世界遺産
今年10月に出す2011年度版「プリンス・エドワード島」のカレンダー。使用する13点の作品が決まり、今日、個々の写真のキャプション書きを行いました。
撮影地を調べるにあたり、本棚から地図を引っ張り出します。
我が家にある最も多い資料、それが地図です。カナダは各州の地図が100枚以上ある。今回のイタリア取材でも、道路地図を5冊買いました。
その後、別の仕事でちょっとした調べ事があり、本棚から分厚い世界遺産の本を引っ張り出してきました。パラパラ捲っていたら、「へ〜、ここも世界遺産なんだ〜」とたくさんの発見があります。フランスの村でも、世界遺産に登録されていた村がいくつかありました。
仮に最初から世界遺産と知っていたら、足を運んでいなかったかもしれません。なぜなら世界遺産は超観光地だから。空き駐車場が見つからない、ホテルが高い、観光客が多くてストレスが溜まる……。写真家にとってあまりいいことはありません。
よく編集者に、「吉村さんの行動力で、世界中の世界遺産を撮っていたら、今頃は大金持ちになっていたよね」と言われることがあります。
でも僕は「村」でいいんです。たとえ写真が売れなくても、拘りを持って自分のやりたいことをやっていきます。


そうそう、一つだけありました。それはキティちゃんです。イタリアではハローキティが大ブレイクしているらしく、どんな小さなお店にも必ずキティちゃんグッズやお菓子が置かれていたのです。つまり、おそらくここは日本人が訪れるのははじめてだろう……という辺鄙な村でも、キティちゃんに先を越されました。
可愛らしいお菓子屋さんがあったので入ってみます。たくさんのタルトが売られていました。江角マキコ似のお姉さんに栗のタルトを勧められたので、ついつい買って食べてしまいます。日本に持って帰りたいけど、生クリームが乗っているのでダメですね。
まずは今いる村の撮影から。村中を歩き回り色々な物を撮りましたが、最も印象に残ったのは教会内の壁画でした。震えがくるほど素晴らしかった。
20分後、船に乗って島に渡ることができました。車が走っていないので、まるで今の時代から取り残されたような村です。住民の移動手段はバイクです。たくさんのスクーターがありました。
ここから100キロ程南下したところにある村に向かいます。途中、大きな街に入った時、案の定、道に迷いました。石畳の細い路地、抜け出すのに1時間ほど掛かります。
「地元産の料理を」と言うと、太麺パスタが出てきました。見掛けも味も、日本の焼きうどんと一緒です。だからとても親しみやすい味だった。
3時間後、目的の村に到着。人がほとんどいない(表に出てこない)静かな村でした。撮影は数時間で終了。
村に到着。イタリアは駐車場のシステムがわからない。この村にはたまたま英語の注意書きがあり、それを読むとチケットはバーで買いなさい、と書いてある。で行ってみると、1ユーロでスクラッチ式のチケットを手渡されます。そのスクラッチの仕方がわからなかったので、近くにいたポリスに「イタリア語が読めないので、これやって」とお願いしました。すると「オレもわからねえんだ」というようなジョークを交えながらスクラッチしてくれました。
30分ほどかけて、崖の上のお城まで行ってみました。そこでフランス人の青年と出会います。1週間ほど掛けて、ヨーロッパ各地を車で旅行しているとのこと。英語が堪能だったので、15分ほど立ち話をしました。
2時間後、雨が小降りになったので、撮影開始。
1時間半後、どうにか村に辿り着きます。村の中に何本もの川が流れ、ベニスを縮小したような村でした。雰囲気がいい村は訪れる人も多く、つまり観光地になっています。するとレストランや土産物店が増え、村が俗っぽくなっていく。どの美しい村も、この兼ね合いが難しいですね。
今日は崖の上にある村に行こうと思い、リーヴァ・デル・ガルダの町からアプローチする道を探しますが、地図通りに走ってもなかなか見つかりません。ようやく細い道を発見し、行ってみるとトンネル工事で通行止め。
で、地図を見ながら村を数えてみると、何と20個! ひえっ〜、どうやって撮ればいいんだろう……。
週末はバイクの人たちが多く出ているので、これまた車の運転が大変。
朝、崖の上にある教会まで行ってみます。徒歩30分くらいと書かれていましたが、僕は重い機材があるので45分ほど掛かりました。
村の撮影に取りかかります。途中、激しい夕立。でもすぐに晴れたので、撮影を続行します。3時間ほどで納得のいく写真が撮れました。
ガソリンを満タンにした後、村から北へ進み、峠越えを行います。細いクネクネした道。それにしてもドロミテ山系は険しい岩山ですね。何より驚くのが、かなり標高が高い所まで車で行くことが出来、そして人が住んでいるということ。
お昼頃、オーストリアとの国境近くにある目的の村に到着しました。駐車場に車を停め、撮影を開始します。
さてホテル。週末なので苦戦するかなあ〜と思ったら、最初にコンタクトしたホテルで空き部屋が見つかりました。35ユーロでなかなかいい部屋だったので、ここに2泊することにします。イタリア人のおじさんはとてもフレンドリー。
ドロミテ山系に入ります。クネクネした細く険しい道を登り、ある村へ行ってみます。おっ、ようやく村らしくなりました。でも、教会周りの路上が工事中。よって村の全体像を撮ることは諦めました。
初日、リュックに機材を入れて撮影を行いました。が、機材の出し入れが面倒で、翌日は予備で持ってきた通常のカメラバックに切り替えたのです。が、肩に無理な力が掛かってしまったのでしょう。4日目にして首の神経がやられてしまい、モーレツな痛み、それに右後ろに首を回せなくなりました。
昨日は22時にバタンQでした。よって、朝、撮影データのコピー&整理を行います。デジカメになってから撮影以外の仕事が増えました。写真家はますます寝る時間が少なくなっていきます。
1時間後、目的の村に到着。ここもかなり大きな村。「美しい村」の基準が、フランスと若干異なっているようです。
10キロほど先にある村へ。とても地味な村。撮影中、ここって本当に美しい村? と疑問を感じていました。で、2時間ほど取材をしてから車で周辺を走ってみたら、この村のすぐ横に、目的の美しい村がきちんとありました。
そして行ってみると、あった、あった! 石造りの教会がみどりの中にポツンと佇んでいました。ジ〜ンと感動がこみあげてきます。(『フランスの美しい村全踏破の旅』にもポツンと佇む教会がありますよね。実はこんな感じで見つけ、深い感動を味わっているのです)
やがて辿り着いた目的の村は、「これって町じゃん」と言いたくなるような大きな村でした。
レストランが一軒あったので入ってみます。メニューを見ても、何が何だかさっぱりわからない。スパゲティだけ読めたので、注文します。まったく期待はしていなかったのですが、出てきたパスタの美味しいこと、美味しいこと。さすがイタリアですね。少しだけ幸せ気分になりました。
あまりにモダンで絵になる風景は少なかったのですが、丘の上の教会に登ったり、全景を撮ったり、周辺の牧歌的な景観を撮ったりと、4時間あまり歩いて撮影を行いました。
20キロ程先にある「美しい村」へ行ってみます。ごく普通の村でしたが、夕陽の光を利用して数カット撮影しました。各施設はクローズしていたので、明日の午前中、また戻って来るつもりです。
30分前にゲートへ移動。すると呼び出しが掛かります。満席のためプレミアエコノミーにアップグレードとのこと。ラッキー! そう、この航空会社は、席が空いていれば必ずアライアンスのGメンバーを上げてくれるんです。