若い人たちの作品
時々、フォトコンテストの審査の仕事が入ります。
テーマが「自由」だと、様々なジャンルの写真が寄せられます。
風景だけを特別視するのではなく、どのジャンルもすべて平等に見ます。
優れた作品は一瞬でわかる。中にはじっくり見ないとその良さが伝わってこない作品もありますが、そんな作品はほんの一握りです。
ここ数年、ある変化に気づいています。
以前は、20〜30代、40〜50代、60〜70代、どれも似たような感じでした。被写体を見つけて「撮る」というスタイルです。
でも今、明らかに年齢で作風が異なっているのです。
特に若い人たちは、今までのスタイルとは全く異なった作品を生み出すようになってきた。ただ撮るだけではなく、撮り方を工夫して、自らのオリジナル作品を生み出そうと努力しているのです。
いわゆる演出作品は、フォトコンテストでは敬遠されがちですが、僕は平等に審査します。演出作品でも、優れた作品であれば積極的に上位に持ってくる。例えば中高年のベテランが撮る美しい日本の棚田の作品の横に、若者のフレッシュな視点でとらえた作品があってもいいと思っています。なぜならフォトコンテストだから。
若者のチャレンジ精神は、やっぱり凄いと思います。たとえ撮影技術が未熟でも、評価してあげたいです。
今日はある編集部でたくさんの写真を見て、ふとそんなことを考えました。