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2010年6月14日 (月)

たくさんの村

毎朝、6時半にセットした目覚ましできちんと起きるのですが、疲れが溜まっているのか今朝は1時間の寝坊。大急ぎで一階へ下り、朝食。
9時、ホテルをチェックアウト、出発します。
今回の旅で、フランスとイタリアは色々なことが異なる、ということを改めて思い知らされました。イタリアは人口密度が高いからでしょうか、とにかく道が複雑で、クネクネしている。町や村もいっぱいある。だから一つの村に辿り着くまでが大変です。
_mg_2217今日は崖の上にある村に行こうと思い、リーヴァ・デル・ガルダの町からアプローチする道を探しますが、地図通りに走ってもなかなか見つかりません。ようやく細い道を発見し、行ってみるとトンネル工事で通行止め。
大回りして別の道からアプローチ出来ましたが、村に到着したら、今度はどれが美しい村なのかわかりません。各地に点在する村の入口に「美しい村」のプレートがあったからです。
考えに考えた末、どうやら登録されたのは1つの村ではなく、この地区一帯だ、という結論に達しました。こんなことも「フランスの美しい村」ではなかったこと。
_mg_2257で、地図を見ながら村を数えてみると、何と20個! ひえっ〜、どうやって撮ればいいんだろう……。
壁にぶち当たっても、とにかく駒を動かしていくしかない、ということは今までの人生経験から掴んでいます。「頑張れ、頑張れ」と自分に言い聞かせ、車のエンジンをスタート。とにかく、片っ端から村を巡ってみることにしました。村の中心は教会なので、教会の前に出たらまず撮影します。教会名がわからないと本を作るときキャプション書きで苦労するので、教会名のプレートがあれば、それを写真に撮って記録する。
炎天下の中、3時間も4時間も歩いて村巡り。でも、絵になる村、そうでない村がはっきり別れますね。登録は一帯ではなく、もっと絞るべきだったのでは、と思いました。まあ、村側にも協会側にも色々な事情があるんでしょうね。今度イタリア人のトップの人と会うので、聞いてみよう。

今日も、必死に間張りましたが、あまり先には進みませんでした。
6時頃、湖沿いを南下、ベローナへ向け車を走らせます。
三つ星の適当なホテルがなかなか見つかりません。シルミオーネ近くまで来たら、たくさんの四つ星ホテルがありました。この先に三つ星もあるだろうと思いなおも車を進めていくと、やっぱりありました。それも5軒も。外観がパステルカラーに彩られたホテルを選び、部屋を押さえます。
このホテルにはWi-Fiがあるらしい。料金は1時間5ユーロ。すぐに支払い、8日ぶりにネットに繋げ、メールチェックを行います。
山ほどのメールをダウンロード。中には返事の締め切りを過ぎたものもある。帰国してから「申し訳ありませんでした」の繰り返しになるでしょう。
僕はこうして多くの人に迷惑ばかり掛けていますが、でも、写真家はこのくらいいい加減な方がいいのかもしれませんね。そう、どんな時でも「撮影」が優先。他との繋がりを遮断し、1ヶ月、半年、1年とどこかに撮影に出掛けてしまうくらいの心意気がないと、心に響く作品は生み出せないものです。

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コメント

吉村サンブログ、イタリアの写真、素敵ですね。山の中腹にレンガの建物、陽光を浴びる「美しい村」がそこにあります。
村の全景を撮るー鷹の目になったり、昆虫の目線で撮ったり。
その観察力とイマジネーションは、さすが吉村サン。
壁にぶち当たっても、とにかく駒を動かしていく。「頑張れ、頑張れ」と自分に言い聞かせる。
吉村サンは ご苦労されて ここまで来られた方なのですね。
投げ出さない!最大限努力する。時には 引く勇気もあり。写真家としての心意気!を感じます。
私も 吉村和敏サンの心意気を受け継いで生きます! 感謝

曲がりくねった道…。きっと昔からずっと残った通りなのでしょうね。
長い歴史を思わされます。
でもこんな山間にも素敵な村があるのですね。昔は流通など、タイヘンだったんだろうな〜。
でもだからこそ今でもその面影を失うことなくいられるのでしょうね(u u)。

出来ない理由をたくさん並べるよりも、まずは動いてみること…私が吉村さんから学ばせていただいたことの一つです。
普通の人なら途方に暮れてしまうような状況でも、懸命に前に進んでいかれるところは本当にすごいと思います
山のようなメール…帰国後もお忙しくなりそうですね

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