紅白で考える
大晦日と言えばNHKの紅白歌合戦です。普段テレビはほとんど観ませんが、紅白だけは毎年マメにチェックしています。
もちろん、近年活躍中の歌手の8割以上、名前も顔も歌も知りません。が、紅白は歌だけではなく、日本文化の一年の総まとめのような番組になっているので、こんな僕でも結構楽しめるのです。
ちなみに今年の紅白、1人が3曲も4曲も歌ったり、「ルビーの指輪」や「待つわ」など昔のヒット曲も出てきたので、幅広い年齢層が楽しめる素晴らしい番組構成だと思いました。視聴率は悪かったようですが……。
どの歌の歌詞もつぶさに目で追い掛けてみたのですが、演歌の場合、そのほとんどが「土地」を表現していますよね。逆に最近の流行歌は土地などまったく関係ありません。
これ、写真の世界にもまったく同じ事が言えて、「土地」を表現したものと、そうでないものとがあるのです。例えば『プリンス・エドワード島』や『林檎の里の物語』は土地ですよね。『あさ/朝』や『BLUE MOMENT』は土地など関係なしに本を作っています。
もちろん僕はどちらのスタイルも好きです。だからこれからも両方の作品集を生み出していくつもり。
あと、コブクロ×絢香の歌を聴いて思ったのですが、やはりコラボレーションというスタイルもいいですね。個からまったくの別世界が生み出せるからです。ただ共著の場合、マッチングが上手くないと逆にマイナス方向に転ぶので、個人の作品集を作るより難しいかもしれません。編集者の腕の見せどころですね。
いずれにしても、紅白をじっくり観て、じっくり考えてばかりいたので、番組が終わった頃にはクタクタに疲れていました。