おじゃまします。アリタリアです。お元気ですか、吉村さん?Sense of Japan東京の写真展には行く事はできませんが、その分、写真集じっくりと拝見いたしました。一体なんていうおどろき!今までの作品から一変して。吉村さん、私は【高く評価】いたします。まずは表紙に選んだ風景、大正解だと思います。ひきつけられる青、大きな海の色でもある青、広い空の色でもある青、そして無限に思える可能性を感じる色である青、それに曇天って重みがあるから、私はとても安心して入っていける。その質感や温度は、多分一人一人の心の中の感じに近いのではないかと思う。だから写真集を開くと、心の中と地続きだという気がする。吉村さん、たえず泡だつように騒々しい日常の自分から少し離れたところにいる意識につながって、時間が個人レベルで流れている感じで、何度も何度も繰り返しページをめくった。さっぱりして肩のこらない大人っぽさ、そっけなく、ふっと所帯じみていたり、その場で圧倒的にぐいぐい迫って来る事はない、ファンタジーな世界でもない、でも、じわじわと、清らかさや霊性を感じさせたり、人類の根ぶいたときの原初のたくましさを含んでいる。柔らかい布のような感触で、じっくり分析しても、雑なところが・・ない。どの風景の色合いも、間違いなく日本。十分に鮮やかでも、USAのビビットさと違う。東南アジアの色彩の強さとも違う、ヨーロッパの洒落っ気とも違う。所々に配されたなつかしいものたち、日本古来のあでやかさ、風情が完璧におさまっているあかるさ、とりわけ28ページ好きですよ。吉村さん、まるで鯉が赤子のように、空に向かってああんと口を開けて、山から吹いてくる風を全身で食っている。6ページ21ページも大好きですよ。吉村さん、朽ちた物体とか「劣化や廃墟」は、まるで新たな生命を吹き込まれて、別な生命への移行を成し遂げて変身したもの、として見る。すると私はなぜかなぐさめられる。吉村さんのそんな作品も十分美しくて慰謝となる。さらにページをめくっていくうち、左右に二点一セットみたいに、風景の関係性について思い巡らせると、確実に何らかの関係性が結ばれているように思った。たとえばつまり、人物を引き立たせるための風景、風景を引き立たせるための人物、みたいに・・。人間界の普遍と自然界の普遍が、鮮やかなコントラストを保ってたりする。そして祈りにテーマをおいたことは、吉村さん~グレイト!正月には神社に詣で、お盆にはお寺に参り、クリスマスにはツリーを飾る雑宗教の日本人としてこの先の人生も海外で生活するであろう私にとったら、魂の静けさといったものを、心をこめて語りかけてくる写真であり、日々の騒々しさの中に、そういうものを置き忘れてしまっているがゆえ重厚であり、美しいと思いました。これからも吉村さんはきっと他の国へ行けば行くほど、日本の風景を好きになり、写真に表したいという気持ちが強くなるのでしょうね、多分。吉村さんの作品はどれもいつも、本を閉じる事さえ切なくなってしまうではないかっ!!吉村さんは怖い人だと思います←いい意味で。人を一瞬で掴む事ができるから。豊かで力強く品があり、激しさを秘め静かに深みをたたえている、稀有な人。
吉村さん、この写真集はまるで、忘却の彼方から、私の実家に配達された魔法の絵本のよう・・・なぁんちゃって。
この写真展も成功裏に修了されたということでおめでとうございます。
だいぶ前に入手していたのですが、どういう感想を書くべきかとしばらく考えていました。
仮に、吉村さんを存じあげずに、たまたま書店でこの本を手に取ったとしたら、購入はしなかったろうと思いました。今までに吉村さんの作品を数多く拝見しているので、全く変った作風のこの写真集を見ると、なるほど、これほど変った作品もあるのだなあと、感心というか、意外性というか、面白さというか、そういう思いが浮かんできます。個人的には、軽トラックのテーマが一番好きでした。普段は特に関心を向けることのないものなのですが、こうしてテーマの中で軽トラックを見るとなかなか味わいある車ですね。知らないうちに自分の生活を支えている車でもあるのだと認識を新たにしました。私の地元、千歳市での撮影の作品もあって、ああ、あのあたりで撮られたのだろうなあ、と身近な感じも持ちました。
投稿: ONO | 2009年11月 6日 (金) 20時49分
写真集を開いてびっくりしました。紙の質感が日本の風景にあまりに合っていて、空気まで伝わってきたような気がしたからです。
4つのテーマもすごく良かったです。普通の人は見過ごしてしまう軽トラや黄色、雪や祈りも他の人とは、全く違う視点で切り取られていて、美しさと楽しさがありました。
私も若い頃は、何でもありの日本があまり好きではありませんでしたが、今は、それだけ柔軟なのだと思うようになりました。
これからも吉村さんらしい視点で、日本を含めた世界中の風景を切り取られることを楽しみにしています。
投稿: miwa | 2009年11月 3日 (火) 00時24分
おじゃまします。アリタリアです。お元気ですか、吉村さん?Sense of Japan東京の写真展には行く事はできませんが、その分、写真集じっくりと拝見いたしました。一体なんていうおどろき!今までの作品から一変して。吉村さん、私は【高く評価】いたします。まずは表紙に選んだ風景、大正解だと思います。ひきつけられる青、大きな海の色でもある青、広い空の色でもある青、そして無限に思える可能性を感じる色である青、それに曇天って重みがあるから、私はとても安心して入っていける。その質感や温度は、多分一人一人の心の中の感じに近いのではないかと思う。だから写真集を開くと、心の中と地続きだという気がする。吉村さん、たえず泡だつように騒々しい日常の自分から少し離れたところにいる意識につながって、時間が個人レベルで流れている感じで、何度も何度も繰り返しページをめくった。さっぱりして肩のこらない大人っぽさ、そっけなく、ふっと所帯じみていたり、その場で圧倒的にぐいぐい迫って来る事はない、ファンタジーな世界でもない、でも、じわじわと、清らかさや霊性を感じさせたり、人類の根ぶいたときの原初のたくましさを含んでいる。柔らかい布のような感触で、じっくり分析しても、雑なところが・・ない。どの風景の色合いも、間違いなく日本。十分に鮮やかでも、USAのビビットさと違う。東南アジアの色彩の強さとも違う、ヨーロッパの洒落っ気とも違う。所々に配されたなつかしいものたち、日本古来のあでやかさ、風情が完璧におさまっているあかるさ、とりわけ28ページ好きですよ。吉村さん、まるで鯉が赤子のように、空に向かってああんと口を開けて、山から吹いてくる風を全身で食っている。6ページ21ページも大好きですよ。吉村さん、朽ちた物体とか「劣化や廃墟」は、まるで新たな生命を吹き込まれて、別な生命への移行を成し遂げて変身したもの、として見る。すると私はなぜかなぐさめられる。吉村さんのそんな作品も十分美しくて慰謝となる。さらにページをめくっていくうち、左右に二点一セットみたいに、風景の関係性について思い巡らせると、確実に何らかの関係性が結ばれているように思った。たとえばつまり、人物を引き立たせるための風景、風景を引き立たせるための人物、みたいに・・。人間界の普遍と自然界の普遍が、鮮やかなコントラストを保ってたりする。そして祈りにテーマをおいたことは、吉村さん~グレイト!正月には神社に詣で、お盆にはお寺に参り、クリスマスにはツリーを飾る雑宗教の日本人としてこの先の人生も海外で生活するであろう私にとったら、魂の静けさといったものを、心をこめて語りかけてくる写真であり、日々の騒々しさの中に、そういうものを置き忘れてしまっているがゆえ重厚であり、美しいと思いました。これからも吉村さんはきっと他の国へ行けば行くほど、日本の風景を好きになり、写真に表したいという気持ちが強くなるのでしょうね、多分。吉村さんの作品はどれもいつも、本を閉じる事さえ切なくなってしまうではないかっ!!吉村さんは怖い人だと思います←いい意味で。人を一瞬で掴む事ができるから。豊かで力強く品があり、激しさを秘め静かに深みをたたえている、稀有な人。
吉村さん、この写真集はまるで、忘却の彼方から、私の実家に配達された魔法の絵本のよう・・・なぁんちゃって。
投稿: アリタリア航空 | 2009年10月26日 (月) 09時17分
写真展ももうすぐだし…それまで我慢我慢…と思っていたのですが書店で見本をパラパラ観てしまったら写真展まで待ちきれず買ってしまいました。
今までの吉村さんの写真とは、やっぱり違うな〜が第一印象でしたがじっくり何度も観ているとその土地その土地の温かい雰囲気や空気、逆に冷たさも伝わって来て吉村さんらしいような違うような…変な感覚です。
日本の今の写真のはずなのに改めて写真として観るとどこか懐かしいような気がしてしまうのはも不思議でした。
写真展で大きな作品に会えるのも更に楽しみになりました。
投稿: akemi | 2009年10月24日 (土) 12時03分
新たな吉村さんのアートですね。
やはり絵の様に見えます。
迫力があり、きれいな色合いですね。
美醜(と言っていいのか)の両方を持ち合わせたありのままの日本生活、
日本のセンスを表現されてると感じました。
どのような気持ちで被写体を選ばれたのか気になります。
やはり興味がわく惹かれるかどうが基準になるのでしょうか。
浅はかなことを言って申し訳ありませんが・・・
価格をもう少し下げていただけると嬉しいです。
投稿: Watanabe | 2009年10月22日 (木) 02時51分
ようやく手に入れました!
本屋さんで見本を見たときは、今買おうか、写真展を見てからにしようか迷いましたが、やっぱり買ってしまいました。
これまでの海外の綺麗な風景写真とはちがいますが、やっぱり吉村さんらしさは出てますね。
「吉村さんてこういう眺めに心ときめいちゃうんだァ(゚ー゚;」という写真もありましたが、その辺についてはトークショーでたっぷりお願いします!
投稿: リッチー | 2009年10月19日 (月) 22時17分
本日(もう昨日って時間ですが…)やっと手に入れました。
はじめてコメント記載させていただきます。
吉村さん、はじめまして。いつも楽しみに作品集を拝見させていただいています。
吉村さんの作品は、どれもその場所の空気の感じまでもが伝わってくるようで(特に、冬の写真が、澄んだ冷たい大気まで映っているようで)、本当に美しく、大好きです。
日本はその信仰の様子からもわかるように、どんな文化・考えも寛容に貪欲に取り込んでいくところがある国だと思っていますが、今回の作品を拝見させていただいて、再確認させてもらいました。
確かに、欧州に比べれば統一的な美しさはないかもしれませんが、たくさんの考え、文化、振興を受け入れてくれる懐の深さ、暖かさを感じました。
また、完全には失わない、日本の芯の部分も、見えた気がしました。
吉村さんの作品を拝見させていただいてから、プリンスエドワード島にあこがれて、いつか行ってみたい場所になっていますが、我が母国日本も、やっぱり大好きだなあ、と今回改めて思いました。
すばらしい作品を、ありがとうございます。
投稿: なつみ | 2009年10月18日 (日) 00時32分
軽トラって、なんだかかわいいなぁ~。
今までの写真集とは、一味違ってて
日本の風景って、不思議な面白さがあるんだなぁって、思いました。
投稿: sasachamu | 2009年10月15日 (木) 00時02分
第一印象「これが吉村さんの作品?」色彩表現には吉村ワールドを垣間見ることができるのですが鮮烈なインパクトの作品群。日本風景の定番、花鳥風月の存在しない写真集。何度も見直しても首を捻ってしまいます。特に『雪のセンス』の作品の中には違和感のある作品が点在します。故意か否か迷わされています。大阪での写真展でじっくり拝見したいと思います。
投稿: Appie | 2009年10月13日 (火) 21時01分
今日『Sense of Japan』が届きました。
何と言う紙質なのか忘れてしまいましたがとても高級感があり
日本の田舎をこんなに丹念に撮影され、高級紙に印刷された
日本の素晴らしさに改めて誇らしさを憶えます。
富士フォトサロンに伺います、マット系の印画紙のお写真、
ワクワクしております。
投稿: 大阪のおっちゃん | 2009年10月11日 (日) 23時10分
楽しみにしていた日本の本と、フランスの本。
私のところにも、今日二冊同時に届いていました。
まず「Sense of Japan」。
すごく面白かったです。
吉村さんが今まで撮られた海外の写真は、生活感溢れる場所でさえ美しいですよね。
そんな海外の風景写真を見て、「それに比べて日本は…」と身近な風景を思い出してため息をついていた私。
でも、吉村さんの視点は違うんですよね。
素敵な風景ばかりでない、ありのままの今の日本。
4つのテーマはすごく良かったです。
あらためて、吉村さんの視点で「日本」を楽しませて頂きました。
紙質も、ピカピカじゃダメ。
この紙質が合いますね。
吉村さんの拘りは正解です。
フランスの本はこれから拝見します。
感想はまた後日。
それにしても、吉村さんってだんだん深くなっていくんですね。
…って素人が生意気にスミマセン。
投稿: ののこ | 2009年10月10日 (土) 22時33分
購入しました!
日本じゃないような、独特のタッチに驚きました。
紙質にもこだわられたとのことですが、これがまた異国のような雰囲気に感じる理由の一つかもしれません。
きっとそこで生活している人たちにとっては極ありふれた、当たり前の日常風景なのでしょうけど、吉村さんのフィルターを通すと…。何度も見返してしまう写真集ですね。
投稿: コバヤシ | 2009年10月10日 (土) 22時10分
最後まで一気に拝見して、ほ~っと溜息がもれました。もしかしたら息をするのを忘れてたかも…というくらい力強さに圧倒されました。
普通の人がアングルを決める時、絶対に外すであろうものが、堂々とアートになってる…凄すぎます!
紙の肌触りが色彩を際立たせて、美しい絵のように表現されてますね。この質感、ナットクです。
日本の土の匂い、潮の匂い、そして暮らしの匂いを感じました。
これからも吉村さんから目が離せませんね
投稿: 和世 | 2009年10月10日 (土) 17時02分
届きました!まるで画集のようです。紙質にこだわったのは、この感じを出すためですね。まず可愛かったのが、雪原のバス。ブルーモーメントの猫バス…と勝手に呼んでいる、マドレーヌ島のバスを彷彿とさせるアングルに、つい笑ってしまう。どのページも、これだよね、日本て…と思う景色ばかり。私はこの日本の景色のチグハグが嫌いで、このセンスを美しいとはとても思えない。なのに、吉村さんに切り取られたチグハグな風景には、どれも憎めない愛らしさがあり、写真として美しい。自国の、そして自分自身のチグハグは、確かに両親・祖父母・祖先から受け継いできた懐かしく愛しいものでもあり、暮らしやすさの元は、この柔軟なセンスなのかもしれませんね。
投稿: lalala | 2009年10月10日 (土) 15時12分
今日の午前中にアマゾンから写真集が届きました。
本の大きさが今までで一番大きいんじゃないかなぁと感動。
全編通して、色が鮮やかですね!
今までの吉村さんの作品とは全く違う表情を見せていて、驚きの連続でした!
4つのテーマに分けて、日本を表現されているんですね。
日本の“侘びさび”を吉村さん流に表現されていて、独特の視点に驚きです☆
特に、黄色い色が、曇り空の日本の空に映えていて、日々見慣れた風景の中で一際鮮やかな色なんだなぁと感動!
写真集の紙の質も素晴らしく、きめ細やかですね。
戦後、日本を支えてきた、田舎の風景を優しく見守るような写真集ですね。
そして、同時にフランスの美しい村の写真集も今日、今、講談社から届きました!
凄い!同じ日に写真集が二冊も~!!
こちらもこれからじっくりと観させていただきますね。
投稿: yuuko | 2009年10月10日 (土) 14時03分
熊本の天草市にも行かれたんですね。先月私も行って同じ教会を撮りました。
投稿: | 2009年10月 8日 (木) 23時39分
リブロ青山店で本日購入しました。まだ表紙しか見ていませんが、本当に色がきれいですね。
トークショーのときに持って行きますので、サインをお願いいたします。
投稿: | 2009年10月 8日 (木) 22時48分