写真展07日目 たんさんの人と会話しました
1週間経過。残り1週間です。
一階に案内板があります。随分と綺麗だなと思ったら、TVのブラビアを縦で使っていました。さすがソニーさんです。
今日も12時ちょうどに会場in。
すぐに会場の外に立ち、呼び込みをはじめます。
日本人は軽く会釈して通り過ぎていく人もいますが、外国人は全員入ります。
カナダ人のご夫妻が来ました。20代の頃カナダ東部で暮らしたことがあると言ったら、「ほんまか!」と驚いていました。
スキー旅行で訪れたブラジル人の家族、ドバイで仕事をしているビジネスマン、息子の大学選びをしている中国系オーストラリア人、日本の松山で英語の講師をしているアメリカ人、彼は冬休みを利用して東京見物をしていました。「ドイツで鯉が人気と書いてあるけど、何故なの?」と質問してきたドイツ人の女性。逆に「なぜドイツ人は鯉が好きなのか」と質問してみました。
こんな感じで、今日もたくさんの外国人が訪れました。
なぜ外国人が6階まで来るかというと、ギャラリーの横にSONYの免税品店があるからです。でも声を掛けないと、外国人はギャラリーに入りません。スッ〜とギャラリーの前を通り過ぎてしまいます。
ソニーイメージングギャラリーは、新しいギャラリーなので、まだまだ入場者は少ないです。でも外国人の訪れる率は日本で一番高いです。まるで外国で個展を開催しているような気分になる。ソニーさんは、このことでギャラリーをアピールすればいいのにな、と思いました。
もちろん日本人も訪れます。だんだんと、口コミで訪れる人が多くなってきました。
錦鯉の撮影では、広島の小西養鯉場さんにお世話になりました。小西さんからこの個展を教えてもらったという錦鯉ファンの方がいらっしゃいました。
かつて木曽の発電所に部品を納入していたという方もいらっしゃいました。
発電所とダムの撮影では、関西電力さんにお世話になりました。電力会社さん、近年とても静かですが、このような素晴らし「歴史遺産」を持っているのだから、もっともっと積極的にアピールすればいいのにな、と思いました。
先日NHKで、女優さんが東部カナダを旅する旅番組があったみたいですね。あるおじさまが、その番組のことを30分くらい語ってくれました。そう写真展では、テレビ番組のことを語る方が意外と多いのです。
残念ながら、僕はあまりテレビを観ません。観るのは朝7時のNHKのニュースくらいです。
仮に、そのカナダの番組のことを知っていたとしても、まず観ることはないでしょう。なぜなら表現者は、テレビに影響されるのが嫌だから。
新しい企画は、自分自身で見つけています。テレビ番組を観て、「面白そうだからテーマとして追い掛けてみよう」と考えることは、100%ありません。
日本人の多くが誤解していますが、テレビ企画より、出版企画の方がはるかに先をいっているのです。
ただテレビは影響力が絶大なので、何故かテレビの方が偉くなってしまう。
お笑い芸人がセメント工場をルポする、という番組がありました。すると、吉村さんはその番組に影響されてセメント工場を撮ったんですね、という感じになってしまう。
BSで、「イタリアの美しい村」を紹介する番組をやっているようです。吉村さんはその番組に影響されイタリアの美しい村を追い掛けているんですね、という感じになってしまう。
「Youは何しにニッポンへ」という番組で錦鯉を特集したようです。なるほど、吉村さんはその番組を観て錦鯉をテーマにしようと思ったのですね、と、今回も多くの人に言われました。
そう、現実はこんな感じなんです。テレビこそナンバーワン。
僕には出版人としてのプライドがあります。これからも新企画は自分自身で見つけていきます。