昨日、仕事帰りに地下鉄に乗ったのですが、20人くらいいた若者はみ〜んなスマホを見て、必死に文字を打っていました。何をしているのかというと、LINEとかTwitterとかのSNSです。
僕は人との繋がりは好きですが、必要以上の繋がりは好きではありません。よってSNSもあまり感心がない。どんなに仲がいい友達でも、必要以上のことは知りたくないのです。友達が、今日はラーメン食べた、なんてことはどうでもいい。
僕の周りには、同じように考えている人が多いです。多くの編集者は、SNSをやっていない。
今の若者の中にだって、スマホは嫌い、SNSは苦手、だからやらない、という人がいると思うんです。そんな人たちに言いたい。興味ないのならそれでいいんですよ。決して他人に合わせる必要はない。これからもマイペースで自分の信じる道を歩んでください。極端な話、スマホに興味がなければ、持たなくてもいいんです。オレは携帯持ってない、なんてカッコイイじゃん。
言葉って、難しいです。だから昔の人は、何か文を書く時、慎重に慎重に言葉を選んで使っていた。
でも今は、その慎重さが欠けているような気がしています。この一文を書くと相手はどう思うんだろう、傷つくかも、なんてことは考えずに、思ったことを次々と書いて、送信してしまう。
例えばレストランやホテルのコメント欄を見ても、中には言葉の暴力のような文章があったりします。オーナは悲しんでいるでしょう。
僕も、味がいまいちとか、よくブログで書いていますが、でも決して店名は出しません。また日々のブログで、この一文はよくないな、と思ったら、すぐに訂正やカットする努力をしています。
インターネットもメールもなかった時代、ある方から、「手紙は夜に書いてはいけない。夜書くと、感情が先走った文になるから」と教わったことがあります。つまり、手紙を書く時は、受け取る側の気持ちも考えてもっと慎重に、ということを伝えたかったのですね。
好きな作家が何人かいますが、その方たちはみんな朝から仕事をはじめ、夕方に仕事を終えています。夜に小説を書かないという拘りは、エッセイに書いてありました。
どの方の文章も、とってもいいんです。だから新刊が出るとすぐに買ってしまう。
先日、小学生がスマホを見ながら歩いていたらホームから転落、という事故がありました。だから今東京の駅では、「携帯は立ち止まって」というアナウンスがしきりに流れています。
これから先、同じような事故が増えていくでしょう。何だか心配。