写真展03日目 大切なことを学びました
12時に写真展会場に入りました。
日曜日ということもあり、お客さんは2〜3人と少なく、昨晩急遽ブログでお知らせした14時からのギャラリートークは行わないことにしました。
そう、ネットでの告知力って、僕に言わせれば、まだまだなんです。おそらく10〜20%くらい。今の若い人たちは、ネットがすべてと考えていますが、決してそんなことはないのです。
やはり、郵送で送る案内状に勝るものはありません。しかし案内状の問題点は、高額な送料が掛かることです。葉書1枚62円になったのはかなり厳しい。吉村事務所は写真展のたびに50〜60万円くらい郵送料を支払っていましたが、今は写真界も出版界も景気が悪いので、せいぜい30万の支払いが限度です。
30万だと登録者全員に送ることは出来ないので、東京の個展だったら「東京」「神奈川」「埼玉」「千葉」で検索し、さらにそこからランダムに1/3選ぶやり方で、案内状を送っています。時々、「私には案内状が届かなかった」とクレームが寄せられますが、こればかりは仕方ありません。
確かに、郵送で送る案内状をやめてしまえば、経費が浮きます。しかしネットだけではまだまだ告知力が弱いため、なかなか案内状を断ち切れずにいるのです。そう、今、迷走しています。
ここソニーイメージングギャラリーは、おそらく場所と雰囲気は日本一です。
ただ、新しいギャラリーなので、ギャラリー巡りを趣味としている写真愛好家や業界人はほとんど立ち寄りません。よって、どのギャラリーよりも、入場者は少ないです。
今日、あまりにもお客さんが来ないので、3時頃から、会場の前で呼び込みを始めました。
「こんにちは。写真展をやっています。どうぞご覧ください」と前を通る人に声を掛けたら。何と7〜8割の人が写真展会場に入り作品を見てくれるようになりました。30分ほど続けたらコツを覚え、9割以上の人が入るようになったのです。
自分には、呼び込みの才能があることを、今日はじめて気づきました。生まれ変わったら渋谷か新宿でスカウトマンになれそうです(笑)
「Hallo! Photo exhibiton, This is my work」と、外国人にもどんどん声を掛けたら、外国人は100%入るようになりました。そして、誰もがじっくりと作品を見てくれます。呼び込み時に心が繋がったのでしょう。会場内で声を掛けると、話が弾みます。今日はドイツやインドの方と錦鯉や写真について話をしました。
皆さん会場を立ち去るとき、「Beautiful work!」と言って、握手をしてくれます。僕は「Thank you very much」と言って見送ります。
ギャラリーでもお店でも、「呼び込み」「声掛け」がいかに大切かを学びました。
月曜日からも精力的に会場前で呼び込みを行います。もしかしたら、このソニーイメージングギャラリーで、何百人という外国人と会話が出来るかもしれない。そう思うとワクワクします。
いずれにしても、写真展の会場で、写真家は会場内のカウンターの椅子に座っているだけではダメ、ということですね。そう、外国のように、自分のやった仕事をどんどんと他人にアピールしていくことが大切なんです。アートの世界は、黙っていたら埋もれてしまいます。
この国際的な銀座という地、ソニーという企業は、アーティストが生きる上で大切なことを気づかせてくれました。