ニースへ
まずはレ・ボー・ド・プロバンスへ。岩山のてっぺんにある個性豊かな村でした。撮影は2時間ほどで終了。
その後ゴルドへ行き、その先にあるセナンク修道院のラベンダー畑を撮影します。今回のテーマとは直接関係がないのですが、せっかくプロバンスまで来たのだから、一枚くらい観光写真を撮っておこうと考えたのでした。
ちょうどラベンダーが満開。甘い香りに包まれての撮影となりました。
次の村を目指します。でも走っても走っても辿り着きません。そうプロヴァンスは東へ行けば行くほど山岳地帯になるのです。道が険しく、50キロの移動に2〜3時間も掛かります。
プロヴァンスは日本でも大人気の場所ですが、う〜ん、僕としては風景にそれほどときめかないかな。カラッと乾燥した大地は、どうしてもリゾートのイメージがつきまとい、風景にある種の「軽さ」を感じてしまうからです。
あたたかい陽射しが降り注ぐこの地は、歳を取ってから住むにはいい場所かもしれませんね。巨匠と呼ばれる画家たちがこの地に何人も移住し創作活動を行いましたが、その多くが晩年というのが何となく頷けます。
やはり僕は日本人なのか、もう少し四季にメリハリがあった方が好きです。秋になったら紅葉し、冬になると雪と寒さに閉ざされるスタイルの方が心安らぎます。
3時、ようやく目的の村にたどり着きました。炎天下の中、重い機材を持って2時間ほど村の中を歩いて撮影します。途中、体力が消耗し、倒れそうになります。ソーセージを買い、コーラを一気のみし、ベンチで20分ほど休息したらすぐに回復しました。
今日はこれで終了。ホテルを取ってあるニースを目指します。が、またまた凄まじい山道。この前走った安房峠なんかより険しい道が延々と続くんですよ。
プロヴァンスがこれほどまで山国だったとは……。明日からの予定を変更しなくてはなりません。
ニースは熱海のような感じかなと思っていたら大間違い、大都市でした(笑)。
高速を経由し、街に入ります。車の運転はグッと緊張します。ダウンタウンに入ると、いつも通り思いっきり道に迷いました。2時間ほどぐるぐると回り、駅や広場を拠点に、街の全体像を掴みます。するともう大丈夫。この街、吉村の庭になりました。後は我が物顔で車を走らせ、予約してあったホテルを見つけてチェックイン。
少し離れた駐車場に車を停め、落ち着いたのが夜の10時。近くにチャイニーズのテイクアウトがあり、そこで美味しい物を思いっきり食べ、一日が終わりました。
1枚目の写真、すごいですね!こんなところあるんですね~。アニメや小説に出てきそう。住むのは大変そうだけど…。
投稿: アンリ・ルソー | 2007年7月14日 (土) 00時12分