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2010年11月27日 (土)

高級紙

都内ではJRを使うことが多いのですが、近頃、どの駅も青森のポスターがたくさん貼ってありますね。そう、今の東京は青森だらけです(^_^)v。12月4日、東北新幹線が全線開業するので、JRも大々的にキャンペーンを行っているのでしょう。

山手線にぶら下がっている青森の美しい車内広告を見て、いい紙を使っているな、と思いました。そう広告って、ものすごく大金が動く世界なので、ヴァンヌーボとかミセスBとか、マット系で風合いのある高級紙をバンバン使って印刷物を作ることが可能なのです。
これは出版の世界ではまずありえません。高級紙を使って作る本は、巨匠画家の集大成の作品集くらい。仮に僕の写真集で、ミセスBを使いたいと希望すると、出版企画はまず通らないし、仮に写真集が出来たとしても、価格5000円以上の本になってしまうでしょう。出版業界は原価計算がシビアです。

実は昨年出版した写真集『Sense of Japan』は、ヴァンヌーボという高級紙を使っています。1冊3000円という低価格にしたので、当然大赤字でしたが、その穴埋めは吉村事務所で行いました。
でも僕は、お金のことはさておき、どーしても高級紙を使って今までにない作品集を生み出してみたかったのです。この紙でしか伝えることができない作品世界がある。つまりこのチャレンジは、長年の夢でした。だから赤字は最初から覚悟の上。事前に出版社にも伝え、OKをもらっていたのです。

『Sense of Japan』は、今、Amazonと都内2〜3の書店しか取り扱っていませんが、それでもポツポツ売れています。誰が買っているかというと、実はデザイナーさんや、業界関係者の人たちなんです。
こんな高い紙を使って写真集を作っている無茶苦茶なヤツがいる、という感覚で、一種の紙の「見本」や「資料」として手に入れているようです(^_^;)。

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コメント

ポスターにそんないい紙が使われているとは知りませんでした。
 子供のころ、先生がわら半紙を配られる時と、白い紙を配られる時では気持ちがぜんぜん違ったことを思い出しました。今も絵を描きますが、時にはわら半紙も面白かったりします。素材のよしあしはともかく紙質は出来上がりの雰囲気を大いに異ならせますね。写真家というよりも写真芸術家の吉村さんのこだわりが紙に及ぶのは当たり前というような気がします。

 紙について考え、ふと古代エジプトでパピルスが作られていたことに思いが行きました。そのころと比べると紙の種類は本当に増えました。紙によって広められる情報も膨大なものです。今ではインターネットで時に危険、時に無駄な情報まで安易に流されどこまでも広まります。情報にあふれていますが、それによって幸福になっているかというと・・・・。ですから、本当に心を動かし、本当に築き上げるものは多くはないのでしょう。
 ですから、人をさわやかにする良いものがどんな媒体を通してであれ、あふれて欲しいと思います。きれいな写真をたくさん撮ってください。

 “落ち着いた写真集”というイメージは、日本が被写体で身近にある風景だから?冬景色が多いから? と思っていました。
 改めて『Sense of Japan』を手にしました。
仕事で疲れた目にも心にも優しい写真集でした。
何故あの大きさなのか、勝手な思い込みですが少し理解できたような~…。

そうだったんですね。

あの雪の質感。
確かにあの紙ならではの表現だったんでしょう
ね。

ずっと大事にします。

吉村さんの信念や思いって、本当に強くてたくましいですねぇ。

しかも、このブログは本当に勉強になる事だらけで毎日欠かせません。

僕も、ボーナスで吉村さんの写真集買う予定でリスト作っちゃいました。

めッちゃ楽しみです

紙にも色々種類があってネーミングが楽しいですね。ミセスBですか~なんでBなんでしょう(笑)
花水木さん同様、私もJRの奥入瀬のポスターきれいで立ち止まってみました。

吉村サン、高級紙を使用しての出版でしたか。なかなかチャレンジャーですね。
その高級紙 今度チェックして見ますね。
美しい風景(写真)→ 高画素数や高感度→ 高密度プリント→ 高級紙になるのでしょうか。(ふむふむ)

青森までの全線開通ですか。青森だらけ…ですか。青森の皆さんにとっては、待ちに待った全線開通ですね。
少し前の10月のこちらの駅ポスターは「信州だらけ…でした」(笑)

紙にも素敵な名前がついているのですね。他にもあるのかしらって調べると、すごい沢山の紙の種類が出て来てビックリ!なんでミセスBなんて名前になったんだろう!面白いですね。しかし、赤字ですか…(^_^;)さすが吉村さん、やる事が違うわ~!『Sense of Japan』を拝見する時は、吉村事務所に感謝しなければいけませんね。『CEMENT』は大丈夫ですか?心配になります(^^)
JRの奥入瀬のポスターを見たような気がします。奥入瀬は大好きなので立ち止まって見たような記憶があります。吉村さんは、奥入瀬は撮られてませんでしたっけ…?十和田には行ったって読んだ記憶が……あった!あった!奥入瀬は行かれていない感じかな?吉村さんの撮られた奥入瀬を見てみたいけど、う~ん吉村さんは撮らないかなぁ…。検索の途中に映像美っていうブログを見つけました。2007年2月11日、Magic Hourについて書かれていました。

思わず本棚から『Sense of Japan』を手に取って、じ~っと見つめてしまいました。触った感じも心地よいですよね。
吉村さんのチャレンジの足跡が、私のところにもあるのだな~と思うと嬉しくなりました。
この写真集と出会えてよかったです(*^^)v
吉村さんのチャレンジが、「見本」や「資料」となって、どこかでまた新しいチャレンジが生まれてくるかもしれませんね。
吉村さん、すごいです。ほんとに

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