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2008年3月29日 (土)

標準レンズは?

仕事の息抜きで、先日PIEで各メーカーからごそっともらってきたパンフレットに目を通します。そしてふと考えました。カメラのレンズって広角から望遠まで実にたくさんの焦点距離がありますが、自分にとっての「標準レンズ」って、一体何ミリなのだろうか……と。
もちろん一般には50ミリが標準レンズです。デジタルの場合は約35ミリ。でもこれって、実に使いにくい焦点距離なんです。スナップ撮影を行うとすぐにわかるのですが、被写体が切れてしまうんですよね。かと言って28ミリや24ミリではあまりに広範囲が写りすぎてしまう。となると、一番使いやすいレンズは35ミリでしょうか。つまりデジタルでは約24ミリ。
今、海外取材では最低でも5本のレンズ、それもズームレンズを持って行きますが、もし、1本だけしか使ってはいけない、なんて決まりがあるとしたら、僕は間違いなく35ミリを選ぶでしょう。そう、つまり35ミリが自分にとっての標準レンズなんですね。
カメラ1台、レンズ1本の撮影旅行もしてみたいです。どこかアジアの町をふらりと3〜4週間旅してみようかな。新しいことへのチャレンジは一つの勇気です。

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コメント


標準レンズについて私も同意見です。
50mmだと狭い。
見た感じに一番近いレンズは35mmですね。

この点pentaxのレンズは面白いですね。
43mm(一番見た感じに近い)
77mm(凝視した感覚に近い)
31mm(忘れましたが、意味はあったような)

 確かに・・・写真家である吉村さんがたった一つのカメラでと言うのは、自分をどこかに追い込むような行為で、勇気がいることでしょうね。でも、何だか素敵な発想です。良いものが生まれそうです。それを補うものは、技術ではなく心の豊かさであるような気がするからです。
 写真家も、画家も、詩人も、作家も、そのほかのどんなものであれ、自分の良い資質から生み出されたものなら、技術の不足には納得できるような気がします。でも、技術的には他を圧倒するようなものがあっても、自身が人間らしい愛や親切や謙遜さに欠けているなら、世間がどんなに作品を褒めても、本人は満足できないような気がします。つまり、幸福感はないような気がします。多分、芸術家にとっての真の審査員は自分自身でしょうから。
  もしただの一つのカメラも持たないで、慕わしい風景の中を歩かれたら、心の中に自分の技術にも、天候にも、時間にも束縛されないすばらしい作品を生み出していかれることでしょう。その時間は、芸術家の真髄を大いに育てるような気がします。
  

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