お客さんが25人も来ました
朝7時、いつも通り松本の実家を出ます。高速利用は岡谷から小淵沢間。810円です。東京から来るときは勝沼で下りるように、うまく一区間2000円以内に収まるようにしていけば、月の高速料金をグッと抑えられることがわかってきました。
清里、朝は土砂降りの雨でした。
まずはプリンスエドワード島在住のK夫妻が訪れます。島のアーティストが作った陶器のペンダントを持ってきてくれました。
今プリンスエドワード島も、吉村ギャラリー存続を応援してくれており、一般のお客さんを呼び込むために島産の何かを売ってみれば、ということになっています。プリザーブカンパニーのオーナー親友のBも力を貸してくれるみたいです。いつの日か、プリンスエドワード島のあのジャムや紅茶がギャラリーの片隅で買えるようになれば最高ですね。
他の物は嫌ですが、「第2の故郷」プリンスエドワード島の何かだったら喜んで置きたいです。ただし「赤毛のアン」以外。アングッズなどは、皆さん商売にしてしまっているから、僕は嫌なのです。名作をビジネスに結びつけたくはないです。
11時頃まで雨が続きました。
今日は日曜日なので暇だろう……と思っていたら、何と、クローズする16時までに25人以上のお客さんが訪れました。うち4人は、吉村のことを全く知らない一般の人でした。写真パネルを見て、美しいですね〜と賞賛してくれた後、島のペンダントを2個買ってくれました(笑)やはり写真以外の物を置くことは大切かも。
作品額を購入された方がいました。ありがとうございます。
皆さんがどの写真を選ぶか、いまだに予測不可能です。それほど一人一人の好みや感性が違うからです。
でもギャラリーを1年やってみて、だんだんとわかってきたことがあります。
それは、額と写真のマッチングがいい作品は、一瞬で多くの人の目にとまる、ということです。そしてすぐに売れてしまう。
たとえば今日、空きスペースにこのパリの写真を飾りました。そしたら20分後に売れてしまった。
すべて洒落たデザイン額を使えばいいのですが、デザイン額はどうしても仕入れの値段が高くなってしまうので、次々と買っていくことは出来ません。
吉村ギャラリーの基本となる1万円の正方形の額も、実はとてもいい額なんです。木目の風合いを残した半光沢の塗装で、色は6種類揃えました。どうしてここまで安く出来るかというと、この額に関しては、吉村事務所が何百という数でまとめ買いをしているからです。
写真家の中で、写真表現まで拘っている人はほんの一握りです。多くの人は、額などどうでもいいと思っている。でも額で、写真の表現はだいぶ変わってくる。額には、脇役としての奥深い世界が潜んでいるのです。
欧州の美術館にあるような、あの重厚な絵画用の額にあの写真を入れたらどうなるか……。いつかトライしてみます。
夕方、後片付けをして、ギャラリーを後にしました。
雲一つない夕空が広がっています。雨上がりなので、大気が澄んでいる。そうえば、清里・野辺山は、星が美しい場所としても知られています。今日はさぞかし見事な天の川を見ることができるでしょう。
写真を撮りたいのですが、残念ながら時間がありません。大急ぎで東京に戻りました。