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2010年11月

2010年11月30日 (火)

19才

相変わらず時間に追われています。
あっという間にお昼、あっという間に夕方、あっという間に夜です。
夜は『クリスマスツリー』の打ち上げ会。新宿で楽しくやりました。そう、無事に本が形になったら、編集者さんは決まって打ち上げ会を企画してくれるのです。全く頭の下がる思いです。
本の制作では、何十人も関わり、毎日のようにメールや電話で、時には会って色々なやり取りを行っています。本が完成すると、そのユニットはひとまず解体。常に一緒に行動していた人がフッといなくなるので、急に寂しさを覚えたりもします。

さてさて、昨日スクーターのことを書いたら、たくさんのメールを頂きました。バイクが好きな人が多いんですね。こちらからお返事することが出来ず、本当に申し訳ありません。吉村はすべてのメールを読んでいます。
「えっ、吉村さん、スクーターなんか持っていたんですか!」という驚きのメールが大半を占めました。
そうなんです。数年前、買いました。
実は、原付の中では、カブが欲しかったんです。普通のカブには興味がなく、惹かれるのはリトルカブの方です。そう、郵便屋さんのバイク。
色は絶対に黄色。
数年前、急にリトルカブが欲しくなり、バイク屋さんい行ったら、黄色は生産が終了していました。今ある5色は、いかにも日本って感じの単調な色ばかり。たぶん手に入れても後悔するだろうと思ったので、中古でスクーターを衝動買いしたというわけです。
リトルカブは絶対に黄色がベスト。とてもカワイイ。
そうそう、セローも、昔は黄色があったんですよ。僕が乗っていたのは緑でしたが。
いただいたメールの中に、「吉村さんと、オフロードバイクって結びつかない。乗っていたのは本当ですか?」というのがありました。
今、アルバムから、証拠写真をひっぱり出してきました。87年と書かれているので、23年前ですね。実家の松本に帰る時は、高速や国道を走るのではなく、必ず山の中の林道を走って帰りました。
あの頃、すべてが楽しかったな。
1253

2010年11月29日 (月)

スクーターを売る

ここ数ヶ月、吉村事務所スリム化計画を実行中で、無駄を排除するようにしています。
で今日は昼休み、スクーターを売りました。数年前から、都内のプチ撮影や編集部に行く足としてスクーターを使っていましたが、このところ旅が多いので、ほとんど乗っていませんでした。
先日、任意保険の更新のお知らせが届き、どうしよう、どうしようと迷った末、今年は更新をしないことに決めたのです。
まだ自賠責保険は残っています。よっていくらでも乗ることができますが、少し不安を覚えたため、今日はエンジンを切った状態で手押しでバイク屋さんまで持っていきました。結構心配性の吉村です(^^;)。
売却の手続きは3分で完了。数年前、中古で買ったスクーターでしたが、それでも3万円で引き取ってくれました。ラッキー。

僕は大のバイク好きです。19才の時に乗っていたバイクはヤマハのセロー225。「セローって、まだありますか?」と尋ねたら、すぐにカタログを出してくれました。
見てびっくり、価格が税込み49万に跳ね上がっていたからです。23年前、30万前半で買った覚えがある。
バイクって高くなりましたね。これじゃあ、若者が買えないわけだ。

今はバイクが欲しいとは思いませんが、いつかまたオフロードバイクを手に入れ、野山を走りたいという夢はあります。その時はまたセローにしようかな。セロー特有のポロポロポロというエンジン音がいい。
バイクって、風を感じることが出来るし、ロマンがあるから好きです。

2010年11月28日 (日)

謝恩価格本

10月17日のブログで書いた写真集『プリンス・エドワード島』の謝恩価格本ですが、時々入荷しているみたいですね。
で、今日、何気なくトップページを見たら、売り上げナンバー1になっていました。今まで生きてきた中で、1番なんて一度もなかったから、ちょっと嬉しいかも(^_^;) 皆さんに、感謝、感謝です。
遅ればせながら、先程僕も大量購入。会員登録なしで、クレジットカードで簡単に注文できました。
新品の写真集が定価の半額で買えるなんて、著者にとっても魅力的です。
このフェアは、12月15日までです。

2010年11月27日 (土)

高級紙

都内ではJRを使うことが多いのですが、近頃、どの駅も青森のポスターがたくさん貼ってありますね。そう、今の東京は青森だらけです(^_^)v。12月4日、東北新幹線が全線開業するので、JRも大々的にキャンペーンを行っているのでしょう。

山手線にぶら下がっている青森の美しい車内広告を見て、いい紙を使っているな、と思いました。そう広告って、ものすごく大金が動く世界なので、ヴァンヌーボとかミセスBとか、マット系で風合いのある高級紙をバンバン使って印刷物を作ることが可能なのです。
これは出版の世界ではまずありえません。高級紙を使って作る本は、巨匠画家の集大成の作品集くらい。仮に僕の写真集で、ミセスBを使いたいと希望すると、出版企画はまず通らないし、仮に写真集が出来たとしても、価格5000円以上の本になってしまうでしょう。出版業界は原価計算がシビアです。

実は昨年出版した写真集『Sense of Japan』は、ヴァンヌーボという高級紙を使っています。1冊3000円という低価格にしたので、当然大赤字でしたが、その穴埋めは吉村事務所で行いました。
でも僕は、お金のことはさておき、どーしても高級紙を使って今までにない作品集を生み出してみたかったのです。この紙でしか伝えることができない作品世界がある。つまりこのチャレンジは、長年の夢でした。だから赤字は最初から覚悟の上。事前に出版社にも伝え、OKをもらっていたのです。

『Sense of Japan』は、今、Amazonと都内2〜3の書店しか取り扱っていませんが、それでもポツポツ売れています。誰が買っているかというと、実はデザイナーさんや、業界関係者の人たちなんです。
こんな高い紙を使って写真集を作っている無茶苦茶なヤツがいる、という感覚で、一種の紙の「見本」や「資料」として手に入れているようです(^_^;)。

2010年11月26日 (金)

写真展の案内状について

写真展の案内状、封書にて昨日いっせいに発送いたしました。7日間猶予郵便なので、皆様のポストに入るのは来週か再来週になります。
12月12日まで待っても届かない方は、吉村事務所にデータが登録されていません。13日に、新たに専用アドレスを作りますので、再登録をお願いいたします。受取次第、すぐにDMをお送りいたします。

メールでお名前ご住所をお送りいただいた方に、こちらから受取確認メールをお送りしていますが、エラーで戻ってくるケースがたくさんあります。
携帯メールからお名前ご住所をお送りいただく方がたくさんいますが、その多くがスパムチェックで弾かれ、自動削除されているようです。どの企業も苦戦しているように、携帯とPC間のメールのやり取りはなかなかうまくいきません。吉村事務所もかなり苦戦中です(^_^;) 基本的に、携帯メールとは、携帯と携帯とのやり取りのためにあるアドレスです。
今までの写真展の芳名帳にお名前ご住所を記された方は、すでにデータが登録されています。
DMが2通も3通も届くケースがあると思います。今回、時間がなくて検索→上書き入力が出来ませんでした。申し訳ありません。
仕事関係の方へは、案内状をまだお送りしていません。発送は12月20日過ぎになります。
郵便ではなくて、メールマガジンにして欲しい!という方がたくさんいます。申し訳ありません。吉村事務所はこれからも「郵送」にこだわり続けます。よって、皆様のメールアドレスは登録していません。

いずれにしても、まずは12月12日までお待ちください。それでも届かない方は、専用アドレス(12日に、一つ作ります)からお名前ご住所を再登録してください。よろしくお願いいたします!

講演会のお申し込み方法

※1回目、2回目とも、定員に達したため、申し込みを締め切りました。

吉村和敏講演会
①1月22日(土)13:30〜15:00
 マジックアワーの世界について講演します。
②1月29日(土)13:30〜15:00
 今までの旅について、豊富な作品をもとに講演します。
 定員:先着各300名 どちらも無料

11月26日昼12時から、「MAGIC HOUR」の講演会の申込み受付がはじまります。
600名先着順で、定員になり次第、締め切りとなります。1月の予定が曖昧な方も、キャンセルOKなので、年内にとりあえず予約を入れておくことをお勧めします。
申込み方法は、「インターネット」と「電話」です。電話は混み合いますので、出来るだけインターネットでお願いします。
なお、インターネットの登録フォームは、携帯電話には対応しておりません。携帯からこのブログにアクセスしている方は、お電話でお申し込みください。
電話 03-6719-9021

■インターネットのお申し込み方法
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/yoshimura-magichour/index.html
まずはこのページにアクセスし、講演会申込みフォームをクリックしてください。第1回目と第2回目は別々になっていますので、ご注意ください。(両方の参加をご希望の方は、2回の申込みが必要です)

フォームの入力方法
1 一番上にお客様IDとパスワードの欄がありますが、ここは無視して、下の「初めてお申し込みをされる方」の欄に進んでください。
2 個人情報保護ポリシーへの同意にチェックマークを入れてください。
3 次にお客様IDとお客様パスワードを入力する項目がありますが、ここは任意で設置して入力してください。(ここを入力しないと、先へ進めません)
4 お名前、E-mailなどを入力し「次へ」へをクリックしてください。
5 その後、案内通りに進んでください。

詳しくは「magic_hour.pdf」をダウンロード

をプリントアウトしてください。

スープとブラウザ

東京にいる時は外回りが多く、お昼は毎日外食です。だいたいのチェーン店は入っていますが、一つだけ入ったことがないお店がある。それがSoup Stock Tokyoでした。
何故入ったことがないのか。それは、店内にいるのはいつも女性客ばかり、だからです。入るのがとても気恥ずかしい(^_^;)
で今日、東西線に乗って飯田橋で下りたら、目の前にSoup Stock Tokyoがありました。独立した店ではなく、蕎麦屋とベーグル屋が一緒になっています。ああ、ここなら大丈夫そうだと思ったので、勇気を出して店内に入り、カウンターに並びました。もちろん女性客に混じって(笑)。
ご飯にスープ2つがつく900円のセットを選びます。スープは、オマール海老のビスクと東京ボルシチにしました。
で、味は……
お、美味しい〜! なるほど、この味だったら納得です。
ちなみに、オマール海老のビスクで使われているロブスターは、プリンス・エドワード島産です。僕の日本人の友人が買い付けています。カナダが懐かしくなりました。
スープ、とても美味しかったので、これからも勇気を出してSoup Stock Tokyoに入ってみるつもり。

夜、仕事の合間にネットニュースを見ていたら、Google Chromeの案内が現れます。そういえばまだ使っていないな、と思った僕は、早速インストール。
で、使ってみたら……
は、早い! なるほど、この快適さだったら納得です。
僕はせっかちな人間なので、パッ、パッとページが移り変わらないとイライラしてくるんです。Google Chromeは、僕にぴったりのブラウザと言えますね。これを使ってしまうと、SafariやFirefoxやInternet Explorerは使えなくなります。全然早さが違う。
それにしても、Googleは何でも凄いですね。
でも僕は、Gmailはいまいちなんです。やはりプレビュー画面は必要。だから、全メールをGmailに転送で送るという、メールのバックアップ機能として使っているだけです。

 

2010年11月25日 (木)

ブログを電子書籍にしたい、という夢

仕事の打ち合わせで人と会う度に、少し無駄話をするのですが、決まって家電の話になります。エコポイントが半減するので、今、多くの人が家電を買っているようですね。
テレビとかエアコンとか、どのメーカーがお勧めかは、だいたいみんな同じ意見です。皆さん、よく研究していますね。

サンヨーのゴパン、大ヒットですね。予約殺到で受付中止。来年4月からになってしまいました。
どんなに不景気でも、アイディア一つで大ヒットが生まれる。もし僕がサラリーマンになったとしたら、ありそうでなかった商品を生み出す仕事に就いてみたい。やりがいがありますね。
キングジムという会社も、ここ数年、面白い商品を次々と出してきます。すごいなあ〜と感心しています。

ソニーの電子書籍リーダー、ついに日本でも出ました。これ、売れるでしょう。本を読むには絶対にこっちです。iPadだと目が疲れる。
実は一つやってみたい企画があるんです。 僕のブログ、これを1年ごとにまとめ、電子書籍にしてみたいのです。ページを捲れるような感じにして、縦書き、横書きに対応する。そうすれば、本を読むような感覚で、過去のブログを読むことが出来ます。今のブログのレイアウト&構成だと、過去の日記をあまり読む気にならない。
実は、ココログさんが、このサービスを始めてくれることを、密かに期待しているんです。

2010年11月24日 (水)

今、写真展『MAGIC HOUR』の準備を行っています。開催まで1ヶ月をきったので、だんだんと焦りはじめてきました。
今回、とても素晴らしい会場です。照明もすごくいい。大きく引き伸ばした作品60〜80点(数は未定)を並べ、この大都会の一角に、マジックアワーの世界を生み出します。
午後、ラボまで足を運び、追加写真の入稿を行ってきました。今、職人さんたちが、1点1点、丁寧に作品制作を行ってくれています。写真集の時もそうでしたが、僕はたくさんの人に支えられています。吉村和敏は超ワガママ人間で、おまけに超細かい性格の持ち主だから、皆さん、相当苦労して様子。感謝、感謝です。

その後、千駄ヶ谷で編集者のAさんとお茶します。でも、オーダーしたコーヒーと紅茶がちっとも運ばれてこない。20分ほどで打ち合わせが終わったので、喫茶店を後にしました。よって、正確には、「お茶」ではなく「水」です(^^;)
景気が悪い悪いといいながら、どこも人手不足なんですよね。日本って、ホント不思議な国。

夜、スタッフから、ダイレクトメールの準備完了のメールが届きました。
近日中に皆さんに発送します。

2010年11月23日 (火)

エアコン

●エアコン、買いました。もちろん名刺に書いてもらった価格で。いや、それ以上にまけさせました(^^;)。交渉すれば、どうにかなるもんです。
数年前、家電やカメラは、どの量販店も横並びの価格でしたが、今はかなりバラツキがあります。それほど競争が激しいということでしょう。
僕は何を買う時でも、まはず販売員選びからはじめます。すぐ目の前に暇そうにしている販売員がいても、何か違うな、と感じたら、声を掛けたりはしません。売り場で10分でも20分でも待ちます。30待って来なかったら、ライバル店へ移動します。
ちなみに、エアコンの入荷は12月下旬、取り付けは1月に入ってからです。人気機種だったので(笑)。

●「MAGIC HOUR」の講演会の申込み受付が、11月26日昼12時からはじまります。インターネット中心ですが、お申し込み方法は、前日のブログで詳しく書きます。(もちろんお電話でも受け付けます)
写真展の案内状の準備は、今スタッフが必死になって行っています。今週末の発送となります。7日間猶予郵便なので、11月下旬〜12月上旬に皆様のお手元に届きます。

●「案内状が欲しい」というメールをポツポツ頂いておりますが、スパムチェックで弾かれてしまうメールも多いです。info-kaz@〜のアドレスを色々な媒体で露出しているので、今では日に1000通〜2000通ものスパムが届くのです。フィルターを掛けても、まれに大切なメールがその中に紛れ込んでしまう。頑張って救い出す努力をしていますが、かなり大変な作業。電車での移動中、こればかりやっています(笑)
やはり専用アドレスを一つ作るべきだと思いはじめてきました。近日中に何らかの方法を考えますね。

●「写真家たちの日本紀行」の番組。再放送のリクエストを募集しています。様々な写真家が登場していますので、もう一度見たい番組があればリクエストしてみてください。抽選でEOS60Dレンズキットが当たります。締め切りは11月30日まで。
http://www.bs-j.co.jp/shashinka_sp7/

●来年度の企業カレンダー、2本、決まりました。海外の美しい風景写真で構成されています。うち一つはブルーモーメント。
詳細は12月に入ってからお伝えいたします。

2010年11月22日 (月)

満員電車

今日も超満員電車です。たった12分だけの辛抱ですが、僕にとっては過酷です。この圧迫感は堪えられない。
レッツノートというパソコンが人気ですが、あの表面がゴツゴツしたデザインが不思議でした。確かに日本の大都市では、タフなボディーは必要ですね。妙に納得。ちなみに、今日も僕のMacBookAirとiPadは、人と人にもまれ、ボキッと折れそうになりました。
自分がサラリーマンで、毎日満員電車に乗らなければいけないとしたら、その会社はすぐに辞めていたでしょう。フレックスの仕事に就くか、もしくは都心とは反対方向にある会社を選んだと思う。
サラリーマン時代、印刷会社から徒歩5分の所に住んでいたので、満員電車の経験はありませんでした。電車通勤だったら、2年も持たなかった気がする。
あっ、今思い出した。
サラリーマンだったのは、正確には2年+1.5ヶ月です。その1.5ヶ月は、板橋区成増のアパートで暮らしました。確か家賃は62000円。
志村にある会社まで毎日バイク(セロー225)で通勤していましたが、雨の日は電車(東武東上線&都営三田線)でした。確かその時、満員電車だった覚えがある。
早く仕事を辞めて海外に行きたい……という気持ちに拍車が掛かったのは、もしかしたら満員電車にも少し原因があるのかも(笑)。

2010年11月21日 (日)

新宿でお茶

いよいよエアコンの調子が悪くなってきたので、思いきって新調することに決めました。夕方、新宿のヨドバシカメラへ足を運びます。
何と、白物家電売り場は人だかり。急に寒くなったので、暖房器具を必要としている人が増えたんですね。あと、エコポイントの兼ね合いもあるのでしょう。
販売員を捕まえることができなかったので、近くにあるビックカメラへ移動します。
こちらもたくさんの人、人、人。番号札を引くと18番。1時間以上かかるといわれたので、結局、今日はエアコンを買うのを諦めました。
今回、どうしても販売員を捕まえる必要があるのです。というのも、8月下旬に量販店に足を運んだとき、メーカーから出向している販売員の方に、名刺の裏に特別プライスを書いてもらったからです。今の時期は価格が2万円もアップしているので、その名刺を武器に値段交渉するつもりです。価格は名刺と同じか、もしくはそれ以下でないと、絶対に買いません。

その後、新宿駅南口に移動し、カナダから来ている友人5人と合流、近くでお茶しました。
どこも混んでいたので、比較的空いていた百貨店の上品な喫茶店に入ります。コーヒー800円、ケーキ900円。場所柄、標準プライスだとは思うのですが、高い割には、味はノーマルでした。
プリンス・エドワード島に滞在している時は、ニューロンドン村にある喫茶店ブルーウインズに毎日足を運んでいます。ケーキは大きく、とても美味しい。ブルーウインズのようなティールームって、この東京には少ないです。近くにあれば毎日行くのに。
そういえば、今年は1度もカナダを訪れませんでした。22年間の写真人生の中ではじめてです。来年は2〜3度、足を運ぶことになるでしょう。
そろそろ冬の取材の航空券を取らないと。あの国へ行く予定です。

2010年11月20日 (土)

ランチタイム

Dsc00158昼休み、つまりランチの後、印刷会社の担当者さんに小田原プチ観光に連れて行ってもらうのが唯一の息抜きです。
今日は山のてっぺんにある石垣山一夜城跡に行きました。緑が多く、とても癒される場所です。ミカンの木が連なる周辺の山肌も素敵でした。
小田原、住むにはいい場所ですね。東京への新幹線通勤も十分可能です。
Dsc00146駅のホームで「こだま」を待っていると、「のぞみ」や「ひかり」が猛スピードで通過していきます。走っている新幹線を眺めるのが結構好きです。いつか、線路の横にあるマンションで暮らしてみたい。
お知らせ

今日発売の写真雑誌『CAPA』12月号の中グラビアで、ヨーロッパのクリスマスの写真を何点か発表しています。観音開きのプラハのクリスマスはとても迫力があります。

写真展の案内状ご希望の方はメールでご連絡ください、と書いてから、ポツポツメールをいただきます。でも確実に吉村事務所のメールアドレスに届くのは7~8割で、残りはスパムチェックで弾かれたり、自動削除されているようです。
全メールを転送しているGメールのボックスと、別契約しているスパムボックスをのぞくと、やはり何通か引っ掛かっていました。すぐに救い出します。携帯は凝ったアドレスにしている人が多いので、スパムと判断されてしまうのでしょう。
今日までに受け取ったメールは、スタッフの方から「届きました」メールを返信しています。そのメールが届かない方は、まだこちらにメールが届いていません。
逆に、メールを受け取っていても、こちらからのメールが皆さんに届かないケースもあるようです。皆さんの携帯で、「PCからのメールを受け取る」の設定をON、もしくはinfo-kaz@kaz-yoshimura.comをアドレス帳に登録していない方は、皆さんのプロバイダー、もしくは携帯電話会社で、こちらからのメールが自動削除されている可能性が大です。通常、携帯の初期設定では、PCから送信されたメールは受け取れないようになっています。

届いたり、届かなかったかり……。う~ん、だんだんと頭がこんがらがってきました(>_<)。
いずれにしても、メールって完璧ではないですね。仕事でもしょっちゅう「落ち」がある。だから僕はいまだに、案内状を「郵送」することに拘るのです。毎回お金が掛かって大変ですが、何となくこちらの方があたたかみがある気がしています。

2010年11月19日 (金)

『MAGIC HOUR』の写真集と写真展のお知らせ

MAGIC HOUR(マジックアワー)とは、夕日が沈んだ直後から、一番星が現れる(見えるようになる)時間のことをいいます。この時間、地上にあるすべての風景は、淡い光の粒子に包まれ、劇的に美しく輝き出します。
マジックアワーという言葉、映画界ではよく知られています。テレンス・マリック監督作品『天国の日々』は、夕暮れのシーンはすべてこの時間帯で撮影されています。三谷幸喜監督作品『ザ・マジックアワー』でも、佐藤浩市氏がこの時間帯の魅力を熱く語っています。写真集発売前に、是非この2作品をチェックしてみてください。
僕も写真家として駆け出しの頃から、マジックアワーの美しさに取り憑かれていた一人です。この時間帯、まぶしい太陽光線がないので、すべての風景が静寂の中に沈んでいます。
実は『ブルーモーメント』が出版された後、次はマジックアワーをテーマにしたい、と編集者さんに相談していました。
でも、マジックアワーだけで一冊の作品集にまとめるのは、とても大変な作業でした。淡い世界なので、単調な写真集になりはしないか、ピンクやパープルの色彩は印刷で出せるのか……など、心配はつきません。また、夕日の写真だけを集めれば、ごく普通の夕焼けの写真集になってしまいます。オレンジ色の夕焼けをどの程度盛り込むのか、結構悩みました。
1年前から写真選びをはじめ、まずは作品1000点を500点に、500点を200点に、そしてようやく90点の作品を選び出すことができ、僕の考えるマジックアワーの雰囲気、「光の粒子につつまれたほんのりとあたたみを感じる世界」が形になったのです。
写真集『MAGIC HOUR』は、12月1日から全国の書店で購入できます。もちろん写真展の会場でも販売します。(講演会終了後、サイン会を行います)

写真展『MAGIC HOUR』
2010年12月22日(水)~2011年2月12日(土)
東京品川 キヤノンSタワー ギャラリーS
詳細はこちら↓
http://canon.jp/event/index.html
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/yoshimura-magichour/index.html

マジックアワーの本格的な写真展を開催いたします。キヤノンギャラリーSは、美術館のようなとても素晴らしいギャラリーです。大きなパネルがたくさん展示出来るので、各作品を大きく引き伸ばし、スポットライトで浮かび上がらせてみようかな、と考えています。今、レイアウトを練りに練っています。

写真展の案内状とチラシは、11月下旬~12月上旬、登録者全員に一斉に発送します。DMが届かない方、新規登録ご希望の方は、お名前と住所をメールでお送りください。
info-kaz@kaz-yoshimura.com
1月に、マジックアワーの魅力や、最近の撮影状況を語る講演会(無料)を行います。
講演会のお申し込み受付は、11月26日昼12時からはじまります。今回、300名+300名=計600名ですが、定員になり次第締め切りとなりますので、早めのご予約をお勧めします。
インターネットのフォームからの受付になりますが、携帯電話には対応していないため、お電話でも受け付け可能です。来週このブログで詳しく書きます。

2010年11月18日 (木)

GIFT

今朝、折り畳み傘をバッグにしまう時、サイドポケットに入れていたコンパクトデジカメをアスファルトの路上に落としました。中のバッテリーが飛び出しましたが、奇跡的にカメラは助かりました。
コンデジを路上に落とすのはこれで何度目かな。たぶん10回は超えている。このコンデジもそろそろ4年目に突入。ボディはボコボコで傷だらけ、データの読み込みスピードも遅くなってきているので、そろそろ買い換えを検討してもいいかもしれません。
次は何を買おう……。とても写りがいいとされるキヤノンのS95かな。カシオのGPS内蔵EX-H20Gも気になる。大型カメラで撮る被写体を同時にコンデジでも記録しておけば、後で撮影地を調べるのが楽ですね。

携帯電話のカメラ、僕はあまり使いません。たまにブログ用の写真を撮るくらい。
携帯のメールアドレスも使っていません。人に聞かれても、自分のアドレスって何だっけ? の世界。まれに携帯メールのアドレスにメールが届くことがありますが、パソコンのメールアドレスに送られたメールより、気づくのが遅れています(笑)
そういえば、携帯を変えてちょうど1年。2年の縛りがあるので、今乗り換えるとまだまだ高いかな。
当時最高のスペックの携帯を手に入れたのですが、とて〜も使いにくいです。何度もこのブログで愚痴を書きました。日本の携帯って、4も5も6も色々な機能を詰めすぎているんです。それが使用面でマイナスになるこを、どうして設計者は気づかないのでしょうか?
その点アップルの物づくりは、1か2だけなんです。だからiPhoneをはじめとするすべてのデバイスがとても使いやすい。シンプル is ベスト。
ソフトバンクさんがテザリング機能をスタートさせたら、僕も速攻でiPhoneに乗り換えるでしょう。

20時、すべての仕事が終わり家に戻ると、『Gift』の見本が届いていました。秋月菜央さんとの共著『あした』の第二弾となるリラクゼーション・ブックです。秋月さんのこのシリーズ、とても人気があるんですよ。色々な写真家とのコラボで11冊ほど形になっていますが、すべて集めている人もたくさんいるとか。25日から書店に並びますので、是非ご覧ください。
↓クリックすると拡大します。

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2010年11月17日 (水)

CEMENT(セメント)

来月、『Sense of Japan』に次ぐ日本風景第二弾の写真集『CEMENT』(セメント)を出版します。
北海道北斗市(函館の隣の市)に、この国で最も歴史のある巨大なセメント工場があり、その工場の佇まいに惹かれ、同時に芸術的価値を見出した僕は、正式な取材許可を取り、撮影を繰り返してきました。

12_033 撮影は4×5のフィルムカメラ(一部8×10)で行い、工場内の薄暗い場所(フィルムでの撮影が不可能な場所)は、645デジタルを使っています。
写真集のクオリティは、『MAGIC HOUR』同様、今までの中で最高の品質です。2005年に出した『ローレンシャンの秋』は、多くの人から凄い!と言われましたが、ローレンシャンは6×45フィルム、今回はその倍以上の面積を持つ4×5フィルム、つまりローレンシャンの秋を何倍も上回るハイクオリティです。小石の一粒一粒までわかります。おそらくページを捲るとびっくりするでしょう。
印刷はもちろん高精細、世界トップのクオリティです。これを超える印刷物は他にないと言っても過言ではないでしょう。この写真集、是非、出版や印刷業界の人にも見てもらいたいです。
セメント工場をテーマにした写真集ですが、決して堅苦しいものではありません。ここにあるのは究極の「美」です。MAGIC HOURは自然の美しさを追求しましたが、CEMENTは人が生み出した造形の美しさになるのでしょう。

『CEMENT』の発売日は、12月12日を予定しています。
『Sense of Japan』同様、少部数出版ですが、出版社の直販サイト、Amazon、全国の書店(取り扱い書店リストは後日発表します)で購入できます。12月下旬から始まる写真展の会場でも販売します。
ご期待ください!

『CEMENT』
吉村和敏写真集
出版社■ノストロ・ボスコ
価格■3800円+税
B4変形(243mm×300mm) 116ページ
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←表紙写真は、クリックすると拡大します。

2010年11月16日 (火)

刷り上がりました!

今日も満員電車です。とにかく凄まじい。体を圧迫されて、息が出来ないほど。バッグの中に入っている薄いMacBookAirとiPadが折れそうだったので、必死に守りました。
すし詰め状態になりながら、Gパンのポケットに入っている財布のことがふと心配になりました。でもここは日本だから大丈夫。外国だったら一発でアウトですね。すぐにスリの被害に遭うでしょう。

新幹線の方は座れました。パソコンも無事に起動します(^_^;)

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今日は『MAGIC HOUR』の印刷の最終日。3台とみかえし1点です。
作業は順調に進み、夕方6時にはすべてが終わりました。それはそれは美しい色が出ています。
明日、1日掛けて乾燥させ、次の日に10トントラックで長野県の製本会社に運ばれます。トラックの揺れで1枚1枚の紙が擦れないように、しっかり梱包し、なおかつ、荷台の下の部分に平たく置くみたいです。
凄いです。本当に凄い。美しい写真集を生み出すって、何から何まで職人技なんです。

この紙の文化は、これから先、100年経っても200年経っても絶対になくならない。なぜならデジタル化が進めば進むほど、人は(体は)紙を求めるようになるから。
今、万年筆が大ブームですよね。ウィスキーも大ブーム。そう、誰もが、人がじっくり時間を掛けて生み出したものが大好き。山歩きや山登りも大ブーム。デジタルに疲れはじめているんです。

2010年11月15日 (月)

印刷3日目

今日も小田原です。東京駅までは満員電車。1つの車両に何百人乗っているかわかりませんが、着ている服と持っているバッグの種類がみんな違う。当たり前のことに感動してしまいます。
新幹線に乗って小田原へ。いつものように駅で、同じく東京から来た編集者さん、デザイナーさんと合流。タクシーで印刷会社へ向かいました。
今日から裏面の印刷です。0.1ミリのズレもなく印刷される。今の印刷技術って凄いですね。1台1台チェックしていきましたが、とてもいい色が出ていました。まさにマジックです。
『MAGIC HOUR』、お楽しみに。とても美しく、魅力的な写真集になると思います。なぜなら、この本に関わっているすべての人が、全力を注ぎ込んでいるから。

編集者さんも、デザイナーさんも、iPadを持っていました。つまり僕を含めて3人。
空き時間にはiPadで仕事をします。ホッと一息ついた時、アプリの話で盛り上がりました。
Aさんから、Noteshelf(600円)というアプリを勧められます。早速購入。おっ、確かに素晴らしいアプリですね! これから毎日使うことになるでしょう。
どんなに優れたアプリが出ても、僕にはそれを発見することが出来ません。だから仕事仲間と会って話をするという機会は、とても貴重です。

今日はわりかし早く終わり、夜8時には東京に戻ることができました。
さて、これから朝までデスクワークです。

2010年11月14日 (日)

今日は日曜日

連日、目覚まし時計を使って決められた時間に起き、新幹線こだまに乗って小田原の印刷会社へ通っています。で、今日はOFF。目覚ましが鳴っても起きなくていいんだ、と思うと、なぜかホッとしました(^^;)。やはりかなり疲れがたまっていたのかな。
サラリーマン時代、会社がはじまるのは9時でした。無遅刻、無欠勤を目指していましたが、1回だけ遅刻したことがあります。二日酔いでなかなか起きられなくて、タイムカードを押したのが9時03分。2年間で1回だけ。悔しかったです。

『小さな村は、聖なる鐘の音につつまれていた』の取り扱い書店のリストがほぼ出揃いました。「いい本ですね。是非、売りましょう」「これは置いても売れませんね」と、書店員の意見は様々です。
以前は、書店にただ大量に出荷して終わり、という感じだったのですが、今は売る側がしっかり吟味するようになっています。これはこれで素晴らしいことだと、僕は思います。
Amazonはどんな本でも取り扱ってくれる。そんな意味からしても、ネット書店は貴重ですね。
もちろん、写真展の会場では販売します。今回は少部数出版ですが、写真展の期間中は在庫切れになるようなことはありませんので、ご安心ください。

2010年11月13日 (土)

印刷2日目

朝の新幹線で小田原へ。
印刷会社に到着。今日も昨日と同じように1台ずつチェックしていきました。
通常、写真集の印刷は4日掛かります。オモテ面を刷ったら、別の日にウラ面を刷るからです。インクの乾きの関係で、同じ日にオモテとウラは刷れません。
今日は夕方6時に終わりましたが、印刷はあと2日掛かります。
来週、刷り上がったものが、10トントラックで長野県の製本会社へ運ばれ、製本に入ります。ここでも4〜5日掛かるとか。
1冊の本が出来るまでには、何十人という人の力(職人さん)と、手間と時間とお金が掛かります。そうやって生み出されていく紙の文化って、永遠だよなあ〜と、改めて思うのです。
紙の本は、どんなにデジタル化が進んでも、絶対になくなりませんね。ますます貴重になっていくでしょう。

お知らせ
『クリスマスツリー』、書店に行ったらありませんでした、というメールをたくさん頂きます。東京の大型書店にはすでに平積みになっています(確認済み)。地方の書店は少し遅れていますが、必ず入荷するでしょう。ない場合、注文すれば手に入ります。Amazonは現在在庫切れですが、すぐにまとまった数が入荷するでしょう。

『写真家たちの日本紀行』、リクエストページがスタートしました。抽選でCanon 60Dがゲットできます。
http://www.bs-j.co.jp/shashinka_sp7/

2010年11月12日 (金)

印刷中

新大阪8時13分発の新幹線で小田原へ。改札を出たところで、印刷会社の担当者さんと合流します。今日からこの街の印刷会社で、写真集『MAGIC HOUR』の印刷がはじまるのです。
1台のテストが出たら、編集者さん、ディレクターさんと共に色味をチェックします。こちらがOKを出したら初版の部数分を刷ってもらい、次の台のテストを待つ、という流れ。
今日は合計3台とカバーと見返しの印刷。夜の10時半まで掛かりました。
最終の新幹線で、東京に戻ります。さすがにクタクタです。それでも2時にはベッドに入ることができました。

小田原には美味しいレストランがたくさんあります。夜はみんなでステーキレストラン『源』へ行きました。ここのステーキ、とても美味しいんです。40を過ぎてからあまり肉料理を食べたいと思わなくなりましたが、小田原に来ると不思議と源のステーキを求めているから不思議です(笑)。
今日は薄切り150グラムをオーダー、薄切りニンニクを包み込むように焼かれた肉を、少しだけタレをつけて口の中に入れます。ジュワ〜とろけるような柔らかい肉の食感がたまりません。
吉村ブログではめずらしい食に関する話題でした(^_^;)

お知らせ

Amazonで、『MAGIC HOUR』の予約がはじまりました。数点、写真を見ることができます。12月22日から行う写真展の会場でも購入できます。(場所は東京。詳細は11月19日に発表します)

2010年11月11日 (木)

大阪

今日は大阪で講演会。阪神航空フレンドツアーさんの旅行説明会にゲストスピーカーとして呼ばれ、『美しいヨーロッパの撮り方』というテーマで1時間ほど語ります。
8時13分発の新幹線に飛び乗ります。名古屋はあっという間ですね。まるで隣街に行くような感覚です。で、その先にある大阪も、今日はとても早く着いたような気がしました。距離感って、その日の気分によって異なるようです。
梅田に出て、1番線ホームから出ている普通電車に乗って福島へ。駅前にあるホテル阪神に入ります。
あっ、このホテル、確か5年前の写真展『光ふる郷』の時に連泊したホテルだ! 急に思い出しました。
エレベーターの場所って、体が覚えていますね。スムーズに12階へ行くことができます。
担当者さんにご挨拶した後、まずは会場でパソコンの動作&接続確認を行いました。MacBookAir、講演会ではじめて使います。プロジェクターとの相性はばっちりでした。
パソコンは、いつ何が起こるかわからない。心配性の僕は、どんな小さな講演会でも、きちんとバックアップ体制を整えています。今日も、旧MacBookとiPadを持参し、そこに全く同じデータを入れてきました。念のため、CD-RとUSBメモリにもデータを入れ、誰かのWinに落とせるようにしています。つまり4重のバックアップなんです。
よくビジネスマンで、大切なプレゼンの時に、パソコン1台で勝負する人がいますが、これはとても危険です。古いパソコンでいいので、あと一台は絶対に持って行った方がいいでしょう。
会場には140人、集まりました。13時15分から僕のトークが始まります。マイクの調子がいいので、喋りやすい。講演会の時の音響設備って、とても大切なんです。
またいつもの調子で、写真を見せながら熱く語り、ぴったり1時間で終わらせました。
終了後、プチサイン会を行います。エッセイ集は20冊も売れました。ありがとうございます。

今日は大好きな大阪に一泊です。後でヨドバシカメラに行ってみようっと。

2010年11月10日 (水)

シモジマ

写真展がもうすぐ、そろそろDMの準備をはじめなきゃ、とパニックっています。もちろん、チラシなどの印刷物はすでに刷り上がっています。事務所の住所が印刷された封筒も、先日、印刷会社から届きました。
今日は夕方の空き時間を利用し、浅草橋にあるシモジマまで、宛名シールやノリや輪ゴムなどの文具を買いに行きました。文具の大量購入はここに限ります。
本は全国一律の定価販売ですが、文具は割引販売が可能です。で、シモジマは卸の会社なのかな? 文具をとても安く買うことができるのです。
店内はいつ行っても混んでいる。サラリーマン、OL、主婦に混じって、ショップやレストランのお店のオーナーも多いです。
日本が世界に誇れるモノはたくさんありますが、文具もその一つだと思います。日本の文具は本当にすばらしい。外国人の友人の誰もが、同じことを言います。
で、今日も、筆ペンやノートや歯ブラシをついつい買い物かごに入れてしまいました。なんと言ってもここは安い(^_^)v 文具はいつもカウネットやアスクルばかりですが、たまにはお店で買うのもいいですね。
DMの準備は、事務所の外部スタッフが、来週1週間掛けて行います。いつものように7日間猶予郵便で送りますので、皆さんに届きはじめるのは11月下旬〜12月上旬になります。もうしばらくお待ちください。
講演会のお申し込み開始は、24日前後を予定しています。まずはこのブログで告知します。

2010年11月 9日 (火)

写真絵本

1225 写真絵本
クリスマスツリー


吉村和敏/写真・文
A4変型判 48ページ
定価1,575円(本体価格1,500円)
ISBN978-4-7520-0527-8

11月11日発売

クリスマスの美しさに惹かれ、今までたくさんの作品を生み出してきました。この時期は、人と人との繋がりが密になるような気がしています。カナダの片田舎のホテルに一人で滞在しているとき、見ず知らずの地元の人から、「パーティーに来ないか」と何度誘われたことか。教会のミサにも参加しました。
僕が見て、体験したクリスマスを、一冊の写真絵本にまとめてみました。カナダやヨーロッパの美しいイルミネーションはもちろんのこと、降誕祭を向かえる喜びに満ちた人びとの表情を、本の中にギュッと詰め込んであります。
クリスマスツリーをテーマにした物語。漢字にはルビがふってありますので、子供でも大丈夫です。

表紙のタイトルは、キラキラの箔を使い、贅沢な作りです。
たくさんのイルミネーションの写真があります。
撮影地は、カナダ、フランス、チェコ、エストニアなど。フィンランドのサンタクロース村も登場します。
Imgp1215 Imgp1216 Imgp1217Imgp1219 Imgp1221

2010年11月 8日 (月)

下栗の里

今回の旅は、長野県南部、遠山郷の秋を撮るのが目的でした。
チェックアウト後、飯田の町中を抜け、152号線の細い山道を南下して行きます。
山に入ってすぐに、それはそれは美しい「紅葉と道」を発見。すぐに車をとめ、6カットも撮影できました。信州の風景はプロやアマチュアに撮り尽くされていると言われていますが、まだまだ魅力的な被写体が山ほど眠っていますね。
枝道に折れ、日本のチロルと言われる「下栗の里」へ向かいます。信州をテーマにするとしたら、この里だけは絶対に外せない。
対向車に注意しながら細い山道を上って行くと、突然人里が現れました。山の斜面に這いつくばるように素朴な家屋が建ち並んでいます。フランスの村巡りでは、山のてっぺんにある「鷹巣村」に驚いてばかりいましたが、その時の感動を思い出します。
日本昔話に出てくるような村だなあ〜と思いながらグングン進んでいくと、目の前に立派な駐車場とトイレが現れます。やはり観光客の受け入れ体制は整っていました(笑)
1時間ほど村内を歩いて撮影。その後、15分ほど山道を歩き、あの有名なビューポイントへ行ってみます。
ここから眺める村の景観は確かに感動でしたが、誰が撮っても同じ写真になってしまいます。後は、朝や夜など、光を変えてみるしかなさそうです。いつかトライしてみようかな。あっ、コンデジでスナップ写真を撮るのを忘れました。興味のある方は、「下栗の里」で画像検索してみてください。
_b082181その後、いくつかの小さな村を巡っていきます。紅葉と家、紅葉と畑といった感じで何枚か撮影しました。
(←写真はクリックすると拡大します)

それにしても、日本の村は、お爺ちゃんお婆ちゃんばかりですね。これは日本だけの特徴。欧米の小さな村は、小さな子供たちが無邪気に遊んでいるし、若者もよく見掛けます。
田舎を訪れる度に、これから先、日本は大丈夫なのだろうか……と不安になってきます。政治家には、田舎に住むと大都市で暮らすより4倍も5倍もいいことある、過疎の村だと10倍もいいことがある、というような魅力的な政策を打ち出してもらいたいですね。
今の政治って、叩かれたらフォローする、の繰り返し。マスコミもいけないと思います。そんな負の部分ばかりを好んで報道するから。
おそらく政治家は、色々な政策を実行しているに違いないのです。その部分をもっと大々的に取り上げてもらいたいですね。
この前、美しい村の総会に出席して、これほどまでに美しい村のプロジェクト(これは過疎化を食い止める狙いもあります)盛り上がっているという事実に感動しました。でも、まだ、多くの日本人が美しい村のことを知らない。全国ニュースで取り上げられることはまずない。
……と、またまた話が横道にそれましたが、夕方までに10枚ほど、手応えのある写真をゲットできました。
今日は朝から調子がいい。たまにこんな日があるのです(^_^)v

飯田インターから高速に乗ります。
トイレ休憩で立ち寄ったサービスエリアで、超カワイイ小さな白い犬を連れているおじさんがいました。おじさんがトイレに入ったとき、中でお土産を選んでいるときなど、外でチョコンと座って主人の帰りをじっと待っているのです。バスツアーのオバサンたちにも「おりこうさんやな〜」と大人気。
おじさんに「種類は?」と尋ねると「柴犬」という答え。へー、白い柴犬もいるんですね。僕はやっぱり柴犬が好きだな。いわゆるお座敷犬はどうも苦手です。

中央道はガラガラです。首都高もスイスイ。予定取り4時間ほどで東京の自宅に到着しました。
急ぎの仕事が山積みです。体がフラフラ。早く寝たいけど、今日は朝まで頑張ります。

2010年11月 7日 (日)

信州へ

信州へ
朝から必死になってデスクワーク。どうにか3時に終わり、写真機材をまとめて家を飛び出します。車のエンジンをスタート、10分後、高速に乗っていました。
首都高、中央道ともに空いていたので、ノンストップで山梨県まで行くことができます。当然、上り車線は激しい渋滞です。やはり東京を離れるには、日曜日に限りますね。
サービスエリアで買った「パイの実」を口の中に放り込みながら長野県へ。飯田インターチェンジで一般道におり、近くにあったルートインホテルにチェックイン。一息つきました。

半日でも時間が空いたら取材に出かける。でないと、いつになっても新作を生み出すことが出来ません。新作がないと、次の年はどのように生きていけばいいのかわからない。そう、フリーランスは常に先の不安と戦いながら生活しているのです。
もちろん、どんな時でも、「写真を撮りたい! 作品を生み出したい!」という強い想いが、僕の体を動かしているのです。あと、やっぱりカメラと写真が好き。
でも、突然、400〜500キロ車を走らせどこかへ出掛けるというスタイルは、全然苦ではなくなりました。長距離バスやトラックのドライバーは、毎日運転しているのです。それからすると、僕のスタイルはまだまだ甘いですね。
ちなみに、中学生の時の僕の夢は、観光バスの運転手でした。写真と出会っていなかったら、今頃長野県でバスを運転していたかも。
写真家も観光バスの運転手も、常に旅をしているという共通点がありますね(^_^;)


2010年11月 6日 (土)

お知らせ

 吉村和敏写真集
『MAGIC HOUR』
 12月1日発売予定 定価3150円
 小学館
 ISBN978-4-09-682056-8
Amazon
 
※写真展の詳細は、20日前後に発表します。

夕日が沈み、空に一番星が現れるまでの間。
世界が最も美しく見える「魔法の時間」。
マ ジ ッ ク ア ワ ー
淡い光の粒子に包まれたすべての風景が、
いつしか最も美しい姿に生まれ変わるとき、
その宇宙からのメッセージに、心が満たされる。

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写真をクリックすると
拡大します。

クリスマスブレンド

今日は午後から印刷会社。写真集の制作過程をチェックします。
夜、自宅に戻る前にスタバに立ち寄り、クリスマスブレンドを買いました。少し飲んでみましたが、今年はまあまあですね。ごげくさみがなく、味はマイルドです。昨年より飲みやすいかも。
ブレックファーストブレンドを飲み慣れてしまったので、どちらがベストか、だんだんとわからなくなってきました。今日は両方の豆を買ったので、朝に飲み比べてみようと思います(笑)

お知らせ
●フォトエッセイ集『小さな村は、聖なる鐘の音につつまれていた』の取り扱い書店が決まりはじめています。リストは出版社のサイトをご覧ください。(今後も増え続けていきます)

●明日から信州取材です。ブログは東京に戻ってから更新します。

2010年11月 5日 (金)

選択

日々の生活の中で、「選択」って、たくさんあります。
例えば本作りの時も、デザイナーさんから2つのパターンを見せられ、「吉村さん、どっちがいい?」と究極の選択を迫られる。
当然どちらもいいので、ものすごく悩みます。悩んで、悩んで、数時間後には、どちらがいいのかわからなくなってくる。
こんな時は、一旦思考を中断し、そのまま寝てしまいます。そして朝起きた時、もう一度見る。すると、「あっ、絶対こっちだな」と簡単に答えが見つかるのです。この朝の不思議な力に、僕は今まで何度助けられたことか。
中学生の頃、K先生が、テストの答えで迷ったら、だいたい最初に思った方が正しいよ、と教えてくれました。これって今、すごくよくわかります。


お知らせ
11月11日の大阪・阪神航空フレンドツアーでの講演会ですが、会場で『小さな村は、聖なる鐘の音につつまれていた』を販売することに決めました。(この本のみです)
サインご希望の方は、トーク終了後に声を掛けてください。

2010年11月 4日 (木)

淡い緑

ソフトバンクの冬モデルの携帯が発表になったんですね。仕事の手を休め、HPをチェックしてみます。
ずらりと並ぶスマートフォン。これによって読書のスタイルが変わると言われていますが、う〜ん、どうかな。
iPadを所有して半年経ちましたが、今だiPadで本を1冊も読んでいません(笑)。様々な読書用のアプリを入れ、いくつか小説も買ってもみたのですが、iPadで活字を追うと、目が疲れるんです。デジタル読書には、絶対にAmazonのキンドルか、ソニーのブックリーダーの方が適していると思います。
雑誌も、全ページではないにしろ、次々とネットで読めるようになってきています。でも、あまり買おうと思ったことはない。理由は、普段から興味のない雑誌は、たとえデジタルで配信されても興味がないから。やはり大切なのは、「中身」ですね。
僕も、デジタル社会が進むにつれ、紙の写真集の制作にますます拘りを見せるようになっています。紙にしか出来ない、究極のクオリティを追求していく。

あれ、話が横道にそれてしまいました。そうそう、携帯の最新モデルについて。
全機種、ざっとチェックしてみました。
あっ、心ときめく機種を発見。THE PREMIUM7 004SHのパフュームグリーン。これ、いい色ですね。ヨーロッパ車によくある淡い色彩です。
色の名前が、男の僕には甘すぎて嫌ですが、今携帯を変えるとしたら、絶対にこの色を選ぶと思う。
今の携帯、使いにくくて仕方ないので、すぐにでも機種変をしたい。でも、2年の縛りがあるので、まだ出来ないのです(涙)

2010年11月 3日 (水)

小海・野辺山

すがすがしい青空が広がっていますが、ちょっと日射しが強すぎるかな。風景写真には向かない光です。
朝食後、3時間ほど車を走らせましたが、なかなか心に響く被写体を見つけることが出来ません。イライラ度100%を超えたので、コンビニでトッポを買い、一気に全部食べて気持ちを落ち着かせました。やはり甘い物はいい。
山の頂に樹氷を発見したので、メルヘン街道を通って麦草峠まで行ってみます。確かに樹木は真っ白でした。
アマチュアカメラマンが100人以上来ていました。現場に100人いたら、その100人と違う写真を撮らなければプロ失格です。
写真を20年以上続けていると、「吉村だったらこう撮る」というアングルを瞬時に見つけ出すことができるのです。今日も、ここにいる全員が気づかない構図を瞬く間に発見し、3カット撮影しました。
_b032177 山を下りるとき、山並みの紅葉の美しさに見とれます。でも写真は撮りません。理由は観光写真になってしまうから。ブログ用の写真を1枚撮っただけでした。(写真をクリックすると拡大します)
でもすぐ近くで、「あっ、これは写真展に使えそうだ!」というベストショットを生み出すことに成功します。先程の樹氷といい、たった1時間で5枚以上の作品をゲットできました。トッポのおかげ(^_^)v
小海へ行ってみました。駅は、まるで欧米の片田舎にある教会ですね。何でもありの日本。これこそがこの国の個性であり、美しさです。
最後のシメは、前から行ってみたかった野辺山の国立天文台へ。巨大な電波望遠鏡群は確かに凄い! ここはSFXの世界です。
数カット撮り、2日間の信州取材に幕を閉じました。

さて、どうやって東京に戻るか。
iPadで渋滞情報をチェックしてみると、関越道は渋滞11キロ、中央道は25キロでした。迷いに迷いましたが、ここから近いというこもあり、中央道を選びます。
で、今日は渋滞の手前で思いきって高速を下り、国道20号線に入ってみました。案の定、こちらの方はスイスイ車が流れています。信号待ちの時間を加えても、高速以上に早く移動できるのかも。
あと、20号線は超クネクネ道路なので、車の運転が好きな方にはお勧めです。僕も、カーブのイン、アウトのアクセルワークとハンドルさばきを思う存分楽しみました。(もちろん法定速度で)
国立で再び高速に戻ります。首都高はガラガラ。10時半、自宅に到着です。

2010年11月 2日 (火)

軽井沢・上田

国内取材の時は、朝3時に起き、4時に家を出て目的地に向かう、という行動パターンでしたが、だんだんとそれが出来にくくなってきました。朝、どー頑張っても起きることができない(^_^;)。
で、今日は5時に起き、6時に家を出て、高速に乗ります。
平日の首都高は、朝6時を過ぎると大渋滞がはじまります。今日も上り車線は長蛇の列。下りはまだ車が少なく、40分ほどで関越道に乗ることが出来ました。
横川までいっきに走り、ここで朝食。もちろんソバです。朝ソバって、大好きなんです。22年前、つまりサラリーマンの頃は、毎朝天ぷらソバでした。さすがに今は朝から「天ぷら」は食べませんが。
その後、高速をおり、峠を越えて軽井沢へ。適当な駐車場に車をとめ、30分ほど仮眠した後、カメラを担いで被写体探しを行いました。信州をテーマにするとしたら、やはり軽井沢の写真は数枚欲しい。
なかなか、これだ! という風景と出会うことができません。観光写真は簡単に撮れるのですが、作品になると難しい。
それでも頑張って探したら、ある場所で手応えのある紅葉の作品を生み出せました。
広葉樹の彩りが綺麗です。特にオレンジ色が鮮やかで、ふと、ローレンシャンの秋が脳裏によみがえります。
透明な大気の中、原色の森に抱かれていると、心と体がフッと軽くなっていくのがわかります。自然は、薬よりも効く気がする。
お昼頃、上田へ移動します。前から行ってみたかったお寺へ。銀杏が綺麗だったので何枚か写真を撮りました。
すぐ近くで、オレンジ色の実がたわわに実る1本の柿の木を見つけます。
最初、広角レンズを使い、柿の木と周辺の風景を一緒に狙いましたが、構図的に少し弱い気がしたので、中望遠レンズに切り替え、柿の実だけをアップで撮りました。ファインダーいっぱいにオレンジ色が広がります。何度も、美しいなあ〜と呟きました。
5時、とっぷり日が暮れたので、撮影終了。

2010年11月 1日 (月)

途中経過

MAGIC HOUR(マジックアワー)——
写真集の制作が大詰めをむかえています。
マジックアワーとは、夕陽が沈んでから、空に一番星が現れるまでの時間。つまりブルーモーメントの前の時間帯です。
空はピンク、パープル、オレンジ、イエローに染まり、淡い光の粒子につつまれた風景は、いつしか最も美しい姿に生まれ変わっています。

この写真集の製作は、かなり大変です。自然が持つ淡い色彩を表現するのはとてもとても難しい。もちろん今の時代、デジタル画像処理で何でも出来てしまいます。でも僕は、デジタルで故意に作られた「色」、いわゆる「デジタルっぽい色」が嫌いな人間なので、その偽りの表現だけは避けています。美しい自然は、自然のままに表現していきたいと願っている。
また、ピンクやパープルの世界を印刷物にするには、4色印刷機では難しく、特色を使わなければまず無理。そこを何とか、印刷会社さんの持つ高い技術力で、不可能を可能にしてもらっているのです。僕には腕のいい職人さんがついているから大丈夫。
101101_18060511このところ、関係者が出版社の会議室に集まり、刷り上がりを何度も何度もチェックし、意見を述べ合っています。今日の夜も意見交換会がありました。

写真集『MAGIC HOUR』は、12月1日の発売を予定しています。東京で大きな写真展を開催し、大きな講演会も行います。
写真集と写真展の詳細は、もうしばらくお待ちください。来週にはこのブログでお伝えできると思います。12月初旬、登録者全員にDMも送ります。

お知らせ
写真集『MAGIC HOUR』は、すでにAmazonで予約が始まっていますが、写真展会場でも販売します。写真展に足を運べそうな方は、是非会場でお買い求めください。その場でサインを書くことが出来ます。もちろん講演会の後はサイン会を行います。

写真絵本『クリスマスツリー』は、今、印刷中です。11月10日前後の発売を予定しています。

明日から長野取材です。ブログの更新は後日まとめて行います。

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