写真展終了 2作品について
丸ビルの写真展「Moments on Earth」、本日21時に終了いたしました。3ヶ月間、ありがとうございました。
とても素晴らしいオープンギャラリーで、僕自身も感動しました。日本は写真展というと「箱」になってしまいます。でも海外には、このようなオープンスペースのギャラリーがたくさんあるのです。たまに路上で写真展をやっていたりもする。そう、人の暮らしとアートがもっと溶け込んでいるのです。この日本にも、この丸ビルのギャラリーのようなスペースがもっともっと増えればいいな、と思いました。
今回展示した中にあった、この作品を覚えていますか?
プリンスエドワード島の朝靄の中を走るスクールバス。左下には、谷川俊太郎氏の「朝のリレー」の詩。マットには、谷川氏のサインと吉村のサインが入っています。
10年ほど前、「あさ/朝」の本の出版を記念して行った写真展の時に制作した作品です。僕の宝物です。
ハワード・ディル氏の巨大カボチャの写真も展示しました。カナダに住んでいた頃、しょっちゅうディルさんの畑に遊びに行っていた。
いつかカボチャの写真集を作ってプレゼントします、と約束していましたが、ディルさんは2008年、73歳で生涯を閉じました。僕は、言ったことは必ずやり遂げる人間です。でもプレゼントの夢は叶わなかった。
そう、どの作品にも、かけがえのない思い出があるのです。
写真展は終了しましたが、写真集『Moments on Earth』のサイン本は、しばらく丸善書店の写真集コーナーで販売してくださるそうです。