簡単なバンクーバー取材記
エアカナダ004便でバンクーバーへ。約8時間半のフライトです。新機種なので、タブレットも最新で、映画は充実している。
「三度目の殺人」「SCOOP!」「淵に立つ」「ラストレシピ」を観ました。
この中で最もよかったのは「ラストレシピ」でした。素晴らしい作品だと思う。「三度目の殺人」「SCOOP!」はまあまあ。
「淵に立つ」は観て気分が悪くなりました。観なければよかったと、心の底から後悔した。やはりこのトシになると、好き嫌いがはっきりしてきて、あらゆるジャンルを寛大に受け入れようとしなくなるのです。自分に合わないもの、嫌いなものは、これから先の人生でも拒否していきたいです。
バンクーバー、入国審査は人でなく機械でした。当然、パスポートにスタンプは押されません。今後、他の国もスタンプはなくなっていくでしょう。何だか寂しいですね。
2カ月ぶりのバンクーバーです。1月はかなり寒かった記憶がある。
30年前、この街からすべてがはじまりました。中古車を買ってカナダの旅に出て、大陸を横断して、プリンスエドワード島に渡ったのです。
今回この街で狙うのは「春の訪れ」です。
サクラはすでに終わっており、八重桜がそろそろ開花する、という状況でした。
まずはスタンレーパークから撮影をはじめます。
定番のトーテンポールは確かに絵になりました。その後ダウンタウンを巡って花探しを行います。
翌日、キャピラノ渓谷へ。実はここを訪れるのは初めてです。46カナダドルという高い入場料に驚きながら、公園の中を歩きます。
吊り橋を撮影した後、巨木の森へ。木と木に吊り橋が架けられており、上から森林浴を楽しむことができました。
3日後、郊外にあるチューリップ畑を訪れました。タイミングよく満開です。
このようなフラットな花畑の撮影は難しいです。どのように撮れば力強い作品になるかを考えながら、2時間ほど花畑の中を歩きました。ドローンが適するのかもしれません。
バンクーバーの夜景を撮影し、その後夕食というパターンです。
新しく出来た旭川ラーメン「鷹の爪」に入りました。
麺もスープも100点満点。オーナーに尋ねると、食材はすべて日本から取り寄せているとのことでした。なるほど、だからこの味が出せるのですね。
翌日は別のラーメン屋へ。太麺で、上に唐揚げがのっていました。まあまあの味。
3日目はカツカレーのお店へ。量が多く半分残しました。今は20代の頃の1/3しか食べることができません。
今年は天候に恵まれています。1月のカナダも奇跡的に晴れたし、2月のスロヴェニアもほどよい感じで雪が降りました。バンクーバーはずっと雨だったようですが、取材をはじめた日から晴れ、5日間、快晴の青空が続きました。
最終日、八重桜が満開になりました。日本では八重桜は人気がありませんが、ここバンクーバーでは八重桜の方が人気です。
住宅街を歩き、さまざまな角度から撮影を行いました。
いま流行りの、フワッとした感じで花を撮ってみた。絞りを開放にして、露出を+2くらいにすれば簡単にできます。雰囲気は出ますが、作品としての深みは全くないですね。このような作風はインスタどまりだと思います。
あっという間の一週間でした。翌朝空港へ移動します。
帰国便、混んでいましたが、運良く隣には誰も来ませんでした。
映画を観ます。まずは「オリエント急行殺人事件」。最初の導入部分は引き込まれましたが、犯人捜しになってから退屈した。でも、フィルムで生み出された映像はとても美しかったです。「ラ・ラ・ランド」もそうですが、ここ数年、ハリウッドはフィルムに戻りはじめているのです。やはりフィルムに勝る物はありません。
「シェイプ・オブ・ウォーター」を観ます。いかにもハリウッドという感じの映画でしたが、アカデミー賞に相応しい作品だと思いました。
ドキュメンタリーの「築地ワンダーランド」を観ます。日本の映画です。素晴らしの一言。感動しました。
約9時間後、成田に到着。