「スペインの最も美しい村全踏破」の旅です。
今回もトルコ航空を使いイスタンブール経由でスペイン、マドリッドに入りました。
まずは空港でレンタカーを借ります。空港周辺のハイウェーが複雑で、街中を抜け出すのに30分も掛かりました。
まずは100キロほど先にある村へ。すぐに村歩きをはじめます。
シンドイな、、、と感じるのはこの暑さです。気温は35度、日射しがきつく、10分ほど歩くとクラクラしてきます。もちろん村人は歩いていません。水をガブガブ飲みながら村巡りを行いました。
数日後、アンバランシン村に入りました。
ここで「世界の最も美しい村」の世界大会が開催されます。この総会に参加するのも目的の一つでした。もちろん写真家に会議は必要ありません。求めたのは人との繋がりです。スペインの協会の方々、これから加わるドイツ、中国、ロシア、スイスなどの担当者の方々と名刺交換することができました。
村を旅し、写真を撮ることは時間を掛ければできます。しかし本にするためには、+αの準備も必要なのです。こちらの方が大変。
中国の最も美しい村の取材、今から楽しみです。この調子でいくと、55歳くらいから旅をはじめます。ロシアは60歳くらいでしょうか。
毎日よく晴れます。今日は36度近くまで気温が上がりました。
重いカメラ機材を持ち、写真を撮りながらの村歩きはかなり大変です。10分歩き、日陰で休んで水を飲む、の繰り返し。
20〜30代の頃と比べ、確実に体力が落ちていることがわかります。例えば崖の上のある城へ行くにも、以前はスイスイと登れましたが、今はかなりのスローペースです。ホント、体が動かなくなってきました。
今日は2村を巡っている途中で体力の限界を感じ、夕方にはホテルに戻り、ベッドに倒れ込みました。頭痛もします。軽い熱中症。こんな自分が情けないです。
ある村で、地元のハムやチーズ、ワインを売る店がありました。取材しようとしたのですが、オーナーのおじさんはまったく英語が出来ない。その時タイミングよく若いカップルが訪れます。二人とも英語がペラペラだったので、通訳をお願いしました。
スペインの田舎は英語が全く通じないです。しかし若い人たちは結構しゃべります。だから困ったら若い人を捕まえる。
靴はいつも迷います。朝から夜までゴツゴツの石畳の道を歩くので、ほどよいクッションが入った靴がいい。
ここ数年、ナイキかニューバランスでしたが、今回初めてミズノのウォーキングシューズにしてみました。なかなかいいです。
出発前、バタバタしており、ユーロのキャッシュを作ることができませんでした。クレジットカードだけだと不安だったので、1500ユーロほどキャッシュを用意することにします。
クレジットカードがあれば、現地のATMの機械から簡単にキャッシュを引き出せます。ただエラーが出るカード(おそらく機械との相性)もあるので、クレジットカードは数枚あった方がいい。僕はいつも5種類のカードを持って旅しています。
今回、ある小さな村のATMからお金を引き出したのですが、5枚中、2枚のカードがOKでした。
今回も2週間、レンタカーを借りています。
いつも通りコンパクト4ドアを予約したのですが、空きがないということでワンランク上のアウディA3になりました。6MTディーゼルなので、満タンで930キロも走ります。
路面に吸い付くような走りで、カーブを曲がってもGを感じない。ドイツ車に乗る度に感心します。
高速では120キロ以上で飛ばせるので、思った以上に目的地に早く着きます。スペインもロータリー式交差点ばかりなので、信号機はほとんどありません。
なぜ日本の道は信号機だらけなのか。不思議です。日本中の7〜8割の信号機をとっぱらい、ロータリー交差点にすれば、事故も渋滞もグンと減るでしょう。今のスペースで、ロータリー式交差点は簡単に造れます。そう、地方の道に信号機は全く必要ないのです。
スペインは荒涼としたイメージですが、北部の方は緑輝く森があり、瑞々しい世界が広がっています。
スペインにも鷹巣村がありました。険しい山道を走っている時、もし村に宿がなかったらどうしよう……と不安になります。
村に着いたらすぐに宿探し。村はずれで一軒の素朴な宿発見し、オーナーから泊まれるよ、と言われた時はヤッターと叫んでしまいました。もしなければ、また3時間掛けて山を下りることになった。
スペインは、とても国が豊かです。あと、スペイン人は綺麗好きという感じがします。常に掃除をしているイメージ。よって、どの町や村も、とても美しいです。あと他の国と違うのは、道がしっかりしている。標識も見やすいです。
今回、2週間で23村取材することができました。
2017年現在で、美しい村の数は57村です。協会の人に尋ねたら、毎年10〜15村ペースで増えていくとのことでした。
あと2回スペインを取材し、そして二つの離島に行き、そしてもう一度全土を巡って残りの村を取材したら、一度しめて、本にします。完成は2〜3年後です。
2週間後、お昼の便でイスタンブールに移動しました。
ここ数年、ターキッシュエアラインを使い、イスタンブール経由でヨーロッパに入っています。
この30年間で何百という航空会社を利用しましたが、やはりANAが一番です。よって、いつもANAから航空券を探してもらうのですが、ANAもルフトハンザもスイス航空も夏場は料金が高く、なかなか購入できなくなってきました。格安でも20万越えです。ターキッシュは気持ち安めです。
ターキッシュは、顧客満足度ナンバーワンの航空会社で、料理もANA並みに美味しいので、早めに予約しないとチケットが取れません。今回も2ヶ月前に席をおさえました。
行きで4本、帰りで3本の映画を見ました。昨年観た「アナ雪」と「君の名は」は自分には合いませんでしたが、今回観た「美女と野獣」はなかなかよかったです。特に映像が素晴らしい。ヨーロッパの村は昔はこんな感じだったんだな、というのがよくわかりました。