荷物の移動
都内で借りた倉庫へ仕事場と自宅にある荷物(主に本や雑誌)を移動しました。一人ヘルプをお願いし、車で5往復して大量の荷物を運びます。
写真家の人生は、増え続ける荷物との戦い。すでに倉庫はいっぱいになってしまったので、数年後、また別の倉庫か、もしくは同じ倉庫内で二倍の広さを持つスペースを借りようと考えています。
これで都内の倉庫は二つ目です。高額なレンタル料を払うくらいなら、それでローンを組んで郊外に家を建てた方がいいのではないか、と考えることもありますが、まあ先のことはいいです。今を必死に生きていますので。
でも数年前から、物を増やさない努力はしています。本も出来る限り電子書籍に切り換えている。
もしかしたら、増えすぎる物に関しては、みんな同じ悩みを抱えているのかもしれませんね。
かつて、新しい写真集が出ると、仕事先やお世話になった人に献本をしていました。何十万もかかりましたが、自分の作品を見てもらいたいという想いから、僕は全然気にしていませんでした。
でもある方から、やんわりと、「写真集は大きいので置き場所が大変です…」と言われてしまったんです。僕はその時はじめて、「ああ、ご迷惑だったんだな」と悟りました。すごく反省した。
以降、新しい写真集が出ても、数十冊しか献本していません。新聞社や雑誌社へも、版元から数冊送ってもらうだけで、僕からは送っていない。
献本をしないと、マスコミには取り上げてもらえないし、写真界にもアピール出来ない。でも、それはそれでいいんです。