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2018年2月

2018年2月28日 (水)

CP+の会場へ。4Kスクリーン

Img_20180228_145434打ち合わせの合間をぬって、横浜CP+の会場へ。
どのブームも設置作業に追われていました。おそらく会場内には数千人の大工さんが働いています。
この4日間で、1社数千万、数億というお金を使うのです。企業の資金力って凄いなあ〜と改めて思います。
清里フォトギャラリーでは、1万円の什器一つ買うだけでも1ヶ月くらい悩みます。今この会場には山程転がっている。それもイベントが終わったら解体し、捨ててしまう……。本棚とかアクリルケースとか、欲しい物が山程ありました。

リコーPENTAXブースへ。
な、何と、スクリーンは4Kの大画面でした。リコーさんも凄まじくお金を掛けています。

今回、吉村の出番は、
「645ZとTHETAで旅する世界」
3月2日(金)13:30〜14:15
3月3日(土)12:20〜13:05
です。(どちらも同じ内容です)

スロヴェニアとスペインの写真をお見せしながら、旅の話をします。
いつもリハーサルは断り、ぶっつけ本番にしてもらっているのですが、今回はリハーサルに参加しました。というのも、所々に、THETAで撮影した360°の画像や動画を挟み込むのです。Macのノートと、iPadの切り替えがうまくいくか、テストをしてみないと不安でした。
案の定、うまくいきませんでした(汗)。
iPadの動画の読み込みに、2分ほど掛かってしまうのです。話で繋げてもいいのですが、持ち時間が40分だけなので、時間がもったいないです。
まあでも読み込みに関しては、当日までに何とかしてくれるそうです。今日は来てよかったです。やはリハーサルは大切です。

2018年2月27日 (火)

今年はエッセイ集を形にします

772f1413f68249d5ac31fd6b6c6956cf今週はCP+があるので東京に戻りました。
夏までに、新聞に連載したエッセイ72本を1冊にまとめようと考えています。
でもやはり、色々な意味で不安です。吉村和敏の写真を見てくれる人はたくさんいますが、文章を読んでくれる人はあまりいないような気がしている……。
加えて、今、紙媒体はどんどん衰退しています。先日も、今の大学生の約50%が1冊も本を読まない、というのがニュースになっていました。

正直言って、今までのエッセイ集は、あまり結果が芳しくありませんでした。7年前に出した「小さな村は、聖なる鐘の音につつまれていた」は、実売300冊くらいだと思います。

今の時代、数値から結果がある程度予測できます。
ブログのアクセス数、Twitterのフォロワー数の1/10が、結果とほぼ同じ数です。例えばTwitterのフォロワーが2800人だとしたら、講演会では280人集まり、本も280冊は動きます。

今回のエッセイ集、目標500冊に設定しました!
本が形になったら、出版社とタイアップして、精力的にプロモーションを掛けます。トークショーや朗読会のようなものを企画してみようと考えています。

僕は文章は苦手ですが、そのときの経験や気持ちを文章に置き換えることはできます。写真家の想いのようなものが皆さんに伝わればいいな、と思っています。
頑張っていい本にしますので、ご期待ください。

原版が次々と退色していく

この一年間、オリジナルプリントを販売してみて、人気がある作品がだんだんとわかってきました。
プリンスエドワード島に関して言えば、昔の写真を求める人が多いです。確かにフレンチリバーの漁村やケープトライオンの灯台、アンの家は、20〜30年前の方が絵になりました。
写真は貴重な「記録」なんだなあ〜と、改めて認識しています。

もっと昔の写真で作品額を作りたい。そう希望していますが、困った問題も発生しています。
25〜30年前のポジフィルム、退色して、色が抜けてしまっているのです。
かつての青空や草原の輝きはフィルムからは感じられません。デビュー作の『プリンス・エドワード島』や『光ふる郷』の原版はかなり酷い状態です。見る度に悲しくなるので、今では見ないようにしています。
退色というのはフィルムの宿命ですね……。

印刷会社さんの技術力の高さに救われています。退色したフィルムからでも、残っている色から実際の色を予測し、画像処理で濃い色を作り出してくれるのです。
よって、かつての輝きに似た状態で、写真集を作ることも可能になってきました。

もちろん、モノクロのフィルムは、色は抜けません。
実は今から17年前、2001年に、モノクロでプリンスエドワード島の風景を撮影したことがあるのです。
これらの作品は、まだどこにも発表していません。いつか清里フォトギャラリーで、モノクロのオリジナルプリントの作品額を展示販売するつもりです。

2018年2月26日 (月)

スマホを落とす

年に何度かスマホを落とすのですが、今日、落としました。車に荷物を運び入れているとき、スルッと胸ポケットから滑り落ちたのです。
手帳ケースですが、落とし所が悪かったせいか、サイドのフレームに大きな凹みができてしまいました。まだ買って2カ月しか経っていないのに……、ショックです。

最新のスマホでいいな、と思う点は、急速充電です。バッテリーの持ちはいい方ですが、それでも充電し忘れることがあり、そんなとき急速充電は役立ちます。15分くらで50パーセント以上復活できるからです。ホテルや空港で、この急速充電に何度も助けられました。

今の時代、海外にパソコンを持っていく人が少なくなっています。多くの人が、出張先ではタブレットで仕事をしている。
僕も海外取材の度に迷い、結局マックのノートを持っていくのですが、なければないでいいのかもしれません。
取材先で、パソコンを使って撮影データをHDにコピーすることもしなくなりました。いつも撮影データはSDカードで持ち帰ります。(64ギガを20枚くらい持っていく)
ファーウェイのM5が発表になりましたね。気になります。

2018年2月25日 (日)

引っ越しを終え、解約しました

Img_20180225_133217Img_20180225_133008朝、清里へ。最後の荷物を新物件へ運び入れました。
その後、時間を掛けて清掃を行います。
ガランとした空間を見て、思わず目頭が熱くなりました。たくさんの思い出があります。1年は短いようで長かった。
壁を作り、壁紙を貼り替え、2階倉庫のカーペットも交換した。築40年の建物ですが、まるで新築物件のようです。おそらく、次に入る人はすぐに決まるでしょう。

管理事務所で鍵を返却し、「清里の森」を後にしました。
よく僕の話し相手になってくれた、「レイスリー」さん、「森の日曜日」さんには、たまに立ち寄ろうと考えています。

引っ越し、たった3日間でどうにか終えることができました。
来週は東京で、ひとまず清里フォトギャラリーのことは忘れ、その他の仕事に集中します。CP+の講演準備もしなければなりません。メールのレス書きや原稿の仕事も山積みです。

新ギャラリーのOPENは、3月31日(土)を予定しています。
壁や棚を作る内装工事は、3月中に業者さんがやってくれることになりました。素晴らしい職人さんたちなので、すべてをお任せしています。
一切の妥協をせず、素晴らしい空間を生み出しますので、ご期待ください。

Img_20180225_214529そうそう、今、ポストカードのテスト印刷を行っています。この小さなサイズでも一つの「作品」として成立するように、何度もテストを繰り返しているのです。
OPENまでに、12種類は用意するつもりです。ご期待ください。

2018年2月24日 (土)

ハイエースの出番です

Img_20180224_092115今日は本格的な引っ越し。
2階とバックヤードにある荷物の移動です。
まずは車の調達から。塩尻のムラカミ自動車でハイエースを借りました。社長は高校の同級生です。
Img_20180224_174019ちなみに社長は、御嶽海を支援しています。会社にはギャラリーがあり、賞状やトロフィーをはじめ、御嶽海のすべてが展示されています。全国からファンが訪れるそうです。
入場無料なので、是非お立ち寄りください。

Img_20180224_130817高速を走って清里へ移動。まずは7個の段ボールを新ギャラリーへ移動。
お昼頃、内装業者さんと打ち合わせ。
今回借りることになった物件は、オルゴール制作体験工房横の縦長のスペースです。問題は、仕切っている壁がガラス張りのため、作品額を展示する場所がないことです。よって、壁を作らないといけない。
この壁だけでは足りないので、部屋の真ん中にも長さ2.1mの壁というか棚も作ってもらうことにしました。なぜ2.1mかというと、スポットライトのレールの長さに合わせるのです。
Img_20180224_130758

夕方、ギャラリーに移動し、荷物の積み出し作業を行います。
パネルや本などの箱が50個くらい。1つが重く、必ず腰をやられるので、5mの移動も台車を使いました。
松本の倉庫まで2回にわけて運ばなければダメかな、と思っていたのですが、何とすべてがハイエースの中に入ってしまいました。
ハイエースはすごい。感動です。視界が広く、運転がしやすい。横幅は169.5cmで普通車よりも狭い。よって小回りがきく。パワーもある。
Img_20180224_140437これだけ荷台が大きいと、1回分の写真展のパネルを一度で運べます。実はパネルの運送費で折り合いがつかず、地方での写真展を断念することが多いのです。
多くの写真家がハイエースを選ぶ理由がわかりました。確かに一台欲しくなりますね。

高速を走って松本へ移動。倉庫で荷下ろし。最後にハードオフに立ち寄り、不要な物を大量に出しました。中には買ったばかりの作業テーブルや椅子、スチールキャビネットもあります。でも気にすることなく、どんどん手放していく。
いつか必要になるかも…の「いつか」はまず来ないのです。とにかく、不要な物をいつまでもキープするのが苦手な性格です。
一つだけ後悔しているのが、写真家として駆け出しの頃、つまりプリンス・エドワード島を撮ったオリンパスの機材一式を、全部処分してしまったことです。OM4やOM2、ズイコーレンズ5〜6本、25歳の時にすべて売ってしまった。
今になって、エッセイを書くときに必要だったりします。機材の写真だけでも撮っておくべきでした。

2018年2月23日 (金)

額屋さんで、額の打ち合わせ

朝7時から活動を開始。
今日は松本を拠点に近県の額屋さんを巡り、写真額に関する打ち合わせを行います。
一般道だと「目的地まで5時間です」とナビに出る。仕方なく、高速を使っての移動です。なぜ一般道は時間が掛かるかというと、信号機があるからです。
ヨーロッパは、日本の何倍も道が複雑なのに、信号機なんてほとんどない。交差点はロータリー式です。そう、信号機なんて、本当は必要ないのです。日本は信号機があるから事故が多くなる。

「萌木の村」でオープンする清里フォトギャラリー。高額な家賃、毎月の人件費と、昨年以上にハードルが高くなります。よって今、どのように1年間サバイブしていくか、脳細胞をフル回転して考えています。
高額な写真額は、それほど売れるものではありません。よって、写真額の売り上げだけで運営していくのは100%無理です。
フラリとギャラリーに立ち寄った人が手に取りやすい低価格の商品があった方がいい。
そう、ついに吉村もポストカードを作ることに決めました。来月、写真のセレクトと印刷を行います。

Img_20180223_221815そのポストカードを入れる額も用意しようと考えています。
イケアやコストコなどの外資の量販店に行くと、ポストカード用の額が超低価格で売っています。この額をまとめ買いし、1個300円くらい上乗せしてギャラリーで販売する、ということだけはしたくない。やはりポストカード額も、吉村フォトギャラリーオリジナルとして一から制作していきたいのです。

今日は額屋さんでその打ち合わせをみっちり行いました。
たとえ小さなポストカード額でも、びっくりするくらいいい額をご用意しますので、ご期待ください。色は4種類、頑張って1個1500円くらいで販売します。もちろんアクリル付きです。

夕方、清里へ移動。今日は睡魔と戦いながら500km以上走ったので、クタクタです。
いくつかの荷物を、新ギャラリーに運び入れました。ポストとトナカイも親子も移動した。
夜、セブンイレブンのコーヒーを飲んでほっと一息。今日は4回もセブンに立ち寄った。
夜の高速を走って松本へ移動。長い一日が終わりました。
Img_20180223_165009

2018年2月22日 (木)

清里へ。新ギャラリーへ引っ越し

朝3時起き、中央道を走って清里へ。
朝一でホームセンターに立ち寄り、段ボールを大量に購入しました。
9時に清里フォトギャラリーに到着。すぐに引っ越しの準備をはじめます。写真額を外したり、写真集を梱包したり。室内はマイナス3度、寒くてブルブル震えていましたが、体を動かしていたらモーレツに熱くなってきました。ヒートテック超極暖を着てきたのは失敗。カナダやスロヴェニアの経験が生かされていません(笑)

一つ一つ梱包しながら、感慨にふけりました。
昨年、想いを込めてつくり込んできたギャラリーですが、未練はありません。吉村は決断したら早いのです。すぐに過去にシャッターを下ろし、未来へと向かう。

Img_20180222_11112011時に、内装工事をやってくれたD建設さんが訪れました。ブラインドを取り外し、カウンター、本棚、テーブルを軽トラックで「萌木の村」の新しい物件に運び入れてくれました。
午後は電気屋さんに、すべての照明器具を取り外してもらいます。照明器具だけで30万以上掛かっているのです。もちろん寄贈することなく、すべて持って行きます。天井のLEDは東京で使えるし、スポット照明は新物件で流用できるでしょう。

夕方、「萌木の村」で担当者さんと打ち合わせ。
すぐ横のオルゴール博物館の喫茶店、雰囲気が素晴らしいです。今後、東京からお客さんが来たら、ここで打ち合わせができそうです。
「萌木の村」にはたくさんの魅力があるので、今後じっくりブログで紹介していきます。
ちなみに、吉村和敏フォトギャラリーは、今ポール・スミザー氏がつくっている「水のガーデン」のすぐ横です。

新物件は意外と狭かったです。本棚やテーブルをすべて運び入れたら、空間が狭くなってしまいました。どのようなレイアウトがベストか、今後じっくり考えます。
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2018年2月21日 (水)

上五島フォトコンテスト

午後、東京永田町の日本離島センターで、「ざぁーまに撮って!上五島フォトコンテスト2017」の審査が行われました。毎年上五島まで足を運ぶのですが、審査員を務める写真家の松田さんと吉村があまりに多忙で、今年は東京で開催することになったのです。
会議室のテーブルの上に並べられた作品をじっくり見て、徐々に上位作品を絞り込んでいきました。
審査員特別賞というのがあり、これは写真の上手い下手関係なしに、審査員の好みでセレクトできます。いいなと思う作品、上五島の雰囲気をうまく伝えている作品を2点を選びました。
審査結果は3月中旬に発表されます。
今年はいよいよ世界遺産の申請です。是非上五島を訪れてみてください。

2018年2月20日 (火)

清里フォトギャラリーは「萌木の村」に移転します

Img_20171118_165939213_hdr昨年7月にOPENした「清里フォトギャラリー」、思い切って2月末で閉じることにしました。しかし、完全終了というわけではありません。近くの「萌木の村」に移転し、営業を継続します。

昨年秋頃から、今後どうするかを真剣に考えていました。
2階の倉庫を改装してギャラリーにする、近くの音楽ホールで定期的にトークショーを行うなど、さまざまな生き残りの道を探りました。
何をするにも、人を雇って、最低でも週5日は開けるという状況をつくらないといけません。今の月2日というやり方では、訪れる人が戸惑い、他の店舗からも不満の声が上がっていました。
人を雇うことは何度も検討したのですが、ここ「清里の森」は、一見さんがほとんど来ないのです。平日は1日0人という日もあります。よって、人を雇っても、人件費が無駄になってしまう。アルバイトさんに吉村事務所の写真業務を手伝ってもらうにせよ、毎月の経費がかさみ、厳しい状況になることは簡単に予測できました。

「清里フォトギャラリー」を完全に閉じ、清里から撤退することも考えました。
でも個人ギャラリーを持つというのは昔からの夢だったし、頑張ってその夢を叶えたので、たった半年で諦めてしまうのは、何だか寂しいような気がしました。仮にダメとわかっていても、あと1年は楽しんでみたい。1年やれば、諦めがつくでしょう。

あと、自分のやろうとしていることに自信がありました。
日本ではこのような「アーティスト(写真家)ショップ」は珍しいのですが、海外にはたくさんあります。写真家は、自分のお店で作品を売ることによって、生計を立てています。今後、出版界はますます厳しい状況になっていくので、ギャラリーという作品を発表する場、作品を販売する場を持つことは、写真家を継続する意味でも正しいことだと思いました。
20180220_170146これは、カナダで見つけたアーティストショップです。海外では、このようなギャラリーがどの町にもあります。壁一面に写真や絵を飾り、販売しています。お店に入るだけでワクワクします。

仮に人を雇うとしたら、もっと人が集まる場所でないといけない……、そんなことをぼんやりと考えていたら、たまたま「萌木の村」で空き物件が出たという情報が飛び込んできました。
「萌木の村」は、清里で最も人が集まる場所です。清里を訪れる観光客の大半が、ここ目的でやって来ます。フィールドバレーやコンサート、カントリーフェスタなど、年間を通して様々なイベントが行われており、特に今はポール・スミザー氏の山野草のガーデンが大人気です。これを見たいがために全国から人が殺到しています。

空き物件は、オルゴール博物館の近くにあります。オルゴール制作体験工房横にある小さな空間です。テナント料は高額で、広さは今の1/3になりますが、思い切って契約することにしました。
「清里の森」の物件の敷金の戻りを使い、什器や照明器具などすべて流用することで、移転費用は最小限におさえます。
OPENは4月1日を予定しています。週5日間営業(木、金休み)、11時〜17時です。
是非お立ち寄りください。

2018年2月19日 (月)

CPプラスのスケジュール

3月1日〜4日、パシフィコ横浜でCP+が開催されます。
吉村和敏のスケジュールです。

PENTAXブース
「645ZとTHETAで旅する世界」
3月2日(金)13:30〜14:15
3月3日(土)12:20〜13:05
645Zを使いスロヴェニアとスペインで生み出した作品をお見せします。時々、THETAでも撮影したので、「現場はこんな感じ」というのもお伝えできると思います。(どちらも同じ内容です)
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/news/cpplus2018/index.html

Canonブース(メインステージではなく、どこかのコーナーです)
「85mm F1.4L 単焦点レンズの魅力」
3月3日(土)15:50〜16:20
デジタルカメラマガジンの編集長と、写真家さんと、吉村和敏、計3人のトークです。

是非お立ち寄りください。

大判のNikonのレンズ

Img_20180220_140816今ニコンが期間限定で「MF一眼レフ、レンズのメンテナンス」を行っています。これはいいチャンスだと思い、銀座のニコンプラザに足を運びました。メンテナンスをお願いしたかったのは、4×5のレンズ4本です。
でも残念ながら、大判のレンズは受け付けてくれませんでした。シャッターを計る計測機は処分してしまったそうです。
どのレンズシャッターも、今のところこぎみよく動いているので大丈夫ですか、壊れたらそれで終わりということになりますね。まあでもあと10〜20年は使えるような気がしています。
ちなみに、この4×5用のレンズは、絞りF45かF64しか使いません。よってシャッターは常に1/8以下。高速シャッターの方は、どのレンズも正確には作動しないでしょう。
8×10用のレンズは、ドイツのシュナイダーを使っています。まだ製造しているくらいなので、修理は永遠に大丈夫だと思います。

2018年2月18日 (日)

枕が合わない

1年でホテルに100泊はしていますが、実は一つ悩みがあります。それは枕です。実は枕が合わないと熟睡できないのです。
スロベニアでは8泊しましたが、2つのホテルで枕が合いませんでした。カナダは14泊で、3つのホテルがダメでした。
最も苦手なのは、高い枕。あと低すぎる枕も嫌いです。特に安ホテルは、スポンジのようなスカスカの枕が多く、二つ折りにしても、快適な高さになりません。
空気枕でいいのがないかと、帰国のたびにネットショッピングを繰り返しています。今日も一つAmazonで注文しました。でもなかなか「これだ!」という空気枕と出会えません。空気枕って、意外と硬いのです。
いずれにしても、今は時差ボケで苦しんでおり、2時間寝て、20時間ずっと起きている(眠れない)状態が続いています。

2018年2月17日 (土)

スロヴェニア取材記

今日からスロヴェニア取材です。
トルコ航空イスタンブール直行便は今日も満席。大人気路線です。
まずは映画。琵琶湖を舞台にした「マザーレイク」。いまいちかな……。昔小学生のときに学校で観た「こむぎいろの天使 雀と少年」を思い出しました。これは、子供心に面白かった記憶がある。
「幼な子われらに生まれ」。テーマが重く、途中で観るのが嫌になってきましたが、せっかくなので最後まで観ました。
その後、スロヴェニアについての本を読んで過ごします。
活字に飽きたので再び映画。
「オリエント急行殺人事件」。5分観て、これは面白いぞ、というのがわかりました。しかし途中で着陸態勢に入ってしまいます。帰国便、もしくはDVDが発売になったらすぐに観ます。

イスタンブール経由、スロヴェニア、リュブリヤナに到着。日本人の場合、入国はいたってスムーズでした。
レンタカーを借ります。小型車を申し込んでいたのにまたまた大型車。ディーゼルだったので、まあいいやと思い、チェンジはしませんでした。
以前のブログにも書きましたが、海外では思い通りの車が用意されていることはまずありえません。7〜8割の確立で大型車になってしまう。よって、運転に自信のない方は、海外での運転はやめた方がいいでしょう。

Dvgvkm0xkaafi1rまずはブレッド湖へ。タイミングよく前日に雪が降ったようです。雪のブレッド湖も美しいですね。まるで絵画のようです。
その後、ボヒニュ湖へ行こうと記憶を頼りに高速を走ったら、道を間違え、オーストリアに入ってしまいました。トンネル利用料往復15ユーロで、ポリスのパスポートチェックもありました。もちろん国境を跨ぐことは何ら問題ないのですが、レンタカーは自国だけの保険契約なので、何かあったときが大変です。
夜、中華を食べた後、早めにホテルに入ります。丸2日間寝ていないので、ベッドに横になったらすぐに目が閉じました。

移動日です。高速を走って東へ向かいました。
スロヴェニアの高速は有料ですが、年パスを買うスタイルです。フロントガラスにステッカーを貼っておけば料金所を通過できます。料金は年1万円はしないと思う。日本の高速道路は高過ぎです。しっかり税金を払っているのに、何で道路にお金を払うのか? 日本人はもっと怒るべきでしょう。
スロヴェニア人は飛ばします。追い越し車線から走行車線に戻ると、「おい、ここを走ると危ないぞ」と大型トレーラーの運転手からすぐにパッシング。仕方なく、自分も追い越し車線を猛スピードで走るようになります。

プトゥイに到着しました。昨年9月にも訪れた歴史ある町です。
今週末、ここで大きなカーニバルがあるのです。このお祭りを取材するのが今回に旅の目的の一つでした。
まずはホテルにチェックイン。その後、カメラを持って町中に行ってみました。
Dvma2gsw0aefjrクレント発見! 初めて目にしたので、感動です。写真を撮っていたら、クレントが声を掛けてきました。
「これから家々を回るぞ。おまえも来るか?」
「ほんとですか!」
今回、カーニバルのみで、クレントが家々を回る昔ながらのスタイルを取材するのは無理かな、と思っていたのです。だからとても嬉しい。
その後、クレントを必死になって追い掛けました。
彼らは目的の家が近づくとマスクを被ります。そして家の前で激しく腰を振ってカウベルを鳴らして踊る。ベルの音がとにかく凄いです。
家主から、ワインや強いお酒(たぶんウオッカ)やお菓子をもらいます。食事が出てくるところもありました。
どの家でもお酒が出てくるので、クレントたちは移動する度に酔っ払っていきます。
「カズも飲め」と勧められます。どんなに断っても、「ダメだ、飲め飲め」と日本の田舎のおじさんのように勧めてくる(笑)
夜暗くなるまで皆さんと行動を共にし、たくさんの写真を撮ることができました。心が充実感で満たされます。

Dvwko2iwsaezzt5日曜日はプトゥイの町中でカーニバルが行われました。本当にこんな小さな町に5000人以上も来るのかなと半信半疑でいたら、お昼を過ぎたら次々と人が集まりはじめ、沿道は人でいっぱいになりました。
Dvveyzw0aayz1t先月から、プトゥイの町の担当者さんと英文のメールのやり取りを行っています。今回、ジャーナリスト用のプレスパスを発行してもらいました。
13時、カーニバルがはじまります。カーニバルというかパレードでした。仮装行列のような感じ。クレントが出てきたときは確かに凄かった。700体以上はいたと思う。写真を撮るのに必死で、スマホでのスナップをすっかり忘れていました。お祭りの様子はいつか雑誌で発表します。
クレントがあまりに凄すぎて、その後の行列はしらけてしまいます。でもどの団体や企業も気合いを入れて仮装していました。

月曜日は大雪になりました
午後に予定されていた子供たちのパレードは中止。
こんな雪の日でも、もしかしたらクレントが家々の訪問をやっているかもしれないと思い、プレスパスを発行してくれたKさんに電話で相談してみます。すると、数ある村の中から、今動いているクレントを探し出してくれました。すぐに車で向かいます。
いました、いました! こんな大雪でも確かにやっていた。皆さん、快く日本人の写真家を迎え入れてくれます。
雪降る中、クレントたちが踊る素晴らしい写真を撮ることができました。
記念写真を撮ってあげるよと言われたので、カメラを渡し、シャッターを押してもらいました。これがその時の写真です。楽しかった。
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スロヴェニア第二の都市マリボルに移動します。この町を訪れるのははじめてです。まずはホテルを見つけてチェックイン。
Dv1whvkxuaywoz8雪降る中、歩いて町中のスナップを行いました。世界最古のブドウの木とか、魅力的な被写体がたくさんありました。
夏にもう一度戻ってきます。
朝、ホテルの朝食会場に行ったらびっくり! 全員が中国人でした。
スロヴェニアのこんなマイナーな町にも、中国人観光客の団体さんがたくさん押し寄せているんです。全世界の観光産業は、中国人にだいぶ助けられていると思う。以前は、冬の季節はどこに行ってもホテルはガラガラでした。でも今は中国人でほぼ満室状態。飛行機も席がなかなか取れません。旧正月だからというわけではなく、彼らは四季を通して世界を旅しています。とにかく、中国人のパワーは凄いです。
あと中国人は、老若男女、大画面の最高級のスマホを使っている。朝食を食べながら観察してみたら、最新のGalaxy note 8、HUAWEI、OPPOを持っている人がたくさんいました。iPhone Xは中国人に人気がないです。なぜなら小さいから。iPhone 8 Plusの方が多いです。

翌日、北部の山道を走って東へ移動しました。
Dv6jgnrw0aaujnx樹氷が美しいです。森の中にポツンとある教会、とても絵になります。ヨーロッパの冬って、すぐでも物語が始まりそうな感じがする。
その後移動しながら、心ときめく風景にカメラを向けました。
山谷にひっそりと息づく小さな町に入ります。ホテルを見つけてチェックイン。
雰囲気はまあまあでしたが、とても狭い部屋でした。今回、どのホテルの部屋も暖房がよく効いており、あたたかいです。いつもユニクロで買ったフリースの寝間着を持って旅していますが、今回の旅では一度も使いませんでした。部屋の中はTシャツ一枚で十分です。
この小さな町、とても絵になります。気合いを入れ、夜景まで撮影しました。

翌日は快晴。外気温マイナス13度です。まずは車の窓ガラスについた霜取りからはじめます。
近くの山に登ってみました。ここに遊牧民の住居跡があるのです。
Dv_cjsqwsaaddrt1メートル以上の積雪。アプローチは困難でしたが、思い切って歩き、家屋のすぐ近くまで行ってみました。
帰りは2時間掛けて雪山を下ります。靴とズボンがバリバリに凍りつきました。
スロヴェニア、何度も訪れ、歴史文化、自然を詳しく知れば知るほど好きになっていきます。まだまだ撮りたい被写体がたくさんある。そのどれもが超絶景です。
あと3〜4回訪れ、徹底的に撮影を行います。そしていつの日か写真集として発表します。

朝5時起きで空港へ。外気温マイナス15度まで下がっていました。露出した肌が痛いくらいです。
キードロップでレンタカーを返却。
トルコ航空のカウンターでチェックイン。便は定刻通り離陸し、イスタンブールへ移動しました。
またまた空港で11時間ほど時間を潰さないといけません。
6時間以上待つ人のために、トルコ航空は、無料イスタンブール観光ツアーを用意しています。すぐにでも参加したいのですが、問題は荷物です。スーツケースはそのまま置いていくにしろ、20キロ以上の手荷物を抱えての観光はやはりシンドイ。高額な機材を空港に預けていくのも心配です。
よって今回も、ツアーには参加せず、空港で本や資料を読んで過ごしました。

2018年2月 6日 (火)

スロヴェニアです

冬のスロヴェニアを取材中です。
時々、スマホで撮影した写真を、InstagramTwitterにアップします。
帰国は2月中旬の予定です。
吉村和敏

2018年2月 5日 (月)

カメラ、ワイン、電気ストーブ

「吉村さん、いいカメラを買おうと思っているんですが、どの機種がいいですか?」とよく聞かれます。今日も仕事の打ち合わせのとき、あるキャリアウーマンから質問を受けました。
正直、わからないです。最近のデジカメは次々と進化し、新しい機種が出てくるので、僕自身もついていくのが大変。どの機種がベストか、逆に知りたいくらいです。
で、今日の答えはこんな感じでした。
「今の時代、軽いミラーレスがいいと思います。どのメーカーのどの機種がいいかは、量販店の店員さんに相談してみてください」
僕は、カメラより、写真の方が好きです。だから写真集を作ったり、ギャラリーで作品額を販売したりしているのです。
カメラは作品が生み出せればいいので、シンプルなカメラほどいい。極端な話、P(プログラム)とA(絞り優先)と、感度設定と、オートブラケット機能があればいい。逆に、機能てんこ盛りのカメラは嫌いです。
でもそんなシンプルなデジカメは、今の時代、存在しません。

赤ワインは好きですが、日本ではあまり飲まない理由、それは高いからです。毎日2000円も3000円も使っていたら、すぐに生活資金がショートします。
ヨーロッパでは、1本2〜3ユーロで美味しいワインが買えるので、水のような感覚で飲むことができます。
セブンイレブンの500円以下のワインは、しょっちゅう買って飲んでいます。チリやスペインであれば、ハズレがありません。日本人に、ワインを身近なものとしたセブンの功績は大きいと思う。ちなみにセブンの1000円以上の赤ワインは、どれもとてつもなく美味しいです。

Img_20180205_224033東京の仕事場では、エアコンで部屋をあたためています。でもいつも足下が冷たくなるので、サブの暖房器具を使っています。
今使っているのが、アラジンのグラファイトヒーターです。部屋全体をあたためるのは無理ですが、電気代が安くすむのがいい。原稿の仕事で仕事部屋に籠もるとき、朝から夜までつけっぱなしにしています。

先日、カナダからアイスバブルの写真をInstagramとTwitterに載せましたが、何とTwitterの方は17万人も見ていました。びっくりです。
これからも、積極的に写真をアップしていきます。
InstagramとTwitterが主流になりつつあるからでしょう、だらだらと長い文章があるブログはどんどんアクセス数が落ちています。というか、吉村和敏がブログをやっていという事を、多くの人が知りません。
インスタをやっている人は、吉村がツイッターをやっていることを知らないし、ツイッターをやっている人は、吉村がインスタをやっていることを知りません。
今後、どれか一つを残すとすれば、Twitterかな。140文字以内で伝えるという世界、結構気に入っています。

2018年2月 4日 (日)

健康診断の予約

何か忘れているなと思ったら、健康診断でした。
区の健康診断は2月20日まで。大急ぎでいつもの病院に行ったら、すでに予約でいっぱいで、申し込みを締め切っていました。仕方ないので、別の病院に電話予約します。
実は去年の2月に下から、7月に上からカメラを入れて検査しているので、今年は何となく安心しています。まあでも健康診断は、やらないよりやった方がいいです。

カナダから帰ってくると、日本の冬は寒いなあ〜と感じます。もちろん気温はカナダの方が低いのですが、カナダはセントラルヒーティングで部屋全体があたたかいので、冬は超快適に過ごせます。
清里フォトギャラリーには、別荘で暮らしている人が時々訪れるので、よく冬の暮らしについて話をしました。
やはり薪ストーブがダントツであたたかいそうです。薪ストーブのある生活って、憧れます。
その清里フォトギャラリー、今年は4月1日からのOPENを検討しています。

2018年2月 3日 (土)

iPhoneで仕事をする写真家

まずは塩尻のエネオスでガソリン。今、びっくりするほど高いです。満タンにすると7,000円はいく。
Img_20180203_083159日本は何故か高速が有料なので、国道を走って南下します。諏訪湖沿いを走っているとき「御神渡り」に気づき、車を停めて写真を撮りました。
たくさんのアマチュアカメラマン、プロの写真家、観光客がいました。
ある方から、「ひょっとして写真家の吉村さん?」と声を掛けられます。
「えっ、スマホで写真を撮っているんですか!」とびっくりしていました。
今日スマホを使った理由は「カメラを忘れたから」ですが、ここ数年、スマホしか使わないプロも増えています。
カナダでお世話になったメディア担当のガイドさん。世界各国からやって来るプロ写真家のコーディネートをしているのですが、今の時代、10人に1人はiPhoneで仕事をしていると言っていました。先週来たアメリカのファッション誌のカメラマンも、iPhoneだけでモデル撮影をしたそうです。
スマホでの撮影だと、一眼レフやミラーレスと全く異なる表現が可能になります。これぞ真のアーティスト、プロ中のプロですね。
僕もいつの日か、どこかの国か町をテーマに、スマホだけで撮影し、写真集を作ってみたいです。かなり面白い写真集ができると思う。

清里フォトギャラリーに立ち寄り、おいしい学校でランチを食べ、甲府昭和インターから高速に乗り、東京に戻りました。

2018年2月 2日 (金)

雪の清里へ

朝3時起き、4時に中央道を走り、清里へ向かいました。
なぜ早めに行動したかというと、高速が雪で通行止めになる恐れがあったからです。雪が降ると高速が使えなくなったり、チェーン規制になったりする国は、おそらく日本だけでしょう。
カナダ人をはじめ海外の人は、車のタイヤにお金を掛けたりはしません。冬でも普通タイヤで走っている人がたくさんいます。カナディアンロッキーのスキー場で車のタイヤをチェックしてみたら、7〜8割がノーマルタイヤでした。
外国の場合、雪が降ったら「皆さん注意して走りましょう」です。
中央道は確かに雪が降り積もっていましたが、運転は何ら問題ありませんでした。交通量が少ないので、30分も早く甲府に到着します。
Du8kxrwkaevahv清里は積雪30cm。標高が高いのでパウダースノーです。
フォレスターが「雪だ雪だ」と喜んでいるのがわかります。雪煙を上げてグングン走る。まるで昔飼っていた柴犬のようでした。
朝7時、清里フォトギャラリーに到着。昨晩ジュンク堂書店から引き上げた作品額が入った箱をギャラリー内に運び入れました。ここが一番安心だし、湿度が低いので作品の保管にはぴったりです。
午前中、ギャラリー内で少し作業をし、お昼は「萌木の村」に移動してロックのカレーを食べます。「寒いほどお得フェア」をやっており30%引きでした。もしフォトギャラリーがOPENしていたとしたら、当然吉村もこのフェアに参加しています。
Du86yvwaaa7zix午後は清里でたくさんの人と会い、打ち合わせを行いました。清里フォトギャラリーの今後は、後日詳しくお伝えいたします。
夜、中央道を走って松本へ移動。

2018年2月 1日 (木)

窓つきカバー

朝からデスクワーク。
写真家は、写真だけ撮っていればいい、というわけではりません。インドアでも、やることが山ほどあるのです。
息抜きは、ネットショッピング。
Img_20180201_171003ファーウェイのすべての上級スマホは、窓つきのカバーに対応しているのです。これ、意外と知られていない。なぜなら、日本のファーウェイは、窓つきの純正カバーを販売していないからです。
しかし、ネットでは購入できます。純正でなくても、窓つきカバーはたくさん売っている。Amazonより楽天の方が種類が多いです。
窓つきカバーにすると、使い勝手が向上します。誰から電話かきたかすぐにわかるし、何より便利なのは、カバーと連動し、スリープ機能が使えるようになるからです。
しかし、窓つきカバーにすると、スイカなどのカードを入れる場所がなくなります。よって僕は、カバーの裏にシールで貼りつくカードポケットをつけ、ここにスイカを入れて使っています。多少見栄えは悪くなるのですが(笑)
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