舎にランチをテイクアウトする習慣はなさそうですね。みんなおうちでゆっくり家庭料理を食べるのでしょう。いいな♪

>体の浄化作用にはいいですね。
う~ん…。それはそうかもしれませんが、吉村さんの場合、浄化より維持向上の方が大切な気がします…。

海外のカメラマンはスポンサー付きですか。うらやましいですね。日本は写真家として認められてもどの会社がスポンサーになってくれるか分かりませんし、厳しいですね。早く外国並みになって欲しいですね。
宿は予約があっても無きが如し、ドライブスルーも車でないとダメな旅!お察しいたします。
そろそろ帰国の日が迫っていますが、日本は台風4号接近で大荒れです。お気をつけてお帰りくたさい。

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