プリンスエドワード島の写真
来年4月からのNHK朝の連ドラが「花子とアン」です。もしかしたら「赤毛のアン」ブームが来るかもしれません。
テレビ、新聞、雑誌などのマスコミ各社は、今から準備をしているようです。今年の夏と秋に、たくさんの取材陣がプリンスエドワード島に入ってロケをした、という情報が友達を通して入ってきました。
各出版社は、赤毛のアン、プリンスエドワード島関連の本やMOOKを制作しているようですが、来年は似たような本が出すぎて逆に売れなくなるのではないか、という危惧も抱いています。赤毛のアン関連の本は、すでに山ほど出ています。
まあ僕は、時流に流されることなく、マイペースで写真集の製作をしています。来年3月頃、「PRINCE EDWARD ISLAND」で一冊出します。「LIGHT ON EARTH」、「RESPECT」に次ぐ第三弾の作品集です。次のテーマはアトランティックカナダかプリンスエドワード島かな、と考えていたので、タイミングとしてちょうどよかったです。
今写真集は、まったくといっていいほど売れない時代です。「PRINCE EDWARD ISLAND」が2000部くらい売れて、先の2冊が少しでも弾みがついてくれればいいな、と願っています。
近頃、プリンスエドワード島を撮り続けてきた写真家ということで、吉村事務所にもポツポツ写真の問い合わせが入ります。いわゆる「素材」は、どの社も独自で取材をして用意しているようですが、こぼれた素材、例えば「島のカモメの写真がありませんか?」「島の猫の写真がありませんか?」「朝露がついた草の写真はありませんか?」「モンゴメリが使っていたタイプライターのキーボードのアップがありませんか?」「島の小学生が教室内で勉強している写真がありませんか?」という問い合わせがあるのです。
今のところ、すべてに受け答え出来ています。
20代の頃は、ありとあらゆる被写体にカメラを向けていました。そこで生み出した写真が、今になって役立っている。やはり旅に出たら何でも撮ることが大切ですね。写真家としての基本姿勢です。