憧れの灯台へ
雨はあがりましたが、あたり一面濃い霧に包まれています。雪はすべて溶けました。
ハイウェー95号線に入り、南下していきます。北米はどの車も110キロ平均。ヨーロッパのように、車を運転している時に感じる怖さがあまりありません。よくポリスが取り締まりをしているので、ガンガン飛ばす人はいない。
日本で暮らす日本人は、運転マナーが悪い方だと思います。高速や一般道をかなりのスピードで飛ばす人がたまにいる。あれは危なっかしくて仕方がない。
日本の場合、警視庁が設置しているHシステムやループコイルなどのスピード監視システムがおかしいんです。あれって、かなり飛ばしている車でないと作動しないですよね。法定速度が100キロの道なら、5キロでもオーバーしていたら作動させるのが普通です。僕は以前ドイツで、60キロの道を65キロで走行したら「バシャ」と写真を撮られました。当然、罰金。ここアメリカでも、10キロオーバーしたら即、覆面パトカーに捕まります。
日本は「ゆとり」部分を用意しているから、いつまでたっても欧米人から、日本はアマアマな国だ、と言われ続けるのです。
230キロほど運転し、ポートランドの街へ。こぢんまりとしてとても住みやすそうな街ですね。
そしていよいよ、この街の郊外にある灯台へ。公園に車を乗り入れ、目の前に目指す灯台が現れたとき、感動しました。以前から憧れの灯台だったからです。
日中の光は嫌いでしたが、いてもたってもいられなくなり、すぐに数枚の写真を撮ります。
その後、40キロ先の町で今晩の宿を確保した後、夕方、再び灯台へ。美しい夕陽に照らされていまいた。興奮して写真を撮ります。
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自分の中に“灯台”という建物は全く存在していなかったのですが、写真集のあちこちに凛としている姿が印象的でした。
“灯台”を意識するきっかけを作ってくれた写真は穏やかで緑に溢れていました。
写真の灯台は綺麗で立派で素敵ですね。沢山の沖行く人々の目印になっているという本来の目的を忘れてしまいそうです。
投稿: ちー | 2012年2月 5日 (日) 12時33分
「憧れの灯台へ」――このタイトルから、きっと素晴らしい風景にちがいないと、すぐにトキメきワクワクしてしまいました。
そしてじっさい、予測不可能なくらい素敵な姿です!
ほんとうに、深々とした幸福感に、充ち満ちて来るような、感動をおぼえます。
さらには、この美しい灯台も、美しい景観に囲まれて、とても幸せそうです。
この画面に縮小されていても立派な作品、としか言い様のない風情と貫禄を醸し出して、圧倒的なインパクトの集約形をみる思いです。
さきにロケハンをなさり、興奮を静められてから、あらたにめざす夕景の場面へと臨まれる ―― このお写真からは、そのような敬意の御気持ちの気配すら、感じとれるかのようです。
どのように薫る風が、白波が沸き起こり、家屋の煙突からは煙りがたなびき、空の移ろいに沿って呼応しながら、どのような海の色が現れているのでしょう…
朝日や、まぶしい陽光や、夕陽を浴びて、やがて闇が訪れると、岬の夜景に、どんな光の導きを海たちに、投げ掛けるのでしょうか…
いま、手にしているこの小さな携帯の小窓から、このような情景に飛んで行けるなんて、なんて不思議なことでしょう――
もしも、あの点で描くような印象派時代の絵画に、あるいは刺しゅう絵画に…なんて力量もないのに、そんな夢を描いています。
いつか、写真集作品として、鑑賞できる幸運の日を、待ち望んでおります。
投稿: ミユ | 2012年1月31日 (火) 12時03分
吉村サン、とっても、とっても素敵な灯台のある風景☆ です。
この場所に カメラを構え、夕焼けになり始めた雲がピンク色に染まり、地上から空の穏やかさに対比する海の波が荒々しい。
白い灯台と赤い屋根の建物が、可愛い。
MAGIC HOURの灯台のある風景、感動の一枚になりましたね。
投稿: サラ | 2012年1月31日 (火) 00時29分
ほんと、絵画のようなお写真です。物語に出て来そうな佇まいです。ここで絵筆を取られる方も多いでしょうね。眺めているだけで、幸せ気分になれます。吉村さんも、幸せです!こういう風景を美しい写真に閉じ込めるという行為に対して、心は充足感で満ちているはずですよね。
そのスピード違反の機械のゆとり分ってなんであるのでしょうね。お巡りさんのご都合が何かあるのでしょうか。曖昧さという言葉が思い浮かびます。英語にはない、日本語の曖昧な表現。そこに日本人の持つ独特な感性があるような気がします。白黒ハッキリさせたい性格の私ですが、曖昧…意外に好きなんですけどね。そんなとこに繋がりを感じます。
投稿: 花水木 | 2012年1月30日 (月) 19時53分
こんばんは。


素敵な灯台ですね。
雪道のドライブは、命がけのようでとても心配です。
慎重派の吉村先生ですから、きっと大丈夫でしょう。
神経もかなりお使いになり、疲れが今まで以上にでているのではないでしょうか。
お気をつけて、取材をなさってくださいね。安全を祈っております。
さて、美味しいチャイニーズのご飯を食べることができてよかったですね。100点の評価は、そうとう美味しいのでしょう。
美味しいものを食べると心が豊かになりますね。
寒さの中の取材、お風邪に気をつけてください。
投稿: merry | 2012年1月29日 (日) 23時33分
憧れの灯台を前に、いてもたってもいられなかった気持ちが伝わってきました。
その美しく切り取られた風景を早く観てみたいです。楽しみです。
投稿: まー | 2012年1月29日 (日) 23時26分