映画を観る
雨の中、朝8時のフェリーで瀬戸内海に浮かぶある島へ渡ります。そこで取材と撮影を行いましたが、寝不足のため、さすがに辛かったです。
夕方、フェリーに乗って街に戻りました。さて、夜9時までどうするか。観光する気にもなれなかったので、映画を観て時間を潰すことにしました。
タクシーに乗ってシネコンへ足を運びます。10作品ほど上映していましたが、6時台のスタートは「クローズド・ノート」だけでした。早速1800円のチケットを購入します。(タクシー代よりも安かった・笑)
どんな作品なんだろう……と全く予備知識がないまま観たわけですか、いや〜、よかった、よかった。行定作品の中ではナンバーワンと言えるほど映画の作りは素晴らしく、女優さん男優さんたちの演技も抜群に上手いと思いました。子供たちもとても可愛かった。(この映画、恋愛以上に、小学校の先生と生徒の話でもあります)
僕は、舞台となる地の風や匂いが映像から伝わってくるような作品が好きです。この作品には確実にそれがありました。
いずれにしても、久しぶりに深い感動を味わいました。やはり今はハリウッド映画よりも、邦画の時代ですね。「クローズド・ノート」、きっと大ヒット間違いなしでしょう。
帰りのバスの中で、「クローズド・ノート」って言葉どこかで見たよな……とずっと考えていたら、確か我が家に本がありました。1年くらい前、編集の方からもらっていたのです。
読んだ時はそれほど感動もなく、ストーリーも綺麗に忘れていましたが、おそらく僕の読み方が甘かったのですね。これ、とにかく原作も素晴らしいので、東京に戻り次第、じっくりと再読してみます。
深夜バスに乗るのは何年ぶりでしょうか。今、横3列シートなんですね。背もたれも結構倒れ、一昔前のビジネスクラスのような感じです。スリッパも毛布もおしぼりも、そして無料のドリンク(冷たいお茶とコーヒー)もありました。
このブロアーですが、写真愛好家なら誰もが3〜5個は持っているはずなので、隠れたベストセラー商品なのかもしれませんね。ちなみに我が家には6個ありました。
幸いキャッシュがあったので事なきを得ましたが、もしなかったらどうなっていたんだろう……。
まずは50キロ先にある村を、その後100キロ程東へ移動し、丘の谷間にある村を撮影します。景観は素晴らしいのに、あまり訪れる人がいないという、まさに写真家が理想とする村でした。まるでカレンダーから飛び出たような美しさ。何度も吐息を漏らしながらさかんにシャッターを押します。
部屋は、男一人で泊まるのはもったいないくらい洒落ていました。
写真家の場合、そんな物はどーでもいい。重要なのはやはり景観です。いずれにしても、今日訪れた2つの村は、秘密にしておきたくなるような魅力的な景観を持つ村でした。
きっと恐ろしく不味いフィッシュサンドが出てくるだろうと何も期待せずに待っていたら、テーブルの上に置かれたのは本格的なフレンチでした。白身魚に説妙な味付けがなされ、回りの野菜もきちんと調理してあります。これがとびきり美味しかった! たったの9ユーロ、驚きです。
ユーロのキャッシュ(現金)の手持ちが少なくなっていることに気が付きました。急遽、すべての支払いをクレジットカードに切り替えます。
ファーストフードが2週間以上も続いているので、顔に吹き出物が出来てきました。よって、たまにはまともな料理を食べようかと思い、裏通りにあった小綺麗なプチレストランに入ってみます。メニューの真ん中あたりにあるコース料理を適当に注文したら、サーモンを使った洒落た創作料理が出てきました。特にパンにつけて食べるパテがとても美味しく、結局ひと瓶食べてしまいます。デザートも納得のいく味でした。ちなみにこれだけ食べてもたったの25ユーロ。
フランス西部に以外と多いのが運河です。夕方訪れた村は、その運河の畔に広がる可愛らしい村でした。その後は立派な大聖堂がある村を撮影し、今日の取材に終止符を打ちます。
海といってもこの付近は遠浅なので、沼のような感じです。水の色も土色。入江の畔にある村をようやく発見。3時間ほど歩き、写真を撮りました。白壁と白い土。まるでスペインのようです。フランスにも様々な顔がありますね。
毎日700〜800キロ車を走らせ、20キロもある重い機材担いで村の中を歩き回っています。それを2週間ぶっ続け。
この村にあった教会も素晴らしかったです。豪華さや派手さは微塵もありませんが、中に入った時、「あっ、心地いい」と素直に感じました。「空間」に心が一瞬にして癒されるって感じでしょうか。ヨーロッパの村の中にある教会内の張り詰めた空気って、いいですよ〜。
かなり古いけど居心地のいいホテルです。(←写真)下の酒場でオーダーして食べたサーモンディナーも、十分満足のいく味でした。
日中はそうでもありませんが、朝夕はかなり気温が下がります。今日も寒さを感じて目が覚めました。
日本人写真家の作品に比べ、彼らが生み出す作品の「力強さ」は桁外れです。
夕方、クタクタに疲れていましたが、50キロほど先にあった別の村を取材しました。どの家も傾いて建っているという、実にユニークな村でした。途中、ほんの少しだけ青空が顔を出します。途端に気分が乗ってくるから不思議ですね。
少し時間があったので、空港の喫茶店でパソコンを立ち上げ、停滞していたメールの返事を書いて過ごします。その後、エールフランスのカウンターでチェックイン。エアコルシカ4765便は、14時10分、予定通りバスティア空港を飛び立ちました。次に来るのはいつでしょうか。小窓からバスティアの街を眺めていたら、何だか感慨深げになりました。
ハーツでレンタカーをピックアップ。今回はトヨタのヴィッツでした。もちろんヴィッツも欧州ではディーゼル車です。燃費が楽しみですね。
快晴です!
近くのスーパーで水とクロワッサンを買って簡単なランチ。その後、同じ道を逆戻りし、昨日撮影した村へと向かいます。今日は天気がいいので、すべてを再撮影しようと考えたのでした。時々、完璧主義な自分の性格に呆れることがあります。
8時、ホテルを出発。目指す先は、80キロ先の小さな村です。
コルシカ島は凄まじく険しい地形です。海の中にアルプスの岩山が突然現れ、その表面に道があるといった感じ。こんな道でもそれなりに交通量があるので運転はかなり大変です。大型観光バスやトラックが来る度に、10台くらいの車がバックして道を譲るのです。少しでもハンドル操作を誤れば、車は崖下に真っ逆さまです。
太陽が沈む頃、入江に行ってみます。たくさんのカップルがチュッチュッしていましたが、その中にでんと三脚を立てて645カメラをセット、水平線に沈む夕陽を狙いました。
昨日の村を再取材。朝と夕では光が違うため、景観が全く異なるのです。その後、昨日撮影を断念した村を2時間ほど掛けて取材。途中から天気が崩れはじめましたが、少しは曇りの写真も欲しかったので、そのまま撮影を続行しました。
提携しているエアーコルシカ4766便は定刻通り離陸。100人乗りくらいの小さなプロペラ機でした。
コルシカ島、超巨大な島でした。バスティアも大きな街。やはり南の島って感じです。輝く部分と退廃した部分とが同居しているような感じ。15年ほど前、旅行会社の仕事でカリブ諸国の島々を巡った時のことを思い出しました。
待ちに待った快晴! 神様ありがとう!
村のすぐ横には原発がありました。そう、フランスって、意外な場所に原発があったりするんです。原発ってすぐ側で見ると、不思議な怖さを感じます。