気ままな一人旅
今日NHKでやっていた「関口知宏の中国鉄道大紀行」という番組を観て、「いいなあ〜、こんな旅」と羨ましくなりました。
僕が年がら年中行っている旅というのは、このような気ままな一人旅とは違います。重い機材を担ぎ、1日に車で500キロ以上も走り、重い機材を担いで町や村を歩き、必死になって被写体を探す……。そう、写真家の旅は、あまり楽しむことの出来ない、いわば苦行に近いものです。
おそらく写真という仕事を絡めた時点で、旅は少し形を変えてしまうんですね。こればかりは仕方のないことです。
気ままな一人旅にたくさんの写真機材を持っていくというのは絶対によくありません。軽いカメラを1台だけ首からぶら下げる、というのが理想のスタイルです。僕だったら何のカメラを選ぶかな〜と考えるだけでワクワクしてきますね。充電出来ない国がまだたくさんあると思うので、やはりデジカメよりフィルムカメラになるのでしょう。
いずれにしても、プロの写真家になってしまうと、気ままな一人旅が出来にくくなってきます。それが出来るのがアマチュアの皆さんです。よく、プロよりアマチュアの方が写真を楽しめる、と言いますが、これは本当のことだと思います。
「マディソン郡の橋」という小説で、主人公キンケイドが、「いつかアマチュアリズムの美徳という本を書こうと思っているだ」と口にする箇所があります。僕はこの一文を読んだとき、「うん、わかるわかる」と頷いてしまいました。
気ままな一人旅の代表格は、沢木耕太郎氏の「深夜特急」ですね。この本、20代の頃は僕のバイブルでした。結局、深夜特急のような旅が出来ませんでしたが、もちろん今でも微かな憧れを抱いていることは事実です。
あっ。更新されてる♪
お戻りなんですね。お帰りなさい。
今回の旅はいかがでしたか?
>いわば苦行に近い
う~ん(苦笑)。たしかに吉村さんの旅行は「気ままな一人旅」って感じじゃないですよね。写真に限らず仕事が絡むととたんに旅行の気ままさって薄れてしまいますね。広島・福山・倉敷を飛行機と新幹線で日帰りしたときは、ほんっとに楽しくなかった…(T_T)
そのうち深夜特急してみたいな♪
投稿: アンリ・ルソー | 2007年8月12日 (日) 22時24分