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2019年4月 9日 (火)

簡単にスペインの旅を振り返る

Img_20190328_160636 2週間のスペイン取材です。「スペインの最も美しい村」は、今年頑張って完結させます。
イスタンブール経由で、スペイン、マドリードに入りました。レンタカーをピックアップ、まずは300キロほど北上し、山の中にある小さな村へ向かいます。
海外に来ると、花粉症がピタリと止まります。鼻も目も喉も途端に調子がよくなる。正直、この時期は毎年海外に出たいです。ホント、日本の春は苦痛です。喉が激しく炎症し、声が出なくなったのは、間違いなくスギ花粉に原因があるのです。

今回は、昨年新しく加わった11村を追い掛けるため、スペインを一周する旅になります。
3日後、フランスとの国境沿い、ピレネー山脈の麓にある小さな村を訪れました。スキー場にはまだ雪が残っているらしく、町や村はたくさんのスキー客で賑わっていました。ホテル探しが大変だった。

以前はたくさんの機材とともに海を越えました。
でも今の時代、それが出来ません。飛行機の荷物の重量で引っかかるし、入国時、税関で呼び止められたらアウトです。
また、ヨーロッパの街中で、機材をたくさん持って歩くことは危険です。悪いやつに狙われます。
ここ数年、デジカメ1台と交換レンズ2本のみです。これですべてを撮っている。
たくさんの機材を使って思う存分写真撮影できるのは、平和な国、日本だけですね。

Img_20190331_155556 700キロ西へ移動し、海沿いの村に滞在。
レストランのオープンテラスで食事をしていたら、急に気温が下がり、ブルブルと震えながら食事をすることになりました。
ホテルの部屋も寒く、持って来た寝袋を使って眠りましたが、朝起きたら頭と喉が痛い。どうやら風邪を引いたようです。
それでも移動の旅を続けましたが、4日間ほど調子が悪かったです。咳がとまらず、夜はなかなか眠れませんでした。
5日目にしてようやく回復の兆しが訪れ、アンダルシアにある最後の村を撮ることができました。旅先で体調を崩すと何かと大変です。

スペインの最も美しい村、マヨルカ島とカナリア諸島にも登録された村がありあす。この2つの村をどうするか、5年間ずっと考えていました。
そこで今回、思い切って日帰りでマヨルカ島の村に行くことにしたのです。
まずはマドリードに入り、空港近くのホテルを2泊取ります。ネットで航空券を買い、島のレンタカーを予約。
なぜマドリードを拠点にしたかというと、国内線は機内預けの荷物が有料になるからです。(1個6000円ほど)よって、スーツケースを持っての移動は出来ません。乗客の皆さんは荷物を機内に持ち込んでいます。
カメラと三脚だけを持って、ホテルのシャトルバスを使って空港へ。朝一の便でマヨルカ島へ。レンタカーをピックアップ。5時間ほど村を取材、夕方の便でマドリードに戻りました。日帰りで沖縄を取材するような感覚です。
次回、アフリカ大陸の西にあるカナリア諸島の村も、こんな感じでマドリードを拠点にしようと考えています。

Img_20190330_102949 今回の相棒は、スペインの自動車会社セアトのアローナでした。これがとても素晴らしい車で、運転が楽しかったです。2週間の走行距離3800キロ。
ヨーロッパは、日本とは比べものにならないくらいの車社会です。これほどまでにたくさんの車が走っているのに、交通事故は少ない。何故か? 理由は二つ考えられます。
一つは交差点がラウンドアバウト(ロータリー式交差点)だということ。車はスイスイ行けるし、渋滞も起きません。そう、交差点に信号機はいらないのです。信号機があるから事故も渋滞も起きる。何で日本はこのことを理解しようとしないのか、不思議です。甲府の町を過ぎると、清里の萌木の村まで、50個以上の信号機があります。これ、すべて必要ありません。
あと、ヨーロッパは、車がほぼすべてマニュアル車。自分で車をコントロールできるので、事故の確率はグンと下がります。お年寄りも、若者も、ホント、運転がうまい。
今日本ではMT車の選択幅が狭くなっていますが、でも拘りを持って造り続けるメーカーもあります。やはりMT車は運転が楽しい。次はMT車にするつもりです。

あっという間の2週間でした。合計12村訪れることができたので、まずまずの取材成果です。
今ユーロが高いので、かなりのお金を使いました。来月のクレジットカードの請求額が怖いです。
ヨーロッパも急速にキャッシュレス化が進んでいます。マクドナルドに入っても、大きなタッチパネル式のモニターが並んでおり、お客さんは自分で注文&支払いをする方式。キャッシュを使おうと思ってカウンターに行くと、「忙しいから向こうで注文して」と断れるケースがあります。
日本もようやく電子マネーが注目されるようになってきましたが、いつの日か一気にわかるでしょう。おそらくコンビニやスーパーで現金は使わなくなる。20〜30年後、現金はなくなると思っています。
とにかくどの国もキャッスレス化の波が凄いのです。一番遅れているのが日本です。
今の時代、入国&出国時、パスポートのスタンプはなくなりました。成田でも押してくれません。航空券や搭乗券もなく、多くの人はスマホのバーコードで搭乗しています。この急速な時代の変化についていくのが大変です。。。

ゴールデンウィークは、たくさんの日本人が海外に出掛けると思いますが、大都市の観光はくれぐれもご注意ください。
特にヨーロッパの大都市は、スリ、ひったくり、置き引き、ニセ警官、ケチャップかけと、悪いやつがたくさんいます。日本人観光客は狙い撃ちです。カメラは、首から提げていてもサッと持って行かれます。彼ら彼女らはグループで行動しているので、財布やカメラは橋渡しであっという間に目の前から消えます。
ホテルのチェックインの時、スーツケースは必ず自分の前に置いてください。後に置いたらアウトです。夜景の撮影で、機材を持って人通りの少ない薄暗い路地を歩かないでください。超危険です。
日本やカナダの街中を旅する感覚でいると、ヨーロッパでは痛い目に遭います。

Img_20190403_100457 ちなみにこれが吉村の旅のスタイル。車のトランクに隠して入れるバッグも、ワイヤーと鍵で固定しています。鍵は常に5個持ち歩いている。

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