羽田空港へ。両替所、AとBを比較してみたら、Aの方が700円もお得。Aで両替しました。
トロント直行便は満席。というか、ここ数年満席でない飛行機には乗ったことがありません。20年ほど前は半分くらい空いているなんてことがよくあり、エコノミーで横になって眠ることも可能でした。
映画を観ます。今はプライベートモニターなので、国内線でも邦画があります。
「関ヶ原」大作ですね。難しい言葉をたくみに操る役者さんたちは上手いなあと思います。観る前に「関ヶ原」とはどういう戦いだったかを予習すればよかったです。
「TAP」素晴らしい、感動しました。最後、5人が踊るシーンはお見事。水谷豊監督主演作品ですが、「相棒」より断然こちらの方がいい。
「ジョジョと奇妙な冒険」このような感じの映画は苦手です。10分でOFF。
「君の膵臓をたべたい」とてもよかったです。映画がヒットした理由がよくわかりました。Mr.Childrenのエンディングの曲もGOOD。原作は、本屋大賞2位の作品です。すぐにキンドルで「君の膵臓をたべたい」と、1位を取った「羊と鋼の森」を買って読んでみました。「君の〜」の方が面白かった。
「ReLIFE」まあまあ。
「50回目のファーストキス」普通。
「おじいちゃん、死んじゃったって」この映画も苦手。10分でOFF。
「巫女っちゃけん。」5分でOFF。
「8年越しの花嫁」素晴らしい作品だと思うのですが、テーマが重すぎて見続けられない。30分でOFF。
ハリファックスで一泊し、ニューファンドランド、ガンダーへ移動しました。ここでレンタカーを借り、フェリーに車を乗せ、フォゴ島に渡ります。
今、フォゴ島が注目されているのです。海沿いに立派なホテルがあり、4つのアーティストスタジオが点在しています。詳しくは連載で書きます。
翌朝、フェリーに乗って本土に戻り、氷山が流れ着く村として有名になったトゥイリンゲイトへ移動しました。ここを訪れるのは約20年ぶり。頭の中にあった記憶とだいぶ異なっていた。こんなに大きな村だったっけ? といった感じです。多くの民家がツーバイフォー建築になっていました。これはプリンスエドワード島も同じ。モダン過ぎて、景観にグッと引き込まれる力がありません。一軒だけ、昔ながらの民家を見つけました。確か20年前も写真を撮った記憶がある。
ガンダー空港へ移動。レンタカーを返却し、チェックイン。
荷物検査を終え、ゲートで待っていたら、突然フライトキャンセルのアナウンス。乗務員が手配できなかったとのこと。「はっ?」って感じです。
こんな時、日本では地上職員が手厚くケアしてくれますが、海外は何もしてくれません。フリーダイヤルが書いている紙を手渡され、「ここに電話して新しいフライトを取れ」ただそれだけでした。
電話してみますが、当然繋がりません。30分鳴らしてもダメで、結局カウンターで交渉し、新しいフライトを探してもらいました。最初の女性スタッフはかなり威張っており、明日のフライトは満席なので2日後になる、といってそれで終わり。男性スタッフに切り替えたら、彼はきちんと対応してくれ、トロント経由モントリオール便を予約してくれました。もちろん、今晩のホテルとタクシー代は出してくれました。いずれにしても、ガンダー一泊となり、今後の予定が大幅にくるってしまった。
イースタンタウンシップでは、地元の写真家さんと行動を共にしました。
2日間、色々な話をしました。以前は雑誌で活躍していたとのこと。しかし、時代の流れとともに紙媒体の仕事が少なくなり、今はスチールをやりながら、ムービーやドローンで映像を撮る仕事もしているとのことでした。地元の観光局や企業、個人からそれなりの仕事があるようです。カメラ機材、レンズはすべて最新。森の中に別荘も持っていたので、羽振りはいいようでした。
アメリカ人の写真家は徐々にミラーレスに切り替えていますが、彼は様子見とのこと。
ケベックシティへ移動。ここは観光地です。中国人、韓国人、日本人、欧米人と、数万人を越す観光客がいました。韓国でこの地を舞台にしたテレビドラマがあったらしく、今年は韓国人が特に増えているとのこと。確か昨年のスロヴェニアもそうだった。世界各国でドラマのロケを行い、ブームを作り出しているのでしょう。
30〜40年前の日本がそうでした。昔、「ライスカレー」というカナダを舞台にしたドラマがあった。このドラマを見て、多くの日本人がカナダに憧れたのです。ライスカレー、懐かしいです。
サスカチュワン州サスカトゥーンへ移動。レンタカーを借り、バッファローパークや街中の美術館、250キロ北にある州立公園を取材しました。
カナダは物価がグングン上がっています。それが顕著に現れているのが宿の値段。B&Bやモーテルクラスで100ドルくらい、しっかりしたホテルだと150ドル、街中のホテルは250ドル以上もします。
あと、地方には一泊10万円以上もするホテルがいくつかあるのですが、そんなホテルも連日満室です。
北米に来ると、「格差」を強く意識します。アメリカ、カナダには、10万、100万というお金を気にせずどんどん使える人が山ほどいるし、マックのハンバーガー10ドルを高いと思う人も山ほどいる。
日本にも確かにお金持ちがたくさんいますが、北米ほどではありません。例えば清里に一泊10万円のホテルが出来たとしたら、おそらく連日満室という状況にはならいでしょう。
僕のようなごく普通の旅人には、いわゆる先進国の旅はだんだんとハードルが高くなってきました。やはり宿は、一泊4000〜6000円くらいがちょうどいいですね。30年前のカナダは、そんな宿ばかりでした。確かユースホステルは1泊6〜8ドルだった。
朝2時起き。4時にホテルをチェックアウト。250キロ先の空港へ向かいます。
外気温マイナス7度。真冬はマイナス25度平均だとか。
途中、ティムホートンに立ち寄り、コーヒーとクロワッサンをテイクアウト。海外にいる時は、毎朝クロワッサンです。クロワッサン2個とブルーベリーマフィン1個が朝食。
三日月が追い掛けるようについてきます。
7時、サスカトゥーンの空港に到着。ここでもまたティムホートンに立ち寄り、コーヒーをテイクアウト。
飛行機は定刻通り離陸。バンクーバーで乗り換え、日本へ向かいました。