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2009年10月

2009年10月31日 (土)

写真展 2日目

Img_2866 土曜日ということもあって、午前中はたくさんの人が入りました。場所柄、外国人も多いのですが、オーストラリアからの観光客が感動し、というか興奮しながら作品を鑑賞し、写真集を2冊も購入してくれました。今回の写真展、外国人にもかなり受けがいいようです。
12時頃、少し落ち着いてきたので、アルバイトさんから買ってきてもらった弁当といただいたパンを奥の部屋で大急ぎで胃に入れます。
午後は講演会。案の定、1時半頃から会場内は人で溢れます。
2時から、奥のセミナールームで、70名を前にトークショーが始まります。いつもの調子で1時間、熱く語りました。
予定通り3時からサイン会。
4時から2回目のトークショー。こちらもぴったり70名。
さすがに最初は疲れを感じていましたが、話し始めたらすぐに疲れを忘れ、言いたいこと、伝えたいことをガンガン語ってしまいました。
5時から再びサイン会。
吉村があまりに突拍子なことを言い過ぎたせいか、1回目2回目とも最後の質問が少なかったような気がします。トークショー、如何でしたか? とても気になっています。
Img_2868今日は会場内、かなりの人で、皆様方とゆっくりお話をすることが出来ませんでした。本当に申し訳ありません。
今回の個展、様々な評価があるので、とても面白く、勉強になっています。ただ、今まで行ってきた個展の中で、一番の高評価ということだけは間違いありません。
7時ぴったりに個展会場を後にします。ビル入口をパチリと撮り、地下鉄駅へ向かいました。

お知らせ
●絶版になった『光ふる郷』は、吉村の手持ちをおわけしていますが、出来るだけ長く売っていきたいため、毎回10〜20冊のみにしています。でも今日瞬く間になくなってしまったので、明日、追加をお持ちいたします。
●「タイトルの書が吉村さんの作品とよく合っています」と言われます。書道家の菊池錦子さんの作品です。NHK「篤姫」のタイトル文字を覚えていますか?

2009年10月30日 (金)

写真展 1日目

初日です。
常に会場には3〜6人のお客さんがいる感じでした。以前、富士フォトサロンは銀座にあり、「光ふる郷」の個展はそこで行ったのですが、六本木に移動してから少し客層が変わった印象を受けます。近くに国立新美術館、サントリー美術館があるので、その帰りに写真展にも立ち寄ってみようというアート好きな方が多いような気がしました。
さて、今回の個展「Sense of Japan」。
仕事や出版関係の方がいらっしゃると、「凄い!」「今まで一番」「感動した」……と、ほぼ全員が高評価です。
でも、ファンや読者の方々の意見は様々です。「素晴らしかった」とおっしゃる方も数多くいるのですが、「わたしにはダメです」という方もたくさんいます。会場に5歩くらい足を踏み入れただけで「あっ、わたしの求めている世界とは違う」と呟いて回れ右をし、そのまま帰られてしまう方も今日だけで5人はいました。
わざわざ六本木まで足を運んでくれただけでも嬉しいです。ありがとうございました。

今日はスナップ写真を1枚も撮影することが出来ませんでした。会場の雰囲気をお伝えすることが出来ず、申し訳ありません。
さて、これから明日のトークショーの準備です。

2009年10月29日 (木)

明日から個展です!

午前中、1本急ぎの原稿に追われます。
午後、大急ぎで家を飛び出しますが、エレベーターの所まで来て、「あっ、忘れた」と言って再び家へ。
芳名帳用のマジック、ペン置き、写真表面のゴミ取り除くサッサ、サインを書いた後に挟み込む書道用紙、領収書、電卓、カッター、メモ帳を手にし、再び家を飛び出します。
2時、六本木の富士フイルムフォトサロンに到着。すぐに写真額の展示がはじまりました。額屋さんが、慣れた手作業で、丁寧に飾り付けを行ってくれます。
4時間後のPM6時、無事に飾り付けが終わりました。その後、テーブルの上に写真集を並べ、個展会場が完成します。

Img_2856 写真家になってからたくさんの個展を行ってきました。常に気をつけていることは、「その都度、レベルアップしていく」ということです。だから、今回もかなり気合いを入れています。
自分で言うのも変ですが、今までで一番素晴らしい個展になっていると思います。関係者も、「これはいい」と言ってくれます。オリジナルプリントのクオリティも凄いですよ。
一人でも多くの方に、写真家吉村和敏の世界を観ていただきたいです。是非、是非、お立ち寄りください!

お知らせ
●会期中、吉村は10時〜19時(最終日は2時まで)会場にいる予定です。いない時は受付のアルバイトさんに声を掛けてください。奥の部屋で打ち合せをしているか、ランチか、コンビニか、トイレです。
●週末のトークショーですが、1回目と2回目の空きが1時間しかないため、写真集のサイン書きで混乱が予測されます。今回の写真集、シュリンク(透明なビニール)がかけられています。横の部分にカッターで少し切れ込みを入れておきますので、サイン待ちで並ぶ時に、ビニールを破ってお待ちください。表紙を少し捲ることができれば、簡単にサインを書くことができます。
ただ、時間がなくて、サインを書けない方が出てくると思います。その場合、2回目の講演が終わるまでお待ちください。閉館まで2時間あるので、必ず全員にサインを書くことが出来るはずです。

2009年10月28日 (水)

写真展まであと2日

写真展まであと2日、とにかく時間に追われています。
朝からあたふたしているので、今日は何をしたのか、今キーボードを叩いていて思い出すことが出来ないほど、頭の中がパニックっています。
Img_2851 先程、展示レイアウトを考えました。図面から計算していく方式だとイメージがつかみにくいので、模造紙で会場の1/10の壁面を作り、そこに同じく1/10サイズの写真を並べていくのです。写真展の前は、多くの写真家がこのようにして並び順を考えています。まるでパズルのよう。
一つお伝えし忘れたことがあります。写真展の時によくお花をいただくのですが、ご存じのように都内の写真ギャラリーではお花を置くことは禁止されています。本当に申し訳ありません。お気持ちだけで嬉しいです。

そうそう、午後、冷蔵庫の交換が入りました。
夏に冷蔵庫が壊れ、新調したと書きましたよね。何とその冷蔵庫、初期不良。左ドアの調子が悪く4回も5回もサービス人が来て部品交換を行いましたが、なかなか改善されません。結果、交換することに。で今日、別の冷蔵庫が届いたというわけです。あと、傷つけられた車の問題解決とか、色々あります。
写真の仕事だけに集中し、出来る限りシンプルに生きていきたい。でも人間って生活していると何かとプラスαがつきまとうんですよね。こればかりは仕方のないことだと思っています。あ〜、面倒。あ〜、生きるって大変。

写真展の準備、これから朝方まで頑張ります!

2009年10月27日 (火)

写真展まであと3日

写真展まであと3日。その準備でバタバタしています。とにかくやることが山積みです。「あっ、銀行に行って両替し、おつりを作らなきゃ」とか、「売れた写真集を入れる紙袋を浅草橋のシモジマへ大量に買いに行かなきゃ」という感じで、とにかくあたふたしているんです。
今日の夕方、業者さんが会場で販売する写真集を引き上げに来てくれました。そうそう、絶版になった『光ふる郷』と『林檎の里の物語』は、各20冊、僕の手持ちを出す予定です。
写真額の方は、明日完成するそうです。結局、写真集と同じ64点を全部展示することになりました。
あとギャラリーの図面から、額の外寸を考慮し、展示レイアウトを考えないといけません。この作業だけで6〜7時間は掛かります。あと、トークショーの準備で丸2日……。今日と明日は徹夜かも。

ペンタックスフォーラムでのグループ展
、はじまったようです。会場内の様子を伝える写真データが送られてきました。僕はオランダとベルギーの作品を出展しています。足を運びたくて仕方ありませんが、自分の個展が終わってからですね。
行かれた方、是非感想をおきかせください!
Imgp0057

2009年10月26日 (月)

モーターショーと言えば

今、幕張メッセでモーターショーが開催されています。カメラ同様、車も好きなので、足を運びたくて仕方ないのですが、今モーレツに時間に追われているので、今年は諦めます。
モーターショーの時期になると、高校時代を思い出します。
高校3年の秋、担任の先生に職員室に呼び出され、「卒業後の進路が決まっていないのは吉村だけだぞ」と注意を受けました。そこで僕は、「はい、先生わかりました。では東京へ行って決めてきます」と言い、1週間後にあずさに乗って上京しました。もちろん日帰りです。
でも新宿駅に着いたら、足は自然とモーターショーの会場へ向かっていたのです。なぜならクラスの連中から、「おい吉村、東京へ行くんだったらモーターショーへ行って車のカタログもらってきてくれ」と頼まれていたからです。
つまり東京に着いたら遊んでしまったわけですが、でも夜間専門の写真学校(四谷にある現代写真研究所)の見学はきちんとしたし、事務の方から紹介された印刷会社の社長さんの連絡先もGETすることもできました。
松本に戻ると、「あのー、4月から働きたいんですけど……」と勇気を出して社長さんにTEL。すると社長さん、「常に人手が不足しているからいつでも来ていいよ」
仕事場はマンションの一室で、従業員10人ほどの小さな会社でしたが、4月からから働く事を即決しました。
その後、「先生、就職先が決まりました!」と言ったら、先生は笑っていましたが。

2009年10月25日 (日)

カナダ関係の本

モーレツに時間に追われています。。。
が、電車での移動の途中に読書。『後悔と真実の色』(貫井徳郎著)はなかなか面白かったです。最後まで犯人がわかりませんでした。
僕の場合、カナダ関係の本は「とりあえず買う」という感じですが、川上健一『透明約束』(川上健一著)はカナダという共通な要素があるそうです。早速アマゾンで注文。読後、感想を書きますね。

『「フランスの美しい村」全踏破の旅』

20091025

関連ブログ 9月16日 9月30日 10月6日 

全国の書店でお求めになれますが、アマゾン出版社のサイトでもご注文いただけます。(サイン本200冊は完売いたしました) 

ご意見、ご感想をお寄せください↓ 

『Sense of Japan』

Sense_of_japan_4

関連ブログ 9月2日 10月4日 10月7日

全国の書店(書店リストはこちら)でお求めになれますが、アマゾン出版社のサイトでもご注文いただけます。

ご意見、ご感想をお寄せ下さい↓

2009年10月24日 (土)

時間と構図が違う

『「フランスの美しい村」全踏破の旅』は、形になるまで4年以上の歳月が流れています。この間、数冊の写真集を出版しましたが、同じ場所で時間と構図を変えて撮っている作品が何点かあります。今日は3点ほど紹介します。

『「フランスの美しい村」全踏破の旅』p51(ゴルド村の全景) → 『PASTORAL』p57

『「フランスの美しい村」全踏破の旅』p205右上(家屋の向こうに見える教会) → 『BLUE MOMENT』p33

『「フランスの美しい村」全踏破の旅』p195下(プチホテル) → 『BLUE MOMENT』p32

写真展&講演会のお知らせ

10月30日から、日本をテーマにした初の写真展を開催いたします。全紙サイズの作品約50点を展示する大きな写真展になります。是非お立ち寄りください。
期間中、講演会を行います。海外と日本の風景を比較しながら、日本風景に興味を覚えたきっかけ、日本風景の魅力、個々の作品の裏話などについて熱く語ります。募集人数は280名と比較的ゆとりがありますが、出来るだけ早めのご予約をお勧めします。(9月28日AM10時から電話予約受付開始)

写真展「Sense of Japan」 詳細はこちら
期間■2009年10月30日(金)〜11月5日(木)
時間■午前10時〜午後7時 最終日2時まで 
    入場無料 会期中無休
会場■富士フイルムフォトサロン(フジフイルムスクエア2F)
      107-0052 東京都港区赤坂9-7-3 フジフイルムスクエア2F
     TEL 03-6271-3351
     ※大阪会場へも巡回します。(2010年1月22日〜1月28日 詳細は後日)

点数■カラー約50点(全紙サイズ)

吉村和敏トークショー
10月31日(土)  
PM2:00〜3:00 (定員に達したため締め切りました)
PM4:00〜5:00 (定員に達したため締め切りました)
11月1日(日)
PM2:00〜3:00定員に達したため締め切りました
PM4:00〜5:00定員に達したため締め切りました
※4回とも同じ内容です。お一人様1回限りでお願いします。
※終了後、サイン会を行います。

   場所■写真展会場横のコミュニケーションスペース
  参加費■無料
募集人数■各回70名様(要予約・先着順)

予約電話番号 03-6271-3351(9月28日AM10時から電話予約受付開始)
※お名前、電話番号、参加希望人数、希望日時をお伝えください。

2009年10月23日 (金)

シャワーカーテンの取り付け位置

写真展を前に、とても、とても忙しくしています。今も東京から遠く離れた場所にいます。
これからしばらく、ブログでは長い文章が書けませんが、ご了承ください。なお、写真展の期間中は毎日更新し、会場の様子を伝える予定です。

今、あるビジネスホテルに泊まっていますが、「おっ、これはいい!」という発見がありました。
シャワーカーテン、どのホテルも浴槽の仕切りの上のレールに取り付けられています。でもこのホテル、レールが50センチほどトイレ寄り(ドアより)にあり、つまりカーテンは斜めに浴槽の中に垂れ下がるスタイルだったのです。そのため、浴槽内が随分と広く感じ、シャワーを浴びる時、実に快適でした。
些細なことですが、僕はこれを考えた人にアイディア賞をあげたいです。ホテルの好感度がアップしました。

2009年10月22日 (木)

パスポート

パスポートには5年用と10年用があります。空港の入国審査の時に側にいた人たちのパスポートをチェックしてみると、多くの人が10年用を使っていました。
で僕はどうかというと、もちろん5年用です。なぜなら、パスポートにスタンプがいっぱいになることを恐れているからです。国によっては、「何でおまえはこんなに旅をしているんだ」「なぜ同じ国に何度も来ているんだ」と怪しまれ、徹底的に調べられるからです。カナダはわりかし厳しく、イミグレーションの係員はいつもスタンプの多さを指摘します。
以前、1年用があった時はとても助かっていました。年に5回海を越えても、スタンプはたったの5個。パスポートは常に白い状態です。そのため入国がとてもスムーズでした。
今使っているパスポートは4年目に突入しましたが、もうスタンプを押すスペースがないほど真っ黒です。よって、入国審査の度にドキドキ。近頃、早く新しいパスポートに切り替えたいなあ〜と考えてばかりです。

2009年10月21日 (水)

自転車入荷

実質海外にいたのは2日間だけ。だから帰国しても、まったく時差ボケになっていません。今日はいつも通りに起き、いつも通りに仕事をし、これからいつも通りに眠る予定です。
最後の打ち合わせが終わったのが18時、その足でカメラ量販店へ行き、入荷した折り畳み自転車をピックアップ。約8キロの道のりを乗って帰りました。
タイヤは小さいけど、乗り心地は普通サイズの自転車とそれほど大差ありません。自転車に関してはこのブログで度々書いていきますね。

●写真展開催中に行われる講演会。どの回も定員に達したため申し込みを締めきりました。
●『アサヒカメラ』11月号に、Sense of Japanの作品5点を発表しています。写真集とは紙質が違うので、必見です。(「CAPA」11月号にも、写真展の案内ページとして、2点の作品が掲載されています)
●『デジタルカメラマガジン』の連載、11月号はポルトガルのロカ岬です。
●PASTORALの写真額、熊本の美術館に無事到着したようです。いよいよです。

2009年10月20日 (火)

帰国しました

1時間ほど仮眠してから映画を観ます。
『消されたヘッドライン』→すごく面白かったです。新聞記者に憧れました。
『バビロンA.D.』→つまらなかったので15分でOFFにしました。
『私の中のあなた』→少しだけ観て、ああこれはダメだ、と思ったので、20分でOFFにします。私は計画的に作られた、私は両親を訴える、もうこの部分で実に陳腐なストーリーだと思いました。
『北の零年』→面白かったのですが、ちょっと長すぎる気がしました。特に最後のクライマックスがダラダラなので、感動が薄れてしまうのです。行定勲作品で一番好きなのは『クローズド・ノート』です。
向かい風の影響で、1時間ほど遅れて成田に到着。シートと食事がよかったので、疲れを感じません。
いつも通り、リムジンとタクシーを使って自宅に戻りました。

2009年10月19日 (月)

離陸

ホテルをチェックアウト。タクシーに乗って空港へ。
事故があり渋滞していましたが、無線で情報を知っていた運転手さん、迂回して空港へ向かってくれました。どけどけとクラクションを激しく鳴らし、かなり飛ばします。雨で路面が濡れているので、スリップするんじゃないかと僕の方はびくびく。海外でタクシーに乗るといつも恐怖を味わいます。
40分後、サンフランシスコ国際空港に到着。
ANAのカウンターでチェックイン。すると、満席のためプレミアエコノミークラスにアップグレード。ラッキー。途端にハッピーになりました。
Img_2848 空港内をブラブラ歩き、時間をつぶします。iPodの自動販売機には笑ってしまいました。面白いことによく売れています。
12時10分、ANA007便は成田へ向けサンフランシスコ空港を離陸します。
まずは今回一冊だけ持ってきた本、貫井徳郎『後悔と真実の色』を紐解きます。貫井作品は全部読んでいます。出発前に新刊が発売になったので、持ってきたというわけです。
警察小説ですが、人間関係がなかなか面白かったので、いっきに2/3まで読んでしまいました。携帯の電波を調べれば犯人の居場所はすぐにわかるじゃん、と突っ込みを入れたくなりましたが、どの小説もちょっとした矛盾点は仕方ありませんね。

2009年10月18日 (日)

サンフランシスコの街中へ

8時ホテルをチェックアウト。1泊たったの65ドルでした。カナダやヨーロッパと比べ、アメリカの宿って格安ですね。
フリーウェイを走り、サンフランシスコを目指します。途中、目の前を走る車が、走行車線からいきなり車線変更した車とぶつかりそうになります。フラフラになりながらもかろうじて事故を回避。すぐ後ろを走っていた僕の方も心臓がバクバクになりました。道路は生き物、常に危険が伴いますね。
2時間後、サンフランシスコ国際空港へ。レンタカーを返却。返却スペースには100台あまりの車が停まっていました。このレンタカー会社、おそらく数千台の車を所有しているのでしょう。アメリカってやっぱり車社会なんですね。
シャトルバスに乗って、ダウンタウンへ移動します。
予約してあったホテルにチェックイン。ベッドで一息ついていたら、モーレツな睡魔に襲われ2時半頃まで眠ってしまいます。あっ、しまった、と飛び起き、大急ぎでカメラを持って街中へ繰り出します。
Img_2842 まずはサンフランシスコ近代美術館へ行ってみます。ここで開催されている写真展を観ました。海外の美術館はどこへ行ってもたくさんの人。アートが人々の生活にとけ込んでいるって、やっぱり素敵ですね。
その後、スナップ撮影しながら、ダウンタウンを歩きます。やはり僕は街にはあまり惹かれない。ニューヨークも退屈しましたが、ここサンフランシスコもときめく被写体をなかなか発見できません。
Img_2844 いったんホテルに戻り、三脚をピックアップ。再び街に出て、今度はピアまで行ってみます。
太陽が沈み、あたりは暗くなります。ピア39の周辺は観光客で賑わっていました。これといって撮りたい被写体はありませんでしたが、それでもフィルムを3本ほど使います。ちなみにカボチャ大会の取材はデジタルですが、サンフランシスコはフィルムカメラを使っています。
ひっそりとした街中を歩き、ホテルに戻りました。

2009年10月17日 (土)

カボチャ大会を取材

6時起床、7時、モーテルに併設するレストランで朝食。冷たいオレンジジュースを一気に飲み干したら目が覚めました。いかにもアメリカらしいボリュームたっぷりのブレックファーストでお腹を満たします。この脂っこい料理を毎日繰り返していたら確実に太りますね。
8時、小豆島で仲良くなったアメリカ人のご夫妻と合流。シンディーおばさん、僕の車を見るなり、「何でカズがメルセデスに乗っているのよ」と驚いていました(笑)。
Img_2836 ご夫妻の青いピックアップの後について郊外のある農場へ向かいます。そう、今回はジャイアントカボチャのアメリカ大会を取材するのが目的でした。小豆島の日本大会を取材したので、この際、アメリカも取材しよう、考えたのです。二つあった方が、今後雑誌に企画を売り込む際にも、インパクトが強まります。
例えば小豆島には30〜50社のマスコミが来ます。でもアメリカまで取材に来るようなマスコミは1社としてありません。多少無理してでも人がやらないことをする。これがフリーランスで生き残っていくコツなんです。
午後3時まで、カボチャ大会をみっちり取材しました。
夕方町中のモーテルに戻ります。
夜は関係者とジャパニーズレストラン「イケバナ」でディナー。カボチャの話で盛り上がりました。

2009年10月16日 (金)

サンフランシスコへ移動

Img_2824 大急ぎでパッキングし、リムジンバスで成田へ。
17時10分、ANA006便は定刻通りロサンゼルスへ向け成田を離陸しました。
アメリカ路線はビジネスクラスがメインです。この機種もエコノミークラスがやけに少なく、僕のシートもかなり後方でした。
満席、おまけに窓側(シートリクエストが出来なかった)なので、居心地が悪いです。唯一の救いはANAはエコノミーでも食事が美味しいこと。有料ですが、ビジネスクラスの食事をサイドオーダーすることもできます。
今日はプライベートモニターで映画を観ることに。
まずは邦画です。
『剣岳』→映像が綺麗でしたが、もっと見せ場が欲しかった気がします。最後、山頂に辿り着いた時にブチッと映像が切れますが、この部分、かなり違和感がありました。
『ハゲタカ』→なかなか面白かったです。小説を読んでいたので、ストーリーがよく理解できました。
次にハリウッド。
『地下鉄123激突』→くだらなかったです。
『天使と悪魔』→つまらなかったです。これは小説で読んだ方がいいですね。

定刻通りロサンゼルス着。入国審査後、ターミナル7へ移動し、ユナイテット7355便でサンフランシスコへ向かいました。
なぜサンフランシスコへ行くのにロサンゼルス経由になってしまったのか。実は取材をどうしようかと2日ほど悩んでいたら、直行便が満席になってしまったのです。
Img_2840 サンフランシスコは過去に一度訪れたことがあります。まずは空港でレンタカーをピックアップ。駐車場で車を見てびっくり。ベンツのCクラスでした。ベンツなんか僕は一生運転する機会がないと思っていので、何だか嬉しいです。
フリーウエイに乗り、101号線を南下して行きます。みんなビュンビュン飛ばすので、海外の運転は慣れているとはいえ緊張しました。
24時間以上一睡もしていないでモーレツな睡魔が襲ってきます。アメリカのフリーウェイはサービスエリアのような所が少ないので、結局無理して運転を続けることに。
2時間後、今回の目的地であるサリーナに到着しました。モーテルにチェックイン。近くのレストランで、ああここはアメリカだなあ〜という感じのステーキを食べました。
Img_2829_2

一眼レフカメラの魅力

皆さんからたくさんの質問メールをいただきます。こちらからお返事することが出来ず、本当に申し訳ありません。
一番多いのが、今も昔も、「カナダへ行くので、現地の情報を教えてください」という質問です。その次に多いのが、「どのカメラを買ったらいいか、アドバイスをください」とう質問。
今の時代、カメラは選択幅が広いので、確かに迷いますよね。
カメラは、〈コンパクトカメラ〉と〈一眼レフカメラ〉にわかれます。一眼レフカメラとは、レンズ交換が出来るごっついカメラのこと。
僕から一つアドバイスがあるとすれば、「コンパクトカメラもいいけど、いつかは一眼レフカメラを手に入れ、使ってみてください」ということでしょうか。やはり、一眼レフカメラは、撮っていて面白いし、写真の仕上がりも素晴らしいですよ。
僕は中学3年生のとき、家にあったコンパクトカメラに興味を覚えました。その後一眼レフカメラに移行し、写真の世界にのめり込んでいったのです。
一眼レフカメラを生まれて初めて手にしたとき、とにかく嬉しくて嬉しくて、四六時中さわったり、勉強机の上に置いて見つめていました。あの時の胸の高鳴りは今でも思い出すことができます。
あっ、今、一つの企画が閃きました! 高校時代、雑誌の写真コンテストに次々と入選したのですが、その時の作品を順次ブログで公開していくというのはどうでしょう。入選したポジは返してもらえませんでしたが、雑誌は残っています。ページをスキャンしてみます。

用事があるので、ちょっとこれからサンフランシスコへ行ってきます。来週の月曜日か火曜日に戻ります。

2009年10月15日 (木)

液晶交換を決意

今日は朝からデスクワーク。まずは写真展会場で販売する写真集の注文部数の検討を行いました。
「Sense of Japan」はもちろんですが、今まで出した写真集も販売する予定でいます。今回、「PASTORAL」「BLUE MOMENT」「SILENT NIGHT」「フランスの美しい村」「PE島七つ物語」「あした」「あさ・ゆうセット」「草原につづく赤い道」「林檎の里の物語」「光ふる郷」を検討中です。
もちろんこのような会場での販売は、著者の事前買い取りが原則です。定価の8掛。これは日本の全出版社、全著者が同じ条件です。
全部で新車一台分くらいのお金を立て替えることになるので、売れ残りを恐れ、買い取り部数は慎重に慎重に弾き出していきます。

午後は2時間あまり原稿書きの仕事。今日は頭がガチガチに固まっているせいか、いい原稿が書けません……。
夕方、気分転換を兼ね、電車に乗って都心に出ます。向かった先がヨドバシカメラ。
写真用品を買った後、レシートを見て気づいたのですが、ポイントって、通常のポイントと修理代金に充てることができるポイントの2つがあるんですね。その修理代金用のポイントが3万円以上もたまっていました。
そうだ、これを使ってコンパクトデジカメの液晶交換をしよう、とふと思い立ちます。
我が家には、落として液晶を割ってしまったコンデジが数台あります。液晶交換は15000円くらいかかるので、新しいカメラを買った方が得のような気がし、ずっとそのままにしていました。
よし決めた! 来週、2台のコンデジを修理に出します。

2009年10月14日 (水)

買う

青山一丁目の交差点で、カナダから一時帰国しているAさんと合流、近くの喫茶店で打ち合わせを行いました。1年ほど前から、ある撮影テーマの相談をしているのです。
いつの日か作品を生み出し、写真展で発表できたらいいな、と夢見ています。ビルの谷間にあるような小さなギャラリーで行うプチ個展というスタイルがいいかもしれません。
よくサラリーマンの友人が、「仕事は自ら作り出していくもの」と口にします。写真の世界もまったく同じで、「撮影テーマは自ら探し出していくもの」です。ただ待っているだけでは何一つとして来ません。

昨日、折り畳み自転車のことについて書いたら、かなりの反響がありました。たくさんのコメント、ありがとうございます! iPod touchを使って地下鉄の中で読み、参考にさせていただきました。
で、帰り道、折り畳み自転車を衝動買いします。色にも拘ったので、メーカーにオーダー。来週、入荷予定です。

関連ブログ 2008年1月25日

2009年10月13日 (火)

折り畳み自転車

僕の場合、物欲ってあるとき突然生まれるんです。
確か一眼レフカメラが欲しいと思ったのも、中学時代、ふとしたきっかけで写真屋さんに立ち寄ったからでした。それから欲しい病に掛かり、毎日毎日カメラのことばかりを考えていたのです。つまりこの物欲が、写真家吉村和敏を生み出したとも言えますね。
実は昨日、急にある物が欲しくなりました。道を歩いていたときにある光景を目にし、ああ、あれがあると便利だな……と、心の中にふっと火が灯ってしまったのです。
欲しくなったのは、自転車です。正確に言うと、折り畳み自転車です。
実は東京にいるとき、2日に1回は自転車に乗っています。駅に行ったり、銀行に行ったり、病院に行ったり、ダイエーに行ったり、ホットモットに行ったりと、10分という時間すら無駄にしたくない僕には、早く移動できる自転車は貴重な移動手段です。
ただ今ある自転車の欠点は、大きいこと。1階の駐輪場からの出し入れが超面倒で、ここで3分は潰れます。小さい自転車なら、玄関の前にとめ、エレベーターに乗せ、すぐに道に出ることができるかも、と考えたのでした。また都内を撮影する時も、車に積んで、現場についたら自転車で移動することも可能かも、と夢は膨らみます。(ここ数年、重い写真機材のせいで腰がやられていますから)
で今日、打ち合わせの帰り道、ビックカメラとヨドバシカメラの自転車売り場に立ち寄り、折り畳み自転車をチェックしてみました。2〜3万円で買えるんですね。この前フィルムを大量に購入したので、ちょうどポイントが3万円分たまっています。よし、買っちゃえ、思いましたが、グッと我慢。もう少し研究してからにします。

2009年10月12日 (月)

写真額、熊本へ

今日、富山のミュゼふくおかカメラ館のAさんから、写真額輸送の件で連絡が入りました。いよいよ来週、熊本の阿蘇白水郷美術館へと移動します。
写真額、飾られてない時は、暗い倉庫の中で眠っている状態です。写真額たちも、飾られるのを早く、早くと待っていることでしょう。

10月末の写真展、『Sense of Japan』の準備に追われています。追われているというか、毎日、少しずつ進めています。
今回、「雪」「軽トラック」「黄色」「祈り」と4つのテーマを設けているのですが、写真展でも同じように展示する予定でいます。それぞれのタイトル文字は、書道家の菊池錦子さんに依頼しました。

何か大切なことを忘れている気がする……
ふとキーボードを打つ手を休め頭の中を整理してみたら、2つ発見。
一つは国際免許証の更新。もう一つは修理に出した時計のピックアップ。数ヶ月前、CASIOの時計を落としてベルトの部分を壊してしまったのです。秋葉原にあるカシオテクノのサービスステーションに出しているのですが、なかなか引き上げに行っている時間が取れません。

2009年10月11日 (日)

書店でチェック

午後、新宿へ出ます。
ある方との打ち合わせが終わった後、紀伊國屋書店本店の写真集売り場に立ち寄り、『Sense of Japan』をチェックしてみました。
写真集売り場で発見! 『プリンス・エドワード島』や『ローレンシャンの秋』が置かれている場所ではなく、アート系の本が並んだ場所にありました。嬉しかったです。
シュリンク(汚れ防止のビニール)がかけられた『Sense of Japan』を今日はじめて目にしましたが、いい感じですね。今まで出した写真集は自宅の本棚に3冊ずつ永久保存版として並んでいますが、すべての本にシュリンクをかけたくなりました。
一番上に、1冊のサンプルが置かれていました。手に取ってみましたが、綺麗なまんま。昨日発売日なので、まだ誰も見ていないのでしょう。著者である僕が初めてチェックしたのかも(笑)。
他の売り場では2010年度版のカレンダー商戦がはじまっていました。昨年のブログで、「来年は販売カレンダーを作る予定」と書きましたが、本当に申し訳ありません。。。結果として作りませんでした。写真集を出版したり、個展の準備に追われていたら、あっとう間に夏が過ぎてしまったのです。来年こそは、と思っています。
ただし、ある企業カレンダーが決まっています。年末になったらこのブログでお伝えいたします。

2009年10月10日 (土)

2つのグループ展

休みの間に少しでもたまった仕事を片付けておこうと、朝から仕事場に籠もります。写真展の準備、やることが多く、何かと大変です。近くで借りている倉庫に何度も足を運び、額の数をチェックしたり……。でも今回は、すべて新規の額でいくことに決めました。
そうそう、写真展の前に2つ、グループ展があります。もしお時間がありましたらお立ち寄りください。

「GF670の世界展」 詳細はこちら
吉村は、このカメラで撮影したベストショット2〜3点を発表します。

「K-7の世界」 詳細はこちら
吉村は、このカメラで撮影したベストショット2点(オランダの風車とベルギーの夜景)を発表します。

仕事中はミニコンポをずっとONにしています。最近、TSUTAYAに行っている暇がないので、8割方、FMラジオですが。
Img_2822 時々、クロスオーバー・イレブン・プレミアムボックスのCDを聴いています。ナレーションが素晴らしいし、懐かしく心に響く曲がたくさん入っているからです。
たまにiPodをミニコンポにドッキングし、中に入っている歌も聴いています。前にも書きましたが、僕はやっぱり曲より歌詞ばかりを意識してしまう。曲があまり頭の中に入ってこないんです。ヘンな頭ですね(笑)
それにしても、コブクロの「時の足音」って、いい詩ですね。これが一番好きです。

『「フランスの美しい村」全踏破の旅』と『Sense of Japan』が発売になりました。たくさんのコメント、ありがとうございます。すべてに目を通しています。

2009年10月 9日 (金)

パズルと映画

近頃ポツポツ、「吉村さん、ヨーロッパや日本もいいけど、プリンス・エドワード島も忘れないでくださいね〜」というメールが来ます。はい、大丈夫です。忘れてはいません。
次に形にしてみたいテーマはいくつかあるし、島の友人たちとも時々メールのやり取りをしています。そこで今日は、プリンス・エドワード島に関する情報をまとめてみました。

今年の7月に雑誌の仕事で島に入りました。その時の写真が掲載される雑誌が11月に発売になります。(詳細は11月に入ってからお伝えします)

写真集『プリンス・エドワード島七つの物語』の表紙のフレンチ・リバーの写真が、ジグソーパズルになりました。全国のショップでお買い求めになれますが、ビバリーさんのネットショップもご利用いただけます。
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10月31日から『アンを探して』という映画が公開になります。先日試写会に足を運びました。僕はパンフレットやチラシなどに、〈ずっと心待ちにしていたプリンス・エドワード島オールロケの映画!島の光や風、アイランダーの暮らしの様子が丁寧に描かれていました〉というコメントを寄せています。
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2009年10月 8日 (木)

職人さん

午前中、四谷にあるラボに行く必要があったので、駅へ向かいます。しかし強風の影響でJR線は全線ストップ。さてどうするか。こんな時カナダ人だったら、「よし、ヒッチハイクで行こう」と考えるんですよね(笑)。
確かにヒッチハイクが最強の手段ですが、さすがにこの東京の大通りで親指を立てる勇気が出ず、結局地下鉄駅まで歩き、地下鉄に乗って四谷まで向かいました。
30分遅れでラボに到着。依頼していたデュープを引き上げることができました。
ポジフィルムの複写を、僕らはデュープと呼んでいます。このデュープ作成の技術は難しく、最高級のデュープを生み出せるのは、この四谷にあるラボの職人さんだけです。実は多くのプロやライブラリーの担当者が、このラボを使っています。
僕も長い間、大手の名が知れたラボでデュープ作成を依頼していたのですが、仕上がりに満足いかなったため、7年ほど前にこのラボに切り替えました。
やはり僕は拘りのある職人さんとしか仕事をしたくありません。職人さんが「モノ作りニッポン」という国を支えているのだと思っています。

2009年10月 7日 (水)

発売間近

『Sense of Japan』の発売日が近づいています。
何度もこのブログで書いていますが、今回はまったく別表現です。日本という国にカメラを向けるにあたり、美しい日本の自然、いわゆる花鳥風月というスタイルでは撮りたくないな、と思ってきました。
ただ無理をして全くの新しい世界に飛び込んでいるわけはなく、吉村和敏が日本を撮ったらこうなった、という感じです。
おそらく、外国人の写真家の目になってしまったのですね。日本特有の看板とか、電線とか、車とかが、僕には美しいデザイン&アートに見えるのです。
ただこの閉鎖的な日本で、新しいことへのチャレンジは、とてもとても大変なことです。時々、自分は孤独だなあ〜と思うことがあります。でも、そんな中でも必ず理解してくださる方がいる。ギャラリーの方であったり、編集者であったり……。写真家吉村和敏は、そんな方々によって支えられています。

『Sense of Japan』は少部数出版なので、販売書店が限られます。詳しくは書店リストをご覧ください。リストは今後も更新していきます。
すべての写真集にシュリンク(透明なビニール)がかけられています。これは中身を見えないようにするためではなく、あくまで汚れ防止です。今回、全ページにわたって高級なマット紙が使われています。この紙を本文で使うことは稀なので、出版関係者は驚いています。でもここでも不可能を可能にしてみたかったのです。
1冊の見本が置かれている書店もありますので、そこでは立ち見可能です。

2009年10月 6日 (火)

200冊にサインを書きました

10時18分、仕事場のチャイムが鳴り、宅急便で『フランスの美しい村 全踏破の旅』の見本が届きます。荷をほどき、「一つの夢の形」を手にした瞬間、嬉しさのあまりジ〜ンときました。
Img_2821 午後、出版社へ。会議室で200冊のサイン書きを行います。油性のサインペンを使えば1時間ほどで終わるのですが、僕はあえて手間と時間の掛かる筆ペンを選び、1冊1冊心を込めてサインを書いていきました。(筆ペンは乾燥に時間が掛かるので、会議室のテーブルを占領してしまいます・笑)
担当者から今日までの注文数を教えてもらいます。まだほんの少し残りがありますので、サイン本ご希望の方は、お早めにご注文ください。おそらくあと2〜3日で200冊に達してしまうでしょう。

出版社を後にし、地下鉄に乗ります。次の打ち合わせまで1時間ほどフリータイムが生まれたので、駅の喫茶店に入り、写真集を1ページ目から紐解いていきました。
240ページというのはやはりボリュームがあり、なかなか最後のページまでいきません。よくこれだけの村を旅し、写真を撮ったよなあ〜と感心してしまいました。同時に、本当にこんなにもたくさんの村を旅したのだろうか……と自分の行動を疑ってみたくもなりました。不思議な感覚です。

日本ではこれだけ情報があふれていながら、異国のことはまだあまり知られていません。パリやプロヴァンスがブームだから特集を組もう、という感じで、作り手が一部分だけを掬い取っているだけなんです。
僕が旅してきたようなフランスの片田舎にある小さな村々は、まだ多くの日本人が知らないでしょう。僕は旅をしながら、こんなにも素晴らしい村があるんだ! こんなにも美しい村があるんだ! こんなにも心休まる村があるんだ! という驚きばかりを感じていました。
だから今回の本では、その時に抱いた僕の気持ちをストレートに日本の皆さんにお伝えしたい、という思いが強いです。言い方を格好良くすれば、作り手の「心」を読者の「心」に届けるといった感じです。

今日サインを書いた200冊、しっかりと梱包し、9日から順次発送予定だとか。ただ連休があるので、皆さんのお手元に届くのは13日以降になってしまうかもしれませんね。
書店では8日発売です。ただ発売日に店頭に並ぶのは稀なので、10〜12日頃になるでしょう。地方は1〜2週間ほど遅れます。

先程、ブログのコメント欄を設けました。感想をお寄せください。

2009年10月 5日 (月)

唯一の接点

僕は18才で東京に出てきてから何度も引っ越しを繰り返しています。20代に住んだ板橋区との接点はもう何もないと思っていたら、一つだけありました。それは銀行口座です。
個人用の銀行は、今でも板橋区のA銀行のB支店を使っています。以前、別の区に引っ越した時、すぐに最寄りの銀行に行き、「支店も変えた方がいいですか?」と質問してみました。そしたら「登録の住所変更だけで大丈夫です。支店はそのままでも問題ありませよ」と窓口の人。
どうやら、引っ越しても前の支店を使い続けている人はたくさんいるのだとか。へ〜そうなんだ〜と思い、僕もそのままB支店に口座を置いておくことにしました。確かに支店を変えると、公共料金の引き落とし口座の変更など、面倒な手続きが山積みです。
というわけで、東京生活をはじめてからB支店の口座を使い続けているわけですが、もちろん何の不自由もありません。入出金、振込はもちろんのこと、カードの再発行も最寄りの銀行でやってくれるので、わざわざ電車に乗ってB支店まで足を運ばなくても大丈夫。B支店がなくならない限り、おそらく一生使い続けるのでしょう。
机の上に請求書が山積みになっていたので(笑)、今日は朝一で銀行に行きます。通帳に記載されたB支店の文字を見て、板橋区で過ごした青春時代を懐かしく思い出しました。

2009年10月 4日 (日)

日経新聞

写真集の発売日が近づいています。
「フランスの美しい村」は明日見本出し。よって火曜日に出版社に足を運び、200冊、サインを書く予定でいます。
「Sense of Japan」は、今までとはまったく異なる写真表現です。全然違う。
Img_2817 そのため発売後の評価をドキドキしながら待っているのですが、今日、日本経済新聞の読書欄に取り上げられました。あまりに嬉しかったので、近くの販売店に行って朝刊を5部も購入します(笑)。
文章の中にある「不統一な共存こそが日本の個性」「新鮮な視点で日本をとらえ直した写真集」という一文、なるほどなと思いました。

「Sense of Japan」を販売する書店が少しずつ決まりはじめています。都内の大型書店は、ほぼ全店大丈夫。発売日までにリストアップしますので、もうしばらくお待ちください。

2009年10月 3日 (土)

折りたたみコンテナ

今、「デジタルカメラマガジン」に写真とエッセイを連載しています。掲載誌は必ず1冊送られてきますが、僕は保存版でもう一冊雑誌を買うようにしています。これは、自分の写真が掲載されたすべての媒体に関して同じことが言えます。
今日、それらの掲載誌の整理をしていたら「デジタルカメラマガジン」が8月号から10月号まで、各一冊しかないことに気づきました。ついつい買い忘れていたのです。
すぐにアマゾンにアクセス。雑誌のバックナンバーを検索してみました。が、残念ながら8月号は品切れ。中古を買うことも考えましたが、出来れば保存版は綺麗な本で残しておきたいので、やめました。
ふと思い立ち、版元のインプレスジャパンのホームページにアクセスします。やはりショッピングのページがありました。バックナンバーもきちんとそろっていたので、早速買い物カゴに入れ、クレジットカードで決済。簡単でした。
K1803417 このようにして日々溜まっていく掲載誌などの収納には相変わらず頭を悩ませています。段ボール箱を使っていましたが、本は重いので、箱が型くずれしてくる。それに一度箱に入れたら外からは何が入っているのかわからない。
今考えているのは、最近流行の折りたたみコンテナです。これなら積み重ねても問題なさそうですね。
カウネットで1個2000円くらい。これを思い切って20個くらい購入してみようかな、と検討中です。

2009年10月 2日 (金)

手書き

夕方、めずらしく手書きをしました。
ペンを持ち、文字を書き始めた直後、あれっ、と戸惑いました。なぜならペン先のあたりが影になっていたからです。
机の上にはデスクライトがありますが、そのアームは机の右側に固定しています。つまり右側から光が入るので、右利きの僕がペンを持つと、ちょうど文字の部分に手の影ができてしまうのです。
こんな大切なこと、今までどうして気にならなかったのだろう……と不思議に思いましたが、考えてみればここ数年、手書きはほとんどありませんでした。僕の場合、原稿も、レポートも、手紙も、すべてキーボードです。宅急便の宛名は当然手書きですが、伝票は机でかしこまって書くことはないので、ペン先に影が出来ることは気にしません。
面倒なのでデスクライトを右から左へ移動させることはしませんでしたが、これから先も手書き文字ってあまり書く機会がないんだろうなあ〜と改めて考えます。
そうそう、以前このブログで万年筆について書いたのを覚えていますか? 欲しくて仕方ないので買うかもしれないと。
結局すぐに欲しい熱が冷めたので万年筆は買わずじまいでしたが、あの時も確か今日と同じように手書きをしたような気がする。
ちなみに万年筆について書いたのは2008年4月です。もう1年半も経てしまいました。月日の流れは本当に早いですね。

2009年10月 1日 (木)

バスに乗ってみる

打ち合わせで都心に出た帰り道、駅前のバス乗り場に停まっているバスをチェックするようにしています。なぜなら、「えっ、ここから〜行きのバスが出ているんだ!」という新鮮な発見があるからです。
タイミングよくバスが待っていたりすると、僕は迷わずそのバスに乗り込みます。もちろん運転手さんに「〜までは何分掛かりますか?」と尋ねてから乗りますが。
で今日も、滅多に行かない山手線の駅に行ったのですが、その駅前のバス乗り場で、自宅方面に向かうバスを発見。咄嗟の判断で乗り込みました。
電車の風景は見慣れていますが、バスの風景は新鮮です。東京の町ってこうだったんだ、というオドロキばかりで、とても楽しい40分間でした。
途中、あるときめきを発見しました。それは20代の頃、何にカメラを向けていいか迷っていた時、そうだこれを撮ってみると面白いかも……と閃いたある被写体です。長い間忘れていましたが、今日再発見し、よし、いつかテーマにしてみよう、と夢が膨らみました。
被写体探しのコツは、同じ道を走らないことです。例えばプリンス・エドワード島にいる時、僕は毎日のように車でフレンチ・リバーやケープ・トライオン、喫茶店ブルーウインズへ足を運んでいますが、行きに2号線を使ったとしたら、帰りは13号線か225号線を使います。その過程で多くのベストショットを生み出してきました。
東京では違った路線に乗って家に帰るというのはなかなか難しい。だからバスルートを発見したらバスに乗ってみる、というテクを使うのです。

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