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2016年9月

2016年9月27日 (火)

スロベニア取材記

朝4時、スロベニアのリュブリャナへ移動。朝8時、空港に到着。
空港でレンタカーをピックアップ。まずは約60km先にあるブレッド湖へ向かいました。
今回撮りたかったのは、ブレッド湖の朝日です。これを撮るためにスロベニアに足を運んだと言ってもいいでしょう。
初日は湖を巡り、十分なロケハンをしました。小島に教会が建っています。少し移動するだけで、雰囲気が全然違ってくるので、なかなか撮影ポイントが定まらない。
35525翌朝は5時に起き、ブレッド湖の朝日にカメラを向けました。神秘的で、美しかった。
日中はボートに乗って教会を訪れたり、城に足を運んだりしました。
ここはリゾート地です。たくさんの観光客がいました。特に多いのが中国人。聞こえてくるのは中国語ばかりで、まるで中国を旅しているような気分でした。今の時代、どの国も中国人観光客が凄いです。世界の経済、特に観光業を支えているような気がします。
ブレッド湖の朝日を3日間狙いました。3日目は雲が発生し太陽は出なかった。
日中は車で山道を走り、小さな村を訪れました。実は翌年からスロベニアをテーマにしようと考えているのです。
国の雰囲気はオーストリアに似ています。古い建物と新しい建物が混合して建っており、明るく清潔なイメージがあります。ヨーロッパの他の国で感じるような、歴史を引きずった暗いイメージはどこにもありません。どの国よりも先進国、という印象を受けました。どこに行っても英語は通じます。
最終日、首都リュブリャナを訪れました。週末だから空いているだろうと思ったら、街中はたくさんの人、人、人でした。駐車場がなかなか見つからず、1時間も街中を走ります。
スナップ写真を撮りながら3時間ほど街歩きをしました。やはりここでも美しく豊かな国、という印象を抱きます。
夕方、郊外にある空港に行き、レンタカーを返却。トルコ航空のカウンターでチェックイン。7割が中国人でした。まるで中国の空港にいるようだった。
イスタンブールで成田直行便に乗り換えます。トルコ航空もWEBチェックイン。今回事前に席を取り忘れたので、真ん中の席しか空いていませんでした。両脇にはお相撲さんのような体の大きな人。11時間のフライト、とてもしんどかった。
映画は「64」を観ました。原作を小説で読んでいたので、気になっていた映画です。映画もとてもよかった。何故か前編しかなかったので、帰国したらTSUTAYAで後編を借りて観ます。ハリウッド映画は3本観ましたが、どれもつまらなかった。近年、ハリウッド映画をダメにしているのは、大げさなCGに原因がありますね。今は邦画の時代です。
成田に到着。今回は2週間と長かったので、さすがにクタクタです。
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ブレッド湖。小島に教会がポツンと建っています。

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宿泊したホテル。窓辺にはたくさんの花が咲き乱れていた。

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透明度が高い湖。トラウトが泳いでいます。

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住んでみたい村。

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山のてっぺんに教会がポツンと建っていた。

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リュブリャナ。とても美しい街です。

 

スペイン取材記

「スペインの最も美しい村」の旅です。今年5月、スペインも世界連合に加わり、まずは44村からスタートしました。1年で15〜20村増えていくとして、2〜3年で100村くらいになるでしょう。きりのいいところでしめ、本にするつもりです。
いつもはANAかルフトハンザを使ってドイツ経由でマドリッドに入るのですが、9月はどちらも満席。今回はトルコ航空のイスタンブール経由になりました。
トルコ航空はお勧めの航空会社です。国際線にはシェフが乗っているので、料理が美味しい。いつかビジネスクラスに乗るのが夢です。
機内では「海難1890」を観ることができました。超お勧め映画です。
イスタンブールはヨーロッパ最大のハブ空港、24時間混んでいます。多くの人がこの空港を経由し、ヨーロッパ、アフリカ、中東方面へ向かいます。
20時間後、スペインのマドリッド空港に到着。レンタカーをピックアップし、まずは100キロほど先の山の中にある村に向かいました。
01村にはホテルが3軒ありましたが、どこもクローズ。何とスペインの観光シーズンは8月31日で終わっていたのです。
小さな地元レストランで途方にくれていると、ウエイターが宿のオーナーに電話し、特別に一部屋空けてくれることになりました。夜の山越えはキツいなと思っていたので一安心。
翌日から精力的に村を巡りました。どの村を訪れても、まるで映画のセットのようにひっそり静まり返っています。
村のホテルはどこもクローズ。オーナーにお願いして一部屋空けてもらう。こんな感じで旅を続けていきました。
02中には宿やレストラン、ギフトショップなど、すべてがオープンしている村もありました。そんな村には観光客もおり、夜も賑わっています。
教会内は撮影できたり、できなかったり。でもフラッシュを使わなければ撮影可能な教会が多かったです。感度6400にして撮影します。教会の歴史は、本作りの時に調べます。
食材ショップ、アーティストショップは体当たりで取材しました。スペインは全く英語が通じませんが、今までの経験から何となく取材はできてしまうのです。そう、大切なのは熱意と笑顔。今回はスペイン政府観光局発行のレターを持っていたので、それを見せるとどこも即取材OKになりました。このレターがとても役だった。
最初の3日間は天気が悪かったのですが、後半は快晴の青空が続きました、朝夕の気温は5度前後まで下がるのですが、日中は30度を超えます。肌の露出した部分はどんどん日に焼けていきます。日本の日焼けどめクリームはあまり効果がない。今回あるメーカーの2800円のを持ってきたのですが、これもダメ。僕に言わせれば気休めですね。
10日間で13村取材できました。とても魅力的な村も発見できました。山の中のある村は、すべての民家にある仕掛けがしてあり、歩いているだけでジーンと感動し、涙が出て来ました。このような村は初めてです。
最終日、高速を走って空港へ向かいました。マドリッド市内の高速は交通量が多く、道も複雑で、運転はかなり緊張しましたが、どうにか無事に空港に到着、レンタカーを返却することができました。
深夜便に乗ってイスタンブールへ移動。空港である家族と仲良くなりました。次イスタンブールを訪れる際はコンタクトしてみようと思います。
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中世に迷い込んだような感じ。

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村の歴史を感じる建物。

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ポルトガルとの国境近くの村。スペインの美しい村には町も含まれます。

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山の中、木組みの家屋が連なる村。イベリコ豚で有名。

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静かな夜。ブルーモーメント。

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山の中にあるこの村はある特徴があり、とても素晴らしかった。

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とにかく日射しがきつく、暑い。気温30度。

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城の上から眺めるスペインの美しい村。まるで絵のようだった。

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ボビン刺繍の店を取材。

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長屋がある村。

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何気ない路地が絵になるヨーロッパって、やっぱりイイなと思う。村や町の風景が人に優しい気がする。

 

2016年9月10日 (土)

海外取材中

スペインとスロベニアを取材中です。
帰国は9月下旬です。
ときどきブログとTwitterで写真をアップします。
吉村和敏

2016年9月 9日 (金)

お勧めのカメラバッグ

講演会の後に質疑応答の時間を作るようにしています。その時決まって出るのが、お勧めのカメラバッグを教えてください、という質問です。
カメラバッグはアメリカメーカーが好きです。理由はタフだから。日本メーカーは、どうしても低価格とデザインで勝負しているので、2〜3回の海外取材で壊れます。特にマジックテープの部分が剥がれてくる。使い勝手もよくありません。もちろん日本メーカーでも、1点1点手作りの、ラムダのようなタフなバッグもあります。大型ザックを3つ所有し、使っています。

どのアメリカメーカーもお勧めです。僕はここ数年、ThinkTANKphoto(シンクタンクフォト)を使っています。腰に固定できるスピードレーサー V2.0はとても優れたバッグです。イタリア、ソロモン諸島、ペルーと、数多くの取材で使いました。7年使い込んでいますが、どこも壊れていません。ファスナーも丈夫です。ここはもちろんYKK(笑)
スピードレーサーの唯一の欠点は、カメラ1台とレンズ3本しか入らないことです。もっと機材を入れたいとき、また飛行機での移動は、同じくThinkTANKphotoのエアポート・コミューターを使っています。実はこのバッグ、隠れた大ヒット商品で、ヨドバシカメラに入荷すると即日売れてしまいます。プロとアマの多くがこればかりを選ぶ。これより大きなアクセレレーター、これより小さなエッセンシャルズはあまり売れません。
実は僕もコミューターを選びました。撮影中は小さなエッセンシャルズの方がいいのですが、飛行機での移動のことを考えると、コミューターの方が適しているのです。
ThinkTANKphotoの魅力は、プロの意見を取り入れて商品開発していることです。だからとても使い勝手がいい。小さなポケットからワイヤーの鍵が出て即座にテーブルか椅子に固定できる。こんな機能、日本メーカーではまず採用しないでしょう。

いずれにしても、これはあくまで吉村の意見です。カメラバッグは好みが分かれると思いますので、店頭でしっかり見て、さわって、自分にぴったり合ったものを選んでください。

帰国後に、お勧めの三脚のことを書こうと思います。

2016年9月 7日 (水)

チャリティー展のプリントの件

締め切り間近の原稿書きをしながら、海外取材の準備に追われています。
先日、銀座のフレームマンギャラリーで行われた東日本、東日本大震災・熊本大地震のチャリティー展のプリント、本日仕上がりました。今後、マットへのサイン書きと、額装に入ります。
展示してあった見本プリントですが、サイズを間違えてしまい、マットの左右の幅が狭く、窮屈に感じるようになっていました。申し訳ありません。プリントサイズの長辺を約230mmに統一し、額に入れたときに見栄えよくしますので、ご安心ください。
皆様のご協力、ありがとうございました。

2016年9月 6日 (火)

ガラスフィルム

スマホの表面に貼る保護フィルム、以前は普通のフィルムでしたが、今はガラスフィルムというのが主流になっています。何故か値段も安い。
試しにガラスフィルムを買ってみました。ちなみに手に入れたのはこのガラスフィルムです。「コーティング時間を5時間と通常より2.5倍長く行っています」という一文に惹かれました。
で、ガラスフィルムですが、すごくいいです。スマホに貼って2週間ほど使っていますが、指紋や汚れは全くつきません。何故指紋がつかないのか、不思議で仕方ありません。表面は超ツルツルです。ポケモンGOをやっている人は、簡単にポケモンが取れるのではないでしょうか。この技術、カメラのレンズフィルターに応用してもらいたいです。
もう以前のペラペラで指紋がつく保護フィルムには戻れません。ガラスフィルム、お勧めです。

2016年9月 5日 (月)

阿蘇→東京

朝8時、宿をチェックアウト。熊本空港へ向かう途中、高台から雨上がりの阿蘇の風景を眺めました。とても美しかった。そう、外国人はこのような日本の田舎に興味があるのです。決して日本の街ではない。似たような風景は海外にもあるから。
ANA644便で東京に戻ります。
電車で三田にあるイタリア大使館へ移動。3時から行われる『イタリアの最も美しい村』のプレゼンテーションに参加します。
イタリアからいらしたビアンキ下院議員、プリーミ会長、ムスコ代表のトークの後、吉村が約10分間、最も美しい村の魅力を伝えるトークを行いました。もちろん日本語で(笑)
帰り、大江戸線の赤羽橋駅まで歩いたのですが、東京タワーが美しかった。スマホでパチリと写真を撮ります。
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2016年9月 4日 (日)

トークショー

11時頃、美術館へ。
台風は西の海上を通るルートに変更になりました。
予定通り13時半からトークショーがはじまります。40人ほど集まり、会場内はいっぱいになりました。
まず、「マジックアワー」と「ブルーモーメント」。次に12月に出す写真集の写真を少しお見せし、その後、メインテーマである「イタリアの最も美しい村」の旅の話をします。最後に日本をテーマにした「センス・オブ・ジャパン」「積雪」「観覧車」についても語りました。
写真集は、ただ書店に置いただけではなかなか売れません。でも作家がこのように語ると、本は何冊も売れるのです。やはりトークショーは大切です。書店は、一つ売り場を潰してでも、イベントスペースを造るべきですね。東京や大阪にある書店は超巨大ですが、イベントスペースを持っている書店は一つもありません。
トークショーは、1時間半ほどで終了。最後に質疑応答コーナーを設けましたが、珍しく質問は出ませんでした。
雨の中、たくさんの方に遠方よりお越しいただき、本当にありがとうございました。心より感謝いたします。
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2016年9月 3日 (土)

熊本へ

_dsf7579朝のANA便で熊本へ。
南阿蘇村にある阿蘇白水郷美術館に到着。
初めて「イタリアの最も美しい村全踏破の旅」の写真展を観ました。
写真展が始まり2ヶ月経過しましたが、やはり入場者がとても少なく、ポストカードや本はほとんど売れていませんでした。週末、入場者がゼロの時もあるようです。今回、売り上げを南阿蘇村に寄付します。

4時から美術館内で行われた「キリンの会」に参加しました。神楽を鑑賞します。
明日のトークショーは予定通り開催しますが、台風が心配です。
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2016年9月 1日 (木)

エア・カナダフォトコンテスト2016 受賞作品発表

「第5回エア・カナダ フォトコンテスト 2016」の受賞作品が発表になりました。
http://www.bestshot-aircanada.com/vote2016.html
このフォトコンテスト、年を重ねるごとに応募数が増えており、またアメリカの写真もOKになったことから、今年はたくさんの作品が集まりました。力作が多かったので、審査はとてもとても大変でした。
旅に出て、写真を撮って、応募すれば、誰でもグランプリの往復航空券を狙えます。
2017年は、カナダ建国150周年。今年以上に盛り上がるでしょう。来年もたくさんの作品をお待ちしています!

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