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2010年6月15日 (火)

雨。
朝食後、ホテルの部屋で本を読んで時間を潰します。
10時、チェックアウト後、ここから数キロ先にある村へ。が、村までなかなか辿り着けません。
何故イタリアは目的地にスムーズに行くことができないのか、その理由を考えてみます。まず、各道にルート番号がないから。たぶん道が複雑過ぎて、番号のつけようがないのでしょう。また、ロータリー交差点には標識がありますが、近くの村名だけゴチャゴチャっと書いてあるので、旅行者はそれらを瞬時に読み取ることが出来ないのです。
そしてこれが最大の理由ですが、どの車のスピードを出しているので、あれっ道を間違えたかな、と思っても、なかなか車を止めることが出来ないのです。そう、ブレーキを踏むときはまずはバックミラーを見る。これはドライブする上では大切なことです。
迷いに迷い、目的の村に辿り着いた時はお昼を過ぎていました。
まだ雨が激しく降っているので、ひとまず車の中で待機します。
_mg_23212時間後、雨が小降りになったので、撮影開始。
素朴さの中に豊かさがあるような村でした。こんな村だったら暮らしてみたいな。
近くに大きな湖がありました。でも対岸への行き方がわかりません。重い機材を持ち、1時間ほど村の周辺を歩いてみましたが、どーしても道が見つからない。
で、近くにいたおじいさんに尋ねみます。イタリア語で3分くらい詳しく説明してくれましたが、やはり何を言っているのかさっぱり理解できません。でも左に曲がるということがわかったので、まずは左に曲がり、畑の一本道を歩いていきました。でも森に出て、それで終わり。たぶん人の畑に入っていけ、というような事を言っていたのかもしれませんね。
さすがにクタクタになったので、湖の対岸へ行くことは諦めました。そう、時には諦めも大切です。
夕方、別の村に行ってみました。またまた道に迷います。う〜ん、フランスでは絶対にこんなことはなかったんだけどな。とにかくイタリアは田舎道が複雑です。
_mg_25011時間半後、どうにか村に辿り着きます。村の中に何本もの川が流れ、ベニスを縮小したような村でした。雰囲気がいい村は訪れる人も多く、つまり観光地になっています。するとレストランや土産物店が増え、村が俗っぽくなっていく。どの美しい村も、この兼ね合いが難しいですね。
丘の上にお城があったので、重いカメラ機材を担いで登ってみました。歩いている途中、考えていることは、「機材が重いなあ〜。腰と背骨が痛いなあ〜。もっと軽い機材はないものだろうか……」こんなことばかりです。
お城は廃墟でした。でもじっと見つめていたら物語を感じました。数枚写真を撮って、今来た道を戻ります。その後、村の中を巡り、30カットほど写真を撮りました。
午後6時を回りました。さて、次はどうするか。でも無理は禁物、撮影に終止符を打つことにします。
高速の手前で3つ星ホテルを見つけたので、早速コンタクト。部屋を押さえました。
8時、下のレストランに行ってみます。いつも通りパスタを注文しました。
残念ながら今日のパスタは大失敗。まず見掛けが悪い。挽肉をそのまま出したような気持ち悪さがありました。味も塩っ辛い。魚の缶詰をそのまままぶしたような感じ。でも空腹だったので、頑張ってすべてを胃に収めます。食後はコーヒーで口直し。不味かった。

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コメント

素敵な村に出会えたようでなにより!
でも以前モン・サン・ミシェルの時におっしゃってらしたように、素朴な村が観光地化していくのは残念なことですね。
今回のパスタは残念でした(^∀')ノ。それも旅の中でのひとつの思い出になるのでしょうか。

「素朴さの中に豊かさがある」…素敵な表現ですね。観光地だけを歩いていても感じられない豊かさなのでしょうね。
村をくまなく歩かれた吉村さんの文章からは、そこに暮らす人々の息遣いが聞こえてきそうですね

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