写真家とは
仕事場ではパソコンに向かう時間が多いのですが、仕事内容はもっぱら写真のデータ整理とレタッチです。
ご存じのようにデジタルカメラのデータはそのままでは使えないので、撮影後、写真家がパソコンを使って色出しをする必要があります。フィルムからデジタルになり大きく変わったのはまさにこの点ですね。
さてレタッチのソフトですが、近頃、キャプチャーNX2を使っています。これ、使いやすいんですよね〜。というか、コントロールポイントを置くだけで部分的な色補正が簡単に出来るので、レタッチの時間が大幅に削減されます。フォトショップCS3よりも何倍も使いやすい。
かと言って、フォトショップCS3は使い慣れているので、こちらも捨てがたい。だから今は、まずはキャプチャーNX2で修正し、その後、フォトショップCS3で修正するという二段構えでいっています。
以前、歯医者さんが言っていました。今は技術がどんどんと進歩しているので、常にそれに目を向け、習得していく努力が必要だと。昔ながらのスタイルに固執している歯科医は生き残っていけないと。
写真の世界も同じですね。
でもアートの場合、技術だけがうまくなっても、それはそれでダメなんです。色々なテクニックを駆使して綺麗な写真を生み出すことに成功しても、そこに撮影者の人となりが入り込んでいないと、観る人に感動を与えることが出来ません。
僕は、最先端技術についてはある程度知っているだけで十分だと考えます。ソフトを使ったレタッチに関しても、20パーセントくらい自分で出来ればいいと思っている。後はその道のプロに任せます。
写真家に大切なのは、旅すること、感じること、そして写真を撮ることですね。今も昔も。