質への拘り
『「フランスの美しい村」全踏破の旅』(講談社刊)の中のある写真を使いたい、という仕事があったため、編集者さん、デザイナーさんが仕事場を訪れました。
写真はページごとに封筒に入れ、仕分けしています。が、これも印刷会社から戻ってきたそのまんまの状態。
終了後、思い切って全写真の整理を行いました。封筒をページごとに並べ、写真点数を再チェックしていきます。
この写真集、大きな写真はフィルムカメラ、小さな写真はデジタルカメラで撮られています。すべてデジタルにしなかったのは、僕の拘りです。デジタルは印刷とのマッチングで色味がヘンな方向に転びます。特に緑がダメ。気持ちの悪い黄緑系になってしまうのです。つまり、いかにもデジタルっぽい、という作品集を避けるためでした。
100パーセントデジタルカメラで撮影された写真集の中で、いわゆる「完璧」な写真集は、まだこの世に存在していません。これは断言できます。だから、拘りを持って仕事をしているプロは、今だフィルムの世界を大切にしているのです。多くのカメラメーカーも、細々とフィルムカメラを製造し続けていますよね。
で、次のイタリアのプロジェクトはどうするか……
この1年間、あれこれ悩みましたが、100パーセントデジタルカメラでいくつもりでいます。イタリアの本が出来るのは5〜6年後、その頃には緑の問題も解決されているでしょう。
整理しなくてはいけない物がたくさんあると、それをチェックしながら…という作業に、なかなか精力的になれなかったりしますよね。今回のお仕事で、たくさんのお写真の整理をする良いきっかけになりましたネ(*^-^)
私は未だにフィルムのカメラをよく使いますが、始めに現像したものと焼き増しをしたものでは、同じお店に頼んでいても、またお店ごとに、色味が全然違う事があります。デジタルの世界でも、そういう事がまだまだあるんですね。
たとえ好きな事でも、それを仕事とするなら、趣味の延長ではない厳しさがあると思います。プロとしての拘りをもって、ひとつの事をやり遂げる、貫くって本当に大変な事で、きっとたくさんの苦労とそれ以上の強い思いがあって、ひとつの作品集が生まれてくるのですね。
イタリアは初めて行ったヨーロッパで、飛行機からの眼下に広がる景色に、若き日の吉村さんのように「ナマで見る外国だ!」と初めて感動した国なので、作品集が出来上がる日が今から本当に待ち遠しいです

投稿: なつみ | 2010年2月17日 (水) 08時06分
ツイッター、出現していましたね!私もどうすればよいか分からず、触れずに退散いたしました(^_^;)。
デジタルの世界はこれから深まっていくのですね。5〜6年後までの長いスパンでプランを考えてらっしゃる吉村さんに、改めて尊敬の気持ちが湧きました
いつか吉村さんの納得のいくような性能がカメラに備わったら、また作風に変化が現れるのでしょうか。まだ先になる発表の時を、今から楽しみにしています(u∀u)
投稿: mari | 2010年2月17日 (水) 02時22分
こんばんは(^-^)
ハハハ~(ノ∀`)
吉村さ~ん!吉村さんのブログの左下、投稿者の下に今まで見なかったマークが出現していますが、これはツイッターというものでしょうか?
使い方がイマイチ分りませんでした…
投稿: yuuko | 2010年2月16日 (火) 21時05分
今日の夜は東京は雪になるようですね
寒いデスネ。印刷が終わって戻ってきた写真。こんなに丁寧に扱われているのですね。たくさんの写真たちを整理するのは大変な作業ですね。大切な作品たちですものね!お疲れ様でした。 先生の拘り。やはり、それがあってこそ、あの素晴らしい写真集が完成しているのですね。私達に素敵な世界を見せて下さってありがとうございます!!これからの作品も楽しみにしています
頑張ってください!!
投稿: モーリー | 2010年2月16日 (火) 14時48分
こんにちわ。今日は寒いですね。
写真家って常に整理整頓なんですね!
やはり昔からあるものというのはいいんですね。
私は掃除の時、昔ながらのほうきを利用する時があります。掃除機が入らないすきまとか細かいところはほうきが活躍します。
イタリアの写真集楽しみです。
デジタルの完璧な写真集になる事でしょう!
*モーリーさん、お店を見て頂きありがとうございます(゚▽゚*)
でもちょっとお値段高めですよね(^-^;
でも肌触り最高ですよ~。
これから、桜シリーズなど春色になってき
ますので。また覗いてみて下さいね。
いつかお会いできたらいいですね。
投稿: ライラック | 2010年2月16日 (火) 14時16分
並べられた沢山の封筒たち…気持ちよくて美しささえ感じます
お疲れさまです。

イタリアはデジタルのみなんですね。先を見越してのチャレンジ。ご成功を祈ってます
フィルムしか経験がない私ですが、イタリアの本が出版される頃には、デジタルとも少しは仲良くなれてるといいな…頑張ります
投稿: 和世 | 2010年2月16日 (火) 13時12分
イタリアの写真集が、完璧な写真集の第1号になると良いですね。吉村さんのお話を伺っていると、カメラの使い方も怪しいのに、何故そんな事を知っているの?という頭でっかちになってしまいそうですね(^^)
投稿: 花水木 | 2010年2月16日 (火) 12時51分
そおですか。たまに見かける妙な緑感は、デジタルの為でしたか。
勉強になります。
にしても、その可能性を押しても、イタリアはデジタルになさるのですね!
吉村さんの技術と未来への確信、すばらしいです☆
…写真家のお仕事は、整理・管理能力が作品づくりと共にセットなのですね〜!
何事もそうかも。
片づけ力にかけている私には、尊敬感嘆です(☆▽☆ )
投稿: やまねこ | 2010年2月16日 (火) 12時20分
デジカメが発売された頃は撮った写真がすぐにチェック出来るのが画期的で、しかも失敗を回避出来るということで感動したものです。
でも吉村さんの意見を伺ってると、フィルムも素晴らしいんだなと改めて勉強になります。
フィルムは現像するまで成功か失敗かわかりませんから、失敗だった時に勿体ない!とがっかりしますが、それも醍醐味と言えるのかもしれませんね。
個人的には、そこに何か儚さを感じさせて魅力的なんです。
やはり、プロだからこそそこにかける意気込みもあるのでしょうか。
な〜んていっても未だにデジカメさえ満足に扱いきれないドシロウとなんですがね
投稿: hikarin | 2010年2月16日 (火) 09時58分
作品は、大切にされて私達のもとに生みだされて来るのですね
カメラの事に詳しくない私ですが、技術が進歩して、たくさんの素敵な作品を拝見させて頂く事を楽しみにしています
投稿: 陽子 | 2010年2月16日 (火) 09時21分