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今日、「日本で最も美しい村」フォトコンテストの審査会が行われました。
とてつもなくレベルの高いフォトコンテストです。応募はデータですが、慎重を期すため、事務局の方で数千点の写真すべてをA4でプリントアウトし、そのプリント作品を見ながら選考していきます。一次、二次、三次審査と、とても頭を使い、時間も掛かります。一次で落ちた作品を見直すこともあります。
夕方には上位入賞者が決まりました。結果発表は10月下旬〜11月上旬とのことでした。
写真は村ごとにわけられた状態から審査がはじまります。各村10〜300点くらいの写真が集まります。応募点数が多いため、スタッフが4〜5人つきます。
清里フォトギャラリー、当初は9月いっぱいで閉める予定でしたが、もう少し頑張ってみることにしました。
必死になって生み出した自分の作品発表のスペース。とても居心地のいい空間に仕上がりつつあるので、どうしてもキープしておきたいのです。
あと、確実にこのギャラリーのファンもつきはじめています。今、ポツポツお問い合わせや写真額のオーダーが入ります。
問題は、毎月引き落とされていく高額な固定費です。幸い、写真家としての仕事があるので、こちらの方から補填していけます。
今後、「冬」という試練が待ち受けています。通販のサイトを立ち上げるつもりですが、その場合でも、ギャラリーという実店舗はあった方がいいでしょう。アーティストの皆さんはネット通販のページを作っていますが、実際のお店があるとないとでは、信用度が違います。
いずれにしても、ようやく叶えた夢なので、頑張れるところまで頑張ってみます。
カナダから帰国後、8〜9月中に入った注文の作品額の制作に取り掛かります。額やアクリルなど、ある程度まとまった数でないと発注できないのです。お待たせしてしまい申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください。
昨年、清里フォトギャラリー用として買った27畳対応の石油ファンヒーターは松本で使っており、かわりに松本で使っていた石油ファンヒーターを清里に持ってきて、春まで使っていました。
今朝3カ月ぶりにONにしてみたら、壊れていることが判明。灯油も激しくもれました。また新調するか、といった感じです。このスペースだったら、24畳対応でもいけそうな気がしています。
どの店舗も、秋〜冬の暖房対策を真剣に考えはじめています。
今日も「萌木の村」はたくさんの人でしたが、ギャラリーは静かでした。
中央道、激しく渋滞していたらしく、新宿9時発の花バスは、「萌木の村」到着が3時過ぎになりました。あと、清里へ向かう国道でスピード違反の取り締まりをやっていたようです。
ギャラリーがクローズする4時に間に合いそうになかったら、一度お電話ください。到着までいるようにします。(アルバイトさんの時は4時ぴったりにクローズします)
甲府へ移動。消耗品を購入したりして19時まで時間を潰し、いつものかつやへ。何と20分待ち! みんな考えることは同じなんですね。
待つのが嫌だったので、横の吉野屋で食べました。ベジ牛定食、これを600円で提供するって、日本は凄い国だと思う。欧米だったら15〜20ドル、ユーロはするでしょう。
中央道は何と35キロ渋滞。30キロを超えると、下道も渋滞しているので、どちらを走っても同じくらいの時間が掛かります。
今日は下道を走って八王子までいきました。八王子から中央道に入り、立川のサービスエリアに到着したのが午前0時。家到着は1時過ぎでした。
甲府から6時間のドライブ。イライラMAX状態。この2年間で、もっとも激しい渋滞でした。
連休最終日の明日はそれほど渋滞しないと思います。
吉村和敏オリジナルカレンダー『SEASONS OF SPLENDOR』(2019年度版)が完成しました。
今日も3時起き、4時にはセブンのコーヒーを啜りながら中央道を走っていました。
「萌木の村」はすっかり秋の気配でした。所々にカボチャが置かれ、すでに色づいている木も数本ありました。
まずは店内の掃除から。今までずっとホウキとチリトリでしたが、ついに掃除機を導入しました。店舗の掃除機はマキタしか考えられません。駅や空港で大活躍しているアレです。
10時からギャラリーをOPENしました。三連休初日なので、たくさんの人が来るだろうと思っていたら、今日はとても静かでした。
八ヶ岳ジャーナルの記事で吉村さんが清里でギャラリーをはじめたことを知った、という地元の方が訪れました。そう、マスコミの取材を受けるって、とても大切なことなんです。
4時にクローズ。
「吉村さんの仕事場拝見」の取材陣が、東京からお見えになりました。1時間ほど取材を受けます。
終了後、みんなで食事をしましょう、ということになりました。
ロックに行ったら長い行列。カレーは断念。車で小淵沢駅へ向かう途中、中村農場に立ち寄ったらこちらも長い行列。親子丼も断念。
取材陣を小淵沢駅までお送りし、その後、高速を走って松本へ向かいました。
清里フォトギャラリーには普段仕事でお世話になっている方々も来るのですが、皆さん、「吉村さん、経営は大丈夫か?」と心配してくれます(笑)
先月、編集者のFさんから、「吉村さん、もっと低価格の作品を用意した方がいい。缶バッチはどうですか?」とアドバイスを受けました。動物写真家はみんな缶バッチを作り、写真展の会場などで販売しているそうです。
缶バッチ、確かにいいと思うのですが、風景写真の缶バッチはあまり聞いたことがありません。例えばプリンスエドワード島の灯台で缶バッチを作っても、まず売れないでしょう。
その時ふと、「そうだ、アザラシがある!」と閃きました。
清里フォトギャラリーにはよく家族連れが訪れますが、子供たちはみんなアザラシの写真に「きゃー、かわいい」と心躍らせています。ただ1万円もする写真額は、さすがに4〜6歳の子供たちには買えません。「わたしこれ買うわ」と言ってお小遣いで写真額を買ったらすごいことだと思うのですが、そんなお子さんはまだ一人もいません。
すぐにMacで缶バッチのデザインを作り、ネットでオーダー。ようやく完成し、今日届きました。
全く売れない可能性もあるので、とりあえず作ったのは10個だけです。仮に動くようだったら50個くらいオーダーします。
底は、安全ピン&クリップにしました。一個350円です。
ビジネスホテルのロビーに素晴らしい絵画が展示してありました。チェックアウトの時に「画家さんの名前は?」と質問したら、「わかりません」との答え。
創業時にお祝いでもらったものらしいです。名前は調べればわかると思うので、是非作品の下にプレートを貼って欲しいですね。
これが外国だったら、宿のオーナーは20分くらい画家さんについて、絵の魅力について語ってくれるでしょう。
10時から撮影開始。1時間ほどで終わりました。
お昼過ぎ、関越道に乗って東京へ向かいます。途中、越後湯沢を通過しました。
この町の風景、何度見てもときめきます。いつか真剣に追い掛け、作品集を形にしたいです。
越後湯沢には、100万円以下で買えるリゾートマンションがたくさん出ています。以前、50万くらいの物件を買って、ここを拠点に地方の撮影に出掛けたり、倉庫にしたり、スキーを真剣にやろうと夢見たことがありました。
しかし安い物件には、前のオーナーの滞っていた積立金を肩代わりしたり、毎月の管理費&積立金が高額という落とし穴があるのです。加えて、築30〜40年経った物件はかなりのリフォームが必要なことから、手にするのはやめました。
髙﨑の手前で高速を下り、近くのジョイフル本田に立ち寄ります。
ジョイフル本田は、吉村が唯一ときめくホームセンターです。長野県や山梨県にもあればいいのにな、といつも思っています。
清里フォトギャラリーの前に置くガーデンテーブルとベンチでいいのが見つかりましたが、今日は見送りました。
奥行15センチの桧の本棚がありました。自分でアンティーク塗装をすれば立派な什器になるので、これはいつか買うつもりです。そう、15センチというのはなかなかないのです。Amazonや楽天にもない。
今日は、前から欲しいと思っていたサインボードを買いました。ここに、「2019年度版、カレンダーが入荷しました! カレンダーフェア開催中」と書きます。
ちなみにサインボードは4300円でした。大型サインボードはどこも7800円はします。
ジョイフル本田、半日は潰せます。でも今日は時間がなかったので、30分で立ち去りました。
どこかに行く時は3時起き、というのが決まり事になっています。準備で15分、荷物の積み込みで20分、セブンのコーヒーテイクアウトで5分として、4時前には首都高に乗ることができるからです。
3時に起きるからと言っても寝るのは1時です。2時間睡眠ですが、短時間睡眠生活は慣れているので、それほど苦ではありません。
今日は関越道を北上し、300キロ先の新潟を目指します。
髙﨑近くのサービスエリアに立ち寄ったら、キャンピングカーがずらりと停まっていたので驚きました。3連休だからですね。金曜の夜に出て、サービスエリアで一泊し、目的地を目指す、ということだと思います。
大型キャンピングカー、確かにいいと思うのですが、長距離を走る僕には向かないような気がしています。燃費が悪いので、ホテル代以上の出費になるでしょう。かと言って軽キャンパーもダメです。積載容量350キロギリギリに作ってあるので、機材を乗せることが出来ません。写真家の機材は100キロ〜200キロはあります。
僕が欲しいのは、普通自動車で引っ張るキャンピングトレーラーです。メーカーはスロヴェニアのアドリアがいい。スロヴェニアの技術力は素晴らしいのです。何度も足を運んでいるからわかる。
8時には新潟の小千谷に到着しました。まずはガストで朝食。Macを立ち上げて急ぎの原稿書き。
お昼前には雨があがります。
午後から撮影。2時間ほど掛かりました。
終了後、ビジネスホテルにチェックイン。
写真の仕事になくてはならない物、それはブロアーです。レンズ交換のたびにシュッシュッとセンサーのホコリ取りをするので、カメラバッグのサイドポケットには常に2つ入っています。
しかしこのブロアー、作りはイマイチです。1〜2カ月で上にある空気の吸い込み部分が壊れてしまう。色々なメーカーを試しまたが、どれも作りは同じ、すぐに壊れます。
メーカーさんには、値段が高くなってもいいので、もっとタフなブロアーを作ってもらいたいです。
もしかしたら、海外メーカーで、タフなブロアーがあるかもしれない。いいブロアーが見つかったらブログで紹介します。
エアダスターもいいのですが、結構値段が高いのです。以前、年間20〜30本は買っていました。今は年に4〜5本にしています。
2019年度版のカレンダー「Season of Splendor」が完成し、今日仕事場に届きました。
清里フォトギャラリーと三重県津市の喫茶店「ティーコージー」では15日(土)から店頭に並びます。ティーコージーには、吉村のサイン入りエッセイ集も数冊送りました。
Amazonや楽天、全国の書店、文具店で販売がスタートしたら、またブログでご報告いたします。(その時にカレンダーの詳細を書きます)
今月はなかなか清里に足を運ぶことが出来ず、アルバイトさんに任せっきりです。作品額のこと、作品額のオーダーなどは、週末の伊東さん、平日の大野君にお気軽にお尋ねください。
今週末は地方で撮影があります。9月22日、23日は清里に行きます。10月の予定はまだ未定ですが、20日、21日、27日は清里に行くと思います。カントリーフェスタが開催される20〜21日は確実です。
今、時代はクリアファイルです。どの美術館に行ってもクリアファイルの方が多く置かれています。たとえば足立美術館のクリアファイルはこんな感じ。
このような形で吉村作品のクリアファイルを作りたいのですが、クリアファイルだけはどー頑張っても厳しいです。なぜなら制作費が高額だから。
小ロットで印刷できる地方の印刷会社さんを当たっていますが、小ロットだと1枚あたりの単価が高くなってしまいます。1枚500円くらいになると思う。やはり1枚350円にしたいです。
といっても、今の時代、お客さんが求めているのはクリアファイルです。引き続き可能性を探っています。必ず作りますので、もうしばらくお待ちください。
今、清里フォトギャラリーでは、人気水彩画家の石田享子さんのクリアファイル5種を置いています。プリンスエドワード島を描かれた作品もあります。
今、2019年度版のカレンダーの制作時期です。
夕方ある場所で、写真選びを行いました。13枚を選んでいくのは本当に難しい。
写真選びは、必ずカラーコピー機でプリントアウトした「紙」の写真を見て行います。データをモニターで見るスタイルだと、作品の良し悪しがわかならいし、何より複数の人が見ることが出来ません。
フォトコンテストの審査も、写真集選びの作品セレクトも、必ず「紙」で行われます。何千点、何万点も集まるフォトコンテストは、1〜3次審査はモニター上ですが、最終審査は必ず紙です。担当者さんが、会社のカラーコピー機で出力してくれ、それをテーブルの上に並べて選んでいきます。
モニター上だけで完結した仕事は、今まで一度もありません。
朝、ゆりかもめに乗ってお台場へ。
太平洋セメントさん本社の会議室で、フォトコンテストの審査会が行われました。一次、二次、三次と、徐々に絞り込んでいきます。今回、「わたしと太平洋セメント」というテーマが与えられています。作品の力強さと同時に、テーマも考慮しながら選んでいきました。
終了後、ゆりかもめに乗って仕事場に戻り、停滞していたデスクワークを片付けていきます。ある事柄を調べる時、以前出版した本を引っ張り出しました。
『こわれない風景』。自分で言うのもヘンですが、この本、改めていい本だと思いました。20〜30代の吉村和敏が、確実にこの本の中にいるのです。今とは少し違った考えを持っているので、ある意味、読んでいてとても新鮮。
残念ながら絶版になってしまいましたが、出版権を光文社さんから吉村事務所に移したので、復刻版を作ることは可能です。
実は、今回のフォトエッセイ集『朝の光とともに、世界を巡る旅がはじまる』と同じサイズ&スタイルで『こわれない風景』の復刻版を出してみたいのです。少部数であれば企画は通るので、いつか必ず作ります。
『朝の光とともに、世界を巡る旅がはじまる』にお寄せいただいたコメント、ありがとうございます。丁寧に拝読いたしました。
朝から松本の倉庫で作業。今は全部を取っておこうとしません。処分できるものはどんどんと処分しています。
年々増え続ける荷物。これが写真人生の中で唯一のストレスです。少しずつ、東京で借りている倉庫Bの荷物を松本の倉庫Dへ移動しています。倉庫Bは年内に解約するつもり。
午後は清里へ。1時間ほどギャラリーに立ち寄りました。
ヴェッテルとは1ヶ月ぶりの再開です。ポテトはお亡くなりになりました。ヴェッテル、しばらくはポテトロスで塞ぎ込んでいたようです。
今日の夜、萌木会(マンションの管理組合の集まりのようなもの)があるのですが、とても忙しいので、参加することができません。
清里に自分の作品を展示できるギャラリーを持ち、作品額や写真集をポツポツ売っています。このギャラリーは自分の空間なので、何をするにも自由です。冬はどうサバイブしていこうかな、とあれこれ考えることも楽しい。
「萌木の村」に入っている10を超えるテナント中で、月の売上は吉村フォトギャラリーが最下位です。でも僕は、アートの世界は数字より「質」だと思っています。だからそのことは全く気にしていません。テレビだって、高視聴率の番組が必ずしもいいとは限らない。
まあでも、一般の人が写真に興味を持ってもらえるような低価格の商品を少しずつ増やしていく努力はします。一人でも多くの人にギャラリーに入ってもらいたい。今まで全く写真に興味がなかった人が、このギャラリーを訪れたことがきっかけで写真に興味を覚えはじめる。そんなスタイルが理想です。
中央道は25キロ渋滞。国道20号を走って東京へ向かいました。下道は時間が掛かるけど車が流れているのでストレスがありません。
3時に起き、高速を走って清里へ。もちろん勝沼インターから下道ですが、この時間、甲府市内の国道はガラガラで、6時には清里に到着しました。
4週間ぶりの清里です。もう9月。月日の流れは本当に速い。
ギャラリーのドアを明けて荷物の積み込みをやっていたら、今日初めてのお客さんが来ました。ネコです。人なつっこいWさんのネコちゃん。いつもこのあたりをウロチョロしています。いつのまにか車の中にも入って遊んでいた。
まずは持ってきたフォトエッセイ集『朝の光とともに、世界を巡る旅がはじまる』を本棚に並べます。自分の本を、自分のギャラリーで販売するって何だか気分がいいです。
その後、ブックマット用の額に、ブックマットを装填し、並べました。とてもいい額です。
今日は雨。10時頃からお客さんが入り始めました。クローズする16時までに、『朝の光〜』が2冊も売れました。
夕方、萌木の村の事務所から電話。「フォトギャラリーさん、8月の報告書の提出がまだのようですが……」「しばらくカナダにいました。申し訳ありません」と素直に謝ります。
そう、海外取材から戻ると、帰国してから1週間は謝ってばかりなのです。メールの返事、雑誌の原稿、報告書、振り込みとすべて遅れており、多くの人に迷惑を掛けっぱなし。
夕方、事務所に立ち寄り、冬の営業について尋ねてみました。やはり契約上、通常通りOPENでした。このようなテナントは、たとえ11月から3月までお客さんがゼロでもお店を開けなければなりません。おそらく元旦は休んでもいいと思うのですが……。よくよく考えてみれば、百貨店も、アウトレットモールも、入っているお店はどこもOPENしていますね。
今後、冬の半年間をどうサバイブするかを真剣に考えなければいけなくなりました。
夜、松本へ移動します。明日日曜日は午後に少しだけギャラリーに立ち寄り、その後東京に戻ります。とにかく忙しいのです。
今までの世界が180度ガラリと変わってしまう、ということがよくあります。
写真の世界でも、フィルムからデジタルに切り替わりました。カメラも一眼レフからミラーレスに切り替わろうとしています。
この急速な変化、なかなか着いて行くことが出来ません。フィルムってすごくいいのに、一眼レフはまだまだ使えるのに、って感じで、スパッと切り捨てられないのです。これは性格です。
紙の本も、近い将来なくなるでしょう。細々と残っていくかもしれませんが、その細々だと、出版社も印刷会社も利益を生み出せないので、結果、継続できないのです。
僕は最後の最後まで紙の本を作り続けますが、ずっとこの想いを継続できるのか、だんだんと自信がなくなってきました。
今回、頑張って「紙の本」としてフォトエッセイ集を形にしました。最初から電子書籍にしてAmazonなどで販売することも考えたのですが、「紙」に拘ってみたのです。なぜなら紙が好きだから。
フォトエッセイを連載していた公明新聞に、出版に合わせて少し書かせてもらいました。紙面の写メを撮りましたので、ご覧ください。
清里フォトギャラリー、秋〜冬の季節に突入します。継続するとしたら、お客さんがゼロになる冬の半年間どうサバイブするかを真剣に考えていかなければなりません。当然、毎月の高額なテナント料は、夏と同じように発生します。
まずはチラシを作り、清里の色々な所に置こうと考えています。でも何をするにも、ギャラリーのホームページがないと話になりません。
そこで急遽、ホームページを立ち上げることにしました。
まずは専用のドメインを取得。最新情報、プロフィール、カレンダー、地図などの項目を入力し、少しずつ制作していきます。このくらいなら自分でも出来る。
2時間ほど気合いを入れてやったら、どうにか形になりました。とてもシンプルなページですが、まずはこれでスタートし、少しずつ改良を加えていこうと考えています。
吉村和敏 清里フォトギャラリー+Books
http://kiyosatophotogallery.com/
「吉村さんはいつもどこで両替をしているんですか?」
先月清里フォトギャラリーで、ある方からこんな質問を受けました。
いつも成田空港で両替しています。よく使う両替所はGPAです。各社のレートを電光掲示板でチェックしていますが、いつもGPAが一番安いのです。
世界や日本の街中にたくさんある例の横文字の両替所は、まず使うことがありません。
以前、都内で15万円を両替し、成田のGPAのレートで再計算してみたら、2800円も損していた計算になりました。つまり両替所を慎重に選ぶだけで、リムジンバス代が浮いてしまうのです。
今回のカナダ取材でも、成田のGPAで10万円ほど両替しました。都内の横文字の両替所と比較したら、2200円も得していた。
今回も得してよかったと喜んでいたら、ヒートテックを忘れてきたことに気づき、成田のユニクロで急遽購入しました。ちょうど2000円の出費(笑)
成田には両替所が5〜6社あります。各社のレートは必ずチェックした方がいいです。その中でもGPAはお勧めです。
あと、両替時のコツは、100ドル札、100ユーロ札をもらわないことです。欧米では使えるお店が極端に少ない、たいてい拒否されます。50ドル札、50ユーロ札は大丈夫です。最も使い勝手がいいのが、20ドル、20ユーロです。どうして日本で2000円札が普及しなかったんだろう…。不思議です。
●8月はBC州のオカナガンを取材するつもりでした。しかし直前になって、山火事の影響で辺り一面煙に覆われている、という連絡が入ります。煙くらいなら問題ないと取材を決行するつもりでいたら、現地から送られてきた写真を見てびっくり。まさに100m先も見えないほど真っ白な世界でした。
北のユーコン準州だけにしようかと思いましたが、どうせカナダに行くのだからとアルバータ州を加え、行き先をオカナガンからカルガリーに急遽変更したのです。
23日の便でカルガリーに到着。この街もうっすらと煙に覆われていました。見方によっては朝靄に見えないこともない。
レンタカーを運転し、恐竜で有名なドラムヘラーへ。ここを訪れるのは20年ぶり。街中にでんと居座る巨大な恐竜のオブジェ、フードゥー、炭鉱跡にカメラを向けました。空は煙で真っ白ですが、それほど作品作りに影響はありません。
翌日は雨。400キロほど南下し、ウォータートンへ行ってみます。ここも山火事がひどかったらしく、周辺の森は真っ黒でした。プリンスオブウェールズホテルをはじめとする建物は無事でした。
辺り一面煙で真っ白、聳え立つ山々は見えません。苦し紛れに何枚か撮影しましたが、手応えはなし。焦げた木という、山火事の状況を伝える「今」を切り取りました。
●400キロほど北上し、カナディアンロッキーに行ってみます。ロッキーを旅するのがシンドクなってきたな、と感じるのは、物価の高さです。まずホテルが超高額。ネットで探しても夏は200ドル以下は見つからない。ユースという手もありますが、高額な機材を持っているのでドミトリーでは厳しいのです。
こんな時は仕方ないので、100〜150キロほど離れた町や村のホテルを探します。100ドルのホテルを発見し、部屋を押さえました。
ダメ元でレイクルイーズ、モレインレイクを巡ってみました。周辺の山々は煙で覆われています。湖の水もエメラルドグリーンに見えない。風景と接しても、何の感動もありませんでした。
カナダ、アメリカの山火事は終息に向かっていますが、煙は居座っているようです。これは1〜2週間で解決する問題ではなく、おそらくクリアな大気が戻るまで1〜2ヶ月は必要でしょう。今年のカナディアンロッキーの旅はお勧めしません。計画している人は時期をずらした方がいいと思います。
●4日後、エアカナダ便でバンクーバー経由、ユーコン準州のホワイトホースへ飛びました。さすがにここまで来ると大気はクリアです。しかし冷たい雨。
初日は街中のホテルに宿泊。翌日、レンタカーで580キロ北上し、北のドーソンへ向かいました。車はフォードのエスケープですが、燃費が悪いですね…。リッター7〜8キロです。ガソリンが1日100ドル掛かる計算になる。
●ユーコン準州を訪れるのは2回目です。15年ほど前、あるところからカナダ往復の航空券をいただいたことがあり、その時に滅多に行けない場所、ユーコン準州を選びました。しかしレンタカーが高額だったので、結局航空券代以上に掛かってしまったという苦い経験があります。
開拓時代の面影を残すドーソンは、好きな町の一つです。この町の雰囲気の良さは、道路が舗装されていないところ。世界遺産に申請するため、あえてそうしているらしいです。
今回の旅の目的は、ドーソンから100キロほど先にあるトゥームストーン準州立公園。ここのツンドラの紅葉を撮影するため、はるばるこの地までやって来ました。
●トゥームストーン、果たして紅葉しているだろうか……。実は現地に入るまで不安でした。
初日、紅葉は6〜7割でした。2日目は雨。しかし早朝の冷え込みで一気に色づきます。3日目はピークでした。
美しい風景と対峙し、深い感動を味わいます。僕の場合、美しさ慣れしているので冷静に写真を撮るだけですが、普通の人がこの絶景の中に佇んだら、涙が溢れ出てくるかもしれませんね。とにかく色鮮やで、光が眩しく、空気が透明で美味しいのです。やはり北国は凄い。
●北極海まで続くテンプスターハイウェイという道があります。この道をいつかは走ってみたいとずっと憧れていました。トゥームストーン準州立公園は道沿いにあるので、さわり部分を走ることが出来ます。150キロほど走った感想として、やはりこの道を走る旅はハードルが高いな、と思いました。
まずはレンタカーのマイレージの問題。ホワイトホースで借り、ここドーソンに来て、トゥームストーンを何度か往復をするだけで1500キロはオーバーします。さらにテンプスターハイウェイを走るとなると4000〜5000キロオーバーは確実なので、レンタカー代が超高額になってしまいます。
BC州のどこかの街でフリーマイレージのレンタカーを借りてここまで運転してくる、という手もありますが、おそらくユーコンになると保険がきかなくなる可能性大。よって、レンタカーはユーコンで調達した方がいいでしょう。
あと、ガソリンスタンドが少ないので、ガソリンをタンクに入れ、持っていかなければなりません。北はガソリンが高いです。1日100ドルは確実に掛かると思う。
途中いくつか宿はありますが、こちらも高く、おまけに部屋数が少ないので、泊まれない可能性大です。となるとテント一式が必要です。
外国人はみんなキャンピングカーで旅をしています。4WDで車高が高いトラキャンが最も多いです。燃費4〜5キロ、ガソリンは満タンで200ドルはいく。皆さん十分なお金がある人たちです。
●もう一度20代をやり直せたら、オフロードバイクで世界一周か、スペイン巡礼の旅をしたいです。
カナダでライダーを見る度に憧れます。つい声を掛けてしまう。
スペイン巡礼の旅はいつかやるかも。
●最終日は13時まで撮影を行い、その後車を運転し、ホワイトホースに戻りました。580キロ、一回のガソリン休憩のみで一気に走りぬけます。長距離の運転はまさに睡魔との戦い。眠くて眠くて仕方ありません。
19時、ホワイトホースに到着。すぐにティムホートンに立ち寄り、ダークローストのコーヒーを飲みました。4日間、コーヒーが恋しかった。ちなみにホワイトホースにはスタバもあります。
●翌朝の便でバンクーバーへ。直行便のゲートに行ったらびっくり。日本の修学旅行生で溢れかえっていました。家族旅行も何組かいた。家族4人でカナダに来ると、ざっと見積もっても100万は超えますよね。凄いと思う。
楽しそうに雑談している日本の若者たちを見ていたら、日本は豊かな国だなあ〜と思いました。まるで京都奈良に行くような感覚でカナダに来てしまうといのも凄いし、みんなiPhoneを持っている。学生なんか8000円くらいの格安アンドロイドスマホでいいと思うのですが、日本の若者は5万も10万もするiPhoneを使っている。こんな国、世界のどこを探してもないです。
とにかく日本は豊かな国です。世界に出ると、そのことを実感します。
消費税の8%から10%へのアップは反対でしたが、この国だったら10%以上でもいいのではないか、と今日はじめて思いました。
●機内では、行きと帰りで映画をたくさん観ました。今の時代、映画は断然邦画です。ハリウッドの洋画は年々つまらなくなっている。CGを多用したり、SFっぽい作品ばかり。
「嘘八百」「相棒 劇場版Ⅳ」「永い言い訳」「今夜、ロマンス劇場で」「嘘を愛する女」「勝手にふるえてろ」。この中で面白かったのは、「永い言い訳」と「嘘を愛する女」でした。「相棒」はいつもパターンが決まっているのでだんだん飽きてきた。
一応ハリウッドも観ました。「ダウンサイズ」「インターンシップ」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「ドルフィン・テイル」。この中で面白かったのはGoogleに入社するストーリーを描いた「インターンシップ」。次に「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」です。