中判の一眼デジカメ、PENTAX 645D、ついに手に入れました。
発売前に、プロモーション用の写真を撮るために645Dをお借りし、5月のハワイ取材でも使ってみました。仕事や作品作りで十分「使える」と判断したので、思い切って購入に踏み切ったというわけです。
価格はそれなりにしますが、毎年フィルム代&現像代で数百万円を使っているので、すぐに元が取れるでしょう。
PENTAX 645D、今手持ちの銀塩645用のレンズが使える点がGoodです。すべてのレンズをテストをしてみましたが、画質は全く問題ありませんでした。645D用の専用レンズはまだ55mmの1本しか出ていません。今後のラインナップが楽しみです。
645Dで最も気に入っている点は、「白飛びしない」ことです。専門用語を使って言うと、ダイナミックレンジの幅が広いのです。教会の白壁、空に浮かぶ白い雲、まぶしい雪など、ディティールが美しく表現できます。
ハイライト補正機能をONすると、白飛びが極限まで抑えられます。(ONにすることによって感度は400になりますが、拡張感度をONにすると200に設定できます)
今後僕はどんな風景(被写体)でも、ハイライト補正をONにした状態で、つまりこれを「標準」にして撮っていこうと思います。645Dを使う上でのコツは、このあたりかな。
645D、もちろん手持ち撮影も出来ますが、風景撮影では、やはり三脚は必要ですね。4000万画素の高画質なので、ブレが目立ちやすくなるのです。
ちなみに僕はベルボンのジオ・カルマーニュE635(雲台はPHD-61Q)を使っています。
軽くて丈夫で、とてもいい三脚です。

645Dを雲台に取り付けるときは、クイックシューを使います。ネジをグルグル回して取り付けるなんて、かったるくてやっていられません(笑)
で、そのクイックシューに関しても問い合わせが多いのですが、僕はペンタックスから出ているQS-20を使っています。固定穴があるので、がっちり645Dとドッキングできるのです。これを下と横につけます。
それを受け止める台座の方は、残念ながらペンタック製はなくなってしまいましたが、ベルボン製のQRA-6Lが使用可能です。(実はQS-20はベルボンからのOEMです)
色々なクイックシューを試しましたが、QS-20+QRA-6Lの組み合わせが一番いいですね。
PENTAX 645Dに関しては、「詳細を教えて欲しい」というメールがたくさん寄せられいたので、今日は詳しく書いてみました。特にメールは欧米からが多かったかな。(1通、ロシアからもありました)おそらく645Dで検索したら、日本の吉村のブログがヒットしたのでしょう(笑)
誤解なきように言っておきますが、もちろん僕は銀塩(フィルム)の世界も忘れてはいません。銀塩のPENTAX 645も、6×7も、4×5も積極的に使っていきます。
7月21日から、東京新宿のペンタックスフォーラムで、645Dのグループ展が開催されます。お時間がありましたら、是非お立ち寄りください!
僕はハワイで撮影した教会の写真を1点発表しています。
詳しくはこちら↓
http://www.pentax.jp/forum/gallery/20100721/