ブレのテスト
急遽予定を変更し、雨の中、東京に戻りました。
実は今、写真を撮りながらあるテストを行っています。
風景を撮る上でいつも悩むこと、それは「風」です。僕の場合、絞りは32、もしくは45まで絞ります。絞ることによって、手前から奧までビシッとシャープに写し出すことが出来る。そんなメリハリのある作品が好きなんです。
晴れた日中、絞りをF32にすると、シャッタースピードは1/8になります。ここまで遅くなると、少しでも被写体が動いているとブレてきます。
例えば、風で木の枝や葉、草が動いているとします。その時、低速シャッターで切るとどれだけブレるのか、またはブレないのか。そう、シャッタースピードを変えながらテストを行い、その詳細なデータを取っているのです。実は今考えている作品で、どうしてもそのブレ具合が必要になりました。
逆に、風を見方につける撮影方法もあります。NDフィルターによって光量を落とし、日中でも30秒〜1分くらいシャッターを開けて写真を撮るのです。これはこれで面白い作品が生まれます。