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2010年6月

2010年6月30日 (水)

世界遺産

今年10月に出す2011年度版「プリンス・エドワード島」のカレンダー。使用する13点の作品が決まり、今日、個々の写真のキャプション書きを行いました。
撮影地を調べるにあたり、本棚から地図を引っ張り出します。
我が家にある最も多い資料、それが地図です。カナダは各州の地図が100枚以上ある。今回のイタリア取材でも、道路地図を5冊買いました。

その後、別の仕事でちょっとした調べ事があり、本棚から分厚い世界遺産の本を引っ張り出してきました。パラパラ捲っていたら、「へ〜、ここも世界遺産なんだ〜」とたくさんの発見があります。フランスの村でも、世界遺産に登録されていた村がいくつかありました。
仮に最初から世界遺産と知っていたら、足を運んでいなかったかもしれません。なぜなら世界遺産は超観光地だから。空き駐車場が見つからない、ホテルが高い、観光客が多くてストレスが溜まる……。写真家にとってあまりいいことはありません。
よく編集者に、「吉村さんの行動力で、世界中の世界遺産を撮っていたら、今頃は大金持ちになっていたよね」と言われることがあります。
でも僕は「村」でいいんです。たとえ写真が売れなくても、拘りを持って自分のやりたいことをやっていきます。

2010年6月29日 (火)

バッグを返品

忙しく、なかなか買い物に行っている時間が取れないので、近頃はネット通販ばかりを利用しています。
旅行用の大型バッグをカメラバッグに改造する件。
L.L.ビーンから注文した商品が送られてきました。色は緑、でも思った以上にテカテカしていたため、返品し交換してもらうことに。やはりバッグはグレーか黒がいいです。
なぜ緑にしたか。L.L.ビーンって、注文から入荷まで2週間ほど掛かるのです。それでは次の国内取材に間に合わないということで、たまたま在庫があった緑をオーダーしました。それが大失敗。緑は好きな色ですが、テカテカした緑は苦手です。
というわけで、大型カメラバッグの制作、暗礁に乗り上げています。

国内移動用に、カメラが5〜6台、レンズが20本くらい入る大型バッグがどうしても欲しい。
テイクでは外国製の大型カメラバッグを多数取り扱っていますが、価格も10万円以上と超ビック。トキスターの大型カメラバッグはお手頃価格ですが、サイズが少し小さい。う〜ん、悩みます。
今回の国内取材は大型カメラバッグを持っていくことを諦め、もう少し検討を重ねます。L.L.ビーンからも2週間後には送られてくるわけだし。

2010年6月28日 (月)

iPad写真集『Wonders of Japan』配信スタート

本日から、iPadで、吉村和敏写真集『Wonders of Japan』の配信がはじまりました。
昨年、『Sense of Japan』という写真集(紙の)を発表しましたが、その第二弾となる日本風景の作品集です。iPadのみの発表です。
まずは英語版と日本語版です。(英語版は、iPadの言語環境をEnglishにすると切り替えができます。新たな料金は発生しません)
『Wonders of Japan』は今日産声をあげましたが、今後アップデートの度に生まれ変わっていきます。まえがきを長い文章にしたり、個々の写真のタイトル&キャプションをつけたり、日本地図を入れることも検討中。幾重にも変化していくというのが、この作品集の魅力の一つになっています。
写真集の内容は、タイトル通り、Wonder(驚異・驚き)な日本の風景です。
今までの海外作品集のような、パッと見で美しく、心癒されるような作品は1枚もありません。ただこれらはすべて、僕が4年にわたる日本の旅の中で出会った心揺さぶる風景であり、僕が考える日本の「美しさ」です。そんな僕の視点を、世界に向けてアピールしてみようと考えました。
『Sense of Japan』の時もそうでしたが、今回も様々なご意見・ご感想が寄せられるでしょう。楽しみです。

『Wonders of Japan』 
by Kazutoshi Yoshimura
(吉村和敏)
定価350円(無料版は近日中に配信予定)
http://itunes.apple.com/jp/app/id378498206?mt=8
制作/ウィブックス

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2010年6月27日 (日)

お知らせ

とても、とても時間に追われており、ブログの更新が遅れがちです。
当然、個々の仕事も遅れている……。仕事関係の皆さん、申し訳ありません。。。
ナインティナインの岡村、ダウンタウンの松本……両氏のダウン、人事ながら心配。やっぱり40前後になると無理がきかなくなるんですよね。当然僕も色々ある。何をするにも健康が一番だと思っています。
さてさて、今日は取り急ぎ情報のみ。

今年、販売用のカレンダーを作ります。12枚物で、壁掛け用、スケジュールが書き込めるタイプです。テーマは「プリンス・エドワード島」。10月から販売開始です。

PENTAX 645Dについて教えて欲しい、というメールがたくさん寄せられます。海外の写真家からもポツポツ送られてくる。やはり多くの方が注目しているんですね。645Dに関してはどこかで詳しく書きますので、もうしばらくお待ちください。

今年も出版予定がありますが、今はまだ詳細をお伝えできません。。。秋頃にお知らせします。

年末〜年始、東京で写真展を開催予定です。講演会も行う予定(予約制、先着順)です。詳細は夏の終わり頃に発表します。

先程、iPadで、吉村和敏写真集『Wonders of Japan』の配信が始まりました。この件は、数時間後に詳しく書きます。

2010年6月26日 (土)

撮る練習をしたい

昨日、スーツケースをカメラバッグにする、と書いたら、思わぬ反響があったのでびっくりです。
結局、ハードタイプのスーツケースはやめ、ソフトタイプの大型バッグを買うことに決めました。ソフト〜の方は量販店では品揃えが薄いので、あれこれネットで検索。LLビーンで自分が求めていたサイズのバッグが見つかったので、早速オーダーします。
このカメラバッグ制作に関しては、バッグが入荷次第、再度詳しく報告します。

来週からはじまる国内取材までにやらなければいけないことが山積みです。
どこかで撮影の練習もしないと。そう、どんな取材でも、ぶっつけ本番ということはありえません。使用カメラを使って、必ず撮る練習をするのです。フィルムの場合、少なくとも1本は撮る。デジタルの場合、30回はシャッターを押し、その画像をモニターでチェックする。
この練習の時に、機材の不具合が見つかったりもするんですよ。実はイタリア出発前も、突然カメラが故障。前日にメーカーの方に泣きついて、代替機を用意してもらいました。メーカーの方には、いつもお世話になっています。

今日も朝から晩まで仕事に追われました。
寝る前に少しだけ、今何かと話題の「リストラなう」をその1から読み、今の出版界の現状を理解し、自分なりに色々と考えました。

2010年6月25日 (金)

スーツケースをカメラバッグにする

とにかくやることが山積みで、大好きなヨドバシカメラへ行くことも出来ません。でも今日、打ち合わせの帰りに、写真整理用品とコピー機のトナー買いに15分だけ立ち寄ることができました。
カメラバッグ売り場をざっと流し見。カメラバッグって、高いですね。いいのになると4万も5万もする。
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バッグコーナーの片隅に、インナーソフトボックスのコーナーがありますが、これ、結構好きです。なぜなら、これを使うことによって、どんなバッグでも、カメラバッグになってしまうから。(今日も一番大きなサイズを1個買った)
極端な話、今どの家庭にもあふれているエコバッグだって、中にこれを入れることにより立派なカメラバッグに生まれ変わるんです。
数年前、車のディーラーのSさんから、かなり大きめのエコバッグをもらいました。今ここに、一番大きなインナーソフトボックスを入れて使っています。車の後部座席に置き、撮影時、カメラを瞬時に取り出せるようにしているのです。
実は今、大きなスーツケースかキャリーバッグを、国内輸送用の巨大カメラバッグに生まれ変わらせることを検討中です。カメラが4〜5台、レンズが10本くらい入るような。
今日は最後の3分間で、スーツケース売り場もチラッと覗きました。メジャーで寸法出しをし、あれこれ検討している時間って、結構好きです。もちろんメジャーはバッグの中に常に入れています。
ちなみにこれが、サクッと書いたメモ。ポケットに入れたためクシャクシャになってしまいましたが(笑)
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2010年6月24日 (木)

iPhone

新しいiPhoneが発売になったんですね。バタバタと忙しかったので、今日知りました。
確かに魅力的ですが、僕にとって必要なのはやっぱりテザリング。iPhoneに機能は入っているわけだから、後はソフトバンクさんがいつ始めるか、です。これがスタートしたら乗りかえてもいいかな、と思いました。
ホワイトモデルは前面も白くなったんですね。ヨゴレが目立たないので、白の方がいいような気がします。
僕の周りにいる7〜8割の人がiPhoneをはじめとするスマートフォンを使っています。そしてスケジュールを携帯で管理している。
ちなみに僕はまだ紙の手帳を使っています。せっかくiPadを手に入れたことだし、どこかで切りかえてもいいかな、といつも考えているのですが、なかなか踏み出せません。
でも、改めて手帳を眺めてみても、2時〜○○さん、4時〜病院、というような感じで、日々のマス内は簡単なメモ書き程度。これだったら携帯やパソコンでスケジュール管理を行った方がいいですね。来月からやってみようかな。

2010年6月23日 (水)

写真コンテスト

仕事場のテーブルの上には、海外取材中に届いた雑誌や手紙、DMが山積みになっています。どこかで時間を作って一気に開封し、一気に目を通すつもりです。
先月、フォトコンテストの審査を行った『写真ライフ』(夏号)が発売になりました。たくさんの応募作の中ら吉村がどんな作品を上位に選んだのか、興味のある方は雑誌をご覧下さい。
ちなみにグラビア5ページは、吉村の軽トラックの写真です。

『キタムラフォトコンテスト2009秋冬』の方も、7月15日頃に入賞作が掲載されたチラシが出来上がるそうです。店頭でチェックしてみてください。
フォトコンテスト、どんなにたくさんの作品が集まっても、キラリと輝く力強い作品は必ず賞に輝きます。たとえ審査員である写真家が変わっても、同じでしょう。写真って不思議ですね。だから魅力ある世界なのかもしれません。
そうそう、一つアドバイス。
どのコンテストでも、「たくさんの作品が集まるので、自分の作品が埋もれてしまうのが心配。だから一度に何枚も応募しよう」と考えている人が多くいるようです。もちろんそれはそれで構わないのですが、たとえ1枚だけの応募であっても、それが優れた作品であれば、埋もれてしまうことは絶対にありません。どの審査員も、1枚1枚丁寧に見ています。

2010年6月22日 (火)

カメラバッグ

日本へ向かう機内では、取材を振り返り、反省点をメモしています。
イタリア取材で「ああ、失敗したな……」と感じた点、それはカメラバッグでした。
フランスやイタリアの村の取材は、基本的に歩きです。村に辿り着いたら3時間も4時間も歩き回ります。
普段使っている肩から下げるタイプのカメラバッグだと、たとえ斜め掛けにしても、腰や背骨に相当な負担が掛かります。僕の場合、もうこれ以上背骨をS字に曲げたくないので、このバッグは避けるべき。
そこでリュックスタイルのカメラバッグが適すると思い、出発前、あるメーカーの大型バッグを買って持っていきました。
で、実際に村歩きで使ってみたら、確かに体への負担は軽減したのですが、実に撮影がしにくくなりました。僕は、35ミリカメラと中判カメラを使っています。カメラの切り替えやレンズ交換の度にリュックを下ろしてファスナーを開けるので、それを50回も100回も繰り返していたら、かなりストレスが溜まりました。
また、ポケットが少ないリュックを選んだのも失敗でした。写真は、レリーズとか予備バッテリーとか、とにかく小物が多い。それらを分散して入れることが出来ないというのは、致命的です。
滞在3日目に、通常のカメラバッグ(予備で一つ持っていった)に戻しましたが、案の定、20キロもあるので、夕方には首と肩と腰がやられてしまいました。
さて、次の取材はどうするか……
今度は、腰に固定するスタイルのカメラバッグにしてみようかな、と検討中です。そう、よくアメリカ人のカメラマンが好んで使っているバッグ。thinkTANKとか。
腰に固定するタイプは容量が小さいのでカメラ1台とレンズ2本くらいしか入りませんが、1台は首からさげるなどして工夫してみるつもりです。
ちなみに、三脚も常に持ち歩いています。手持ち撮影をする時は、三脚を路上に置いています。三脚をガチャンと腰ベルトに固定出来るジョイント金具のようなものがあればもっと便利になる。東急ハンズで探してみるつもりです。

2010年6月21日 (月)

日本へ

イタリアという国、今まで訪れた他の国とは勝手が違いますね。この国、自然も風景も歴史も文化も料理も人もすべてが最高なんですが、車の運転が超粗いので、僕にとってはとても疲れる国です。
ただこれも慣れかもしれません。よく地方で暮らす人が東京に出てくると首都高は怖いと言いますが、僕はちっとも怖いと感じたことはないし、以前カナダ人と一緒に東京観光をした時、人がたくさんいるのにホームに電車がかなりのスピードで滑り込んでくるのがすごく怖いと言っていました。もちろん僕はホームが怖いと感じたことは一度もありません。
「イタリアの美しい村」が本当に形になるのか……。今の段階ではわかりません。僕の努力次第ですね。何となく、取材費もモーレツに掛かりそう。自己資金が続くかな……。
イタリアの美しい村に登録されている村は、日本人が知らない村ばかりです。現に2週間、日本人とは会いませんでした。教会の記帳を見ても、どこにも日本人の名前がなかった。
どれも本当に素晴らしい村ばかり。だからどーしてもこれらをすべて撮り、日本の皆さんに紹介したい、という想いが強くあります。
どの村にも、日本を感じさせるものはありませんでした。日本車も少なかった気がする。
_mg_3596そうそう、一つだけありました。それはキティちゃんです。イタリアではハローキティが大ブレイクしているらしく、どんな小さなお店にも必ずキティちゃんグッズやお菓子が置かれていたのです。つまり、おそらくここは日本人が訪れるのははじめてだろう……という辺鄙な村でも、キティちゃんに先を越されました。
キティちゃんはやっぱり凄いです。

2010年6月20日 (日)

イタリアを出発

6時に起き、7時に朝食を食べ、8時に空港へ。
空港まで来て戸惑います。どこに車を返せばいいかわからない……。どの国の空港でも「レンタカーリターン」と英語表記があるのですが、イタリアはイタリア語オンリーでした。
借りた場所は到着階だったはず。だったら返す場所も到着階だとうと思い、勘を頼りに車を進めてみます。すると、ありました、ありました。チケットを取ったり、入れたりと何やら複雑なゲート(これ、絶対に他の旅行者は迷うでしょう)を通過し、どうにかレンタカーを返却することに成功します。いつもこの瞬間、ああ無事故でよかった……と安堵します。
空港内に入り、SASのカウンターでチェックイン。
SK1686便は、定刻より30分遅れてミラノ、マルペンサ空港を離陸しました。
コペンハーゲンに到着。エコノミーには空きがありました。よってアップグレードはなし。狭い機内、約11時間の辛抱です。

2010年6月19日 (土)

ミラノへ戻る

朝から村の撮影をはじめました。至る所に水飲み場があるとても雰囲気のいい村です。メイン通りには何軒かのお店がありました。観光客でなく地元の人相手なので好感が持てます。
_mg_3576_2可愛らしいお菓子屋さんがあったので入ってみます。たくさんのタルトが売られていました。江角マキコ似のお姉さんに栗のタルトを勧められたので、ついつい買って食べてしまいます。日本に持って帰りたいけど、生クリームが乗っているのでダメですね。

お昼頃、村を去り、山を下りました。反対車線は大渋滞。大都市で暮らす人は、週末を郊外で過ごす人が多いようです。
高速A4号線に乗りました。相変わらず怖いのですが、週末はトラックが少ないので、まだマシな方。でもミラノが近づいてきたら片側5車線になり、途端に交通量も増えたので、グッと緊張します。料金所に並ぶ時もドキドキ。間違ってETCやクレジットのゲートに並んでしまうと、大変なことになります。
2つの料金所を無事通過。マルペンサ空港方面へ向け車を走らせ、空港側の町で高速を下りました。
すると途端、土砂降りの雨になりました。まるで滝のような雨。そう、ここ数日、天気が悪いのです。
街に入り、またまた道に迷います。大雨の影響で所々で巨大な水たまりが出来ており、数台の車が水没しています。その水たまりを避けて街中を走っていたら、もっと道に迷いました。
少しでも車をゆっくり走らせると、後ろの車が追い抜いていきます。たまたまその車の助手席に若者が乗っていたりすると、わざわざ窓を開け、「おまえ遅いぞ!」僕に罵声を浴びせるんです。今回の旅で何度かありました。さすがにもう慣れましたけど。(でも、僕は結構スピードを出している方なんだけどな……)
2時間後、どうにか突破口を見つけ、目指す街に入ります。そして予約を入れたホテルに無事に到着。ホッと一息つきました。
少し休んでからパッキング。明日も車の運転があるのでまだ油断出来ませんが、どうにか無事に終わりました。

2010年6月18日 (金)

小さな島へ渡る

_mg_3143_2まずは今いる村の撮影から。村中を歩き回り色々な物を撮りましたが、最も印象に残ったのは教会内の壁画でした。震えがくるほど素晴らしかった。
どの村でも、必ず欲しい一枚は、村の全景です。どの場所から村の全体像が撮れるだろう……と、村の中では常にそのことばかり考えています。時に丘を登り、畑を歩き、車で枝道を走り、ポイントを見つける。これだけで1〜2時間は平気で潰れます。
今の村は湖畔にあります。対岸やヨットハーバーに足を運んでみたりましたが、なかなか村が美しく見える場所がありません。ボートをチャーターしなければダメですね。よって、諦めます。
30キロほど南下し、湖の中の島にある村へ足を運んでみることにしました。
対岸の村の駐車場に車を停め、桟橋から出るはずの船を待ちます。でもなかなか来ない。近くにいたイタリア人に身振り手振り(島を指さし、指で船の形を作り、次に人差し指を胸から島へ向ける)で質問します。するとすぐに理解してくれ、ここの桟橋ではなく、もう一つ別の桟橋から出ていると教えてくれました。
_mg_326820分後、船に乗って島に渡ることができました。車が走っていないので、まるで今の時代から取り残されたような村です。住民の移動手段はバイクです。たくさんのスクーターがありました。
炎天下、まずは村を一周します。
路地を歩いている時です。何と犬の○○○を踏んづけてしまいました。ヨーロッパの村巡りではいつも3〜4回失敗をするのですが、今回の旅でははじめてです。一端湖畔へ移動し、水たまりで靴を洗います。結局、20分も貴重な時間が奪われましたが、これはヨーロッパ取材の恒例行事です。
島を一周してみたかったので、貸し自転車を借りました。最初は平坦な道でしたが、途中から急な上り坂になります。数キロ先にある村に辿り着いた時は喉がカラカラで、バーに駆け込み冷たいコーラをガブ飲みしました。
1週9キロなので、写真を撮りながらだと3〜4時間は掛かるだろうと思っていたら、2時間ほどで一周出来てしまいます。
夕方5時の船に乗って島を後にしました。
一般道を北上し、再び山岳地帯に入ります。イタリア滞在も残り2日。最後の村へ向かいました。
近くの大きな町に入りましたが、村へと続く道がなかなか見つかりません。何度も車を停めて地図を確認。村に辿り着いたのは8時過ぎでした。
さて問題はホテルです。村に1軒くらいあるだろう思ったら、これまた見つからない。このくらいの規模の村なら、今までの経験から2〜3軒はあるんです。
村中の道を走り、必死になって探しましたが、やっぱり見つかりません。やはり9時を過ぎて宿が決まっていないと焦りますね。
そこで10キロほど先にある町へいったん戻り、そこにポツンとあったホテルにコンタクト、一部屋押さえました。
空腹だったのですぐ横のレストランに入ります。今日はシーフードピザを注文。美味しかったです。イタリアのピザ、結構大きいです。イタリア人はペロリと1枚食べてしまいますが、僕はいつも一切れ残します。小食。

2010年6月17日 (木)

イセオ湖

_mg_2933_2ここから100キロ程南下したところにある村に向かいます。途中、大きな街に入った時、案の定、道に迷いました。石畳の細い路地、抜け出すのに1時間ほど掛かります。
今日は国道を走っていくつもりでしたが、イタリアって、ちょっとした標識を見過ごし、走る車線を間違えたりすると、すぐに高速に入ってしまうんです。
目的の村に辿り着いた時はお昼を過ぎていました。
静かな村です。ワインショップやレストランが何軒かあります。1時間ほど撮影した後、雨が降ってきたこともあり、適当なレストランに入ってみることにしました。
_mg_3003「地元産の料理を」と言うと、太麺パスタが出てきました。見掛けも味も、日本の焼きうどんと一緒です。だからとても親しみやすい味だった。
その後、2時間ほど撮影し、車に戻りました。雨は降ったり止んだりの繰り返し。気温が下がってきたのでシャツを羽織ります。
高速E70号線に乗り、西へ向かいます。相変わらず凄まじい交通量。これほどまでに車がたくさん走っている国って、先進国の中で他にあったかな。片側3車線のうち一番右には大型トラックは走っているのですが、等間隔でびっしりなんです。東京から大阪までトラックが繋がっている光景を想像してみてください。まさにそんな感じ。
だから、サービスエリアで休憩してから、高速に合流するときが怖いですね。もちろん無理だと判断したら、一時停止することも大切。そこから急発進して合流するのです。
目的の出口で高速を下りることができましたが、それから道に迷いました。イタリアは、どんなに地図を見ていても迷うのです。実は今日も地図を新調しました。この出版社の地図は色分けされているので、若干わかりやすくなったような感じがします。ちなみにこれで4冊目。
夕方6時、どうにかイセオ湖畔の村に辿り着きました。たくさんのホテルがあるだろうと思ったら、安ホテルは1軒のみ。コンタクトし、部屋を押さえます。
荷物を置いて、ホッと一息、レストランで簡単に夕食を済ませ、車で対岸まで足を運び、村の夜景を狙いました。今の時期、暗くなるのは10時です。ホテルに戻ったのは11時。グッタリです。
ベッドの上で本を読んでいたら知らぬ間に寝てしまい、ふと目覚めた時は2時半でした。焦り、歯を磨いて眠ります。
やはり2週間の海外取材はシンドイ。このところ相当疲れが溜まっています。

2010年6月16日 (水)

フランス人の青年

小雨交じりの不安定な天気です。
チェックアウト後、近くのインターから高速に乗り、西へ向かいました。途中、何度か土砂降りの雨、そのたびにサービスエリアに車を停め、休憩します。
_mg_25983時間後、目的の村に到着。人がほとんどいない(表に出てこない)静かな村でした。撮影は数時間で終了。
その後、80キロほど先にある村へ。またまた道に迷いました。数キロ走っては道路地図を確認し、今いる場所を把握する、ということを何度も何度も繰り返します。イタリアのドライブは、ホント大変。
夕方、どうにか村に到着。
小高い山のてっぺんにある村は、なかなか絵になりました。ここで一泊しようと思いホテルを探します。一軒見つかりコンタクトすると、何と一泊150ユーロ。当然諦めました。
その後、5キロほど先の町へ移動し、適当なホテルを見つけて部屋を押さえます。こちらは一泊49ユーロ。受付はジョージ・クルーニーにそっくりのおじさんでしたが、とてもいい加減なヤツで、3回もすでに人が使っている部屋の鍵を渡し、2回もカードキーにエラーが出るというありさま。僕はなかなか部屋に入ることが出来ません。よし、こうなったらいい加減さに100回くらい付き合ってやるぞ、という気になってきました(笑)
荷物を置いた後、再び村に戻ります。後ろからぴったりパトカー。また職務質問をされるような気がしたので、近くのガソリンスタンドに滑り込み、パトカーをやり過ごしました。
Img_3205村に到着。イタリアは駐車場のシステムがわからない。この村にはたまたま英語の注意書きがあり、それを読むとチケットはバーで買いなさい、と書いてある。で行ってみると、1ユーロでスクラッチ式のチケットを手渡されます。そのスクラッチの仕方がわからなかったので、近くにいたポリスに「イタリア語が読めないので、これやって」とお願いしました。すると「オレもわからねえんだ」というようなジョークを交えながらスクラッチしてくれました。
でも今日のようにお店が営業しているだけマシなんです。そこで買えと書いてあっても、大抵のお店が閉まっている。チケットナシで停めておくと、警察に駐車違反の切符を切られる。逆に言えば、このおおらかさがイタリアらしくていいですね。
_mg_285030分ほどかけて、崖の上のお城まで行ってみました。そこでフランス人の青年と出会います。1週間ほど掛けて、ヨーロッパ各地を車で旅行しているとのこと。英語が堪能だったので、15分ほど立ち話をしました。
「フランスの美しい村って知っている?」と尋ねてみたら、やっぱり知りませんでした。そう、フランス人の9割は知らないんですよね。日本人の多くが「日本の美しい村」の存在を知らないと同じです。ちなみに日本では33個の村が登録されています。これも全部撮る予定でいます。
とても感じのいい青年だったので、東京に来たら連絡してと、メールアドレスを渡しました。
2時間ほど撮影した後、適当なレストランに入ってみます。今日のパスタはアタリでした。地元の食材を使い、丁寧に調理してある。まさにスローフードですね。とても美味しかった。
そうそう、イタリアでパスタを食べる度に気づくのですが、オリーブオイルをかなり使っていますね。日本で調理する時、何となくオリーブオイルはセーブしがちになりますが、本当に躊躇せずにガンガン入れてもいいのかもしれません。勉強になります。
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2010年6月15日 (火)

雨。
朝食後、ホテルの部屋で本を読んで時間を潰します。
10時、チェックアウト後、ここから数キロ先にある村へ。が、村までなかなか辿り着けません。
何故イタリアは目的地にスムーズに行くことができないのか、その理由を考えてみます。まず、各道にルート番号がないから。たぶん道が複雑過ぎて、番号のつけようがないのでしょう。また、ロータリー交差点には標識がありますが、近くの村名だけゴチャゴチャっと書いてあるので、旅行者はそれらを瞬時に読み取ることが出来ないのです。
そしてこれが最大の理由ですが、どの車のスピードを出しているので、あれっ道を間違えたかな、と思っても、なかなか車を止めることが出来ないのです。そう、ブレーキを踏むときはまずはバックミラーを見る。これはドライブする上では大切なことです。
迷いに迷い、目的の村に辿り着いた時はお昼を過ぎていました。
まだ雨が激しく降っているので、ひとまず車の中で待機します。
_mg_23212時間後、雨が小降りになったので、撮影開始。
素朴さの中に豊かさがあるような村でした。こんな村だったら暮らしてみたいな。
近くに大きな湖がありました。でも対岸への行き方がわかりません。重い機材を持ち、1時間ほど村の周辺を歩いてみましたが、どーしても道が見つからない。
で、近くにいたおじいさんに尋ねみます。イタリア語で3分くらい詳しく説明してくれましたが、やはり何を言っているのかさっぱり理解できません。でも左に曲がるということがわかったので、まずは左に曲がり、畑の一本道を歩いていきました。でも森に出て、それで終わり。たぶん人の畑に入っていけ、というような事を言っていたのかもしれませんね。
さすがにクタクタになったので、湖の対岸へ行くことは諦めました。そう、時には諦めも大切です。
夕方、別の村に行ってみました。またまた道に迷います。う〜ん、フランスでは絶対にこんなことはなかったんだけどな。とにかくイタリアは田舎道が複雑です。
_mg_25011時間半後、どうにか村に辿り着きます。村の中に何本もの川が流れ、ベニスを縮小したような村でした。雰囲気がいい村は訪れる人も多く、つまり観光地になっています。するとレストランや土産物店が増え、村が俗っぽくなっていく。どの美しい村も、この兼ね合いが難しいですね。
丘の上にお城があったので、重いカメラ機材を担いで登ってみました。歩いている途中、考えていることは、「機材が重いなあ〜。腰と背骨が痛いなあ〜。もっと軽い機材はないものだろうか……」こんなことばかりです。
お城は廃墟でした。でもじっと見つめていたら物語を感じました。数枚写真を撮って、今来た道を戻ります。その後、村の中を巡り、30カットほど写真を撮りました。
午後6時を回りました。さて、次はどうするか。でも無理は禁物、撮影に終止符を打つことにします。
高速の手前で3つ星ホテルを見つけたので、早速コンタクト。部屋を押さえました。
8時、下のレストランに行ってみます。いつも通りパスタを注文しました。
残念ながら今日のパスタは大失敗。まず見掛けが悪い。挽肉をそのまま出したような気持ち悪さがありました。味も塩っ辛い。魚の缶詰をそのまままぶしたような感じ。でも空腹だったので、頑張ってすべてを胃に収めます。食後はコーヒーで口直し。不味かった。

2010年6月14日 (月)

たくさんの村

毎朝、6時半にセットした目覚ましできちんと起きるのですが、疲れが溜まっているのか今朝は1時間の寝坊。大急ぎで一階へ下り、朝食。
9時、ホテルをチェックアウト、出発します。
今回の旅で、フランスとイタリアは色々なことが異なる、ということを改めて思い知らされました。イタリアは人口密度が高いからでしょうか、とにかく道が複雑で、クネクネしている。町や村もいっぱいある。だから一つの村に辿り着くまでが大変です。
_mg_2217今日は崖の上にある村に行こうと思い、リーヴァ・デル・ガルダの町からアプローチする道を探しますが、地図通りに走ってもなかなか見つかりません。ようやく細い道を発見し、行ってみるとトンネル工事で通行止め。
大回りして別の道からアプローチ出来ましたが、村に到着したら、今度はどれが美しい村なのかわかりません。各地に点在する村の入口に「美しい村」のプレートがあったからです。
考えに考えた末、どうやら登録されたのは1つの村ではなく、この地区一帯だ、という結論に達しました。こんなことも「フランスの美しい村」ではなかったこと。
_mg_2257で、地図を見ながら村を数えてみると、何と20個! ひえっ〜、どうやって撮ればいいんだろう……。
壁にぶち当たっても、とにかく駒を動かしていくしかない、ということは今までの人生経験から掴んでいます。「頑張れ、頑張れ」と自分に言い聞かせ、車のエンジンをスタート。とにかく、片っ端から村を巡ってみることにしました。村の中心は教会なので、教会の前に出たらまず撮影します。教会名がわからないと本を作るときキャプション書きで苦労するので、教会名のプレートがあれば、それを写真に撮って記録する。
炎天下の中、3時間も4時間も歩いて村巡り。でも、絵になる村、そうでない村がはっきり別れますね。登録は一帯ではなく、もっと絞るべきだったのでは、と思いました。まあ、村側にも協会側にも色々な事情があるんでしょうね。今度イタリア人のトップの人と会うので、聞いてみよう。

今日も、必死に間張りましたが、あまり先には進みませんでした。
6時頃、湖沿いを南下、ベローナへ向け車を走らせます。
三つ星の適当なホテルがなかなか見つかりません。シルミオーネ近くまで来たら、たくさんの四つ星ホテルがありました。この先に三つ星もあるだろうと思いなおも車を進めていくと、やっぱりありました。それも5軒も。外観がパステルカラーに彩られたホテルを選び、部屋を押さえます。
このホテルにはWi-Fiがあるらしい。料金は1時間5ユーロ。すぐに支払い、8日ぶりにネットに繋げ、メールチェックを行います。
山ほどのメールをダウンロード。中には返事の締め切りを過ぎたものもある。帰国してから「申し訳ありませんでした」の繰り返しになるでしょう。
僕はこうして多くの人に迷惑ばかり掛けていますが、でも、写真家はこのくらいいい加減な方がいいのかもしれませんね。そう、どんな時でも「撮影」が優先。他との繋がりを遮断し、1ヶ月、半年、1年とどこかに撮影に出掛けてしまうくらいの心意気がないと、心に響く作品は生み出せないものです。

2010年6月13日 (日)

ガルダ湖へ

_mg_1997週末はバイクの人たちが多く出ているので、これまた車の運転が大変。
まずは山の中にある村へ。4時間ほど撮影を行った後、20キロほど離れた所にある別の村へ。イタリアは道が複雑だし、道にルート番号がないし、似たような村がたくさん寄り添っているので、まずは目的の村に辿り着くまで結構時間が掛かります。フランスのようにスムーズにはいかない。
二つ目の村はとても素朴で、いかにも「イタリアの美しい村」といった感じでした。日本人が訪れたことは、今までなかったんじゃないかな。
その後、ガルダ湖へ。拠点となるリーヴァ・デル・ガルダはゴチャゴチャしており、凄まじい交通量。一端は入ったものの、ホテル探しで苦労すると思ったので、すぐに抜け出します。ホテルはたくさんありますが、問題は駐車場。レンタカーの場合、駐車場付きのホテルを取れるかが、ポイントになってくるのです。
手前のArconという町に行ってみましたが、ホテルがありません。なおも北上していくと、交差点で2軒のホテルを発見。十分なスペースの駐車場もあったことから、今日はここに泊まることに決めました。
ホテルを切り盛りしているおばさん、英語は全く出来ませんが、とても感じのいい人。夕食はホテルのレストランで食べることにしました。

2010年6月12日 (土)

崖の上の教会へ

_mg_1541朝、崖の上にある教会まで行ってみます。徒歩30分くらいと書かれていましたが、僕は重い機材があるので45分ほど掛かりました。
ゼイゼイ言って教会に辿り着いた時、誰もいないと思って、「あ〜大変だった。おっ、中は凄いなあ〜」と声を出してしまいました。そしたら、空気がピント張り詰めた教会内で、3人の村人たちが静かにお祈りをしていたのです。焦りました。申し訳ない気持ちになり、そっと教会を後にします。でも、どうしても教会内の写真が撮りたい。そこで入口からそっとカメラを出し、数枚撮ります。でもシャッター音が大きく響くので、3人に気を遣ってしまい、なかなか手応えのある写真が生み出せません。
すると突然、教会内にリズムのいい音楽が鳴り響きました。何とお祈りをしていた老女の着メロだったのです(^_^;)。で、いきなり電話の相手と話はじめました。突然のことで拍子抜けしてしまいましたが、それでも内部の写真を撮るのは、3人のお祈りが終わり、教会を去ってからにしました。

お昼時、いったんホテルに戻ります。少し休んだ後、車のエンジンをスタート。ここから約100キロ先、スイスとの国境付近にある村へ行ってみることにしました。
国道を走ってトレントへ。その後高速に乗り30分ほど走ります。そして一般道に戻り、1時間ほど走りました。
う〜、イタリアの道は怖い。さすがにここで追い越しはしないだろうという場所でも、早く行きたいヤツらはグングン追い抜いていきます。まるでレースを楽しんでいるかのよう。町や村の中でも、日本だったら徐行道路も、平気で時速80キロ以上で走る。子供とか飛び出してきたらどうするんでしょうね。
みんな車の運転が上手いので、思った以上に事故は少ないようですが、それでも今日は2件の交通事故を見ました。
ドイツのアウトバーン(速度無制限の高速道路)も確かに凄いと思いますが、でもドイツ人は一般道では普通です。フランスも制限速度に関してはとても厳しい国。イタリアだけ、ずば抜けてヒドイんです。
そうそうこんなことがありました。一般道で、僕の前に90キロくらいのスピードでキャンピングカーがトロトロ走っていたんです。当然、後ろはすぐに長い列が出来ます。バックミラーを見ていると、何台かが抜かしたくてうずうずしています。でもたくさんの対向車があるので追い抜きが出来ない。
やがてトンネルに入りました。すると後ろの車たちからクラクションの嵐です。音が響くトンネル内で、キャンピングカーに、何をトロトロ走っているんだよ! とクラクションで自分の気持ちを伝えているんですね。何と熱い国民性。あまりに滑稽だったので、僕は思わず笑ってしまいました。
イタリア人って、どうしてこんなにスピードをこよなく愛すのだろう。彼らの気質が僕には全く理解できません。いずれにしても、この国からフェラリーやランボルギーニやポルシェが生まれるわけですね。
というわけで、今日も村に辿り着いたらドッと疲れが出ました。
_mg_1621村の撮影に取りかかります。途中、激しい夕立。でもすぐに晴れたので、撮影を続行します。3時間ほどで納得のいく写真が撮れました。
この後、80キロほど南下した所にある村に行く予定でしたが、夕方になってしまったので断念します。「イタリアの美しい村」は200個以上もあるので、焦らず、マイペースで進めていこうと思います。
夕方、さっき来た道を戻ります。再び怖い思いをしながらどうにか無事にホテルに到着。

2010年6月11日 (金)

山越え

Img_3197ガソリンを満タンにした後、村から北へ進み、峠越えを行います。細いクネクネした道。それにしてもドロミテ山系は険しい岩山ですね。何より驚くのが、かなり標高が高い所まで車で行くことが出来、そして人が住んでいるということ。
日本の北アルプスには登山者がテントを張る唐沢カールという場所がありますが、あそこが町や村になっていると想像してみてください。僕らが中学生の頃に登った燕岳は、簡単に車で行くことができ、当然村になっているでしょう。
山道の運転は慣れているので苦にはならないのですが、やっぱりイタリア人の車の運転は怖い。急な下り坂、砂利を満載に積んだトラックがぴったり後ろにつき、テメエ早く行け状態。急にブレーキを踏んだりすると衝突するので、前方に空きスペースを見つけたら加速し、十分な車間距離を取ってから道を譲るといった感じ。当然、乗用車は、道を譲らなくても、グングン追い越していきます。特にバイクは、対向車が来ていても追い越していく。彼らに取って1メートルくらいの隙間があれば十分のようです。
ちなみにカナダは、バイクも車と同じように走ります。追い越しすることは滅多になし(笑)。
いずれにしても、美しいドロミテ山系の風景を眺めながらドライブを楽しむ、なんてイタリアではまず出来ません。ドライブ中にあるのは緊張と恐怖ばかりです。
途中からA28号線の高速に乗り、北上します。この高速も怖いですよ〜。凄まじく怖い。世界の道を運転し慣れた吉村が怖いと感じるのだから、どれほど怖いかおわかりいただけると思います。
_mg_1246お昼頃、オーストリアとの国境近くにある目的の村に到着しました。駐車場に車を停め、撮影を開始します。
暑い、暑い。腕の露出した部分には日焼け止めを塗りたくっていますが、ガンガン日に焼けていきます。というか、腕や首筋が焦げていきます。5日目にして、一皮むけました。
炎天下の中、重い機材を持って3時間ほど歩いて撮影。ぐったりになりアイスクリームを買って食べましたが、体力が消耗していたので、半分ほどボテッと地面に落としてしまいました。
その後、一般道を南下し、険しい岩山に囲まれた村へ。崖の上に教会がポツンと建つ、なかなか絵になる村でした。

Img_3204さてホテル。週末なので苦戦するかなあ〜と思ったら、最初にコンタクトしたホテルで空き部屋が見つかりました。35ユーロでなかなかいい部屋だったので、ここに2泊することにします。イタリア人のおじさんはとてもフレンドリー。
夕方、歩いて村に行ってみました。1時間ほど撮影した後、かなりの空腹感(またランチを食べ忘れていた)を覚えたので、広場に面したレストランに入ります。パスタを注文。うん、ここのパスタも美味しかったです。
その後、2時間ほど村の中で粘り、夕景を撮影してからホテルに戻りました。
Img_3200

 

2010年6月10日 (木)

ドロミテへ

町中を走り郊外へ向かおうとしたら、突然警官に車を停められ、パスポートと免許証、レンタカーの契約書の提示を求められました。ヒドイですよね〜、だいたいアジア人がねらい撃ちだもん。
以前フランスでは、交通量の多い交差点でいきなり車を停められ、スーツケース内の所持品(衣類や下着を含む)をすべてチェックさせられました。道行く人はみんなジロジロ見るし、すごく屈辱的だった。
今日は所持品検査には至りませんでしたが、警官はレポート用紙に僕のことを事細かく記入していました。おまえのことはこの町でしっかりと記録したからな、ということなのでしょう。
ちなみにイタリアの大都市は治安が悪いです。ニセ警官もいます。スリやひったくりなど、日本人をねらい撃ちにする事件もたくさん発生しています。もちろん僕は、高額なカメラを持った状態でイタリアの大都市には行ったりしません。そんなことをしたら、飛んで火に入る夏の虫です。いつの日かイタリアの大都市を撮る時は、必ず現地在住のガイドさんを雇います。もちろんカメラ機材がなければ、どんな場所でも一人でどんどん行ってしまいますが(笑)
いずれにしても、ヨーロッパで嫌な思いをするといつも思うんです。平和で、旅することが容易なカナダが懐かしいなあ〜と。カナダって、とても、とても旅人に優しい国なんです。ヨーロッパの大都市とは別世界。

_mg_0968ドロミテ山系に入ります。クネクネした細く険しい道を登り、ある村へ行ってみます。おっ、ようやく村らしくなりました。でも、教会周りの路上が工事中。よって村の全体像を撮ることは諦めました。
村の奥から続く細い山道を通って峠を越え、次の村を目指します。
3時間後、たぶんこの村だろう……と思う村に到着。確認したいのですが、インフォメーションはクローズしています。(ヨーロッパは、現地のガイドブックの情報は全くあてになりません、何から何まで正確なのは日本だけです)
村の少し外れでホテルを確保した後、3時間ほど村を歩いて撮影を行いました。この村の名前はイタリアに5つあります。たぶんこの村で間違いないと思うのですが、最終チェックはまとめる段階になってから行います。
_mg_1094初日、リュックに機材を入れて撮影を行いました。が、機材の出し入れが面倒で、翌日は予備で持ってきた通常のカメラバックに切り替えたのです。が、肩に無理な力が掛かってしまったのでしょう。4日目にして首の神経がやられてしまい、モーレツな痛み、それに右後ろに首を回せなくなりました。
で、今日から再びリュックに戻したわけですが、それにしても、カメラ機材(三脚を含めると20キロ)は重い、重い。風景写真家は大変です。
ホテルに戻るとグッタリしてしまい、夜景を撮る気も起こらず、夕食を済ませたらすぐにベッドに倒れ込みました。

2010年6月 9日 (水)

緑の中の教会

Img_3194 昨日は22時にバタンQでした。よって、朝、撮影データのコピー&整理を行います。デジカメになってから撮影以外の仕事が増えました。写真家はますます寝る時間が少なくなっていきます。
ホテルをチェックアウト。近くのインターから恐怖の高速に乗り、西へ向かって走ります。イタリアでの運転は怖いけど、怖い、怖いと逃げていたんでは、ちっとも先に進みません。怖さに向かって突き進む覚悟が必要です。僕の人生ってずっとこんな感じ。たまに、苦労せずに楽して生きていきたいな、思うこともあります。
_mg_05071時間後、目的の村に到着。ここもかなり大きな村。「美しい村」の基準が、フランスと若干異なっているようです。
公園の横に駐車。入口にあるパーキングメーターが壊れており、どこでチケットを買っていいのかわかりませんでしたが、「今日はチケットなんかいらんさ」というおじさんの言葉を信じ、そのまま駐車しておくことにしました。
炎天下、重いカメラ機材を持って撮影を行います。絵になる風景は少なかったけど、それでも頑張って何枚か撮ります。でないと、本のページが作れないから(笑)
でも、そうやって色々なものを切り取っていると、だんだん町の姿が浮き彫りになり、村の魅力に気づきはじめていくんです。
4時間後、車に戻りました。まずはペットボトルの水をガブ飲み。とにかく暑い、 どうしようもないくらい暑い。Tシャツは汗でびしょ濡れです。
_mg_077010キロほど先にある村へ。とても地味な村。撮影中、ここって本当に美しい村? と疑問を感じていました。で、2時間ほど取材をしてから車で周辺を走ってみたら、この村のすぐ横に、目的の美しい村がきちんとありました。
データとフィルムが無駄になってしまいましたが、間違いはよくあること。仕方ありません。
気を入れ直し、村の撮影に取りかかります。手元の資料(ホームページからプリントアウトした英文の資料)を読むと、どうやら石と共に歩んできた歴史があるとか。よって、石畳を強調したアングルで何枚か村の表情を切り取りました。
フランスの村もそうでしたが、メインはデジタルカメラです。そして、ここぞと思う風景はフィルムでも撮る。1つの村でフィルムを1本使う、と決めているので、被写体探しに必死になります。
最後、どうしても行ってみたい教会がありました。村にある教会の母体となった教会です。
でも場所がわからない。村人に尋ねようにも、ヨーロッパの田舎って、人が歩いていないんですよね〜。特にランチタイムになると、イタリアの田舎は3時間くらい、ゴーストタウンのようになってしまうのです。
広場で待つこと20分。誰も来なかったので、仕方なく車で適当に走って教会探しを行います。でも見つからない。
再び村に戻ると、トラックに乗り込もうとしていたおじさんを発見。身振り手振りで教会に行きたい旨と伝えると、すぐに理解してくれ、「あの道をまっすぐ行って、枝分かれを右へ行け」と教えてくれました。
Img_3176そして行ってみると、あった、あった! 石造りの教会がみどりの中にポツンと佇んでいました。ジ〜ンと感動がこみあげてきます。(『フランスの美しい村全踏破の旅』にもポツンと佇む教会がありますよね。実はこんな感じで見つけ、深い感動を味わっているのです)

夕方、高速に乗り、ベニス方面へ向かいます。
そうそう、イタリアでガソリンを入れる時って、いつも迷うんです。レギュラーはベンズィーナですが、いくつも種類があり、表示方法もスタンドによって異なっている。ディーゼル(ガソリオ)さえ入れなければ大丈夫ですが、それでも不安。で今日は近くにいたジローラモそっくりのおじさんを捕まえ、「ベンズィーナ、95、95」と言って、ポンプを教えてもらいました。
サービスエリアから高速に戻る時も怖い。助走区間があまりに短く、中には一端停止から高速に合流する所もある。ローで急発進していっきに40キロまで引っ張り、瞬時にセカンドに切り替えて80〜100キロまで加速する。大型トレーラーの隙間を縫って行うので、これまたスリル満点。いずれにしても、ヨーロッパの道って、マニュアル車でなければ絶対にダメなんです。
高速を走りながらガンガン飛ばす人を見ていると、イタリア人でもだいたいアウディ、ベンツ、BMWのドイツ車に乗っている人が多いですね。アルファとかフィアットの人たちは意外と普通。
それにしても、イタリア人もお金をたくさん持っている人が多そうですね。日本でもそうですが、1千万2千万の車を簡単に買えてしまう人たちっていったい何の仕事をしているのでしょうか。自社株を持っていて、TOBされた時に絶妙なタイミングで株を売り、大金を手にした……なんてストーリーを想像してしまいます。だって人間、普通に働いていたら、年間億という単位のお金を稼ぎ出すのは絶対に無理だもん。
Pordenoneという町で高速を下り、ホテル探しをはじめましたが、思っていた以上に大きな町だったので、ホテルが高そう。少し南下し、Prataという町までやって来ると、メインストリート沿いにいくつか3星ホテルがあり、その一つにコンタクトし、60ユーロの部屋を押さえました。

2010年6月 8日 (火)

炎天下の中、村を撮影

まずは昨日訪れた村へ。やはり午後と午前の光は違います。
2時間ほど歩き回って撮影。10時にインフォメーションセンターが開くと思い足を運んでみると、平日は15時〜18時のオープンでした。今の時期、日中は訪れる人が少ないからでしょう。
30キロ北上し、別の村へ行ってみます。
まず、村に辿り着くまでが大変です。イタリアは道が複雑。分厚い道路地図を使っていますが、曲がり角やロータリー交差点がわかりにくく、いつも変な方向へ行ってしまうのです。おかしいなと思い地図を確認しようにも、とまる場所がないし、逆にとまったりしたら、他の車はかなりのスピードで走っているので、事故に繋がります。
でもだんだんコツがわかってきました。迷ったらまず適当な村へ行ってみるのです。そして少し広い場所で車をとめ、地図を見る。村名は絶対に地図にあるので、今の場所を把握できます。それを何度か繰り返すことによって、目的地に近づけていくのです。
Img_3175やがて辿り着いた目的の村は、「これって町じゃん」と言いたくなるような大きな村でした。
まずは食料品店に入り、水を買います。とにかく暑くて暑くて……。水は1日3リットルは飲みますね。
その後、3時間ほど村を歩き、撮影を行いました。
_mg_0296レストランが一軒あったので入ってみます。メニューを見ても、何が何だかさっぱりわからない。スパゲティだけ読めたので、注文します。まったく期待はしていなかったのですが、出てきたパスタの美味しいこと、美味しいこと。さすがイタリアですね。少しだけ幸せ気分になりました。
その後、40キロ先の村へ。またまた道に迷ったので、1時間以上も掛かってしまいます。こちらも、「何だ、町じゃん」というほど大きな村でした。
_mg_0458あまりにモダンで絵になる風景は少なかったのですが、丘の上の教会に登ったり、全景を撮ったり、周辺の牧歌的な景観を撮ったりと、4時間あまり歩いて撮影を行いました。
あまりに体力が消耗したので、今日の撮影はこれで終了。田舎道を走り(またかなり迷ったけど)、ホテルに戻りました。

2010年6月 7日 (月)

イタリアの高速は怖い

ホテルをチェックアウト。車で空港へ。
バッグを乗せて来る便は30分のデレイ。仕方なく待合室で資料整理をして時間を潰します。
10分前、手荷物検査のゲートから荷物受け取り場に入り、ベルトの前で待ちます。さて出てくるか……。おっ、出てきた、出てきた。ホッと一安心です。
すでにお昼です。こんなくだらないことで半日も潰れてしまいました。空港の駐車場代15ユーロ、保険で下りるのかな。
高速A8号線に乗り、ミラノ方面へ向け車を走らせます。次はA4号線に乗って西へ、つまりベニスを目指しました。
イタリアの高速は怖いですよ〜。フランスの10倍くらい怖い。みんなかなりのスピード(130〜200キロ)を出し、おまけに運転が超粗い。たとえ130キロで走っていても車間距離は1メートル。時々後ろにぴったりとくっつかれます。3車線で、真ん中の走向車線を走っていても、遅いとパッシングされるし(追い越し車線があいているにも関わらず)、一番右のトラック専用車線を走ると、トラックのドライバーにどけどけとパッシング。
色々な国で車を運転してきましたが、イタリアが一番怖いです。皆さんがイタリア旅行されるとき、レンタカーの旅、特に高速を走行する旅はお勧めしません。海外の運転に慣れていない方は絶対にやめた方がいいでしょう。
車を運転中はとにかく緊張のしっぱなしで、サービスエリアで休憩する度にドッと疲れが出て、4時間後、250キロ先にあるPortogruaroの町に入った時は、まさにグッタリという状態でした。
まずは適当なホテルを見つけてチェックイン。ここに2泊します。バッグを開け、荷物の組み替えを行います。1時間後、ようやく撮影体制に入ることができました。
_mg_000120キロ程先にある「美しい村」へ行ってみます。ごく普通の村でしたが、夕陽の光を利用して数カット撮影しました。各施設はクローズしていたので、明日の午前中、また戻って来るつもりです。

2010年6月 6日 (日)

イタリアへ

朝7時に家を出て、タクシーとリムジンバスで成田空港へ。
9時、SASのカウンターでチェックイン。その後、ANAのラウンジで時間を潰します。いつも通りキツネソバを食べました。
Img_317030分前にゲートへ移動。すると呼び出しが掛かります。満席のためプレミアエコノミーにアップグレードとのこと。ラッキー! そう、この航空会社は、席が空いていれば必ずアライアンスのGメンバーを上げてくれるんです。
SK984便は定刻より約1時間遅れて成田を離陸。日本語吹き替えの映画が少なかったため、「アリス・イン・ワンダーランド」しか観ませんでした。あとはひたすらTSUTAYAで買った本を読みます。
12時間後、1時間遅れてデンマークのコペンハーゲン国際空港に到着。乗り継ぎは無理だろうと思ったら、地上スタッフが走ってみなさい、とのこと。大急ぎで荷物検査、パスポートコントロールを行い、B5ゲートへ。
当然ゲートはクローズしていましたが、まだ係の人がパソコンを叩いていて、飛行機のドアが閉まる直前に乗り込みに成功します。息が切れたのでシートに座ってからもしばらくゼイゼイしていました。
2時間後、イタリア、ミラノのマルペンサ空港に到着。
さて、問題は機内預けにしたバッグです。100パーセント出てこないだろうと思いベルトの前で待っていたら、やっぱり出てきませんでした(笑)。
ヨーロッパの旅で、ロスバゲはしょっちゅうです。前は4日間も出てこなかったことがあります。ミラノからパリ経由でレンヌへ飛んだ時も2日間行方不明。そう、きちんと出てくることの方が稀なんです。
しぶしぶカウンターで手続きを行います。コンピューターで調べてもらったら、バッグはコペンハーゲンで見つかりました。次の便は明日の10時35分着。明日、空港で受け取ることに。そう、初日は必ず空港側のホテルに泊まるのは、実はロスバゲ対策でもあるのです。
ハーツでレンタカーを借ります。予約したホテルへ向かおうと思ったら道がわからない。こんな時どうするか。えいっと覚悟を決め、適当に走りはじめるのです。
勘を頼りに高速を走っていたら、それらしき町を発見。その後、ホテルに辿り着き、夜9時過ぎにチェックインすることができました。
ホテルの人に、「歯ブラシを買いたいけど近くで空いているお店があるか?」と尋ねると、「もう9時を回っているから無理だろう」とのこと。一応近場を車で流してみましたが、彼の言う通りどのお店もクローズしていました。諦めて、ホテルに戻ります。
ロスバゲ、日本の空港だったら歯ブラシや下着をきちんと用意してくれるのですが……。

イタリアです

イタリアを取材中です。
ブログは毎日書きますが、更新は帰国後(23日前後)にまとめて行います。
今回、田舎の村を巡っています。通信環境が悪いので、Twitterの更新は難しいかもしれません。(でも宿にWi-Fiがあったら、必ず送ります)

2010年6月 5日 (土)

少しでも軽くする

これから数時間掛けてパッキングです。
海外に持っていく荷物はグラム単位で削っていきます。
レンズもすべて秤で量ります。同じ焦点距離のズームレンズでも、200グラム300グラムと平気で違うんですよ。もちろん軽い方を選びます。
ここ数年、カメラボディは、中判と35ミリ各1台で勝負を掛けています。故障した時のために2台持っていくのが普通ですが、どうしても重量オーバーになってしまう。だから厳しいんです。でも今のカメラ、結構壊れないもんですよ。(もちろん雑誌などの依頼仕事の時は、必ず2台です。失敗が許されませんから)
夏でも半袖シャツは持っていったことがありません。暑ければTシャツで過ごし、寒ければ長袖シャツを羽織ります。つまり中間はいらないのです。
いつもカロリーメイトは2箱持っていく。初日、夜遅くに宿に入るとレストランがクローズしている場合が多いから。カロリーメイトに随分と助けられました。
Macの重いノートパソコンを1台持っていくので、iPadは置いていきます(笑)
で、どうにか大型バッグの重量を30キロ以下に落とすのですが、毎回、毎回荷造りで頭を悩ませている自分は、一体何をやっているんだろう……と溜め息ばかり。旅慣れている自分も、実は全然旅慣れていないのかもしれませんね。

2010年6月 4日 (金)

出発準備

今日も15箇所くらい立ち寄りました。海外取材前はやることが多く、大変です。まさに分刻みのスケジュール。
サクッと旅行代理店にも立ち寄り、いつも通り海外旅行保険に入りました。
空港にも幾つかの保険会社のデスクがありますが、ある程度パックになった商品の中から選ぶ方式なので、保険料が跳ね上がってしまいます。でも都心の旅行代理店には、自分で細かく選べる保険が用意されているので、保険料をグッと引き下げることが可能です。今回、取材期間は2週間以上ですが、トータル1万円くらいで済みました。
ゴールドのクレジットカードには、海外旅行保険がセットになっています。が、よ〜くチェックしてみると、イマイチの保険。よって、海外取材前は、きちんと個別の保険にも入るのです。

先日Twitterで呟いたルーシー・リー展
「結局吉村さんは行ったのですか?」というメールがポツポツ届きます。
はい、少し前に行きました。というか、忙しい合間をぬって、六本木の国立新美術館に立ち寄りました。どんなことをしても観たかったからです。
素晴らしかったですよ。もちろん分厚い図録も買いました。もし皆さんが行かれるとしたら、週末は避けた方がいいかも。たくさんの人です。
横では、オルセー美術館展をやっています。こちらの方も興味がありましたが、時間がなかったので立ち寄りませんでした。

2010年6月 3日 (木)

ブログ

とても、とても忙しいです。
さて、このブログも7月3日で5年目に突入します。不思議と毎日続きました。
よく色々な人に、苦じゃないですか? と聞かれますが、大変だなあ〜と感じたことは一度もありません。キーボードを叩くのは1日3〜5分、一発書きなので、あっという間に終わります。
面倒なのは、写真をアップロードする時かな。リサイズし、位置を調整し、アップしてから何度か確認する……。5分以上掛かるので、写真家のブログであるにも関わらず、写真が少ないのです(笑)

実はこのブログを始める前に、雑誌「CAPA」の企画でブログをやりました。僕がペンタックスの最新一眼デジカメを使い、1ヶ月間、毎日写真と文章をアップしていく、というユニークな企画です。
この間、フランスとカナダ取材を行いましたが、もちろん現地から毎日更新しました。超高額な通信費は、編集部が持ってくれました(笑)
この時のブログ、今のブログにデータを流し込でいいですよ、という許可をもらっているのですが、時間がなくて出来ません。いつか、暇で暇で仕方ない時にやりますね。(60歳、70歳を過ぎてからかな……)
初めてということもあり、この時のブログはさすがに大変でしたが、楽しくもありました。だって、読者に自分の想いがストレートに伝わるから。
終了後、よし、自分でもブログをはじめてみよう! と思い立ち、7月3日のスタートに結びついたのです。
ニフティのココログを選んで正解だったと思います。デザインがすっきりしているし、日記をまとめて読める点もGOOD。一行広告がない点も気に入っています。

2005年と言えば、「フランスの美しい村」のプロジェクトをスタートした年でした。あれから5年、夢が叶い、写真集として形になったんですね。もしかしたら、自分は頑張っているのかも。
もうじき「イタリアの美し村」の取材に入ります。5〜6年は掛かります。

2010年6月 2日 (水)

NTTの光にした

デスクワークの合間に、海外取材の準備を行っています。レンタカーや初日のホテルの予約など。ホテルはまずグーグルマップで調べ、ネットの予約システムが一番しっかりしているところをチョイスし、予約を入れます。クレジットカード番号を与えるので、やはり慎重になりますね。
そうそう、今日、NTTの工事が入りました。今のマンション、ネットは2社から選べます。ずっとA社と契約していたのですが、多少スピードに不満を感じていた。そこにタイミングよくNTTから電話があった。いつもセールスコールはすぐに切ってしまうが、何故かその時「これを機会にNTTのフレッツ光に乗りかえよう」という気になり、申し込みをした……という流れです。
もう一つ、固定電話って、今ほとんど使っていないんですよね。であるにも関わらず月3000円も払い続けるのはもったいない。光とセットなら、月1000円以下に落とせる、という理由もありました。
周りの環境は次々と変化していく。それを上手く自分のものにしていくことが大切ですね。
工事はたった10分で終了。ネットのスピードが倍以上速くなったので、とても快適です。こんなことならもっと早く乗りかえるべきだった。

iPad。僕の周りには出版関係が多いからでしょう。すでに多くの人が所有しています。で、会う度にiPadの話しになるのですが、最初、背面だけを覆うカバーにしたが、表面のガラスを剥き出しにするのは怖いので、ブック型のカバーに取り替えた、という流れはみんな一緒でした(笑)
タッチパネルは指紋がベタベタつくので、いつも汚れているような感じを受けます。そこで、表面に貼る保護フィルムを、光沢から半光沢に取り替えてみました。あっ、こっちの方が断然いいかも。汚れが目立たないし、滑りも何故か半光沢の方がスムーズだし、蛍光灯や電球などの写り込みが弱まるので、文字が読みやすいです。

2010年6月 1日 (火)

東京へ

今日も雲一つない快晴です。部屋の中が暑かったので、窓を開けます。すると、心地良い北国の風が流れ込んできました。今、北海道にいることを実感し、途端に嬉しくなります。
3時頃まで撮影を行い、その後空港へ。レンタカーを返却、ANAのカウンターでチェックイン。
便は定刻通り離陸。機内の小窓から、夕日に照らされた北海道の大地を眺め、美しさに陶酔し、溜め息をつきました。でも、日本風景の魅力に気がついたのは、長年海外を旅してきたからなんです。海外に行けば行くほど、日本が好きになっていく。
日本風景を美しく撮ることは簡単です。でも僕は、僕なりの感性で、日本風景を切り取っていきます。
水平飛行に入ると、iPadを起動させ、メール書きの仕事。
iPad、もう完璧にマスターしました。幾つかの不具合も把握した(笑)。今後のバージョンアップに期待しましょう。
でもこのような不具合も、アップル製品の場合は許してしまうんですよね。特に、アップルのファンは、まっ、仕方ないなと軽く受け止め、あまり気にしない。アップルのブランド力って凄いと思います。
そうそう、iPadを使っていると、「これが話題のiPadですか!」と、色々な人が声を掛けてくるんです。ついさっきは客室乗務員と話しました。
このiPad、僕の周りではすでに9割以上の人が所有していますが、出版とは関係のない世界では、まだ珍しいのかもしれません。
ANAの機内サービスでコーヒーをお願いしたら、何と有料で、一杯200円でした。確か昨日は無料だったはず。尋ねてみると、6月1日、つまり今日から変わったのだとか。コーヒーはスタバでした。ちなみに、僕はスタバのすべてのコーヒーが好きではないんです。スタバの「ブレックファーストブレンド」が好きなんです。
着陸時、窓の外を眺めていると、僕の視線の先に羽田の滑走路がありました。おかしいな、と思っていたら、グワンを大きく左に旋回し、滑走路に滑り込んだのです。かなりの迫力。パイロットって、本当に凄いですね。憧れます。

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