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2019年10月10日 (木)

写真集について

「萌木の村」オルゴール館の中にあるフォトギャラリーには、ほぼすべての吉村和敏の写真集が置かれています。
先日、オルゴール館の担当者さんから、春〜夏の売上表が届きました。
もっとも売れていた写真集はやはり新刊の『Du CANADA』(8冊)。2番目は『Light on Earth』と『プリンス エドワード アイランド』。3番目は意外なことに『クリスマスツリー』でした。そう、この写真絵本、結構人気があるのです。

錦鯉、River、観覧車、雪の色、Shinshuなどのシリーズは、あまり動きません。半年で1冊売れるか売れないか、といった感じです。
もちろん、そのことを見越して本作りをしています。だから初版部数も数百部に抑えている。
今の時代、初版300部でも大量に売れ残ってしまうのが現実ですが、では何故写真集を作り続けるかというと、このアート系のシリーズを集めている方がいらっしゃるからです。そんな方々は、プリンスエドワード島、ブルーモーメント、美しい村シリーズには全く興味を示しません。

よく色々な人から、「吉村さんはどれが好きですか?」と質問されます。
どれも思い入れがありますが、あえて一つを選ぶとすれば、『雪の色』でしょうか。時々自分の写真集を見て、何て美しい世界なんだろう…と感慨に耽っています。
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で今後ですが、やはり年々アート系の写真集が売れなくなってきているので、部数をギリギリまで落とし、価格を高くします。例えば3500円の本だったら、6000円〜7000円くらいにする。これでも出版社も吉村も赤字ですが、紙の本を作り続けることに意義があると思っています。
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